Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

遺跡発掘現場の仕事を卒業

2015年07月31日 | 日記

 7月31日(金)

 去年の9月から働き始めた遺跡発掘の現場仕事も、今日退職の日を迎えた。(実情はクビだけど)働いた11か月間は長かったようで、終わってみればアッと言う間の気がする。

 暑さ寒さの厳しい野外作業は肉体的にきつい面もあったけれど、仕事自体はストレスも無く楽しかった。仕事とは労力を提供して報酬を得る行為であるが、この仕事で得たものは、そればかりじゃなかった。

 現場作業のアルバイトという「歩」のような存在だったが、事業目標完遂に向け組織の一員として頑張る事はそれなりにヤリガイや達成感もあった。でも一番の収穫と思えるのは、仕事を通じた作業員仲間どおしの交流ではなかったろうか。

 作業員には若者からお年寄りまでいろんな人が居たけれど、こういう3K仕事を進んでやろうという人は基本的に真面目で頑張り屋さんが多いように感じた。

 例えハンディがあろうと無かろうとできる範囲で頑張る人に、私は好感を持つのだが、作業員にはそんな感じの人が多かった。人付き合いのヘタな私は誰とでも仲良くなれた訳では無いけれど、其れでもいろんな人と知り合えた事が仕事のモチベーションを高めてくれたような気がする。

 仕事の最終日だった昨日は少し学校の卒業式みたいな雰囲気で、名残惜しい気分もあったけど、ここで知りあえた人達とは又何時か何処かで再会できるような気がする。

 仕事を辞めた今、とりあえず一番の痛手はブログネタの主要なソース(トンカツにかけるソースじゃ無くて、情報源という意味です。)を失った事だ。今までは何とか二日に一回ペースで発信してきたけれど、今後ネタの枯渇は明らかで、ペースダウンは免れそうにない。

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熊避けスプレーは護身用としても優れもの

2015年07月29日 | 日記

 7月29日(水)

 お互いに山好きと言う事で遺跡発掘の作業員仲間Nさんと親しくなった。私より少し年上だが、今でもバリエーションルートをバンバン踏破するヴェテランの山男で、休憩の合間に交わす彼との会話が私の楽しみになっている。

 そのNさんが先日、「Fさん8月北海道の山に行くんだろ。熊避けスプレーを貸してやろうか。」と突然言った。「エッ本当ですか。ぜひお願いします。」と思わず私は頭を下げた。

 実は8月に北海道の山を登るにあたり、熊対策として警笛と鈴は持参するものの、熊避けスプレーは高価だし実用性も判らぬから購入するか否か悩んでいた。貸してもらえるならばありがたい事だ。

 そして今日Nさんが熊避けスプレーを持って来てくれたので、人の居ない所で試射をさせてもらった。使い方は消火器とほぼ同じ要領で、安全レバーを抜き発射の引金を引くと黄色い粉末が凄い勢いで10m近くまで噴射する。

 これが強烈で噴射させた私も眼が浸みてクシャミが止まらない。直射を浴びたらヒグマだってビックリして逃げるだろう。これさへあればもうヒグマだろうがライオンだろうが怖くはない。「カカッテコイヤー」だ。でもまあ熊さんとはお会いせずに済めば、それに越した事はないけれど。

 このスプレー、Nさんの話では米国製で1本1万円近くするらしいが、熊避け用だけでなく、護身用あるいは防犯用として備えても中々のスグレものではなかろうか。

 熊避けスプレー

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レニングラード国立舞台サーカス観てきました。

2015年07月27日 | 映画・コンサート

 

 7月27日(月)

 数か月前、街の図書館でこのサーカス団公演のポスターを見た妻が、「そう言えば私実際のサーカスを観た事が無い。」と言った。私も子供の頃に木下大サーカスを一度観た記憶があるだけだ。値段も手頃だし(大人3千円)、ロシアのサーカス団というのも面白そうなのでチケットを2枚予約した。

 そして一昨日、公演会場の志木市民会館パルシティへ出掛けた。猛暑の中、会場は多くのチビッ子達とその親御さんで賑わっている。黄色い歓声が飛び交う中で、我々老夫婦は場違いな所へ来てしまったかとチョッピリ後悔した。

 普通サーカスと言えば、大テントの中で哀愁漂うメロディーが流れ、滑稽な仕草で笑いをとるピエロ、空中ブランコや玉乗り等アクロバチックな曲芸師、愛嬌ある動物達の演技等をイメージするが、レニングラード国立サーカス団は一寸違った雰囲気だった。

 このサーカス団は屋内の狭い舞台を専門に演技する。だから出演者も十数名と少数だが、パンフレットによれば彼(女)等の実力は世界トップレベル、ロシアを代表するサーカス団だという事だ。

 1時間40分の公演で、「美女二人による長いカーテンを使ったアクロバット」、「高度なジャグリング」、「絶妙なバランス芸」、「シーソーとマットを使った団体曲技」そして「熊さんの曲芸」等が演じられた。

 演者は皆スラリとしたロシア人の美男美女、曲芸師というよりトップアスリートという感じで、ピエロでさへもイケ面だ。次々繰り広げる高度な演技はいずれも人間離れしており大いに楽しめたが、私が子供時代に感じた異次元のワンダーランドを彷徨うような不思議な感覚は味わえなかった。人間老いると心の感受性も鈍くなってしまうようだ。

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我家に「バットマン」がやって来た。

2015年07月25日 | 日記

7月25日(土)

 今朝方新聞を取りに行く時、玄関横の壁に黒い物体が付着していた。セミにしてはデカいし小鳥にしては薄気味悪い。よ~く見たらそれは何と「コウモリ」だった。

 コウモリは知っていても、あまり実物を間近で見た事は無い。薄気味悪いと言ったが仔細に見れば可愛げなところもある。確か夜行性のはずだから朝日がサンサンと照っている今は、洞窟の寝グラにでも戻って寝てなきゃまずいだろう。

 あまりにも動かぬからチョイと触ったら、ヒョコヒョコ動き出した。しかし何となく元気が無さそうだ。妻も様子を見に来て「こんなコンクリートの所にいたら死んじゃうかも、外の樹木にでも移そうか。」と手を差し伸べた瞬間、サッと羽ばたき何処かへと飛んで行った。

 取りあえず居なくなってホッとしたけれど、こんな住宅地にコウモリが生息してるとは意外であった。近在の樹林帯にでも住んでいるのだろうか。見た目不気味だけど何となく愛嬌のある奴だった。一匹だけだったら又遊びに来ていいよ。取りあえずブログネタを提供してくれてありがとう。

 我が家を訪れれたコウモリ君

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ここ数日の猛暑にノックアウト寸前の遺跡発掘現場

2015年07月23日 | 日記

 7月23日(木)

 イヤァ~ここ数日の猛暑には心底マイッた。炎天下、体温を上回る暑さの中での遺跡発掘作業はサウナの中で肉体労働をやっているようなものだ。「集団的自衛権」も「新国立競技場」もどうでもいい。ギブ・ミー「冷たいお水」&「涼しい風」、汗まみれで休憩する度に、KO寸前のボクサーになったような気分だ。

 そんな過酷な現場に嫌気が差すのか、老いぼれの抜け毛のように作業員の人達が次々と辞めていく。最大12名居た我班も、来週はKさんと私の二人だけになる。

 何か限界集落の住民になったような淋しい気分、暑さの中で切なさが募る。そして私が来週現場を去り、11か月の伝統を持つ我班は消滅するのである。

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上野の国立博物館で「クレオパトラとエジプト王妃展」鑑賞

2015年07月21日 | 日記

 7月21日(火)

 クソ暑い先週末に、上野の国立博物館に行ってきました。「美術館や博物館巡りはゲージュツを愛する私の趣味ですから」なあ~んて言いたいところだが、新聞販売店からタダ券を貰っただけの事

 鑑賞したのは「クレオパトラとエジプト王妃展」、本当はプロ野球西武ドームのチケットが欲しかったけどこれだって自分で買えば1600円もするから新聞販売店のオジサンに感謝しなくっちゃネ。

 古代エジプト王朝は紀元前3000年前から約3000年まで続いたそうだが、展示品されていたのは最後の王妃、クレオパトラをはじめ歴代の王妃をテーマにした約180品の品々で、あまりにも昔の物だから解説文を読まなきゃ価値が判らないというのが本音です。

 でも色鮮やかな腕輪やネックレス等、これを古代の美しき王妃が身に着けていたのかと思うと、どのような人々であったかと古代ロマンに想いが巡る。

意外だったのはこれらの展示品の所蔵先は殆ど欧米諸国で、ご当所エジプトの所蔵品はごく僅かしかない。植民地時代に殆ど略奪されてしまったんだろうね。

 しがない土方アルバイトの私にとって、ゲージュツやビジュツ等はっきり言って「豚に小判」「猫に真珠」だが、判っちゃいないのに判ったふりして小難しい顔で時には「ンー、なるほど」といった風情をする。そんな自分が時としてちょっと恥ずかしい。

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安全保障関連法案について思う事

2015年07月19日 | 日記

 7月19日(日)

 安倍政権が進める「安全保障関連法案」が国論を二分するような大論争になっている。認知症の兆候著しい私ごときが、この大問題をエラソーに語る見識は無いけれど、はてな?と思う事もある。

 この法案一番の争点は憲法違反で有るか否かだが、憲法9条を素直に読めば、「自衛隊」の存在そのものが違憲だと思わざるを得ないけれど、これを今論ずる人は殆どいない。

 現行憲法は進駐軍統治下で昭和21年に施行されたものだが、「戦力及び交戦権を持つな。」と定めたのは日本の再軍備化を恐れる連合国の強い思惑が働いたからだろう。しかし一つの独立国家に対し、自衛手段たる「戦力を持つな。」とは随分な扱いだ。同じ敗戦国のドイツにはその様な条文が無い事から、連合国は日本人というのを全く信用してなかったのだろう。

 そんな憲法が発令されてから凡そ70年、「平和憲法を護れ」と護憲を叫ぶのが米国嫌いの社民・共産党の人達で、「いやこんな憲法改正だ。」と主張するのが、一番親米路線の自民党というのは歴史の皮肉というもの。

 そして、ついこの前まで「憲法違反の自衛隊廃止」と自衛隊を毛嫌いしていた社民・共産党の人達が「自衛官の命を護れ。」と心配し、自衛隊に一番理解あると思える自民党が「自衛隊よもっと働け。」と鼓舞をする。これまた歴史の皮肉に思えてしまう。

 「じゃグダグダ言ってるお前はどうなんだ。」と問われると困るが、本音を言えば

1 戦争なんて絶対嫌である。

  軍事力何て金食い虫の際たるもの、こんなのに使う位なら福利厚生に廻した方がどれだけ国民の為になる事か。戦争なんてやれば莫大なお金と尊い人命が失われるし、下手すりゃ国が破たんする。そうなりゃせっかく慎ましくも平穏な暮らしを謳歌している我家も破綻する。だから戦争何て絶対反対だ。

2 だけれども・・・・

  個人的な主観だけど、人の争い事は全て「エゴ」と「欲望」のぶつかり合いから発すると思う。個人ならば「喧嘩」「犯罪」、それが国単位だと「紛争」「戦争」「侵略」だ。だから人類が「エゴ」と「欲望」を持ち続ける限り、世界から争い事は絶えないと思う。

 理不尽な争い事をほっとけば世界の平和と秩序は保てない。それを正す強い抑止力が必要だろう。日本が戦後の小さな敗戦国であった頃は見て見ぬふりもできたけれど、いつの間にか世界の主要国家と言われるようになった現在(G7なんか入らなきゃいいのに)、事が起きた時に「ア、それは危険だから我国はやりません。あなた方だけにお任せします。」で通用するのだろうか。又そんな国に危機が及んだ時、他国は本気で助けようと思うだろうか。

 「戦争反対平和を護れ」は美しい言葉だが、世界のアチコチで紛争の火花が頻発する時に「自分の国だけ安泰に」と思うのは、チョットズルいなあという気がしないでもない。・・・・

・・・・「ファシスト安倍を擁護するようなその発言、許せん。」と平和を愛するリベラルな市民の方々からは激しいお怒りを受けそうだが、何せ初期認知症の老人が発する戯言だから、どうか許してチョンマゲね。

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渓流シューズは雨の街歩きでも優れもの

2015年07月17日 | 日記

 7月17日(金)

 昨日は台風11号が四国に上陸し、関東地方も大雨になった。我家近くの高架下道路も冠水し、通行止めになるほどだった。そんな天気の外出には長靴が欠かせない。しかし私の長靴は遺跡現場で使っているから自宅に無い。

 そこで「渓流シューズ」なるものを履いて外出した。実はこの靴、来月予定している北海道の登山で、沢を遡上する時に履こうと最近購入したものだ。試し履きのつもりだったが、軽いし水漏れもしないし履き心地が実に良い。それに長靴に比べ外見だってお洒落だ。

 この靴のユニークなのは、靴底にフェルトが張られている事だ。乾いている状態ではタイル張り何かじゃ逆に滑って危ないんだけど、フェルトが水を含みとア~ラ不思議ピタッと張りついて滑らない。

 「渓流シューズ」という名のとおり、この靴は沢歩きや渓流釣り等アウトドア用何だけど雨天時のタウンシューズとしても優れもの、価格も高くて1万円チョイ超えくらいだし、雨のお散歩用として一足いかがです。案外これから雨のお散歩用としてブームになるかも知れません。

 渓流シューズ、キャラバンKR3

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猛暑の中、昨日はいろいろアリ~ナの一日だった。

2015年07月15日 | 日記

 7月15日(水)

 永田町界隈では「アンポ、アンポ」と何だか熱くなっているようだが、ここ埼玉の遺跡発掘現場もアツい事になっている。と言ってもこちらは単純に猛暑で暑いだけの事、昨日なんかは体温超えの38度近くまで上昇し、数キロ離れた街では熱中症で亡くなった人までいた。

 こんな炎天下での現場仕事は過酷だ。直射に焦げるメットを被り黙々と土方仕事に精をだす。「屋外での作業は危険ですから控えてください。」と市のマイク放送が流れる中、会社は休憩時間を増やしてくれるけれど決して作業を中止する事は無い。

 中高年主体の作業員の平均年齢はたぶん60歳を超えていると思うが、現場仕事で鍛えられたのか、それとも元々丈夫な人が作業員になったのか、具合が悪くなる人が1人もいないのには感心する。

 そんな作業員の人達が、櫛の歯が抜けるように次々と辞めていく。我班も働き者のEさんと個性派のKさんが今週で終わり、最初は12名以上いた我班もたった4人になってしまった。

 「人生は出会いと別れ」と言うものの、何となく切ないなあと思っていたら昼休みに長老のOさんが「これ俺んちで作ったもんだけど喰ってくれ。」と紙袋に入ったお米を私にくれた。「エッ何でくれるんですか?」、「この前の宴会で写真を撮ってくれただろ。」、しかし写真何てたったの数十円、これじゃまるで「わらしべ長者」と思ったが、せっかくのご厚意なのでありがたく頂戴した。

 そして夕刻我が家に戻ったら、「Sさんがワザワザ車で新鮮なお野菜を持って来てくれたわよ。」と妻が言った。Sさんは隣町に住む山仲間で、自分の畑で採れたいろんな野菜を届けてくれたのだ。Sさんにもお世話になるばかりなのに更に恐縮してしまう。でも我が家は野菜大好きだから本当に嬉しかった。

 Oさん、Sさん、ありがとうございました。美味しく頂かせてもらいます。そんなこんなで、昨日は猛暑の中、いろいろアリ~ナの一日だった。

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小菅村~大菩薩嶺登山

2015年07月13日 | 山歩き

7月12日(日)     天気=晴れ時々曇り

07:52白糸の滝駐車場→ 08:11大菩薩峠登山口→ 08:35~44水場→ 10:10~28フルコンバ→ 11:00~20大菩薩峠→ 11:55~12:05大菩薩嶺→ 12:37~43大菩薩峠→ 13:06~11フルコンバ→ 14:06水場→ 14:24大菩薩峠登山口→ 14:42~45白糸の滝→ 14:50白糸の滝駐車場

 

 この週末は久々に晴れ間が拡がった。妻「山に行きたいねー。」、私「よし明日行こう。」と突然決定、低い山は暑いし高速道路は渋滞する。そこで高速道を使わずに行ける2千m超の山、大菩薩嶺を登る事にした。

 朝5時半我家を出発して、約2時間で小菅村の白糸の滝駐車場に着いた。ここから歩いて10分程の所に名瀑「白糸の滝」がある。大菩薩嶺から下山後、余裕があったら見物しよう。

 白糸の滝駐車場

 駐車場から細い車道を約20分歩いた所に大菩薩峠登山口があった。ここから登山道が始まる。沢沿いに100m程進み木橋を渡るとジグザグの道を登って行く。ジグザグが終わると後はひたすら緩やかな道が峠まで続いている。

 大菩薩峠登山口

 甲州と奥多摩を結ぶ裏街道として、この道は昔から多くの旅人が行き来したのであろう。豊かな緑が陽を遮り、ゆるゆる続く道は良く手入れされ実に快適だ。それにアクセスが悪いせいか登山者が少ない。休日というのに1組の登山者とすれ違っただけだ。

 緩やかな登山道

 登山道沿いのブナの大木

 登山口から25分程で小沢を渡る。此処が最後の水場なので水を確保する。この先も緩やかに登って行く。やがて今倉山と大菩薩を繋ぐ尾根がだんだん近づいてくる。チョットスリルのある木橋を越えると尾根に到達し、丹波からの道と合わさった所がフルコンバだ。

 最後の水場

 ベンチが二つあり、尾根を吹き抜ける風が心地よい絶好の休憩ポイント。西側方面に展望もあるが、季節柄虫の多いのがヤヤ難点だ。この先も緩やかな道が続く。フルコンバから30分で、山小屋「介山荘」が建つ大菩薩峠に着いた。

 フルコンバ手前の木橋(下山時)

 フルコンバ(奥が大菩薩峠方面)

 今までの静寂が嘘のように小屋周辺はイベント会場のような賑わい、流石百名山の山は凄い人気だ。峠で軽くランチを取った後、大菩薩嶺に向かう。僅かな登りで妙見ノ頭(1980m)に着く。ここから望む大菩薩嶺の山容が素晴らしい。南側には大菩薩湖が佇み、その奥に甲州盆地が拡がる。

 大菩薩峠(下山時)

 大菩薩峠の少し上にある石塔

 妙見の頭から大菩薩嶺方面

 ここから少し降った所が「賽の河原」で小さな避難小屋がポツンと建っている。地名のような陰気さは無く、明るい広場で許されるならテントでも張りたい場所だ。ここから大菩薩嶺に向け緩やかに登って行く。展望の効く道は快適で疲れも忘れてしまう。

 賽の河原

 雷岩手前の登山道

 登り着いた「雷岩」は岩の点在する広々とした場所で、大勢のハイカーが休憩がてら寛いでいる。この先、樹林の中の小さな高まりが、日本百名山の一つ、大菩薩嶺(2057m)だ。周囲に展望は無く、山頂標識の前は記念写真待ちの列ができている。我々夫婦も列に並び、気のいい単独のオジサンと相互に記念の写真を撮りあった。

 大菩薩嶺山頂

 この気のいいオジサン、着ているミレーの半袖シャツは息子の嫁さんからプレゼントされたものだと嬉しそうに話してくれた。見知らぬ他人でも気持ちの良い人との会話は楽しくなる。撮ってあげた写真、お嫁さんが喜んでくれるといいですね。

 大菩薩嶺からの下山も次から次にハイカー達とすれ違う。賑わいに嫌気が差し、峠でも少し休んだだけで小菅へと降って行く。下山の道も全く静かで誰にも遭わなかった。道が良いので重力に任せて休まずグングン降っていたら脚の筋肉が衝撃で悲鳴を上げ始めた。脚が痛いと言う妻が靴を脱いだら、踵に血豆が二つできていた。大汗で濡れた靴下が原因のようだ。取りあえずバンドエードで応急処置をする。

今日の下界は猛暑日だったようだが、午後の山道も暑くて汗が止まらない。この暑さでニョロニョロ君も元気になったのか、2本もお出ましして我々に挨拶してくれた。

 駐車場近くまで戻ると「待つ」と言う妻を残し私一人で「白糸の滝」見物をする。車道から5分程の距離にある白糸の滝は、高さ36mというが、予想以上に立派な滝で落下する白い流れがとても優雅だった。

 白糸の滝(滝下に男性がいる。)

 車に戻ると小菅村にある「小菅の湯」に向かう。小菅川から少し離れた高台に建つこの日帰り温泉は鄙びた雰囲気が好きで何度か訪れている。今日は日曜日とあって駐車場は凄い車の数で混雑を危惧したが、洗い場を奪い合うほどでは無く登山で汚れた身体をマッタリとした温泉に沈め「う~ぅ極楽極楽、日本人に生まれて良かった。」と喜悦に浸る。

 小菅村公営、小菅の湯

 山行前は準備が何となく面倒なのだが、山に入り山を歩けばいつも心身がリフレッシュする。妻も「思い切って来て良かったねぇ」と満足の様子、今日はとても満ち足りた一日でありました。

 

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岩手県で鉄道自殺した生徒に対するイジメ事件について思う事

2015年07月11日 | 日記

 7月11日(土)

 岩手県で電車に飛び込み自殺した生徒に対するイジメ事件では、学校・教師の対応が激しい批判に晒されている。確かにあの交流ノートを見た限りでは「何で助けられなかったのか。」と腹立たしい思いがする。

 しかし、事はそんなに単純なんだろうかとも思う。マスコミはまるで学校側に全ての責任があるかのような言い様だが、クラスメイトの話では、担任の女性教師は「加害者側の生徒を何度も呼び出し叱っていた。」とか「優しくて生徒から慕われ、相談にも乗ってくれる良い先生だった。」とも話している。

 私が子供時分の昭和30年代は、教師と言えば神様のような存在でたとえ殴られても親からお前が悪いと子供が叱られた。私なんか中学生時代運動会の予行練習で、ある暴力教師から思い切りビンタされ、鼻血を出して倒された。今だったら全国紙に載ってもおかしくない暴力事案だが、周りは見て見ぬふりの知らんぷりだった。

 それが良いとは言わないが、その頃の教師にはそれ程の権限を与えられていたのだ。その頃も今以上に悪ガキ共はいたけれど、陰で悪口は言っても教師を恐れ表立って逆らう者はいなかった。

 振り返って今の先生は、生徒に指一本触れても暴力教師と名指しされ犯罪者にされかねない。体罰が駄目なら退学や停学を行使できる権限が与えられているかといえばそれも無い。情熱と言葉だけで指導しろと言っても、自分の子供ですら満足に指導できないご時世だ。ましてや他人の子供、よほど有能でなきゃそんなの無理に決まってる。

 例え中学生でも悪知恵に長けた悪ガキは、そんな教師等ちっとも恐い存在と思っちゃいない。だから今回の場合だって、担任が幾度注意しても「カエルの面に小便」で、なめきっていたからイジメをやめなかったのだろう。

 当然の事だけど一番悪いのはイジメをやった加害者生徒で、その親も責任を免れない。酷かも知れないけれど被害者生徒の親御さんも、気配を察して登校拒否や転学等自殺を防ぐ手立てがあったのだから知らなかったでは済まされないのでは。

 公の立場で攻撃し易いからと学校や教育行政に責任の全てをおっ被せ、憔悴して泣いているのは槍玉に上がった校長や教師だけで、肝心の加害者生徒やその親は蚊帳の外我関せずであるならば、自殺した生徒にとってこれ程口惜しい事はないだろう。

 テレビやラジオで無責任な立場から口泡飛ばして綺麗事ばかり並べているコメンテーターの人達も、それ程言うなら実際にこの学校に乗込んでイジメの無い安心して生徒が通える学校を実現して欲しい。口先だけなら誰でも言える。

 先生にしっかりやれと言うのならば、熱意と言葉だけでは無理と言うもの。まずは被害者生徒を守る事を第一義に考え、それに対応できるだけの権限を教師に与えなければ、いつまで経ってもイジメは無くならず同じ悲劇が繰り返されるだけ。

 と思っていたら、今朝の朝日新聞に、「遅刻生徒96人を都庁前で正座させる」と大きく載っていた。何でもある都立工業高校の35歳の男性教師が、校外授業で集合に遅れた生徒を「遅刻について話をするからきちっと座りなさい。」と約20分間都庁前の地面に正座させたという事だ。

 これが全国紙に載る程の問題なのだろうか。学校は保護者に謝罪し、この教師は体罰を与えたという事で処分を受けるという。こんな事で処分されるんじゃ悪ガキの指導何て出来っこないよ。

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数日前から右足の痛み

2015年07月09日 | 日記

 7月9日(木)

 1週間飲み続けたピロリ菌除去剤を昨日で飲み終えた。心配した副作用も2日間程下痢をしたくらいだった。結果が判明するのは2~3箇月後になるが、もしピロリ菌が殲滅できていれば喜ばしい限りです。

 さあこれで好きなビールが飲めるぞと安堵したのもつかの間、一難去って又一難、右足大腿部に痛みが生じてきた。5日安曇野から戻った夕刻辺りから何となく違和感があったのだが、翌々日遺跡発掘現場へ出掛け仕事を終えたその夜から痛みが本格的になった。

 お蔭で昨日から仕事を休んでいる。担当のSさんに「休ませてください。」とメールを打ち「了解しました。お大事に」と返信があったけれど、「今月末解雇の腹いせにサボタージュやってんじゃないか。」とSさん疑っているんじゃなかろうか。私の本心は一生懸命働いて有終の美を迎えたいと思っているのだけど。

 ところでこの痛み、単なる筋肉痛であってくれればよいのだが、もし脊柱管狭窄症の再発なら事は重大で、今までの努力が水泡に帰す。もうあの闘病時の辛さは二度と味わいたくないので、そうで無い事は切に願うばかりだ。

 

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映画「愛を積むひと」を観て

2015年07月07日 | 映画・コンサート

 7月6日(月)

 ここ数日は梅雨模様の天気が続く。テニスも出来なきゃジョギングも出来ない。暇だから映画館へ行った。今日観た映画「愛を積むひと」は、北海道で第二の人生を過ごす中年夫婦の愛と絆を描いた感動ドラマ。

 行き詰った町工場の元経営者夫婦という設定の割には、夫婦役の佐藤浩市と樋口可南子&娘役の北川景子が美形過ぎてリアル感にヤヤ難ありだが、夫婦役の二人がとても自然な演技だし、娘はパーフェクトな美貌だから良しとしましょう。

 荒筋は次のようなもの・・・北海道美瑛町の美しい田園地帯に移住して第二の人生を過ごす仲の良い夫婦、しかし妻が重い病で突然この世を去る。「家の周りに石壁を築いて欲しい。」という亡き妻の遺言を託された夫は、黙々と家の周囲に石を積み上げていく。

 父親と確執する娘(北川恵子)や、石積みを手伝う不良青年(野村周平)とその恋人(杉咲花)、恋人の父(柄本明)母(吉田羊)等の人々が、夫と深く係っていくのだが、そのストーリーに哀しみや絶望そして希望や涙が織り交ざり、観る人に感動を与えるとても好感のもてる映画だった。私的には◎丸のお勧め映画です。

 映画の夫婦は私と同年代なので、夫婦の情愛にも共鳴するものがあった。観終えた後、私も妻に優しく接して仲睦まじい夫婦であらねばとの思いを強くしたが、又ブツブツ小言を言われたら、プッとふくれて夫婦喧嘩になってしまうんだろうなあ。

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ホタル見物で安曇野へ

2015年07月05日 | 旅行

 7月4日(土)~5日(日)

 数日前から本格的な梅雨模様の天気となったようである。楽しみにしていた週末のテニスもできないから、急遽、安曇野へ出掛ける事にした。実は今、安曇野で古民家暮しをしている山の先輩 I さんから「池田町で7月4日までホタルを鑑賞するホタル祭りをやってんだけど遊びに来ないか。」とメールで誘われてたのだ。

 今回はホタル見物が目的なので朝飯を食ってから我家をノンビリと出発する。最初に向かったのは埼玉県北部の神川町にあるヤマキ醤油、美味しい味噌や醤油、豆腐など売ってるからどうしても行きたいと妻の強い要望である。

 ヤマキ醤油の工場と直売店「御用蔵」

 ヤマキ醤油の醸造樽

 

 先日訪れた日高市の弓削多醤油と同様に、売店食堂があり工場内も見学できる。しかし施設の規模はこちらの方が数倍大きく品数も豊富だ。ネット通販もやっているそうだから興味ある方はご覧あれ。

 ヤマキ醤油で買い物を済ませ、国道254号沿いにで安曇野へと車を走らせる。国道沿いに「富岡製糸場」の看板がやたら目立つ。「見物しようよ」と又妻の無茶ぶり、「気は進まぬが、世界遺産だし一度位は見るのも悪くは無かろう」と立寄る事にした。

 富岡製紙場入口

 製紙場周辺は門前町の賑わいで大勢の観光客が行き交っている。大人1千円の入場料金を払って我々も見学する。流石は世界遺産、製紙場は予想以上のスケールで、明治初期によくこれ程の工場を造ったものだと感心する。ここで生産された絹織物が世界へと輸出され、日本の近代化に大きく貢献したのだと実感できる。一度は見る価値はありかな?

 製糸場内の織物工場

 製紙場見学を終えると一路安曇野へと向かう。夕刻5時頃、池田町にある I さん宅の古民家に到着した。ホタル見物まで時間があるので、古民家脇に立つ木から梅の実を皆で収穫する。「これで明日梅ジャムを作ろう。」と I さんが言った。

 梅ジャム作りの為の梅もぎ作業

 PM7時過ぎ、ホタル見物へ向かう。小さな渓流でヒッソリ静かに見物するのかと思ったら、大勢の見物人が押しかけて迷子が出る程の賑わいだ。ホタルが飛び交う場所は住宅地そばの小さな水路で、数十匹のホタル(地元情報では700匹ほど生息しているという。)が、青白く淡い光を点滅させて飛び交っていた。

 ホタルまつりで賑わう露店

 光の乱舞を撮ろうとしたが、私の馬鹿チョンデジカメじゃ歯が立たずタダの真っ暗闇、三脚に高級デジカメを据えて撮影してる I さんから譲ってもらう事にして写真は諦めた。

 ホタルが描く幻想的な光( I さん撮影)

 ホタル祭りのポスター

 懸念した雨も降らず、久方ぶりに見るホタルの光の競演はとても幻想的で、遠路はるばる見物に来た甲斐があったというものだ。

 翌5日は、朝から梅ジャム作りの作業に励む。途中から嫌気が差してきた私は作業から離脱してテレビや読書で時間をつぶす。 I さんと妻の二人が頑張って昼前には梅ジャム作りを終えたようだ。

 お昼頃、今年の4月に訪れてすっかり気に入った池田町のレストラン「岳樺」へ行きランチセットを食べた。手作りの梅ジャムをお土産にいただき、 I さんとはここでお別れする。彼は8月末まで安曇野生活を楽しんで自宅へ戻ると言う。 I さんお世話になりました。又遊びに行きますんで、よろしくお願いします。

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対ピロリ菌戦争

2015年07月03日 | 日記

  7月3日(金)

 「水虫と背中のオデキが完治したと思ったら、新たなる難敵が現れた。」と先日のブログで書いたけれど、果たしてその難敵とは?・・・・ジャ~ン、そ奴の正体は、ズバリ「ピロリ菌」だったのです。

 先月初めに胃と大腸の内視鏡検査を受けた時、ついでにピロリ菌の有無についても調べてもらったのだ。胃と大腸それぞれに一個小さなポリープがあり、それは幸い良性で問題なかったのだが、胃の中にピロリ菌が居やがった。

 どうせなら腸のビフィジィス菌とか、脳のオリコー菌なんていう善玉菌の皆さんに沢山住みついて欲しいのに、ピロリ菌とか水虫菌何てロクでもない悪玉ばかりが私の身体に寄生している。

 12年前、私が胃ガンになった原因も、このピロリ菌が係っているに違いない。そこでこの度、このピロリ菌殲滅作戦を敢行する事となった。その作戦内容については・・・・残念ながら軍事機密なので明かす事はできません。

 なぁ~んちゃって、実は単に飲み薬を朝夕各1回それを1週間続けて飲むだけの事です。飲み薬の名は「ランサップ800」、ピロリ菌を殺菌する抗生物質が2種類と抗生物質を効きやすくする薬が1種類でセットになっている。心配な副作用については、40%以内の確率で下痢、軟便、味覚異常等の症状が出るらしい。

 あと投薬中は肝臓に負担がかかるのでアルコールは禁止と言われた。この暑さの中、ビールを飲めないのは辛いけれど、たった1週間の事だからノンアルコールビールで我慢しよう。

 この除菌薬、成功率は概ね85%くらいあるらしい。しかし私の様な長期保有の高齢者の場合、成功率はもっと低くなるようだ。結果は2か月くらい後に判るらしいが果たして敵を殲滅できるであろうか。この対ピロリ菌戦争、是非とも勝利して美味いビールを飲みたいものである。

 

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