Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

警備会社アルソックのCMが何となく感にさわる。

2016年08月31日 | 日記

 8月31日(水)

 世間があまりにも大騒ぎし過ぎるので書きそびれていたが、リオ・オリンピックは日本人選手の大活躍で、次回東京オリンピックの良い弾みになったようだ。中でも特筆ものは女子レスリング勢で、四連覇を果たした伊調馨選手は国民栄誉賞が確実視されてるらしい。

 その伊調馨選手が所属している警備会社アルソックのCMが前々から気になっていた。アルソックには彼女の他にも柔道や重量挙げ、陸上競技等多くのスポーツ選手が所属しており、CMの中にも登場している。

 登場するのは吝かで無いが、芸能人でもあるまいに何でサンバの格好をさせ素人紛いのダンスや小芝居をやらせるのか今一つ解せない。観ていても痛い感じがするし、やらされてる選手達が気の毒に思えてくる。(当人達は案外楽しんでるのかも知れないが)

 彼(女)等はスポーツで最高のパフォーマンスを発揮する為に日々精進してるのであろうし、競技に打ち込んでいる時が一番美しく輝いて見える。何故その美しく輝いている姿をCMに用いず、さして上手くも無いダンスや小芝居をやらせるのかアルソックCM担当者の意図がトンと腑に落ちない。

 ひょっとしてテレビの視聴者にそんな気懸りを印象付けるのが狙いだとしたら、CMの世界は何と奥が深いのだろう。

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性格の悪い台風10号

2016年08月29日 | 日記

 8月29日(月)

 明日にも来襲が予想される台風10号は全く性格の悪い奴だ。台風9号と11号が発生した時一緒に通過すればよいものを、往生際悪くコソコソと南の方へ一旦引き下がり、勢力を蓄えてから改めて日本を襲おう何て、陰険でストーカーみたいな台風だ。

 もし日本国内で大災害を引き起したならば、ストーカー規制法でも何でもよいからキツク罰してやりたいが、自然相手では責任能力を問えないのが残念だ。

 しかし毎年の事ながら、台風エネルギーというのは凄まじい威力だ。夢みたいな話だが、もし台風を意のままに操るノウハウを獲得したら核兵器何て屁のつっぱりでもない天下無双の超強力兵器になるだろう。

 「何、中国の艦船が尖閣諸島に大挙押し寄せた。直ちに台風12号は尖閣諸島へ進路を取り、風速70mの強風で転覆させろ。」、「北朝鮮が核実験の準備を始めた。直ちに台風13号は北朝鮮へ進路を取り、大雨を降らせて寧辺核施設を水没させろ。」とこんな具合にギャフンと言わせる事ができる。例え抗議がきたって「自然現象何ですから、そんな事を言われても」とトボけていればよい。これなら核武装しなくても、厚顔な両独裁国家は日本に楯突く事を控えるだろう。メデタシメデタシ・・・・・マッあくまでフィクション、夢物語なんですけどネ。

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懐かしい思いでNHK「思い出のメロディー」を観た。

2016年08月28日 | 日記

 8月28日(日)

 昨晩NHKで「思い出のメロディー」という歌番組があったけれど、多くの中高年の方が懐かしい思いでご覧になったのではなかろうか。近頃の歌手はあんまり知らないし曲も歌えないので、最近歌番組などトンと観る機会はなかったが、昨日の番組は若かりし頃の自分を思い出し最初から最後までシッカリと観てしまった。

 出演者の大半は昭和の時代活躍したスター歌手の皆さん、カッコ良かったグループサウンズの面々も今はドップリ中年のオッサンに変っていた。美空ひばりさんや島倉千代子さんなど亡くなられた方々も、懐かしの映像が流された。

 今の曲は言葉のニュアンスもリズムも追いていけず感情移入できないが、あの頃の歌はシミジミと心の中に浸みこんで、懐かしい青春時代が思い出される。自分の青春時代を冷静に振返れば苦しい事や辛い事の方が圧倒的に多く、楽しい事など僅かばかりであったというのが実感だが、今蘇えるのは楽しく心弾んだ思い出ばかりである。嫌な事を忘れてしまえるから、人生長くやってけるんだなあとも考えられる。

 番組では80歳過ぎてもお元気なペギー葉山さんが代表曲「学生時代」を爽やかな声で歌っておられたが、歌詞の中に「~いつまでも変わらずにと願った幸せ、テニスコート、キャンプファイヤー、懐かしい日々は帰らず~」というのがあった。テニス?キャンプ?アレッ俺まだやってるじゃん。という事は、私まだ青(老)春時代の真っただ中にいるのでは。

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遭難予備軍の中高年登山者

2016年08月26日 | 日記

 8月26日(金)

 今月は南&北アルプスの山々を歩いて来たが、随分若い人が増えてきたなあという感じがした。それでも中高年の登山ブームは今だ続いており、登山道を行き交う姿の主流は元気なオジサン,オバサン達だ。

 このブーム、大いにけっこうな事ではないかと思う。大勢の人が山へ行けば山岳関連業界も潤い経済活性化に繋がるし、中高年の生き甲斐や体力向上にも貢献する。ただ増加する登山者の中には僅かながら問題を起す人もいて、それが近年の山岳遭難者増加という負の数字に現れているようだ。

 先日妻と二人で北アルプス笠ヶ岳登山をした時の事だが、二日目は鏡平山荘から笠ヶ岳山荘へと向かった。この区間はコースタイムで約5時間半位、我々はコースタイムに準じたペースで歩き、お昼前に笠ヶ岳山荘に到着した。

 ところが我々と同じ頃出発した中高年女性4人のグループが、笠ヶ岳山荘に到着したのは夕闇迫る午後6時過ぎ、何とコースタイムの2倍以上13時間を要して歩いている。何も無かったからよいものの、このグループ運が悪ければ遭難騒ぎを起していたところだ。

 暗闇で道を見失い雨に打たれて不測の野外ビバークとなれば、3千mの稜線では疲労凍死だって起こり得る。このグループは、キツイ言い方をすれば無謀登山者あるいは遭難予備軍と言っても可笑しくない。

 も一つキツイ言い方をすればコースタイムの2倍以上掛かる人は、コースタイム5時間以上の登山道を歩いてはいけない。自分の能力と山の困難度を計って、登山計画をするというのが登山者として最低限の常識だ。

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台風9号が去って彩雲現る。

2016年08月24日 | 日記

 8月24日(水)

 台風9号襲来で、一昨日は私の住む埼玉県でも荒川の支流が氾濫しアチコチで浸水被害が発生した。昨日も台風一過とはいかず雲の多い一日で、夕刻には再び激しい雨が降った。そんな中ベランダで洗濯物を干していた妻が「彩雲が出ているよ。」と声を掛けてきた。

 彩雲とは雲の一部が虹のように見える現象で、クッキリと円を描く虹のように鮮やかでは無いからそれ程見掛けぬように思うが、ネットで調べるとありふれた気象現象であるらしい。

 又古来仏教に於いてはこの現象が現れると吉兆とされ、何か良い事が起こる前ぶれであるそうだ。どんな良い事が起きるか知らないけれど、取りあえずは蒸し暑いこの夏の天気にはウンザリしてるので、爽やかな秋晴れが待ち遠しい。

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台風9号の襲来で、ボリショイサーカスを諦めた。

2016年08月22日 | 日記

 8月22日(月)

 新聞販売店からロシア国立ボリショィサーカスのチケットを貰っていたので、今日の午後2時に所沢市市民体育館で開催される公演を観覧するつもりであったが、お昼前の今、台風9号の襲来で外は土砂降りの雨です。一寸屋外へ出てみたが傘を差していても一瞬で身体中がびしょ濡れになった。

 これじゃ電車は何時停まるか判らぬし車の運転も大変なので、結局観覧は諦め家で大人しくしてる事にした。年寄りがサーカスを観に行こうとして災難に遭う何て、世の中のもの笑いになるだけなので。

 雨風強いベランダから眺め

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北アルプス、笠ヶ岳登山詳細(3日目)

2016年08月20日 | 山歩き

笠ヶ岳山荘~笠新道~新穂高温泉

8月16日(火)    天気=晴れ後曇り

 

05:36笠ヶ岳山荘→ 06:44~56笠新道分岐→ 07:41~52杓子平→ 08:39標高2100m地点→ 10:51~57笠新道登山口→ 11:45新穂高温泉

 

 笠ヶ岳山荘の朝食は5時からだったが出発の準備を済まして食事したから5時半過ぎには出発できた。今朝は青空が広がり爽やかな登山日和、でも午後から雨の予報なので、できれば降られる前に下山したい。

 岩の堆積した緩やかな道を降りキャンプ指定地付近で振り返れば、笠ヶ岳のたおやかな山容がクッキリと聳えている。昨日は雨の中何の展望も無い道を歩いたが、今朝は笠ヶ岳から抜戸岳に繋がる尾根道が一望に見渡せる。この区間は地図では楽そうに見えるが、実際に歩くとけっこうアップダウンがある。

キャンプ指定地から笠ケ岳と山荘

 抜戸岳への登りから笠ケ岳

 抜戸岳への登り

 山荘から1時間余で抜戸岳傍の笠新道分岐に着いた。ここから左俣林道まで標高差1400mの長い降りが始まる。杓子平まではカール状の地形をジグザグに降って行く。眼下に見える杓子平が中々近づかず、50分近くかかって降り着いた。

 笠新道分岐から笠ケ岳

 分岐から北に、黒部五郎岳(左手前)や薬師岳(中央奥)方面

 分岐から南、乗鞍岳や御嶽方面

 杓子平はカール状地形の底にあたる爽やかな草原帯で、遠くに笠ヶ岳や山荘も小さく見え眺めの良い休憩ポイントだ。降りて来た抜戸岳の稜線を振り仰ぐと下山者の姿が豆粒のように小さく見える。

 杓子平から笠ケ岳方面

 杓子平から抜戸岳の稜線

 杓子平からしばらく平坦な尾根を進んで、いよいよ左俣谷に向かって急降下が始まる。ここを降るのは3回目だが岩コロの多い急傾斜の下山道でそれが延々と続き、結構疲れるタフな道だ。

 笠新道から穂高連峰

 笠新道から槍ヶ岳方面

 杓子平から黙々と我慢の降りを続けて約3時間で左俣谷の林道に降立った。笠新道を降っている時最後の方はヨレヨレだった妻が、林道を歩き始めたら別人のように軽い足取りに変った。ゴール間近になったので、里心に火がついたのだろう。

 笠新道登山口に降り立つ

 林道を緩やかに降って行くと、右手の穴毛谷稜線は遥かな高みに見え、4時間前あの高さに我々が居たとは信じ難い程だ。笠新道登山口から左俣林道を50分程歩いて新穂高温泉に戻ってきた。もうここは観光名所で西穂高ロープウェー山麓駅は中国人観光客らで賑わっていた。

 険しい穴毛谷の稜線

 西穂高ロープウェー山麓駅

 先々週の南アルプス幕営山行に比べたら楽なもんだと甘くみていたが、イヤイヤ北アルプスも厳しい山でけっこう疲れた。でもソコソコ天気に恵まれて雄大な展望も拝められたし、やっぱり行って良かったなあという満足感があった。・・・あと何年3千mの稜線を歩けるのかな。

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北アルプス、笠ヶ岳登山詳細(2日目)

2016年08月18日 | 山歩き

鏡平山荘~弓折岳~抜戸岳~笠ヶ岳

8月15日(月)    天気=曇り後雨後晴れ

 

05:05鏡平山荘→ 05:52~06:05弓折乗越→ 06:15弓折岳→ 06:32~40大ノマ乗越→ 07:15大ノマ岳→ 08:07~18秩父平→ 09:26~35抜戸岳→ 11:10~14:25笠ヶ岳山荘→ 14:36~46笠ヶ岳→ 14:53笠ヶ岳

 

 今日の北アルプスは「曇り後雨」の芳しくない天気予報、山々はドッシリとした灰色雲に覆われている。そこで当初予定していた双六岳はパスして、笠ヶ岳へ直接向かう事にした。山荘を出発して弓折乗越へ登って行くと、今朝も双六小屋から下山する人が次から次と降りてくる。

 弓折乗越へ向かう登山道

 山荘から50分程で稜線の弓折乗越に着いた。右へ向えば双六小屋、我々は左に曲って笠ヶ岳への道に入る。途端に行き交う人の姿が絶えた。乗越から10分程で弓折岳(2588m)に着く。山頂は縦走路から50mほど外れており、霧の中何も見えぬので山頂標識だけ撮って引返した。

 弓折乗越

 弓折岳山頂

 弓折岳からけっこうな降りで、ポツンと標識が建つ大ノマ乗越に降立った。一休みしているとブヨの大群が集って小煩い。夏山には防虫スプレーが必携だけど忘れてしまった。ここからしばらくの急登で大ノマ岳(2662m)に着く。

 この山頂も縦走路から僅かに外れており、山頂標識の類も見当たらなかった。この辺りはアップダウンの多い道で、霧に包まれ景色も見えぬから気分が弾まない。そんな気持ちを癒すように2羽の雷鳥達と遭遇した。霧の中の方が天敵に襲われにくいので、雷鳥にとっては活動しやすいのだろう。

 雷鳥君その1

 雷鳥君その2

 大ノマ岳からユルユルと降り着いた鞍部が秩父平で、岩がゴロゴロした草原だ。ここからは抜戸岳に向かって長々と登って行く。霧の中、稜線を吹き抜ける風が冷たい。

 秩父平

 稜線の西側をトラバースする縦走路を進んで行くと「抜戸岳分岐→」と書かれた標識があり、左折して岩が堆積した薄い踏み跡を急登して抜戸岳(2813m)に着いた。依然として霧の中何の景色も見えない。

 抜戸岳山頂

 今日歩いた縦走路は遠い昔に一度歩いているが、前回は縦走路を忠実に辿ったので弓折岳、大ノマ岳、抜戸岳のピークは踏んでいない。だから今回がたぶん初踏破になるだろう。

 抜戸岳から縦走路に戻って来た途端、今まで何とか持ち堪えていた曇り空から大きな雨粒が落ちてきたので、慌てて雨衣を装着する。その後風雨は強弱を繰返して止まず辛い歩きとなる。

 緩やかに尾根道を降って行き、両側を岩に挟まれた狭い隘路を通過する。ここが抜戸岩と呼ばれる地点で、抜戸岳と笠ヶ岳の中間地点になる。この先から笠ヶ岳に向かって緩やかな登りが続く。晴れていれば端正に聳える笠ヶ岳を望めるが、今は雨風に耐えながら我慢の登りが続く。

 抜戸岩の通過

 やがて広々としたキャンプ指定地に達し、更に岩の堆積した道を通過すると待望の笠ヶ岳山荘に達した。到着したのはAM11時過ぎ、鏡平山荘から6時間の道程だった。

 まだ買って間もない雨衣だったので中の衣服はさほど濡れていなかったが、靴下はグッショリと雨に濡れていた。風雨に晒された寒い屋外とは違い、ホノボノと暖かい山荘内は天国のようだ。午後の一時を談話室でマッタリと読書などで過ごす。

 山荘前から槍(左)、穂高(右)方面(雲がどんどん退いていく)

 フト窓の外を見ると雨は上がり、雲がドンドン退いている。これなら笠ヶ岳へ行けそうだ。午睡モードの妻を誘うとはアッサリ断られたので一人空身で山頂へ向かう。山荘から10分足らずで着いた笠ヶ岳(2898m)はすっかり雲が取り払われ360度の大展望、先刻の雨が大気の透明度を高め視界の隅々までスッキリと冴えわたって見える。

 笠ケ岳から西の白山方面

 山頂から南の乗鞍岳、御嶽方面

 山頂から抜戸岳(手前)と槍ケ岳(右奥)

 山荘へ戻った時分には晴れ間も広がり夏山モードに変わった。これで妻もその気になったので、又々今度は二人で山頂へ向かう。妻にとっては初めての笠ヶ岳、素晴らしい展望にけっこう感激しているようだ。夕刻時、山荘前から見える槍穂高の峰々が夕日に赤く染まる光景はとても感動的だった。

 笠ケ岳山頂

 山頂から雲上の槍ヶ岳

 山頂から北の立山・剣岳方面

 山頂下から笠ケ岳山荘

 山荘から夕日が沈む白山方面

 残照の穂高連峰

 今宵の宿泊客は30名程、中には雨の中サンダル履きで歩いて来た単独の若い白人男性や午後6時頃ヨレヨレになって到着した4人組のオバちゃんグループもいた。笠ヶ岳山荘の夕食はバラエティーに富んでとても美味しく、昨日懲りていたからご飯とみそ汁を少なめに食べたので程良い満腹感だった。

 笠ケ岳山荘玄関

 笠ケ岳山荘の夕食

 寝室は小部屋で若いアベックと同室だったから、私のイビキを心配したが妻の言葉によれば煩くなかったそうなので少しホッとした。

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北アルプス、笠ヶ岳登山詳細(1日目)

2016年08月17日 | 山歩き

新穂高温泉~小池新道~鏡平山荘

8月14日(日)    天気=曇り時々晴れ

06:15新穂高温泉→ 06:24左俣林道ゲート→ 07:25笠新道登山口→ 07:35~38わさび平小屋→ 07:55小池新道登山口→ 08:55~09:05秩父沢(水場)→ 10:20シシウドヶ原→ 11:12鏡平山荘

 

 新穂高温泉の無料駐車場はお盆時期の日中には殆ど満車で中々駐車できないらしい。そこで昨日の午後我家を出発し、昨夜は駐車場で車中泊をした。グッスリ寝過ぎたので、新穂高温泉を出発したのは朝6時過ぎになってしまった。

 新穂高温泉登山補導センター前

 舗装された左俣林道をしばらく歩くと道はゲートで遮断され、その先一般車は通行できない。ゲートに至る道沿いは駐車禁止の看板があるのに、何台もの車が無断で駐車しており、狭い道がより狭くなっている。取締りの係員はここに居ないのだろうか、人の迷惑顧みぬこんな奴らからは駐車違反の罰金を思い切りふんだくって欲しい。

 左俣林道ゲート

 ゲートの脇を通過し、更に左俣林道を進んで行く。道の左手には穴毛谷の大岩壁群が威圧的に聳えている。ゲートから1時間程で笠新道の登山口に着いた。笠新道は登山口から抜戸岳まで標高差1400mの急登で、明後日ここを下山する予定だ。

 穴毛谷の大岩壁

笠新道登山口

 登山口から10分程で、わさび平小屋に着く。食事もできるので休憩したいが、先が長いので休まず通過する。わさび平小屋から20分程で小池新道の登山口に着き、ここから登山道が始まる。

 わさび平小屋

 小池新道入口

 小池新道は適度な勾配で歩き易い道だが、陽射しが強く暑さが堪える。それに今日はお盆の週末のせいか下山者がやたら多く、次から次と湧き出すように降りてくる。登山道では「登り優先」がマナーなので皆さん道を譲ってくれるのは有難いが、その度に気兼ねして脚を速めるので、ペースが乱され、これで随分体力を消耗した。

 小池新道登山口から1時間で滔々と水が流れる秩父沢の水場、冷たい清流が熱った身体には本当にありがたい。行き交う人の殆どは此処で足を止めてくつろいでいる。

 秩父沢の水場

 この先も適度な傾斜で道は続く。水場から1時間15分でシシウドヶ原に着く。展望が拡がる爽やかな草原で、ここも良い休憩ポイントだ。シシウドヶ原で急角度で右に曲りしばらく登ると沢沿いの道になる。

 シシウドケ原

 やがて「鏡平まで500m」と岩に書かれた場所を通過し、しばらく登ると平坦地に幾つかの池塘が広がる鏡平に着いた。鏡平最大の池塘、鏡池の脇を抜け、11時過ぎに鏡平山荘に着いた。

 鏡池から槍ヶ岳

 鏡平山荘は周囲を池塘で囲まれ、槍・穂高の展望に優れた人気の山小屋だ。山荘前のベンチで休憩し、「ここでしばらく休んだら双六小屋まで行こうか?」と妻に訊ねたら「エッ、ここに泊るんじゃないの?」と完璧に宿泊モードになっていた。

 鏡平山荘

 時間が早過ぎるとも思ったが、考えてみれば我々は70歳間近な老夫婦だ。ノンビリ登山も悪くはない。それに山荘前のベンチで絶景を眺めつつ生ビールを頂くのは逆らい難い魅力・・・と言う事で鏡平山荘に泊る事にした。

 山荘前のベンチで至福の一杯

 最近の山小屋はどこも山関係を中心に沢山の本が充実してるので退屈しない。午後は目一杯読書タイムでつげ義春の「貧乏旅行記」という本を読み切った。哀愁のある中々面白い本だった。

 鏡平山荘の従業員は女性が多く、応対が丁寧で心地よい山小屋だ。昨日は超満員だったが、今日はそれ程の混みようでは無いそうだ。それでも5時と6時の2回に分けての夕食だった。

 鏡平山荘の夕食

 夕食はボリューム満点で、私はビールと一緒だったから食い過ぎて気分が悪くなり、慌てて正露丸を飲んだ。時々自分の胃が常人の三分の一しか無い事を忘れてしまい往生する。過食と油分が私の胃の大敵なのだ。

 寝室は大部屋だったが、この日の客は上品な方々ばかりだったとみえ、珍しくイビキを掻く人も無く快眠する事ができた。(私がイビキを掻いていたか否か定かでないが)

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鏡平山荘〜笠ヶ岳

2016年08月15日 | 山歩き

 8月15日(月)        天気=曇り後雨後晴れ
 天気予報が悪かったので、双六岳はパスして直接笠ヶ岳へ向かった。案の定途中から雨になりびしょ濡れで笠ヶ岳山荘に着いた。
ところが午後になると先程の雨が嘘のように青空が広がった。
 妻と二人で笠ヶ岳山頂に向かい、素晴らしい絶景を楽しんだ。だから山登りは面白いのです。

尚登山の詳細は後日のブログにて。

 笠ケ岳山頂

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新穂高温泉から鏡平山荘まで

2016年08月14日 | 山歩き

 8月14日(日)     天気=晴れ時々曇り

 新穂高温泉から歩き始めて午前11時頃鏡平山荘に着いた。私は稜線上の双六小屋まで行きたかったが、妻が暑さでバテてここに泊まりたいと言う。
 それで今日は鏡平山荘泊まりです。ここは槍穂高の眺めが素晴らしいので一度は泊まってみたかった。もう歳なので、午前中は山歩き、午後は山小屋でマッタリという登山が似合ってるのかも知れない。

 鏡平山荘から槍ヶ岳

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急きょ明日から北アルプス登山

2016年08月13日 | 日記

 8月13日(土)

 「山の日」に触発された訳ではないが、急遽明日から妻と二人で北アルプス登山へ出掛ける事にした。去年は上高地から穂高に登ったので、今年はその西側に聳える双六岳や笠ヶ岳を山中二泊三日の予定で登ります。

 昨日その計画をテニスサークルの仲間達に話したら「よくそんなに山ばっかり行ってられるもんだね。」と半ばあきれ顔をされたが、私にとって小屋泊りで北アルプスを登山するのは、観光旅行へ出掛けるような気分でウキウキする。

 今お盆の混雑時期なので、むしろ心配なのは登山口の駐車場に空きがあるか否かだ。その為に今日の午後我家を出発し今夜は新穂高温泉の無料駐車場で車中泊の予定、です。後はお天気次第なので、何とか三日間好天が続いてブログに載せる良い山の写真撮れたら嬉しい。

 奥飛騨の名峰、笠ケ岳

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「山の日」登山の奇跡体験

2016年08月12日 | 日記

 8月12日(金)

 今年から新たな祝日となった「山の日」が昨日だった。国と山岳関連業界が経済効果を目論んだ安易な祝日のような気もするが、登山というスポーツが活性化するのなら目くじらを立てる事もないかなとも思う。

 その関係なのか、昨日の午後8時から始めるフジテレビ番組「奇跡体験アンビリーバボー」では登山に関する奇跡体験が放映されていた。一つは7年前の夏北海道トムラウシ山で8名が犠牲になった山岳遭難で、亡くなった人と生還できた人の生死を分けたのは何だったのか等が詳細に解説され見応えあった。

 もう一つは「余命僅かな夫、妻との約束のヒマラヤ登山」というドキュメンタリーで、登山を愛好する中年夫婦の夫にガンが見つかった。しかもそれは身体のアチコチに転移した余命三ヶ月の末期ガン、死を覚悟した夫は以前妻と約束したヒマラヤ登山を身体が動くうちに実行しようと決意する。

 夫婦は医師の反対を押切り強引に退院してヒマラヤ登山へ出発し、ゴーキョ・ピーク、カラパタールの登頂に見事成功する。そして奇跡はこれに留まらない。余命三ヶ月を宣告された夫の末期がんは進行を止め、ヒマラヤ登山から16年経ち83歳になった今も、夫婦は元気に登山を続けているという。専門家の話では、目的を持って前向きに生きようとする人は免疫力も高まるので、その影響があったのではという意見だった。

 ところで私も54歳の時胃ガンを患った。手術を終えて退院した後、「日本縦断ウォーキング」と「フルマラソン完走」をささやかな人生の目標とし、いずれも実行した。そして来年中には「日本三百名山踏破」を完結しようと思っている。

 あの時医者は「大丈夫ですよ。任せてください。」と言って胸をドンと叩いたけれど、もし「残念ですが余命〇ケ月の末期ガンです。」何て宣告されて今があるのなら、何処かのテレビ局から「ぜひ出演をお願いしたい。」と依頼があり、そして私は一躍有名人となったかも知れぬ。何て良からぬ妄想が頭の片隅に湧いた。

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物静かな山ガールだったら車に乗せてあげたのに

2016年08月10日 | 日記

 8月10日(水)

 先週の南アルプス登山では赤石岳から下山後、人里離れた大井川源流の椹島ロッジに宿泊した。ここは東海フォレストが経営する宿泊施設でその他に売店食堂キャンプ場等があり、真夏でも暑さ知らずの別天地である。

 ここに泊る人の殆どは南アルプスを目指す登山者で、私が泊った日も多くの老若男女で賑わっていた。しかし生憎の天気でその日の午後から雨が降り始め、翌朝になっても降り止まなかった。

 それでも雨衣に身を固め覚悟を決めて山へ向う人も多かったが、雨の勢いに押され登山を諦めた人もかなりいて、畑薙ダムへ戻る朝一番のマイクロバスは満席だった。登山を諦めた悔しさなのか重苦しい車内で、異彩を放っていたのが私と同年輩と思われる4人組のオバ様グループで、「明日も天気悪いんじゃ、景色も見えないしねぇ~」とか「大丈夫、山は逃げないんだから」と弁解がましい会話で盛り上がっている。

 聞くとは無しに話を聞いてると、このグループは各地の山を頻繁に登っているらしく「あの山はどうだった」だの「あの小屋がどうだった」と山の自慢話の華が咲き、内心私は「ウルセーなあ」と不愉快な気分だった。

 ところがバスが走り続ける中、雨はだんだんと勢いを無くし、畑薙ダム駐車場に着いた頃には青空さへ広がり始めた。登山を諦めた人達にとっては、何とも皮肉な空模様という他はない。

 バスを降り、我家へと車を走らせる。と下界へ向かう車道の端を、例の4人組オバ様グループが日差しを浴びてテクテクと歩いている。彼女たちは公共の交通機関で来たらしく突然の予定変更に車の手配ができず、数キロ下のバス停まで歩く羽目になったようだ。

 一瞬乗っけてやろうかなとも思ったが、先程の不愉快な気分が頭の片隅にあり彼女らに排気ガスと砂煙を浴びせて通り過ぎてしまった。その時の私の顔「ニヤッとしてなかったか?」って、イエ私は心優しき山男だから決してそんな事はありませんよ。

 雨降る椹島ロッジの朝

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4年に一度の「脚折雨乞い祭り」

2016年08月08日 | お出掛け

 8月7日(日)

 今日我が街で「脚折雨乞い」という変わったお祭りがあった。これは偶然かどうか4年に一度だけオリンピックの年に開催される。この辺りは過っては典型的な田園地帯(今でも大半はそうだが)で、伝説によれば雷電池に昔大蛇が棲んでおり、村人がこの池で雨乞いを祈れば必ず雨が降ったという。 

 しかし新田開発で池が狭くなった為、大蛇が居なくなってしまい、それ以降幾ら雨乞いをしても雨は降らなくなったそうだ。そこで村人達は藁と竹で巨大な龍蛇を作り、雨乞い祈願をしたのが祭りの始まりと言われている。(詳細を解説すれば何頁にもなるので以下省略)

 何しろ龍蛇がデカさが尋常じゃない。長さ36m重さは3トンもあるそうな。これを300人の担ぎ手が白髭神社から雷電池まで3時間担いで練り歩き、最後は雷電池の中を何周もグルグルと回って、合図とともに300人の担ぎ手が一斉に龍蛇を破壊してしまうというけっこう勇壮なお祭りなのである。

 今日はメチャクチャ暑いしそれ程気乗りもしなかったが、ブログネタにでもなろうかと雷電池まで見物に行った。15時頃着くと既に池の周りは鈴なりの大観衆、招待者席には市長を始め埼玉県知事、国会議員、何故かミャンマー大使まで来ていた。ローカルテレビ局も中継していたようだ。人波が凄くて写真を撮るのも大変で、押し合いへし合い汗だくになってカメラを頭上にかざして撮った。

 クライマックスは龍蛇のブッ壊しで、中々の迫力であった。壊された龍蛇の藁や竹を持ち帰ると「幸せになる」という事だが、我家に持ち帰っても「そんなゴミ持って来て」と言われそうなので、何も手にせず祭り会場を後にした。4年後のお祭りも楽しみだ。・・・テッ、それ程の事も無いか。

 龍蛇はこんな顔

 池を巡る姿は大蛇のよう

 最後のブッ壊し

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