1月12日(金) 天気=晴れ
08:20登山口駐車場→ 08:27登山口→ 09:28~37分岐→ 10:07~13神山→ 10:26~30冠ヶ岳→ 10:43~53神山→ 11:16分岐→ 11:34箱根ロープウェー駅→ 11:40~12:15駒ヶ岳→ 12:30~37分岐→ 13:13登山口→ 13:19登山口駐車場
芦ノ湖の周りに聳える箱根の山々で最高峰は標高1438mの神山だが、火山活動の活発化により数年前から山頂を含む山域一帯が通行禁止になっている。しかし最近のネット情報を見ると、ポチポチと登っている人もいるようで、私も興味が湧き山友のJさんを誘って登ってみる事にした。
早朝車で我家を出発し、圏央道~東名道を経由して防ヶ沢登山口近くの駐車スペースにAM8時過ぎに着いた。天気は一片の雲も無い快晴だが、吹き渡る風が氷の様につめたい。
駐車場所から車道を500mほど歩いて登山口に着く。入口は柵で閉じられ「現在ハイキングコースを閉鎖しています。」と書かれた看板が設置されている。ご意見無用の老登山者二人は、柵の横から躊躇なく登山道に侵入する。
防ヶ沢登山口近くの駐車スペース(3~4台ほど駐車可能)
登山口の通行禁止柵と看板
防ヶ沢分岐に向かう登山道は刈り払いもされて気持ちよく歩いて行ける。概ね樹林帯で展望は無いが、寒風を防いでくれるのがありがたい。分岐が近づくと傾斜が緩み、右手に草原の駒ケ岳が望めるようになった。
防ヶ沢分岐に向かう登山道
分岐の手前で、駒ヶ岳が山頂部が見えた(下山時)
登山口から約1時間で、左右に道が分岐する防ヶ沢分岐に着いた。ここにも通行禁止の看板と柵が設置されている。分岐を左に曲がって神山へ向かう。
防ヶ沢分岐(駒ヶ岳と神山の登山道が分岐する「此処にも通行禁止の柵がある」)
こちらの道も、頭上に木々が被った箇所などあるが概ね歩き易い。侵食してV字型に掘れた箇所は靴やズボンが泥だらけに汚れそうだが、冬場の今は凍っているので逆に歩き易い。
神山へ向かう登山道を塞ぐ倒木
V字に侵食された道
神山山頂直下の道
分岐から30分で着いた神山(1438m)は、疎林に囲まれて展望は良くない。しかし陽の当たる山頂は、風も穏やかで居心地がいい。山頂から通行禁止の柵の横を抜けて、冠ヶ岳への道に入る。
神山山頂
山頂から冠ヶ岳へ向かう登山道入口の通行禁止柵
神山山頂から富士山
急坂をしばらく降ると鞍部の大涌谷へ向かう分岐に着き、そ分岐を左に登ると小さな祠が在り、そこから数分で冠ヶ岳(1409m)に着いた。山頂は狭く樹林に覆われ展望も無い。だが樹林の合間に白煙を上げる大涌谷が足下に望めた。
冠ヶ岳山頂
山頂から眼下に白煙上げる大涌谷
冠ヶ岳を後にすると再び神山へ登り返し、往路を辿って防ヶ沢分岐へ戻った。今度は分岐から、駒ケ岳へと登って行く。この道も良く整備され問題無く歩いて行ける。
しばらく登ると、駒ケ岳山頂の箱根本宮神社が見えた
分岐から20分足らずで箱根ロープウェー山頂駅に着いた。行楽客で賑わっているかと思ったら駅周辺に人の姿は無い。淋しくもあるが静かな山頂を楽しめるのはありがたい。
箱根ロープウェー山頂駅(ロープウェーを点検する作業員が数名いるだけで他には誰もいない)
山頂駅から遊歩道を通って、駒ヶ岳の最高地点に建つ箱根本宮に着いた。神社の入口は閉じられていて、お参りしたかったが叶わなかった。山頂を吹き抜ける風があまりに寒く、神社裏手の風を遮る場所でランチタイムとする。jさんと二人、周囲の展望眺めつつ飲むコーヒーの味は最高です。
駒ケ岳山頂の箱根本宮神社
山頂から富士山と神山(右の山)
富士山のアップ(例年より雪が少ない感じ)
山頂から湘南海岸と相模湾
30分余の休憩を終えると、眼前に広がる富士の霊峰に拝礼した後山頂を後にする。最高の登山日和で気分が弾み、下山の道も足が軽い。下山の道の眼下には光り輝く芦ノ湖の湖面も望めた。
下山の道から望む芦ノ湖
休まず歩いたので、駒ヶ岳から1時間足らずで登山口へ戻って来た。登山の後は温泉に入る予定だったが、大して汗も掻いてないので、高速道路が混まぬうちに帰宅する事にした。
登山口へ戻って来た
駐車場へ到着
帰りの高速道路は厚木ジャンクションが一時渋滞してだけで、スンナリ走れたので、PM4時過ぎには我が家へ戻る事ができた。その後はいつものレストランでJさんと反省会、気分良く歩いたので楽しい酒席となりました。
箱根山の最高峰神山は日本三百名山の一座で、随分前の冬に妻と二人大涌谷から神山~駒ヶ岳まで歩いている。しかしその写真や記録が何処を探しても見つからず、何時頃登ったのか正確な期日も分からない。
それもあって通行禁止を承知で登ったのだが、今回歩いた道はよく整備され静かで(入山禁止だから当然か)快適な山歩きができました。風の噂によれば、通行禁止も今年の春には解除されるようだ。賢明なる皆さんは、それを待って登った方が良さそうです。