Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

島根県、三瓶山登山

2015年10月31日 | 山歩き

10月31日(土) 晴れ

0722北の原登山口→ 0831~0845男三瓶山→ 0916~0922女三瓶山→ 0958北の原登山口


三瓶山が今回のツアーで最後の登山になる。妻が「疲れたから一人で行って来て」と言う。ひょっとして最後は一人気ままに歩かせたいという妻の思いやりであろうか。
三瓶山は大小四つのピークが連なるユニークな火山だ。北の原登山口に車を停めて出発する。約1時間で着いた最高峰、男三瓶山は、北に日本海を望む雄大な眺めだった。
次のピーク女三瓶山は山頂にアンテナ群が林立しちょっと興醒め、山頂直下までリフトが稼働しており、多くの登山者はここから登っていた。
樹林の道を北へ下って、10時前に北の原登山口に戻った。約2時間半の登山は、とても快適だった。これで残す日本三百名山は14座となった。

なお詳細は後日のブログにて。

 

  男三瓶山から子三瓶山(右)、孫三瓶山(左)

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吾妻山登山

2015年10月30日 | 山歩き

10月30日(金) 曇り時々雨

0812吾妻山国民休暇村→0841~0848吾妻山→0904南の原→0923吾妻山国民休暇村


標高1千mの吾妻山国民休暇村登山口から見ると吾妻山はまるで裏山のよう、30分の歩きで山頂に着いた。
これを登山と言うのは何となく気はずかしい。山頂からの展望は良かったが、吹く風が冷たく早々に下山開始、9時半前には登山口へ戻った。たった1時間10分の登山だった。
その後、石見銀山へ向かい3時間半を要して観光する。正直こちらの方が疲れた。
明日、三瓶山に登る予定で、これが終われば登山は終了、後は妻がリーダーとなって3日まで観光します。こちらの方がきついかも。

詳細は後日ブログ

  吾妻山山頂

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道後山登山

2015年10月29日 | 山歩き

10月29日(木) 曇り時々晴れ

0815月見ヶ丘登山口→ 0854岩樋山→ 0915~30道後山→ 1026月見ヶ丘登山口

昨夜泊まった道後高原荘の支配人が、道後山はお年寄りや子供でも登れる簡単な山ですよ。と言っていたが全くそのとおり、登山口の月見ヶ丘がすでに標高1千mを越えている。
良く整備された道を40分登って岩樋山に着いた。ここから道後山まで高原状の道を歩いて約20分の距離、広々して気持ちの良い山頂だが、寒風強く早々に退散した。
大池経由で下山して10時半に登山口へ戻った。紅葉はパッとしなかったが静かな山歩きができた。

詳細は後日ブログにて(ガラケーで送信するので綴るのが面倒くさいから)

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那岐山登山

2015年10月28日 | 山歩き

10月28日(水) 晴れ

夜のうちに雨が止み、今日の那岐山登山も晴天の朝を迎えた。
蛇淵の滝登山口からCコ一スを登る。穏やかな道で歩き易かった。
那岐山山頂からは360度の大展望、気持ちの良い山だ。
下りはBコ一スを歩く。沢と樹林の静かな道だった。
登山口に戻ると幼稚園児の団体が正に登るところだった。那岐山は小さな子供でも登れる優しい山でもあります。
詳細は後日ブログにて

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扇の山登山

2015年10月27日 | 山歩き

10月27日(火) 晴れ

0710ふるさとの森登山口→0808~0830扇の山山頂→0908ふるさとの森登山口

前線の接近で天気の悪化が予想されたが、晴れの朝を迎えた。
車で狭い林道を遡り、ふるさとの森登山口に着いた。ここの標高が900mで山頂までの標高差が400mしかない。明るい尾根道を伝って1時間で扇の山に着いた。心地良い山頂だが、灌木が繁り周囲の眺めはあまり良くない。
山頂に建っ避難小屋が凄く綺麗で立派だ。来た道を下山して9時過ぎには登山口に戻った。
時間が余ったので湯谷温泉に立ち寄った後、鳥取砂丘や白兎海岸を観光した。
午後から雨が降りだした。明日は那岐山に登る予定なので止んでくれるといいけど。今夜もどこかの道の駅で車中泊の予定。
詳細は後日ブログにて

 山頂の避難小屋

 

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氷の山登山

2015年10月26日 | 山歩き

10月26日(月)
0810高原の宿氷太くん→ 1023~1054氷の山山頂→ 1238高原の宿氷太くん

爽やかな秋晴れの下、鳥取県の氷の山に登った。登りの仙谷コースは変化に富んだ道、氷の山山頂からは360度素晴らしい眺めだった。
下りの氷の越しコースは樹林の穏やかな道で楽しい登山ができた。
今夜は道の駅清流茶屋かわはらで車中泊します。

詳細は後日ブログにて

 山頂から眺める中国山地

 

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信州、天狗山~男山登山 

2015年10月24日 | 山歩き

 10月23日(金)      天気=曇り時々晴れ

08:10馬越峠→ 09:04~12天狗山→ 10:001979mピーク→ 10:54~11:42男山→ 12:341979mピーク→ 13:23~38天狗山→ 14:20馬越峠

 

 テニス仲間のKさんが計画して、信州の天狗山~男山へ出掛ける事になった。当日参加者はK夫妻、S夫妻、Yさん、 I さんそして我々夫婦の計8名、久し振りに賑やかな山行になった。

 今朝は何だかスッキリしない天気で、登山口へ向かう関越道では小雨がパラついた。AM8時頃、信州川上村と南相木村の境にある登山口の馬越峠に着いた。今日はここから天狗山を経由して男山まで往復する。どうやら天気は回復模様で雨の心配はなさそうだ。

 登山口の馬越峠(駐車4~5台可)

 峠の標高が既に1600mあり、目的地の男山まで直線距離で3キロ程しかないからコリャ楽勝と思ったが、イヤイヤ意外に難コースであった。出発してまずは天狗山へ向う。距離は短いが山頂直下は急登で、最初からしごかれる。到着した天狗山(1882m)は霧に包まれ寒々として冷たい風が吹き抜けるので、一息入れただけで通過する。

  天狗山からは岩稜の降りで、何箇所もロープが張られた岩場がある。最低鞍部までの標高差300m近くあり、帰りは此処を登るのかと、些か気が重い。登山道の南側山麓にゴルフ場が広がっているが、休日なのか廃業したのか全く人気がない。

 天狗山降りの岩場

 天狗山の西側岩壁

 天狗山と男山の中間地点にある1979mのピークは、無名峰で標識も無ければ展望も無い。だがこの先の岩稜の尾根道には、男山、天狗山双方を展望するビューポイントがあった。ビューポイントの岩稜を降った地点に、御所平へ分岐する道がある。此処に男山0.6kmと記された標識が設置されているが、これは間違いで0.06kmが正解、分岐から60m程の登りで男山(1851m)に到着した。

 天狗山~1979mピーク間鞍部の穏やかな尾根道

 同じく苔むした岩場のトラバース道

 ビューポイントから男山(左のピーク)

 同じく天狗山

 山頂からは素晴らしい展望だが、雲が多くて遠くの山々は見渡せない。でも暖かな陽射しの楽しいランチタイムになった。約1時間の滞在を終え、山頂を後にする。天気はすっかり回復し、爽やかな秋晴れの道になった。

 男山山頂

 山頂から小海線沿いの山麓

 戻り着いた天狗山の山頂に独りの中年男性が居た。話をすると彼は地元川上村の人で。週に一度はこの山に登り、登山道の整備補修を無償でやっているとの事、こういう方が居てくれるから我々も安心して山歩きができる。全員の口から異口同音に感謝の言葉が出た。

 天狗山山頂

 天狗山から男山方面

 天狗山から車を停めている馬越峠に戻ると、南相木村公営の「滝見の湯」へ向かう。ここは谷間にある静かな日帰り温泉で、施設は綺麗で料金も安く(¥450円)とても感じが良い温泉だった。

 温泉から上がると帰宅の途につく。上り関越道の渋滞情報にヤキモキしたが、それ程の混雑も無くスンナリ戻る事ができた。今日歩いた山々は、正に「山椒は小粒でピリリと辛い」とでも例えればいいのか、短い距離ながら変化に富んで面白い山歩きができた。(逆に言うと、けっこう疲れた。)、又こんな山行やりましょうよと言葉を交わして、メンバーとお別れした。

 

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今週末から中国地方の三百名山を登って来ます。

2015年10月22日 | 日記

 10月22日(木)

 今の私の人生目標なので日本三百名山登山の事を時折ブログに載せているが、残る未踏の山は現時点で20座ある。そのうち6座(氷ノ山、扇ノ山、那岐山、道後山、吾妻山、三瓶山)が中国地方の山で、いずれも関東の人間には馴染が薄く標高も1千mを僅かに越える難易度の高くない山ばかりです。

 雪の降る前にと、今週末からその山々を登りに出掛けて来ます。中国地方はあまり訪れた事が無いし石見銀山や出雲大社等見所も多いので、登山だけじゃ無く観光の方も楽しんで来れれば何て思っています。

 全国の三百名山踏破を目指すご同輩、もし何処かの山でお会いできたら気軽にお声掛けくださいネ。ちょっとダンディーなナイスミドルが私ですから(誰も言ってくんないから自分で言っちゃうよ。)、すぐに判ると思います。

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駅前でインターナショナルなお祭りをやっていた。

2015年10月21日 | 日記

 10月21日(水)

 先週の日曜日、家でノンビリしていると朝のウォーキングから帰宅した妻が、「外国人の人が大勢いて駅前でお祭りみたいなのやってるよ。」と言う。「じゃあ暇つぶしに行ってみるか。」と二人で見物に出掛けた。

 駅前の広場では、キューバ音楽やセネガルの打楽器演奏、ペルーやブラジルの踊り等外国人によるパフォーマンスが次から次と繰広げられていた。又広場を囲むように沢山の露店が並び、ブラジルやセネガル、ベトナム、チリ、キューバ等珍しい外国の料理が売られていた。

 丁度昼前であったから、ペルーのビールと肉まんじゅう、チリの焼き鳥を買い、昼飯代わりに食べながらパフォーマンスを見物した。セネガルの打楽器は迫力あるし、ペルーのダンスは足さばきが見事、ブラジルのサンバは情熱的だった。

 この催し以前にも見た事あるが、定期的に行われているのだろうか。だったら市がもっとバックアップして、毎年恒例の名物行事にすれば、知名度の低い我が街の大きなセールスポイントになるのではなかろうか。・・・・何て噛み切れぬ大きな焼き鳥を喰いながら思った。

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尾瀬ヶ原~尾瀬沼ハイキング(2)

2015年10月19日 | 山歩き

見晴(弥四郎小屋)から大清水まで  

10月17日(土)      天気=曇り一時雨後晴れ

06:44弥四郎小屋(見晴)→ 07:47白砂峠→ 08:05~26沼尻→ 09:05~10:13長蔵小屋→ 10:28~31三平下→ 10:48三平峠→ 11:33~45一ノ瀬休憩所→ 12:22大清水バス停

 

 昨夜の雨音を気にしていたが、薄日も差す意外と良い天気の朝を迎えた。景鶴山や至仏山の山腹に朝日が当って陰陽のグラデーションを描いている。朝6時からの朝食を終え、7時前に弥四郎小屋を出発する。見晴から尾瀬沼までは標高差200m程の緩い登りが続く。途中左折して燧ヶ岳へ登る見晴新道は、土石流の為通行止めになっていた。

 景鶴山(左)と与作岳(右)

 遠く至仏山

 朝日が当たる景鶴山

 通行止めとなった見晴新道入口

 沼尻川に沿って続く道はマアマアの紅葉で瀬音を聞きながらノンビリ歩き、約1時間で白砂峠に着いた。峠を少し降ると樹林囲まれた白砂田代の湿原に出る。そこを過ぎると沼尻の休憩所まで僅かで、眼前に尾瀬沼が拡がった。休憩所の建物は先月火事で焼失したとかで、今は焼け焦げた跡だけが残っていた。

 白砂田代湿原

 沼尻から尾瀬沼

 沼尻から燧ヶ岳

 ここからは尾瀬沼の北岸沿いに進む。殆どアップダウンの無い木道だから実に快適な道だ。入り江には数多くの岩魚が泳いでいる。

燧ヶ岳へ登る長英新道を過ぎるとすぐに大江湿原に着き、林に囲まれた長蔵小屋が望まれた。

 尾瀬沼北岸

 大江湿原から長蔵小屋

 尾瀬を象徴する長蔵小屋は赴きのある建物だ。ここにはビジターセンターも在り、休憩していたらガイドの人が今から尾瀬を紹介する30分程の見学ツアーをやると言う。面倒くさいから私は行かなかったがけれど妻がツアーに参加した。見学ツアーを終えて戻った妻の言うには、尾瀬に纏わるいろいろな面白い話が聞けたそうだ。

 尾瀬沼にウッスラ虹が架かる。

 長蔵小屋周辺の見学ツアー

 長蔵小屋に着いた頃から雨がポツポツと降り始めた。雨衣を着て傘をさして出発する。湖岸の三平下から僅かな登りで三平峠(1760m)に着く。今回の山歩きでここが最高地点だ。

 三平峠

 ここから一ノ瀬の休憩所に向けて標高差340mのけっこう長い降りが続く。標高が下がるにつれ、紅葉がだんだん鮮やかになる。今の時期、紅葉の盛りは尾瀬より標高の低い地域に移っているようだ。土曜日とあって雨の中を次々と登って来る人が絶えない。

 一ノ瀬へ降る道の紅葉

 同じく紅葉

 一ノ瀬休憩所に着いた途端雨が本降りになってきた。ここから大清水のバス停まで林道歩きになる。しばらく歩いていると雨が止み、一気に晴れモードに変わって差してる雨傘が日傘に役目を換えた。一ノ瀬から約40分程歩いて大清水のバス停に到着、バスの時刻表を確認すると30分後の出発でちょうど良いタイミングだった。

 一ノ瀬休憩所

 大清水へ降る道沿いの紅葉

 大清水バス停

 

 バスで車を駐車している戸倉の第一駐車場まで戻ると、橋を挟んで向かいにある日帰り温泉「尾瀬ぷらり館」へ立寄り入浴をする。料金500円、トロミのあるお湯で中々感じの良い温泉だった。お勧めです。

 若い頃は尾瀬何て山じゃ無いとあまり足を向けなかったが、今回歩いて改めて尾瀬の良さを実感した。これも齢老いた故の感じ方なのかなとも思わないでない。次回は花咲く頃にでもテント担いで訪れてみようかな。

 

 

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尾瀬ヶ原~尾瀬沼ハイキング(1)

2015年10月18日 | 山歩き

鳩待峠から見晴(弥四郎小屋)まで 

 

10月16日(金)      天気=曇り

09:21鳩待峠→ 10:04~44山ノ鼻→ 11:18牛首分岐→ 11:46~12:30竜宮小屋→ 12:52ヨッピ橋→ 13:07~14東電小屋→ 13:27東電分岐→ 13:40弥四郎小屋(見晴)

 

 昔は「遥かな尾瀬、遠い空」何て歌われていたけれど、今は交通網の発達で、我家を朝6時頃出発して9時には登山口の鳩待峠に着いちゃうんだから、すっかり「手近な尾瀬」に変わってしまった。便利になったもんだ。

 鳩待峠の駐車場(駐車料金一日2500円とメチャ高)

 登山口とは言いながら、鳩待峠から尾瀬ヶ原へは約1時間の降り坂、曇り空というせいもあるが、道沿いの紅葉はピークを過ぎた感じでパッとしない。尾瀬ヶ原の入口、山ノ鼻には数軒の山小屋とキャンプ場やビジターセンターがある。

 山ノ鼻への降り道

 山ノ鼻の山小屋「至仏山荘」

 今回は山に登らずウォーキングだけ、時間に余裕があるからお湯を沸かせてノンビリ休憩する。時間を気にせずノンビリ歩くだけ、こんな山歩きも悪いもんじゃない。

 山ノ鼻からいよいよ広大な尾瀬ヶ原湿原の木道歩きが始まる。前方に小さく見える燧ヶ岳を目指して進んで行く。紅葉の盛りを過ぎた尾瀬ヶ原は荒涼とした感じで冬間近を思わせる。しかしその寒々とした風景が心に馴染む。行き交う人もそんなに多くないので、しみじみと周囲を眺めながら歩いて行く。

 山ノ鼻付近の尾瀬ヶ原(奥の山は至仏山)

 尾瀬ヶ原の池塘と遠くに燧ヶ岳

 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳

 30分程で着いた牛首分岐では、左折してヨッピ橋へ向かう道が閉鎖されていた。木道の掛け替え工事の為らしい。広大な尾瀬の道の殆どは木道だから、これらを維持するのは大変な事だろう。

 何しろ広いから歩いていても風景にそれ程変化はない。だから撮った写真も似たようなものばかり、我家のPCに保存する時は相当数削除せねばなるまい。やがて湿原の彼方に竜宮小屋が見えてきた。

 遠くに竜宮小屋が見えてきた。

 

 この小屋でも缶ビールを飲みながらゆっくり休憩する。今日宿泊する見晴の弥四郎小屋には、ここから直進すると30分程で着いてしまう。それではあまりに早すぎるので、遠回りしてヨッピ橋の方へと向かう。

 ヨッピ橋へ向かう道から池塘と景鶴山方面

 ヨッピ橋間近から景鶴山方面

 今回は紅葉見物がメインだが、もう一つ、来春登る予定の景鶴山を偵察するという目的もあった。この山はヨッピ橋のすぐ北方に聳えており、道が無いから春の残雪期しか登るチャンスが無い。間近で地形を観察しようという目論見なのだ。雪山と化した景鶴山を登る自分の姿を想像されて少しワクワクした。

 ヨッピ橋

 ヨッピ橋から景鶴山

 ヨッピ川に架かる吊り橋を渡って、川沿いに東電小屋はの方へ向かう。殆ど行き来する人も無く、静かな道でゆったりした気分で歩いて行ける。ただこの付近熊の出没情報が多い地域なので、熊鈴を持参しなかった事を少し後悔する。

 東電小屋の軒先にあるベンチでノンビリ休んだ後、只見川源流に架かる橋を渡って東電分岐に着く。ここを左に行けば日本名瀑百選の一つ「三条ノ滝」がある。

東電小屋近くの只見川源流

 しかし往復だけで3時間近くかかるし我々夫婦は以前見物済なのでパス、右折して見晴地区へと向かう。フト左手を仰げば、燧ヶ岳山頂が雲の合間から今日初めて姿を現してくれた。

 燧ヶ岳方面

 東電分岐から15分足らずで見晴地区にある今宵の宿「弥四郎小屋」に着いた。中々趣のある建物だ。時間はまだ13時40分、しばらく外のベンチでお茶等飲んでいたが、他にする事も無いので受付へ行き宿泊の手続きを取った。

 弥四郎小屋到着

 小屋は本館と別館があり、本館には大部屋の他に食堂や売店、喫茶室等がある。別館は鍵の付いた小さな個室になっており、今日の宿泊客(20名程)は全て個人客ばかりのようで、全員別館泊りになった。部屋は布団2組を広げれば満杯という狭さだが、山小屋でプライバシーが保てるだけでもありがたい事だ。

 夕食までの長い時間は、談話室に置かれていた本、湊かなえさんの「山女日記」を読んで過ごしたが、これが実に面白く数時間で読み切ってしまった。今度彼女の他の作品も読んでみよう。

 弥四郎小屋にはお風呂があり、15時半から2時間だけ入浴できる。勿論国立公園内だからシャンプーや石鹸の類は使えないが、熱い湯に浸るだけでも身体が癒される。

 夕食はソコソコのボリュームと美味さだったが、メインのオカズがトンカツで、肉嫌いの妻がそれを全部私の皿に移したので、健常者の三分の一しかない私の胃袋が油にやられてストライキを起すんじゃないかとヒヤヒヤしたが、幸い何事もなかった。

 程良い疲れでグッスリ眠ったが、夜中屋根を叩く雨音に気付いた。どうか明日は降らないで欲しいと願いつつ再び暗闇の世界に沈んだ。

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明日、尾瀬の紅葉見物へ出掛けます。

2015年10月15日 | 日記

 10月15日(木)

 ここ数日爽やかな秋晴れが続いている。そしてテレビでは各地の艶やかな紅葉情報が流れている。そんな状況で家に燻っていると、何処かの山へ出掛けなければと強迫観念にも似た焦りが募ってくる。

 先週末に谷川岳の紅葉を眺めてきたばかりというのに、これじゃまるで山歩きの依存症みたいだ。しかし春の新緑と秋の紅葉は一年中で一番山が良い季節だし、我々の齢を考えたら、夫婦で紅葉見物に出掛けられるのも精々あと10年位だろう。

 だったら行ける時行かねば後で後悔する。残り少ない人生だから、少しでも多くの美しい情景を記憶に焼き付けてあの世へ旅立ちたいものである

 と言う訳で、明日から遥かな尾瀬へ出掛けてきます。今回は山のテッペンには登らず、尾瀬ヶ原~尾瀬沼を散策して紅葉を優雅に鑑賞してきます。雨が降ったら出湯の郷で、ノンビリ温泉も悪くないかな。

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「先生と迷い猫」という映画は哀しく切ない。

2015年10月14日 | 映画・コンサート

 10月14日(水)

 今は居ないけれど、我家では3年前までズーッと猫を飼っていた。特に妻は超がつくほどの動物好きだ。その妻から、今「先生と迷い猫」という映画をやってるから観に行こうと誘われた。

 この映画は、ありふれた田舎町のありふれた人々と野良猫の交流を描いたありふれた物語です。主人公の男性(イッセー尾形)は昔校長まで務め今は退職した元教師、愛する妻(もたいまさこ)に先立たれ古い家で独り淋しく暮らしている。地元の人には「校長先生」と呼ばれているが、実際のところは偏屈な老人と敬遠されている。

  男性の妻は大の猫好きだったので、彼女の亡き後も可愛がってた野良猫が遊びに来ていたが、ある日男性は「お前を見てると亡き妻を思い出す。」と猫を家から追い出してしまう。

 その猫は人懐こく、クリーニング屋のお姉さん(北乃きい)や美容院のおばさん(岸本加世子)、優しい女子高生(久保田紗友)等に可愛がられていたけれど、その日を境に行方不明になってしまった。

 居なくなって初めて、男性は猫の存在の大切さを知った。彼はその猫を可愛がっていた人々と一緒に、必死になって行方を捜すがようとして見つける事はできない。

 探し疲れた深夜、誰も居ない真っ暗な我家に戻った男性は、玄関でグッタリ肩を落としてへたり込む。まるで尻切れトンボのように、映画はそこで結末を迎える。

 この映画には感動や涙も無ければドラマチックな展開も無い。淋しい老人の愚直で滑稽な日々が描かれているだけだ。だからつまらぬ映画という人も多いだろう。

 でも愛しい人を喪った愚直で不器用な男性の哀しさ切なさが、私の心の琴線にはヒシヒシと触れた。人は誰も、いつかは愛する人と別れねばならぬ運命にある。その哀しい人間の宿命が、この映画には描かれている。そんなさりげなく哀しい物語に心を揺さぶられた。

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谷川連峰馬蹄形コース縦走登山 (2)  

2015年10月12日 | 山歩き

 清水峠~谷川岳~西黒尾根~土合橋駐車場

10月10日(土)        天気=晴れ後曇り

 

05:25清水峠→ 06:18~29七ツ小屋山→ 07:09~38蓬峠→ 08:20~42武能岳→ 10:04茂倉岳→ 10:12~36一ノ倉岳→ 11:28~38谷川岳(オキノ耳)→ 11:48トマノ耳→ 12:38ラクダノコブ→ 13:56西黒尾根登山口→ 14:13土合橋駐車場

 

 穏やかな登山日和の朝を迎えた。ラーメンとコーヒーだけの簡単な朝食を済まし、5時半頃に出発する。出だしは20分程の急登だが、後はなだらかな尾根道が続き清水峠から50分程で七ツ小屋山(1675m)に着いた。

 明けやらぬ七ツ小屋山

 山頂から眺める谷川岳は絵のように美しい。朝日に輝く草原の尾根をユルユル降って蓬峠に着く。ここには管理人が在中する蓬ヒュッテが建っている。峠から10分程降った場所にある水場まで行き足りなくなった水を補給する。沢源頭の凄烈な水が湧き出る良い水場だった。

 七ツ小屋山から蓬峠を経て谷川岳へ続く尾根

 山頂から谷川岳東面の岩壁

 蓬峠と奥に武能岳

 蓬峠から武能岳へと登って行く。標高差230mの登りは厳しそうだったが、黙々と歩いていたら意外と早く山頂に着いた。武能岳(1760m)から仰ぎ見る茂倉岳~一ノ倉岳の稜線がやけに高く遠く感じられる。

 蓬峠に建つ蓬ヒュッテ

 武能岳から七ツ小屋山方面

 武能岳から茂倉岳(右)と一ノ倉岳(左)

 山頂から笹平まで約200m程降って茂倉岳へ約400m登り返す厳しい道程だ。笹平で振り返ると武能岳の姿が意外と立派に見えた。茂倉岳の登りで軽装のトレランランナーのグループとすれ違う。重荷に喘ぎ登る私の脇を、彼らは軽快に駆け降る。古き山男の私には彼らのやり方に少し違和感を感じずにいられない。

 笹平から武能岳

 そんな事を思いつつ黙々と登り続けて武能岳から1時間20分程で茂倉岳(1978m)に着いた。この山頂も展望が良く谷川岳から平標山に続く国境稜線が姿を現した。又山頂直下には立派な茂倉岳避難小屋が建ち水場もあって中々快適そうだ。ここでは写真だけ撮って休まず一ノ倉岳へ向かう。

 笹平から茂倉岳への登り

 茂倉岳山頂

 茂倉岳から10分程で一ノ倉岳(1974m)に着いた。狭い山頂は灌木に覆われて展望は無い。又小さなカマボコ型のシェルターが一隅にあるけれど、居心地悪そうで泊る気はしない。

 茂倉岳から一ノ倉岳(左)と谷川岳(右奥)

 一の倉岳から谷川岳へ続く尾根道の左手は日本有数の岩場、一ノ倉沢の大岩壁で下を覗くと谷底へ吸い寄せられそうだ。最低鞍部の「ノゾキ」から衝立岩を覗くと何人かのクライマーが岩に取りついているのが見えた。

 一ノ倉岳の降りから一ノ倉沢(左側)の岩壁と谷川岳

 同じく一ノ倉沢

 一ノ倉沢の岩壁

 谷川岳が近づくと登山者の数が俄然増えてきた。谷川岳最高地点オキノ耳(1977m)と南隣りのトマノ耳(1963m)には蜜に集るアリのように人が群がっており、それは山頂で写真を撮る為の人の列だった。山頂直下に建つ肩の小屋も同様の賑わいで、そんな所で休む気にもなれず下山道の西黒尾根へ向かう。

 オキノ耳から平標山へ続く国境稜線

 右手に見える山頂ロープウェー駅に通ずる天神尾根の道は鈴なりの行列で、あんな道を降らないでよかったとホッとした。西黒尾根もソコソコの人が登り降りして登山者の姿が絶えない。

 西黒尾根の降り

 ザンゲ岩下の鎖場では年老いたご夫婦らしきペアの奥さんが慣れぬ岩場に難渋している。西黒尾根のラクダノコブ下には10m程の鎖場が2箇所あり岩場に不慣れな人は苦労するが、このご夫婦はその西黒尾根を降ろうとしたので、「下に2箇所鎖場がありますよ。」とアドバイスしたけれど「アァそうですか。」とあまり反応も無い。「一応忠告したからネ。後は知らないよ。」と私は下山の脚を早めた。

 ラクダノコブから谷川岳

 西黒尾根の鎖場

 ラクダノコブで谷川岳を見納め、後は樹林帯の急坂をひたすら降ってトマノ耳から約2時間余で西黒尾根登山口に着いた。後は車道沿いに歩いて土合橋の駐車場へ戻った。

 西黒尾根登山口

 車に乗ると水上温泉にある日帰り温泉「ふれあい交流館」へ行き、登山の汗を流した。ここは料金も安く空いてるのでこの近辺に来た時は必ず立ち寄るお気に入りの温泉だ。

 温泉を出ると水上ICから関越道経由で帰宅の途についた。三連休初日で混むかと思ったが大した渋滞にも遭わず、夕刻には我が家に戻る事ができた。久々の幕営縦走でどれ程歩けるかチョット不安だったけれど、けっこう調子良かったのでチョッピリ自信がついた。

 

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谷川連峰,馬蹄形コース縦走登山 (1) 

2015年10月11日 | 山歩き

 谷川連峰馬蹄形コース図  

 土合橋駐車場 ~ 朝日岳 ~ 清水峠

 10月9日(金)        天気=雨後晴れ

 

 07:51土合橋無料駐車場→ 09:58~10:15松ノ木沢ノ頭→ 10:59~11:17白毛門→ 12:05~20笠ヶ岳→ 13:23~44朝日岳→ 14:02巻機山分岐→ 15:22清水峠

 

 湯檜曽川源流をグルリと周回する谷川連峰馬蹄形コースは別々には幾度も歩いているが、通しで歩いた事がなかったので今回は一泊の幕営装備で挑戦した。関東平野は晴れ渡っていたのに、今朝の水上町は雨が降っている。一時的な西高東低の冬型気圧配置の為、谷川岳上空に雨雲がどっかり覆っているせいだ。

 セブンイレブンの駐車場で天気待ちしていたら、雨が上がったので急ぎ登山口の土合橋無料駐車場へ車を走らせる。広々とした駐車場には10台程の車が停まっていた。準備を終えて出発したのは8時前、予定よりだいぶ遅れたがテント一式あるので何処でも泊れるから焦る必要も無い。

 土合橋の無料駐車場

 白毛門への登山口

 白毛門に至る登山道は最初から急登の連続で厳しい道だ。以前所属していた山の会はこの山域をホームグランドにし、積雪期無雪期問わず幾度もこの道を登ったものだ。しかしそれも20年以上前の話で、齢を重ねた今は辛い登りになった。

 樹林帯の急登も徐々に標高を上げるにつれ、樹間越しに展望が拡がる。遠い台風の影響なのか稜線には灰色雲が覆い、寒々とした風が吹き荒れている。「これじゃ縦走は無理かも、白毛門だけ登って戻ろうか。」と弱気心が芽生えてくる。

 松ノ木沢ノ頭から白毛門

 松ノ木沢ノ頭から登山口方面

 ところが松ノ木沢ノ頭(1484m)に着いた頃からチラチラと陽が差すようになった。「こりゃ思ったより天気の回復は早そうだ。行けるかも」と弱気の虫が引っ込んだ。上部には白毛門の名の由来となった白い岩々がハッキリ見え、山頂も姿を現し出した。

 白毛門山頂

 

 目的地が見えれば気力も湧いてくる。松ノ木沢ノ頭から一気に休まず登り、登山口から約3時間で白毛門(1720m)に到着した。期待した谷川岳一ノ倉沢の岩壁はまだ雲の中だが、目指す笠ヶ岳方面はみるみる雲が消え去り、丸い山頂が手招きしているようだ。

 白毛門から笠ケ岳(左のピーク)

 紅葉に彩られた道を緩やかに降り、しばしの急登を経て白毛門から約50分で笠ヶ岳(1852m)に着いた。上空はすっかり青空と化し爽やかな秋山の風情、気持ちも高揚する。山頂から少し降った地点には小さな避難小屋が在り、中を覗いたがとても泊りたいと思える環境ではなかった。

 笠ケ岳(奥のピーク)への登り

 笠ケ岳より小烏帽子(右)、大烏帽子(中央)、朝日岳(左奥)方面

 笠ケ岳避難小屋

 小烏帽子、大烏帽子の小さなピークを次々と越え、笠ヶ岳から約1時間で朝日岳(1945m)に着く。山頂からは素晴らしい眺めで、谷川連峰の馬蹄形コースが全て見渡せる。振返り見れば、笠ヶ岳は小さな支峰にしか見えない。山頂は幾つもの池塘が点在する山上湿原で、以前ここにテントを張って過ごした事が幾度かあり、その時の仲間の顔が懐かしく思い出される。

 小烏帽子への登り

 朝日岳山頂

 朝日岳から振り返る笠ケ岳(右の低いピーク)

 朝日岳山頂の池塘と湿原

 朝日岳から清水峠まではたおやかな尾根道で、ひたすら降って行く。今日は白毛門で男性一人に会ったきり、他の誰とも出会わない。こんなに贅沢な眺めを独り占めして歩いていれば詩心が湧いてきて、「静かなる秋の山波彩りし、たおやかな路我一人行かん」何て一句もヒネリたくなる。

 朝日岳から清水峠方面

 振り返り見る朝日岳

 ズーッと見えていたから近いと思ったが、清水峠まで意外と遠く朝日岳から約1時間40分を要した。時刻は既に午後3時20分、これ以上歩く気にもなれずここに泊る事にした。

 清水峠の小屋と七ツ小屋山(左奥)、大源太山(右奥)

 峠には2棟の建物があり、奥の大きな小屋は送電線監視所で一般人は泊れない。手前の小さな小屋が登山者用の避難小屋だが、とても泊る気にはなれぬ環境だ。避難小屋横の空き地は眺めも良く、絶好の幕営地なのでここにテントを張る。

 清水峠の送電線監視所(奥)と避難小屋(手前)

 清水峠から柄沢山と巻機山(左奥)方面

 清水峠のテント場

 今日はこの別天地を独り占めと思っていたが、その後二人の男性パーティが隣にテントを張ったので、ちょっとガッカリした。早めの夕食を終え、ほろ酔い加減で暮れなずむ山々を眺めているとロマンチックな気分になり、「暮れなずむ山影紅く輝きて、佇む我に吹く風寒し」と又一句詠んでしまった。イカンイカンこれじゃ詩人になっちまいそうだ。

 寝袋に潜りそのままの体制でテントから顔だけ出して夜空を見上げると、天頂に大きく羽ばたく白鳥座を天の川の白き流れが貫いて見える。何と豪勢な眺めであろうかと一瞬感極まった。

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