米山は標高1千mにも満たず、三百名山の中では低山に属します。しかし日本海の沿岸から一気に聳えているので、新潟平野から望めば随分立派な山容をしています。
その米山に登ったのは平成23年の9月で、山頂には大きな避難小屋と神社が建ち、日本海沿岸が素晴らしい眺めでした。私の古いホームページに登山の記録が残されていたので、下記に転載してみたいと思います。
平成23年9月25日(日) 越後、米山登山 天気=晴れ
09:30大平集落上登山口→ 10:05~14二の字→ 10:20~25711m峰→ 11:02巻き道コース分岐→ 11:16~12:09米山山頂→ 12:50~57711m峰→ 13:01二の字→ 13:29大平集落上登山口
「米山さんから雲がで~た」と民謡にも謳われる米山は、中越と上越の境をなす越後の名山です。日本海から一気に聳え立つ姿は、実に高く見えます。2年前の日本縦断ウォークでこの付近を歩いた時に、いつかは登ってみたいと思っていたので、妻と二人でやって来ました。
早朝に我家を出発、関越道~北陸道を経由して米山ICで降りると、青空の下に米山の端正な三角錐の山容が望まれて登高意欲が湧いてきます。山麓の大平集落には登山者用の駐車場があり何台か車が停まっていたが、そのまま進むとダートの林道に変わり5分ほどでゲートにより全身を遮断された。
ここが出発点となり、案内標識に山頂まで「2時間半」と書かれていた。標高差は約660m位か、付近に空きスペースが無かったので、少し降った所に車を停め準備を終えると出発する。
大平コース登山口
出だしから急登の道だが、登山道は良く整備されていて歩き易い。登山に馴染まぬ身体が重く汗がジワジワ吹きだしてくるが、道沿いを覆うブナの樹林が陽射しを遮ってくれるので助かる。
急登の道
30分余で二の字と呼ばれる小広場に着く。行く手に米山の山頂が初めて姿を現した。此処にはベンチもあって、最初の休憩を取る。更に尾根道を進むと711m峰に着く。このピークにもベンチがあり、良い休憩ポイントです。此処から山頂の避難小屋が確認できるけれど、まだまだ随分高い位置に見える。
二の字の広場
二の字から米山山頂
711m峰
711m峰から米山山頂
711m峰から降り坂となり、かなり降るのでチョット損した気分になる。鞍部から再び登りとなり、美しいブナ林の中を登って行く。急登の連続でこの辺りが一番きつい胸突き八丁、息を弾ませ登って行く。
美しいブナ林
前方に小学生位の女の娘とお父さんのペアが歩いていて、女の娘を励ますお父さんの姿が微笑ましい。やがて林道終点からの登山道が合流する。そこから登れば山頂まで1時間ほどで登れるそうだ。
その少し先に水場の標識があった。「30秒で水場です。胃腸の弱い人は飲まないで下さい。」と書かれており、行く気にはならない。傾斜が緩み木々が低くなって空が広がった。そして突然避難小屋が現れ、米山(933m)に着いた。
米山山頂
一気に視界が広がり360度の大展望、多くの登山者達で山頂は賑わっている。避難小屋の中でお湯を沸かし、ランチタイムとする。2階建ての室内は、綺麗に整頓されて気持ちが良い。まだからは上越や柏崎の市街地&日本海の大海原が展望できて、ここで一晩明かすのも楽しいに違いないだろう。
山頂の避難小屋
避難小屋の室内
山頂の最高地点には立派な神社が建立されているのでお参りする。神社の周りには多くの人が思い思いに憩っており、秋の訪れを知らせるかのように沢山のトンボが空中乱舞していた。
山頂から南、上越市方面
山頂から北、柏崎市方面
1時間ほどの滞在を終え、山頂を後に来た道を下山する。地元の人出であろうか、お昼を過ぎても次から次と登って来る。約1時間20分ほどで登山口の車に戻って来た。
明日は八海山を登る予定なので、これからその山麓の南魚沼市へ向かいます。姿良し眺め良しの米山は、地元の人に愛される越後の名山で心地よい山歩きができました。