Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奥駈道(吉野山→山上ヶ岳) (詳細)

2018年05月30日 | 山歩き

5月21日(月)     天気=曇り後晴れ

05:28吉野下千本駐車場→ 06:09上千本バス停→ 06:40~46吉永分水神社→ 07:10金峰神社→ 07:30青根ヶ峰→ 08:44~57四寸岩山→ 09:30林道出合→ 09:45二蔵宿小屋→ 10:37~49大天井ヶ岳→ 11:20~26五番関→ 12:30~51洞辻茶屋→ 13:24~27西ノ覗き→ 13:30山上ヶ岳(龍泉寺宿坊)

 

 ヒッソリと静まり返った下千本駐車場を未明に出発する。閑散とした吉野山の門前町を進み、以前泊った事がある温泉旅館「さこ屋」の前を通過すると、荘厳な佇まいの国宝「金峯山寺蔵王堂」が建っている。

 下千本駐車場(遠くに今日登る山々が見える)

 国宝「金峯山寺蔵王堂」

 街中の道は幾度か分岐するが、道案内板がしっかり設置されているのでそれ程迷う事はない。とある民家の軒先にオジサンが居たので、お願いして飲料水を補給させてもらう。オジサンは「うちの水は奥の神社から頂いているさかい美味いよ。」と自慢していた。

 上千本辺りから吉野山方面

 上千本辺りから急坂となり、吉野水分神社下に最後の自販機があったのでジュースを購入する。更に登って行くと奥千本のバス停で、吉野駅から此処までバスが運行している。奥千本の上に吉野山最奥の神社、金峯神社が在り、この先から山道らしい道となる。

 吉野水分神社

 吉野山最奥、金峯山寺

 金峯神社から20分程で最初の奥駈道最初のピーク、青根ヶ峰8558m)に着くが、狭い山頂は樹林に覆われ何の展望も無かった。青根ヶ峰から林道へ降り、しばらく進むと四寸岩山への分岐が右手にあった。

 青根ケ峰への分岐

 青根ケ峰山頂

 ミニモノレールのレール沿いに緩くなったりきつくなったりしながら樹林帯の中を登山道が意外と長く続く。青根ヶ峰から約1時間余で四寸岩山(1235m)に着く。山頂からは西~南面に掛けて展望があり、これから登る山上ヶ岳方面山々が望めた。又山頂の片隅には白骨化した鹿の遺体が寂しくあった。

 ミニモノレール沿いの四寸岩山登山道

 四寸岩山山頂から大天井ケ岳方面

 四寸岩山から緩やかに降って行くと足摺茶屋という小さな小屋があり、その少し先で舗装された林道へ降立った。林道を少し進むと大天井ヶ岳への登山道が右に分岐しており、その登山道を緩やかに進むと二蔵宿という小屋が建っていた。立派な造りで室内も綺麗だ。地元有志のご尽力で快適な環境が保たれているのだろう。

 林道から大天井ケ岳への登山道分岐

 二蔵宿小屋

 二蔵宿を過ぎると道は急登になった。喘ぎながら登って行くと小さな祠が建っており、少し展望が開いた。祠の先もしばらく急登が続き、尾根の一角に達すると山頂への分岐があり、分岐を50m程進むと大天井ヶ岳(1439m)だった。

 大天井ケ岳山頂手前の祠(幕営好適地)

 大天井ケ岳

 樹林が多く山頂からの展望はそれ程でも無かった。山頂で一息ついた後、五番関に向って急坂を降る。せっかく稼いだ標高がみるみる下がり、大天井ヶ岳から約30分程の降りで五番関に着いた。ここには「女人結界門」と書かれた門が建ち、ここから先へ女性が立入る事は禁じられている。

 大天井ケ岳から五番関への降り

 五番関の女人結界門

 反対方向から若い男性が降って来て「この先の登りで一部急なトラバースがあるから危険ですよ。」とアドバイスをくれた。不安な思いで登り始めたが言われた程危険な道では無かったのでホッと安堵した。

 若者が注意してくれたトラバース道

 小天上ヶ岳のピークに達すると、後は快適な尾根道が続く。途中脇に大鍋がぶら下がった祠があったが、地図上の「鍋カツギ行者」という場所のようだ。山上ヶ岳へ向かう尾根は緩やかで、心が弾む快適な道だ。樹間越しに山上ヶ岳の山頂も見え小さく宿坊も確認できた。

 山上ケ岳へ向かう登山道

 山上ケ岳の山頂部と小さく宿坊が見えた。

 鎖場を通過して降って行くと、長屋風の洞辻茶屋が建っていた。洞川集落から茶屋を経由して山上ヶ岳へは立派な参拝路が通じており、実を言えば私も50年以上前に当時の職場の人達とこの参拝路を登った事がある。あれから半世紀が過ぎた今、こうして元気に山を歩けるのはありがたい限りだ。

 洞辻茶屋(今日は営業していなかった)

 洞川からの参拝路合流地点(吉野からここまで24キロと記されている)

 洞辻茶屋の先にも少し小ぶりな陀羅尼助茶屋があり、その先で道が分岐し、右は階段状の平成新道、左は旧道の奥駈道で勿論旧道を進む。鎖場のある急登だが整備された道なので歩き易い。

 旧道(左)と新道(右)の分岐点

 旧道の鎖場

 山上ヶ岳の山頂付近は急峻な岩場が幾つも聳えている。鐘掛岩の横を通り、やがて「西の覗き」の岩場上に着いた。ここは修行の場で、腰にロープを巻き付けて、高さ数百mの断崖の上から上半身を投げ出され、修験者から誓い事を強要させられる荒業がある。私も50年以上前にその荒業を体験し、ある意味懐かしい場所である。

 遠くに宿坊が見えた。

 西の覗き断崖上

 西の覗きから僅かな距離で、今宵の宿泊先「龍泉寺宿坊」に到着した。宿坊はとても大きな建物で、近在にも立派な宿坊が3軒程建っている。今宵は私意外に宿泊者はいないとの事で、部屋へ案内されると持参した缶ビールで一人祝杯をあげる。

 龍泉寺宿坊の建物

 昨日ここを予約した時、「ビールは売ってるんですか?」と応対した人に訊ねたら「修行の場なので飲みたいのなら持参して下さい。」と言われたのだが、宿坊の人に確認すると「ビールは売ってますよ。」との事だったので少なからず嬉しかった。

 午後の時間に余裕があったので、ビールを飲み終えると約300m程離れた山上ヶ岳の山頂へ散歩がてら向かった。山頂直下の広場には「大峰山寺」の寺院があり、厳かな雰囲気を醸し出している。広場の西側を少し登ると山上ヶ岳の山頂草原で、たおやかな実に美しい所でしばし風景に見惚れた。

 大峰山寺手前の門

 大峰山寺

 山頂草原から八経山方面

 山上ケ岳の最高地点

 山頂から宿坊へ戻ると、「お風呂が沸いてますよ。」と声を掛けられた。まさかお風呂に入れるとは思わず、石鹸は使えないけれど汚れ疲れた身体が暖まり疲れが一変に吹っ飛んだ。

夕食は広い食堂でたった一人静かに食べた。質素な精進料理であったが、齢老いた胃には油っぽい料理よりも口に合い、冷たいビールとコラボして私にとっては宮廷料理に劣らぬ贅沢な味であった。

 宿坊の精進料理(夕食)

部屋へ戻り窓の外を眺めると、奈良盆地の夜景が煌煌と宝石のように輝いて見えた。時折鹿の鳴き声が響く山上の静かな宿で、グッスリと眠る事できた。

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異端の登山家、栗城史多さんのエベレスト遭難死

2018年05月28日 | 日記

 5月28日(月)

 巷では往年のアイドルシンガー西城秀樹氏の訃報が大きく報じられているが、異端の登山家、栗城史多さんが先週エベレストで遭難死したニュースの方が私的には少なからぬ衝撃だった。

 彼については「無謀なor未熟な登山家」などと生前からいろいろな批判があった。それを見当はずれとは言わないが、彼が命懸けで挑戦した冒険に、死者へ鞭打つように誹謗中傷するのも如何なものかと思う。

 私は直接彼に会った事も無くテレビやネットの中でしか知らないが、その中で観る栗城さんは一流登山家にありがちな偏屈さや強面風な雰囲気は無く、一見何処にでもいそうな普通の若者だった。気弱で生真面目そうな雰囲気が、どことなく好感を持てた。

 テレビやネットで彼の山岳ビデオを何度も観たが、登山をしながらのビデオ撮影は今までに観た事の無い迫力ある斬新な映像だった。確かに彼は登山家として一流で無かったかも知れぬが、山岳ドキュメンタリーの映像表現者としては、他人を感動させる優れた才能の持ち主ではなかったかと思う。

 巨大風車に挑むドンキホーテのようにエベレストへの挑戦を続けた異端の登山家、栗城史多さんの35歳でのあまりに早い夭折は、惜しまれる事であり哀しい事でもある。信念を貫いた彼の短い激動の人生に、謹んで哀悼の意とご冥福を祈りたい。

異端の登山家、栗白史多氏

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奥駈道完全踏破ならず

2018年05月27日 | 日記

 5月27日(日)

 完踏破を目指し向かった熊野古道、奥駈道だったが、残念ながら三分の一程の距離を残し昨日我が家へ戻ってきました。完踏破できなかった原因は実力にそぐわぬ計画の甘さにありました。

 前半は宿坊に泊りの軽装備で一気に距離を伸ばし、後半は幕営装備で歩く予定でしたが前半のロングコースで心身共に消耗し、一度下界へ降りたら再び重い装備で山へ向う気力が萎えてしまいました。

 そこで標高の低い南部奥駈道を先に踏破して体力の復活を図ろうとしたのですが、意外とアップダウンの厳しいコースだったのと暑さにスタミナを奪われ、山へ登る意欲が更に失せてしまいました。

 ここは一旦帰宅して、再び体力気力が充実した時に残されたコースを挑戦しようと考えを改めました。又人生の課題が一つ残ってしまったのだが、これも生き甲斐の一つと思えば楽しみでもある。いずれの日か必ずや奥駈道の完踏破を果たして、熊野本宮大社の大神、スサノオノミコトに修験者のお許しを願い出るつもりです。

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奥駆道、大森山から熊野本宮大社まで

2018年05月25日 | 山歩き

 5月25日(金)     天気=曇り後晴れ

 今日は大森山北側の幕営地から幾つもの峰を越えて熊野本宮大社まで歩いた。
 最後の七越峰で道を間違え一時間のロスタイム、それに今日の暑さにもやられて大社に着いた時は疲労困憊だった。奥駆道中央部三分の一がまだ残っているが、又出直します。
今宵は熊野川の河原でキャンプして明日我が家へ戻ります。

 熊野本宮大社の河川敷臨時駐車場(車中泊好適地但しトイレ・水無し)

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玉置山を越えて、大森山手前でテント泊

2018年05月24日 | 山歩き

5月24日(木) 晴れ

午後1時40分頃葛川トンネルから歩き始め、玉置山を越えて午後17時半過ぎ大森山手前でテントを張った。
誰も居ないテント場で気分は最高、やっぱり山に来ると元気が出る。明日は山を幾つか越えて、熊野本宮大社へ降ります。

 大森山手前の林道終点で幕営

 

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今日から奥駆道南部を歩きます。

2018年05月24日 | 日記

 5月24日(木)

 昨夜は熊野本宮付近で車中泊、雨も上がり今朝は真夏のような暑さです。
今日から二日間、葛川トンネル〜熊野本宮大社までの奥駆道南部を山中一泊で歩きます。
本当は一筆書きに歩きたかったが体力が持たない。暑さに負けず頑張るぞ。

 熊野本宮大社門前町(海外でパワースポットとして有名なのか外国人が多い)

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雨の中、熊野本宮付近で車中泊

2018年05月23日 | 旅行

 5月23日(水)

 昨日は山上ヶ岳から行者還りトンネルまで8時間かけて歩き、そこから自転車で天川川合のバス停へ下った。
今日は朝から雨で熊野本宮付近まで来て停滞中、齢70才間際の身体には二日間の山歩きの疲れが予想以上重く、これから幕営装備を背負って歩く元気が湧いてこない。
 やる気が出ないのは雨のせいもある。明日からどうするか、車の中で今必死で考えている。


 

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吉野から山上ヶ岳まで

2018年05月22日 | 山歩き

 5月21日(月) 曇り後晴れ

0528吉野→ 1330山上ヶ岳

 奥駆道の初日、朝早く吉野を出発する。覚悟はしていたが、山上ヶ岳は遠かった。四寸岩山の登りもきつかったが大天井ヶ岳の登りは更に激登りでへとへとになった。これぞシゴキの、いや修行の道だ。
 やっと着いた山上ヶ岳は山頂付近に幾つも大きな宿坊が建つ異界のような不思議な所です。今宵は龍泉寺の宿坊に泊まります。お風呂はあるし、ビールも売っている桃源郷に着いたような気分だ。疲れが取れました。明日も頑張るゾ。

 山上ケ岳の山頂標識

尚登山の詳細は後日のブログにて。

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今宵は吉野山の下千本駐車場で車中泊

2018年05月20日 | 旅行

 5月20日(日)
 朝早く我が家を出発したが、吉野山は遠かった。まず下山口の行者還トンネル出口に自転車を残置し、夕方吉野山の下千本駐車場に到着。今宵はここで車中泊します。
 明日はここから歩き始め、女人禁制の山、山上ヶ岳まで行きます。約24キロの山道なので初日からハードです。明日は宿坊、龍泉寺に泊まります。

 夕刻の吉野神宮まで歩いて参拝(ここを奥駆道の出発点とします。)

 

 

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明日より、熊野古道の最難関「大峰奥駈道」を目指す。

2018年05月19日 | 日記

 5月19日(土)

 先日、「自転車収納バッグ」のブログ欄である事を計画中と書いたが、それは熊野古道の最難関「大峰奥駈道」を踏破する計画です。大峰奥駈道は、奈良の吉野から和歌山の熊野本宮大社まで修験者が修行の為に歩いたと言われる山道で、全長約90キロ、険しい山々を幾つも越えて行かねばなりません。

 元気なうちで無ければできぬと思い、いよいよ明日出発する事にしました。アラセブンンの私が歩き通せるか、体力気力の勝負です。後は天気が微笑んでくれるよう、熊野の大天狗様にお願いするのみです。

 尚現地に着いてからは生存確認の意味も兼ねて、時折りガラ携で簡潔なブログを発信していこうと思います。来月早々「胃&大腸カメラ」の検診があるので、今月中に達成せねばならない。

 果たして歩き通せるか否か少々イヤかなり不安、神のご加護で熊野神社へ到達する事ができたならば、世間の垢にまみれた私の性根も少しは気高く清くなれるのではないでしょうか。

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アマリリスの花言葉は輝くほどの美しさ

2018年05月18日 | 日記

 5月18日(金)

 私は登山が趣味だから自然の中にいるのは好きだけど、正直なところ草花の類にはあまり興味が無い。山へ出掛けても「こんな花も知らないの。」と妻に馬鹿にされたりするけれど、花より団子の人間だからそんなの少しも気にしない。

 そんな私に比べ妻は草花が大好きで、いろんな花をセッセと育てている。(苺かミニトマトみたいに、食えるもの育てりゃいいのに・・)今年も花咲く季節が到来し、いろんな花が我家の狭いベランダを華やいだ雰囲気にしてくれている。

 中でもアマリリスは、巨大な花を咲かせて一際鮮やかだ。少しケバケバしい感じが私の好みじゃないけれど、アマリリスには「輝くほどの美しさ」、「誇り」という花言葉があるそうです。

 私のブログを閲覧してくれる奇特な貴方も「あれから何十年」の奥様へ、たまには「君はまるでアマリリスのようだ。」とお声を掛けては如何でしょう。「アラッ嬉しい」と頬を染めるか、「バカにしてんの」とひっ叩かれるか、それについての責任は負えませんが。

 アマリリスにはもう一つ、「おしゃべり」という花言葉もあって、これには多くの奥様方が該当するのではないでしょうか。ちなみに私は口が裂けても言いませんが。

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ウィルスに侵されたはずのパソコンが何とか使えてる。

2018年05月16日 | 日記

 5月16日(水)

 「パソコンに不審なメッセージ」と、パソコンの不調を嘆く記事を先日のブログに載せたけれど、その後「パソコンはどうなってんの?」とか「ブログは続けられるの?」何てご心配の反響が、全国津々浦々の読者様からゾクゾクと寄せられ・・・・る事は全く無かった。

 「フン、どうせ俺のブログ何て、訪れる人も稀な廃村跡の道祖神みたいなもんだ。」とイジケル今日この頃ですが、不思議な事にウィルスに侵されたはずのパソコンが、ここ数日は不審なメッセージも現れず騙し騙しながらも何とか使いこなせている。

 人間ならばウイルスに侵されると、その後体内で免疫作用が働いて症状が収まる事は知っているけれど、単なる無機質の集合体である機械にそんな能力があるとは思えない。それとも我家のパソコンには自己免疫力が備わっていたのであろうか?

 原因が判らずスッキリしない気分だが、今のところは何とか使えるので、様子を見ながら、このまま使っていくつもりです。・・・・こんな事載せた途端に動かなくなるかも知れないが。

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奥多摩、棒ノ折山~黒山~岩茸石山登山

2018年05月14日 | 山歩き

 5月13日(日)     天気=曇り後雨

 

07:27小沢トンネル南出口→ 07:34~39小沢峠→ 08:40長久保山→ 09:03林道出合→ 09:20~35黒山→ 09:53ゴンジリ峠→ 10:03~30棒ノ折山→ 10:39ゴンジリ峠→ 10:56黒山→ 12:08名坂峠→ 12:18~36岩茸石山→ 12:55高水山→ 13:01常福院→ 13:40鳥居→ 13:54小沢トンネル南出口

 

 奥多摩はよく訪れる山域だが小沢峠から黒山へ続く尾根はまだ未踏だったので、妻と二人で歩いてみる事にした。朝方車で我家を出発し、1時間程で登山口の小沢トンネル南出口に着いた。一軒家の下にある空き地に車を停めさせてもらい、ここから歩き始める。

 小沢トンネル南出口近くの空き地(家人の人に断って駐車した。)

 尾根に向って数分登るとアッケなく小沢峠に達した。峠から左へ曲がりしばし急坂を登ると、樹林帯の緩やかな尾根道になった。展望は無いけれど静かで穏やかな道は歩き易くて心地よい。峠から約1時間で、地図には載っていない長久保山のピークに着いた。ここが小沢峠~黒山間の中間地点になる。

 小沢峠

 樹林帯の道

 何か所か小さな祠があった。

 トラバースして続く道

 長久保山の山頂

 長久保山から30分程緩やかな尾根を進むとダートの林道終点に着き、終点からしばらく登って行くと棒ノ折山から高水三山へ続く尾根の一角、黒山(842m)のピークで、峠から約2時間の道程だった。

 林道の終点

 黒山山頂

 黒山から右へ曲って、棒ノ折山へ向う尾根道に入る。一旦降って徐々に登って行くと、道沿いにまだ新しい遭難碑が祭られていた。こんな低山で遭難何て?と碑文を読むと、遭難者はトレイルランナーの人らしい。一体何が原因で、まだ若い命を落ちしたのであろうか?

 道沿いのトレイルランナー遭難碑(新しい献花があった。)

 遭難碑から僅かな距離でゴンジリ峠へ着き、峠から左に曲って10分程緩やかに登ると棒ノ折山(969m)だった。奥多摩の入門コースとして人気の高いこの山は、北面の展望の良さも人気の一因だ。山頂の東屋で軽い食事をとった後、再び黒山へ戻って行く。

 ゴンジリ峠

 棒ノ折山山頂

 山頂から北面の眺め(中央奥左が大持山、右が武甲山)

 

 棒ノ折山から黒山、岩茸石山へと続く尾根道は関東ふれあいの道でもあり、よく整備されている。そのせいだろうかトレイルランナーの姿も多い。一週間前にこの山域を舞台に、トレイルマラソン大会が開催され700名ものランナーが参加したそうだ。

 岩茸石山へ向かう樹林の道

 関東ふれあいの道の標石

 ポツンポツンとツツジも咲いていた。

 岩茸石山へ向う尾根は長くて小さなアップダウンが多く、地味に疲れる道だ。全域樹林帯で殆ど展望は無いが、途中一箇所だけ西側が開けた地点があり、奥多摩の御前山から三頭山に続く山稜が望まれた。

 木の根の絡まる道

 展望地点から、三頭山方面

 岩茸石山が近づくと徐々に登り道となり、登山道が交差する名坂峠の先からしばしの急登で岩茸石山(793m)に達した。山頂には30数名の女性団体を始め多くの登山者が憩っており、今までの静寂が嘘のような賑やかさだ。又山頂からは北面に展望が開き我々が歩いてきた尾根が一望の元で、先刻登った棒ノ折山が随分小さく見えた。

 名坂峠

 岩茸石山山頂

 山頂から棒ノ折山方面

 山頂から川乗山方面

 山頂から高水山方面

 岩茸石山から急坂を降りしばらく平坦な樹林の道を進むと登山道が交差路で直進して急坂を登ると高水山(759m)だった。南面は柵で仕切られており、展望も無く風情の無い山頂であった。

 高水山へ向かう樹林の道

 高水山山頂

 山頂の東側直下には「常福院」という奥深い山中とは思えぬ立派なお寺が建っており、ここまで車道も伸びているようだ。お寺の山門の下で道が分岐し、右は軍畑駅への下山道、我々は左に曲って成木バス停へ降る道を進む。

 常福院境内

 山門下の登山道分岐

 山門から数分降ると舗装された車道に出て、車道下の登山道が崩壊して通行止めの為、その車道を右へ200m程進むと、成木バス停へ降る道が左へ分岐していた。

 車道へ降る道

 車道から成木バス停へ降る分岐

 成木集落への下山道は、常福院への参拝路でもあるようで「○○合目」と記された石柱が所々建ち、お寺へ送る送電線も道沿いに張られていた。20分程降ると再び車道へ出て、車道を横切り更に登山道(参拝路)を降ると立派な鳥居が建つ場所に降立った。

 所々石柱が立つ下山の道

 下の車道出合地点

 立派な鳥居が建つ地点

 鳥居が参拝路の入り口で、ここからは車道沿いにしばらく降ると成木集落へ降り着いた。集落から県道を小沢トンネルに向って300m程歩き、車を停めているトンネル南出口の空き地に戻ってきた。

 成木集落が見えてきた。

集落から降ってきた道を振り返る。

 小沢トンネル南出口地点(右の細い道を登った所が駐車場所)

 車に着くと同時に、先程からポツポツと降っていた雨が本降りに変った。午後から雨の予報だったので山歩きの最中も気懸りであったが、どうにか濡れずに登山を終える事ができた。

 車に乗ると名栗湖下に在る日帰り温泉さわらびの湯へ向かい、山の汗と疲れを流す。この温泉は人気があるようで、こんな天気なのに芋の子を洗うような混雑ぶりだ。「洗い場は行列だし、ドライヤーも少ないから髪だって乾かせない。」と妻はご立腹で、アンケートに不満を書いていた。

 今日は天気予報も悪く雨を覚悟していたが、何とか天気が持って曇り空で暑くも無かったから、歩き易く意外と快適な登山ができた。無理して出掛けた甲斐があったというもんだ。

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私はTシャツのコレクター?

2018年05月12日 | 日記

 5月12日(土)

 切手やコインなど珍しい品々を収集し、それを生き甲斐というか趣味にしている「コレクター」と呼ばれる人々が世の中には沢山いる。貧乏人根性が染みついた私にそんな悠長な趣味は無いけれど、若い頃から数多くのマラソン大会に出場しているせいか、参加賞のTシャツが気が付いてみたらずいぶん増えている。

 そんな事情で私はTシャツなど買った事は無く、今持っているものの殆どはマラソン大会で獲得したものだ。参加賞のTシャツは色もカラフルでオリジナル、だから記念にもなるし貰って凄く嬉しい。そんなTシャツを数多く持ってる私は、「Tシャツコレクター」の端くれと言えるのかも知れない。

 しかし最近、運営事情が厳しくなっているのか、マラソン大会参加賞の質が随分低下しているようだ。私が毎年参加する小川町和紙マラソンも、数年前からTシャツがタオルに変った。他の大会を見渡しても、多くの参加賞がタオルになっている。(今年4月に走った本庄早稲田の杜マラソンは、クールなTシャツであったが。)

 Tシャツは普段着でもあるから日常頻繁に使っているので、だんだん色褪せ加齢臭が染みついて廃棄処分せざるを得なくなってくる。このままでは日本の人口推移と同様に、私のコレクトするTシャツもだんだん減ってしまうのではと気掛かりだ。

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アマゾンで自転車収納バッグを購入

2018年05月11日 | 日記

 5月11日(金)

 昔、中央アルプス深南部を縦走後、下山口に残置していた自転車で最寄駅まで降り、自転車を折り畳んで改札口を通ろうとしたら「外見が見える状態では持ち込めない。」と駅員に拒否された事があった。

 止む無くテント用のシートでスッポリ自転車を包み何とか乗車できたけれど、それ以降自転車の収納バッグを探していたのだが、最近アマゾンで良さそうな物を見つけたので早速注文した。それが下記写真のバッグで、Globalcityという会社の製品だがたぶん中国製だろう。価格は2,780円だった。

 実物が届いたので早速使い心地を試してみた。ジッパーが全開できるので収納が容易、大きさも程良く布地も割に頑丈だ。自転車を含めた総重量は約11キロ(自転車の重量が10.2キロ)で、運搬もそれ程負担にはならない。価格を考えたら良いコスパだったと思う。

 これを使えば遊びの幅が更に広がりそうだ。現在ある目標に向けて計画中だが、それに活用する為買ったとも言える。どんな計画なのか、出発直前までそれは秘密です。

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