11月13日(土) 天気=曇り
06:16稲村ヶ岳登山口→ 06:40五代松鍾乳洞→ 07:30~45法力峠→ 08:41~57稲村ヶ岳山荘→ 09:15大日山分岐→ 09:25~38稲村ヶ岳→ 09:45大日山分岐→ 09:53~55大日山→ 10:06大日山分岐→ 10:18~27稲村ヶ岳山荘→ 11:22法力峠→ 11:52母公堂分岐→ 12:00~17母公堂→ 12:30稲村ヶ岳登山口
3年前に奥駆道縦走をやった時、女人禁制の山として名高い山上ヶ岳の山頂から、西に二つのピークを持つ個性的な山容の山が見えた。それが稲村ヶ岳で、何時か登ってみたいと思っていた。
昨日の雨は上がったが今朝も雲が湧き不安定な空模様だ。車中泊地の観音峰登山口駐車場を出発して、朝6時頃に洞川エコミュージアムの駐車場へ着いた。駐車場から100m程離れた奥に、稲村ヶ岳への登山口がある。
稲村ヶ岳登山口(下山時)
辺りはようやく、照明が無くても歩ける明るさになってきた。登山口から薄暗い森林の中を緩やかに登って行くと、やがて五代松鍾乳洞の入口へ着いた。鍾乳洞までは明瞭な道だったが、この先稲村ヶ岳への登山道を見失った。何処で間違ったかしばらく辺りを探すと、鍾乳洞の手前に小さな道標が在り、そこから稲村ヶ岳への道が薄く左へ延びていた。
五代松鍾乳洞入口
鍾乳洞からも山腹を巻く道を緩やかに登り、50分ほどで観音峰から道が合流する法力峠へ着いた。峠で初めて展望が開き、八経ヶ岳方面の山々が遠望できた。
法力峠(下山時)
昨日の雨は標高の高い場所で雪を降らせたようで、法力峠を過ぎると登山道沿いはだんだん雪景色へと変わっていった。峠を過ぎても相変わらず山腹の巻道が続く。アイゼンが必要なほどの雪では無いが、サングラスを携行しなかったので、雪眼(盲)になるのではと少し不安になってきた。
峠から山上辻へ向かう登山道
同 上
峠から約1時間ほどで、稲村ヶ岳山荘が建つ山上辻へ着いた。山荘は無人で、雪の中に静まり返っていた。山荘前のベンチには「ここから先は自然保護地域なので飲食はできません。食事は此処で済ませてください。」と書かれた看板があった。
山上辻の稲村ヶ岳山荘
山上辻を過ぎても緩やかな道が続き、20分ほどで大日岳分岐に着いた。道標には「稲村ヶ岳まで20分、大日岳まで10分」と書かれており、まずは直進して稲村ヶ岳へ向かう。山頂が間近になるとシャクナゲの木々が目立つようになってきた。
山荘から稲村ヶ岳へ向かう道
分岐から12分ほどで稲村ヶ岳(1726m)の頂に達した。山頂には武骨な鉄製の展望台が建っていたが、霧の中で展望は全く得られなかった。10数分休憩した後に、下山を開始する。
稲村ヶ岳山頂
下山途中に分岐から、大日山へも登ってみた。こちらは急峻な岩峰で、幾つかの鎖場を経て大日山山頂(1689m)へ着いた。山頂には小さな祠や石碑が祀られており、信仰の佇まいが色濃く残されていた。
大日山へ向かう道
同 上
大日山山頂
稲村ヶ岳山荘まで戻って来ると、数組の登山者達が休んでいた。更に山腹を巻く道を降って行くと、重荷を背負って登って来る稲村ヶ岳山荘の管理人さんと出会った。話を聞くと今月は週末祝日のみ営業するそうで、「何人ぐらい登山者がいましたか?」と尋ねられた。
山上辻の山上ヶ岳へ向かう登山道分岐
重荷を背負って登る山荘の人
法力峠まで戻って来ると辺りに雪は無く、五代松鍾乳洞の手前で、母公堂へ降る道が分岐していたので、右へ曲ってそちらの道に入る。分岐から10分ほどで車道に降り立ち、そこが母公堂の境内だった。
母公堂分岐
母公堂は大峯山岳信仰の由緒あるお寺だが、世界遺産「大峰山寺」を山頂に持つ山上ヶ岳の登山口でもあり、登山者用の駐車場には多くの車が停まっていた。母公堂からは車道を10数分歩いて、お昼過ぎに車を停めている登山口へ戻ってきた。
母公堂
車道途中の五代松鍾乳洞入口(ここに大規模な有料駐車場がある)
車道途中のお寺「蛇の倉七尾山」
洞川エコミュージアム駐車場(この近辺唯一の無料駐車場)
今回の旅で当初予定していた奥駆道縦走は歩けなかったが、八経ヶ岳と稲村ヶ岳の二つの山を登る事ができた。ソロソロ車中泊生活にも飽きてきたし、妻の手料理が恋しくなったので一週間ぶりに我家へ戻る事にします。