Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

「人生クライマー山野井泰史と垂直の世界」は秀逸の山岳ドキュメンタリー映画

2022年12月31日 | 映画・コンサート

 これだけは絶対観たいと思っていた山岳ドキュメンタリー映画「人生クライマー山野井泰史と垂直の世界」を、年の暮れに新宿の「EJアニメシアター新宿」まで行って観て来ました。

 山野井泰史さんの名は一般的に植村直己さんや田部井淳子さんほど知られていないが、山の世界では日本が誇る世界的なトップクライマーとして知れ渡った人物です。

 山野井氏と彼の妻妙子さんが歩んだ輝かしい山歴は、命が幾つあっても足りないような極限の記録ばかりで圧倒される。それを映画でどれぐらい表現されるのか、疑問視を混じえた興味を持って映画を観た。

 過去から今に至る映像をふんだんに使ったストーリーは、山野井夫妻の揺ぎ無いピュアな生き様が克明に描かれて、素晴らしいドキュメンタリー映画に仕上がっていました。

 近年私が観た映画の中では秀逸の出来栄えで、安からぬ交通費を費やしてワザワザ観に来た甲斐がありました。本物の凄さを見せてくれる映画なので少しで多くの人に観てもらいたいが、何しろ上映館が少ない。関東では東京と神奈川で合わせて3館だけ、というのは寂しく残念だ。

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スキーシーズン到来でスキー板の手入れ

2022年12月29日 | 日記

 このところの寒波による大雪で、今シーズンもアチコチのスキー場から営業開始の声が聞かれるようになった。今すぐ行くという予定は無いが、何となく気持ちが高揚してケースの中からスキー板を取り出し、ベランダで手入れをした。

 幸いにしてエッジは錆びついておらず、シャープナーでエッジを研ぎ、リムバーで滑走面をクリーンアップして、いつでもスキーができる状態になった。

午後はチェーンを、車のタイヤに取り付ける練習をする。私の車はFF車だし雪道は不慣れなので、スタッドレスタイヤを履いていてもチェーンはやっぱり必携です。

 これで取りあえずスキーに出掛ける準備は整いました。年末年始の渋滞が終わって天気が良かったら、日帰りで越後湯沢のナスパ―スキー場でも行ってみようかな。

オマケの一句「ゲレンデに、寒波が雪のプレゼント」

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全国高校駅伝で、駅伝シーズンの幕が明けた

2022年12月27日 | マラソン

 雪の便りと共に駅伝大会のシーズンがやってきた。若い頃からジョギングをやってきたせいか、私はマラソンや駅伝大会を観るのが大好きです。25日の日曜日には都大路で全国高校駅伝が開催されたので、半日テレビの前で観戦した。

 マラソンや駅伝で良いと思うのは、サッカーのオフサイドや野球のストライク・ボールみたいにややこしくて微妙な判定が無く、早い者が勝つというシンプルな分りやすさです。

 いつもながら、母校と郷土の名誉を賭けて全力を尽くして走りぬく若者達のひたむきさには心打たれる。強豪チームの優勝争いも面白いけれど、テレビにあまり映らない、下位で低迷する選手達の一生懸命に走る姿にも感動を覚える。

 今年の大会は女子が長野県の長野東高校、男子は岡山県の倉敷高校が優勝した。駅伝で面白いのは、東京や大阪、名古屋など大都市圏のチームより地方のチームの方が強いところだ。

 これからニューイヤー実業団駅伝や箱根駅伝などビッグな大会が目白押しで、正月気分が増してきた。さっそうと走る選手の姿に勇気と元気をもらって、新年も頑張って生きていこうと思います。

優勝のテープを切る長野東高の村岡選手

 

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本棚から、山岳雑誌の付録CDが出てきた。

2022年12月25日 | 日記

 年末大掃除の一環で書棚の本(大半が山岳雑誌)を整理していたら、月刊誌「山と渓谷」付録のCDが4枚ほど出てきた。いずれも十数年前のもので、付録があるのを気付かずに本棚の奥へしまい込んでいたようだ。

 暇つぶしにパソコンで見てみたが、山岳雑誌社が作ったものなので中々見応えのある内容でした。でも「良ければ本物を買って下さい」が目的のダイジェスト版などで、最後の方は尻切れトンボで終わったのが残念でした。

 これらの付録CDは、当時山と渓谷社が販売していた登山関連CDを宣伝する為のものだったようです。しかし十数年前とは言え既にネットで自由に好きな山岳映像が閲覧できる時代、販売していたCDはあまり売れなかったようです。

 さてこれらの付録CD、残して置いても二度と見る事は無いだろうし、終活の一環として廃棄する事にしました。

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リサイクルショップ巡りが最近私のmyブーム

2022年12月23日 | 日記

 馴染みのスポーツ用品店が閉店になったと前回のブログで書いたが、「栄枯盛衰」「流行り廃り」は世の習いで、最近はリサイクルショップが増えているようです。

 リサイクルと聞くと私ら古い世代は埃っぽい古道具屋さんを想い浮かべ、他人の使い古した物などと敬遠する気持ちが強かった。しかし最近のリサイクルショップは、全然イメージが違っていた。

 店内のレイアウトは綺麗だし、販売する商品も良質な物が多い。商品を見ていると、チョット大袈裟だが宝物探しをしているような気分です。そんな訳で近頃は、ジョギングやウォーキングついでに、リサイクルショップへ立ち寄る事が多くなりました。

 特に目をつけているのがアウトドアを中心としたスポーツ用品で、掘出し物が多い。フーテンの寅さん風に啖呵を切れば「さぁさお客さん。角は一流デパートの三越、伊勢丹で、紅白粉の姉さんに下さい頂戴、頂きますと言えば数万円は下らぬ品物ですが、ここで会ったが何かご縁、今日は破格のお値段でたったの数千円の出血大サービス、エエ~い持ってけ泥棒~」てな感じです。

 そして啖呵に乗せられたわけじゃないが、狙っていた登山用のザックと靴を買っちゃいました。いずれも新品だと数万円はする海外ブランドで、それが二つ合わせて税込み9900円、ザックは軽ハイキング用、靴は今の登山靴がオシャカになったら履く予定です。

 それから後一つ、気になってる物がある。それはラジコンの戦車です。貧困育ちでロクにオモチャなど買ってもらえぬ家庭環境だったから、そのトラウマが残っており、棺桶に片足突っ込むような年頃になって欲しくなった。

 でも買ってもし妻にでも見つかれば、タップリ嫌味を言われる事は間違いない。なので、今はそのお店へ行く度に、「まだ売れてないなあ」と眺めるだけで終わっています。ジジイが一人公園何かでラジコン戦車を動かせてる姿何て、シュールな光景だと自分でも分っているから、多分買う事は無いでしょう。

・・・おまけで一句「できるなら、人生も一度リサイクル」・・

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馴染みのスポーツ用品専門店「ベイシアスポーツ」が近々閉店

2022年12月21日 | 日記

 ある日テニス仲間の一人から、「日高市のベイシアスポーツが近々閉店するらしいよ」と聞いた。家に戻ってネットを検索すると話は本当で、「2023年2月中旬をもちまして閉店いたします」と書かれていた。

 ここはいつもテニスラケットのガット張替えを頼んでいるお店、その他にもいろんなスポーツ用品を買っていたので、このお店が無くなっちゃうと何かと不便になります。

 「売りつくし閉店セール」をやっているというので、翌日にさっそく行ってみた。お店に到着すると、いつもなら広い駐車場に数台の車しか停まっていないのに、今日は満車に近い状態で車を停めるのも一苦労だった。

 「皆、本当に目敏くてゲンキンなんだから」と思わずボヤいたら、妻から「あなただってその一人でしょ」と言い返された。店内に入って見渡すと衣料品を中心に、概ね3割以上の値引き札がついている。

 スポーツ用品専門店のシャツやトレパンはどれも高価なので、普段は専ら庶民に優しい「しまむら」や「ワークマン」ブランドを愛用する私なのだが、今日ばかりは奮発して「長袖シャツ」2枚に、トレパン1着、サンダルなどを購入した。

 商品を持ってレジの前に行くと長蛇の列ができている。列で順番を待ちながら「いつもこれだけ客が来てたら、このお店だって潰れなかったのに」と思わずにはいられなかった。以前川島町にもベイシアスポーツがあったけれど、そこも何年か前に潰れてしまった。

 スポーツ用品店が振るわないのは、少子高齢化も影響してるのだろうか。これで近場で残るスポーツ用品専門店は、「カムイスポーツ」というお店が一軒あるだけだ。此処が潰れてしまったら、電車に乗って遠出しなければならない。スポーツ用品難民になりたくないから、カムイにはぜひとも頑張って欲しいものだ。・・・最後に締めの一句「年明けて、馴染みの店が一つ消え」・・

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奥武蔵、周助山~楢抜山ハイキング

2022年12月19日 | 山歩き

12月16日(金)  天気=晴れ

 

08:35原市場バス停→ 08:45周助山登山口→ 09:14~27周助山→ 09:47~49登戸→ 10:13~31林道出合→ 11:02~14548mピーク→ 11:29~33仁田山峠→ 12:01~04楢抜山→ 12:41尾須沢鍾乳洞→ 13:03さわらびの湯バス停

 

 冬型の気圧配置が強まると、日本海側では大雪や吹雪など荒れ模様の天気だが、太平洋側の関東平野は北風の吹く晴天が続く。そんな冬晴れの今日、妻と二人で電車に乗ってハイキングに出掛けた。

 向かったのは奥武蔵の周助山と楢抜山、いずれも1/25、000地図に登山道の記載が無いマイナーな低山だが、両山とも埼玉百名山の一つなので登ってみたい山だった。

 東飯能駅バス停から名郷行きのバスに20分ほど乗り、原市場バス停で下車をした。周助山の登山口が何処か判らず戸惑ったが、一つ手前の原市場中学校前が、登山口の最寄バス停だった。

原市場バス停

 民家の脇に小さな標識があるだけの判り難い登山口だったが、そこから伸びる登山道は明瞭で、奥武蔵トレランコースの一部のようです。樹林帯の急尾根を30分ほど登って、アッサリ周助山(383m)の山頂に着いた。

周助山登山口

山頂手前の登山道

周助山山頂

 周囲を樹林に覆われて展望は全く無いが、居心地良い山頂です。周助山からは小さなアップダウンが小刻みに続く樹林帯の尾根道を西へ向かって進む。展望は無いけれど森のオゾンを浴びて楽しく歩ける道です。

樹林帯の尾根道

 周助山から20分ほどで登戸(ノポット)(436m)に着く。標識が無ければ判らぬ地味な山頂です。登戸から10分ほどで樹林の伐採地に着き、その奥に尾根を越える林道が交差していた。

登戸(ノポット)山頂

樹林帯の伐採地

尾根越えの林道(現在通行止め)

 少し早いが林道の路肩でコーヒーブレイクする。休憩を終えると林道から再び登山道を西へ進む。林道から緩やかなアップダウンの尾根道を30分ほど歩くと、眼下に高圧電線鉄塔が建つピークに着いた。ここが地図上の548mピークだった。

548mピーク(鉄塔の上)

 鉄塔からは関東平野が見渡せて、今日のコースで展望が効いたのは此処だけだった。鉄塔から急坂を15分ほど降ると林道に降り立った。此処が仁田山峠で林道は峠の少し先で通行止めになっていた。

鉄塔から関東平野の眺め

林道が通る仁田山峠に降り立つ

 峠から楢抜山へ向かう道を登って行く。この道は地図には載っていないが、迷わぬ程度にしっかりした踏み跡だ。急な岩場を越えると楢抜山の前衛ピークで、妻が「私疲れたから此処で待ってるわ」と言う。

峠から楢抜山への登り口

 ザックを置いて空身になった私は一人で楢抜山へ向かう。前衛ピークと楢抜山の間は鞍部を挟んでどちらもロープが欲しくなるような急坂で、結構厳しい道だった。楢抜山(553m)は樹林に囲まれて展望は無いが、明るい雰囲気の心地よい山頂だった。

鞍部の四角い大岩

楢抜山山頂

山頂から棒の折山方面の眺め

 楢抜山から前衛ピークに戻り休憩していた妻と合流すると、西へ向かう急な尾根を降って行く。20分ほど降ると道は左へ曲がり、山腹を巻くように緩やかに降ると尾須沢鍾乳洞に着いた。此処の岩場はロッククライミングのゲレンデのようで、4~5名の人が岩登りの練習をしていた。

尾須沢鍾乳洞

 鍾乳洞からは明瞭な道となり、しばらく降ると名栗川沿い県道に降り立った。県道から右に分岐する道に入り、数分歩くと「さわらびの湯バス停」に着いた。温泉に入るつもりだったが、大して汗も掻いて無いので30分後にやって来た飯能行きバスに乗車して帰宅の途についた。

さわらびの湯バス停

 今日は北風の吹寒い一日だったが、近場の低山歩きには最も適した季節と言えるかも知れない。予定通り周助山と楢抜山の山頂を踏めたので、満足すべき山歩きができました。

 

 

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3日に2通のペースで送られてくる不審なメール

2022年12月17日 | 日記

 何処のお宅のパソコンもそうなのか知れないが、我が家のパソコンに不審なメールが次から次と送られてくる。平均すれば3日に2通ぐらいのペースではないだろうか。それを迷惑メールで受信拒否しても、真夏のやぶ蚊のように新手が次々にやってくる。

 そんなメールを一つ一つ削除していたが、削除ばかりじゃ芸が無いので最近ではコピーして、ドキュメントの「変なメール」フォルダーで保存するようになりました。

 保存したメールを検証してみると、一番多いのは「amazon」で、保存メールの過半数以上を占めている。次に多いのがETCカードで、その他にau、ドコモ、オリコカード、master cardなど、マア多種多様にわたります。

 近頃では詐欺と言うより嫌がらせみたいな、「文字化け」した意味不明メールが送られてくるようになりました。これじゃ何を目論んでいるのかサッパリ分からない。でも分からない分だけ、より不気味な感じがします。

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自分で自分の誕生日プレゼントにランニングシューズを買う

2022年12月15日 | 日記

 先月七十?回目の誕生日を迎えた私だったが、誰からも祝福の言葉やプレゼントは無かった。・・と僻んでいても仕方ないので自分で自分に誕生日プレゼントを贈った。

 プレゼントは年甲斐もなくランニングシューズ、以前にもブログで書いたが私はランニングシューズを3足持っており、新しいものから順に「マラソン大会用」「練習用」「日常生活用」と使い分けている。

 しかし3年前の本庄早稲田の杜ハーフマラソン以来、マラソン大会には出場していないので、今までの「大会用シューズ」は一度も大会に出る機会も無く「練習用」に格下げとなってしまった。

 大会に出ないんじゃ「大会用シューズ」何て必要ないとは思うんだけど、今回買ったランニングシューズ「ミズノウェーブライダー26」は、一見今流行の厚底風で試走してみたら実に履き心地が良い。

 この靴なら、恥を掻かぬぐらいにマラソン大会でも走れるんじゃないだろうかと欲が出た。幸いコロナ過を経て各地で大会が復活開催されるようになったし、生涯現役精神を貫いて又参加してみよう・・何て無謀な事を少しばかり思い始めている。

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日本三百名山回顧№111群馬県、武尊山(百名山)

2022年12月13日 | 三百名山回顧

 群馬県北部に聳える武尊山は、幾つものピークを持つ雄大な山だが、谷川岳や赤城山、日光白根山など人気の名山が周囲にあるせいか百名山の中では地味な存在です。

 その武尊山へ最初に登ったのは、昭和58年10月2日(日)の事でした。遠い昔の話で記憶も朧気ですが、前夜は川場村の旭小屋に泊り居合わせた地元の人達の宴に誘われてご馳走になった事を覚えています。

 翌朝早く小屋を出発し、不動岳から前武尊山を経由して最高峰の沖武尊山(2158m)に登頂、その後利根川沿いの上の原入口バス停まで長い道程を降りました。

前武尊山から沖武尊山(左奥の山)方面

武尊山から剣ヶ峰(右奥の山は谷川岳)

沖武尊山山頂

沖武尊山から登って来た稜線

沖武尊山から剣ヶ峰

沖武尊山から尾瀬の至仏山(左)と燧ケ岳(右)

武尊山の降りから利根川上流の谷間

下山の道から沖武尊山を振り返る

 2回目は、平成15年9月15日(月)に片品村のほたか牧場から、妻と二人日帰りで沖武尊山を登りました。この時山頂は雲に覆われて展望も無く、数枚の写真がアルバムに残されただけで記憶の薄い山行でした。

ほたか牧場の白樺林

登山道から岩鞍スキー場方面(下界は晴れていたようだ)

武尊山山頂

 3回目は平成23年9月8日に、水上町の武尊神社から単独での山行でした。この時の記録が古いブログに残されていたので、下記に転載してみます。

上州武尊山登山

9月8日(木)   天気=晴れ
06:15武尊神社→ 06:51登山道分岐→ 07:33武尊沢出合→ 08:37~09:00剣ヶ峰山→ 09:53~10:10武尊山→ 11:04~10手小屋沢避難小屋分岐→ 11:42登山道分岐→ 12:12武尊神社


 上州、武尊山は、尾瀬と谷川連峰の間を取持つような位置にある膨大な山塊で,稜線には最高峰、沖武尊を始め幾つかのピークが連なっています。未踏であった剣ヶ峰を今回目指す事にしました。
 深夜割引で高速料金が安くなるので、朝4時前に鶴ヶ島ICから関越道に入る。上里SAで吉野家の牛丼を喰ってエネルギーを注入し、水上ICで高速を降りる。平日ゆえガラガラの一般道を北上し、登山口になる武尊神社には予定より早く6時頃着いてしまった。駐車場には数台の車が停っている。多分登山者のものだろう。

登山口の武尊神社

 手早く準備を終え出発する。この先も林道が伸びているが、ゲートで閉ざされ車は進入できない。少し進むと土砂崩れで道は塞がっていた。これではマウンテンバイク以外は走行できないだろう。
 林道は進むにつれて荒廃の度合いを増していく。数日来の大雨の影響か、道の至る所で流水が迸っている。30分余で道が二手に分かれる。左は手小屋沢避難小屋経由で沖武尊山へ向かう道だ。そのまま直進する。此処からは完全な登山道、幾つか沢を越える。地図に水場マークがある武尊沢を越えると、急登の度合いが強まってきた。
 木の根を掴んで強引に登って行く。いつまでも続く登りに、脚がだんだん重くなる。吹く風が少しづつ爽やかになってきたようで稜線間近な雰囲気、そして沖武尊と剣ヶ峰を結ぶ稜線に飛び出した。右に曲って5分程の登りで、誰も居ない剣ヶ峰(2020m)に到着した。
 山頂からの展望は抜群、爽やかな青空は空きの風情を思わせ上信越の山々が手に取るように見渡せる。秩父山地の奥には富士山まで確認できた。山頂南面の遠からぬ位置に川場スキー場があり、スキーがてら何度も拝んだピークに、今居ると思えば若干の感動がある。

剣ヶ峰から沖武尊山方面

剣ヶ峰から沼田市街地方面

 武尊山最高峰、沖武尊との間にはたおやかな尾根が繋がり、その稜線に一筋の道が刻まれてオイデオイデと誘っているようだ。単独の男性が登って来たのと入れ替わるように、沖武尊へ向け出発する。しばらく進んで振り返れば、剣ヶ峰が鉛筆の芯のように尖って見えた。

振り返って見る剣ヶ峰
 尾根の中間地点まで、緩やかに降って行く。赤シャツの単独男性が向うからやって来た。平日にも係わらず、この山を歩く人はけっこう居るようだ。中間部を過ぎると、今度は登りが続く。山頂間近はキツイ登りだが、爽やかに吹く風と青々しい風景が疲れを癒してくれる。やがて前武尊と沖武尊を繋ぐ稜線に辿り着き、僅かに左へ向かえば武尊山最高峰、沖武尊(2158m)の山頂、周囲の展望は剣ヶ峰にも益して素晴らしい。

沖武尊山山頂

山頂から剣ヶ峰方面

山頂から前武尊山(右端の山)方面

山頂から谷川岳方面

 男性が一人居て話しかけてくる。彼もこの好天に上機嫌の様子、聞けば武尊牧場スキー場から来たとの事。何年か前に妻と二人で登ったコースだ。やがて彼は会釈して、山頂を去っていった。食事がてらしばらく誰も居ない山頂の雰囲気を堪能する。
 食事を終えると、山頂を後に手小屋沢避難小屋経由のコースを下山する。降るにつれ、幾人かの登山者とすれ違う。このコースを選択する人が多いようだ。しばらくすると、緩やかな道は鎖やロープが張られた岩場の降りへと変った。タラタラ降りに飽きていたので、変化に富んだ道は返ってありがたい。

下山の道から沖武尊山
 やがて沢音が聞こえると、手小屋沢避難小屋への分岐、小屋は登山道から右に少し降りた場所にあり屋根だけが僅かに見えた。地図によると此処で道が二手に分かれるはずだが見当たらない。ひょっとして見落としたかなと不安になった頃分岐点に着いた。右は宝台樹スキー場へ降る道、武尊神社と記された左の道を降下する。
 朝方登った林道まで急勾配でグングン降って行くが、道はシッカリしている。武尊山は山岳信仰の山でもあるから、この道も昔から使われていたのであろう。30分程で登山道分岐に降立った。右に曲って休まず林道を登山口へと降って行く。朝方登る時には気付かなかったが、けっこう傾斜のきつい道だ。
 お昼過ぎに登山口の武尊神社へ戻った。時間も早いので、観光名所でもある「裏見の滝」を見物に行って見る。遊歩道を歩いて5分程の所にあり、先日の雨で水嵩の増した滝は迫力充分で中々見応えがあった。

裏見の滝
 見物を終えると水上町の日帰り温泉「ふれあい交流館」へ車を走らせ、山の汗を落した。この温泉は今年6月谷川岳に妻と登った時にも訪れたのだが、地元の人相手の素朴な良い温泉です。料金も割引券を使えば450円と大変リーズナブル、今日も時間が早いせいか入浴客は少なく伸び伸びとお風呂を楽しめた。入浴後、一般道を渋川市まで南下して渋川ICから関越道で夕刻我家へ戻った。

 4回目は今年の3月30日(水)に、山友Jさんと二人で川場スキー場から雪の沖武尊山を往復した。その記録については、下記をクリックしてご覧ください。


 

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朝空に雲の切れ間が直線を描く

2022年12月11日 | 日記

 富や地位、人望は無くても暇な時間だけはタップリある団塊世代なので、暇つぶしによく空を眺めています。空の表情は変幻自在で、遠出せずとも眺める事ができる手軽なビューポイントと言えるかもしれません。

 先日も変わった空模様に遭遇しました。11月29日の朝方、上空の南側半分は墨を流したような雲が覆い北側半分は晴天、その境を雲の切れ間が直線的に切り分けている中々シュールな風景でした。

11月29日の朝空

12月2日の朝も同様な空模様で、晴れ間の奥に白く輝く上信越県境の山々を望む事ができました。山へ行かずとも我が家のベランダから眺める白銀の山々、チョット嬉しい風景です。

12月2日の朝空

同 上

同 上

最後に締めの一句・・「冬空を晴れと曇りが二等分」

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今夜は火星が月に大接近

2022年12月09日 | 天文

 12月8日(木)

 ちょうど一か月前の11月8日に天王星が月に隠される天王星食がありましたが、今日は火星が月に大接近する日で、夕日が沈んだ東の空に、月と並んでいるのが見る事ができました。

 火星は今「衝(地球から見て太陽の反対側に位置する)」の時期で、地球に接近中です。明るさはマイナス2等星で、夜空を見上げると赤っぽく光り輝いているのが誰の目にもわかります。それでも直径が月の4倍ほどしかない小さな星なので、私の望遠鏡を100倍にしても、数メートル離れたタバコの火ぐらいにしか見えません。

 私が子供の頃は、「火星には運河があって、火星人がいるのでは」何て半ば本気で言われてましたが、宇宙探査機から次々と火星表面の詳細な映像が送られてくる現代では、残念ながら火星に文明は存在せず、荒れ果てた大地が広がっているだけというのが分ってきました。

 科学技術の進歩で宇宙の謎が次々と解明されるのは喜ばしい事ですが、火星人との遭遇が夢と消えて何だか淋しい気もします。宇宙開発の進捗で火星に人類が到達するのも現実味を帯びてきましたが、私の存命中に実現してくれれば、冥途へのよい土産になります。

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病院でCT検査を受けた後、神宮外苑のイチョウの紅葉見物

2022年12月07日 | お出掛け

 12月2日(金)

 毎年恒例のCT検査を受ける為、都内世田谷区の病院へ出掛けた。検査を終え外科外来へ結果を聞きに行くと、担当医が優しい感じの女医さんから融通の効かなそうな男性医師に変っていたのでチョットがっかりした。

 それでも検査結果に異常は無く、半年後の胃カメラ検査も予約できたので取りあえずホッとした。お昼前に病院を出ると渋谷駅までウォーキング、渋谷界隈は外国人が増えて、以前のようなケバケバしい賑わいが戻りつつあるようだ。

 お腹が空いていたが混雑した渋谷は気遅れがして食事する気になれず、地下鉄で外苑前まで行って駅前の大戸屋で焼魚定食を注文した。昼食を終えると神宮外苑を散策、新国立競技場前は1年前の東京オリンピックが嘘のような静けさだ。

神宮外苑の聖徳記念絵画館

 度々テレビで報じている神宮外苑イチョウ並木の紅葉は、もう盛りをだいぶ過ぎている感じだった。紅葉見物の人が道路に飛び出して写真を撮るマナーの悪さが批判されていたが、今はロープで規制して道路が歩行者天国みたいになっているので安心して撮影できる。

神宮外苑のイチョウ並木

ロープで規制線が張られている

 紅葉見物を終えると再び地下鉄に乗って、神田小川町に在るミズノスポーツ直営店「ミズノエスポート」へ向かった。ランニングシューズが欲しかったのだが、私はミズノスポーツの株を些か保有しているので、優待券で20%安く買う事ができるのです。

神田小川町のエスポートミズノ店

 久し振りに訪れたミズノエスポート店は改装されて店内の様子が若干変わっていたが、ここでも外国人の姿が目に付いた。ミズノの製品は海外でも人気が出ているのだろうか、株主としては誠に喜ばしい事です。

 お店を出て裏通りを御茶ノ水駅方向へ歩いていたら、明治大学付近にミズノスポーツの東京本社ビルがあるのを偶然見つけた。会社の知名度の割には地味な社屋だ。せっかくだから大株主として社長に挨拶でもと思ったが、下はトレパン、上がジャンバーとTPOをわきまえぬ服装だったので遠慮する事にした。

神田小川町のミズノスポーツ東京本社ビル

 御茶ノ水駅から電車に乗って経由地の池袋駅で、駅地下に在る東武デパート地下1階の和菓子店「仙太郎」に立ち寄り、妻への手土産に饅頭を買い、帰宅の途についた。最後に今日一日を振り返って一句・・「検査した後でイチョウがいとおかし(菓子)」・・深い意味なし

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12月1日はスペインに勝って希望の朝になった

2022年12月05日 | 日記

 毎日朝6時半、ラジオからはNHKラジオ体操の歌が流れてくる。「新しい朝が来た~、 希望の朝だ~、喜びに胸を開け、大空仰げ・・・ 」W杯サッカー29日のコスタリカ戦に日本は敗れて失望の朝だったが、12月1日のスペインで勝利して希望の朝に変った。

 日の出の時間が遅くなって、最近は私が起床した後の6時過ぎに朝陽が昇ってくる。新聞を取りに行きがてら日の出を見るのが、私の日課の一つになっている。

 日の出の空は様々な表情を見せ、同じものが一つとしてありません。世の中も同様で希望の朝だけで無く、失望や中には絶望の朝もあるでしょう。そんな時には輝く朝陽に勇気をもらい、未来に希望を見つけて、山あり谷ありの人生街道を力強く歩いて行かねばと思います。

11月14日の朝陽

11月29日の朝陽

 

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山梨県南部町と富士山周辺の観光巡り

2022年12月03日 | 旅行

 11月27日(日)~28日(月)

 27日は思親山登山を午前中に終え、午後はノンビリ観光でもと南部町の山奥をドライブしていたら、車のタイヤがパンクしてそれどころでは無くなった。しかし終わってみればこれも旅の良き思い出でと、何事も無かったから言えるのかも知れません。

人里から天子湖沿いの山道を30分かけて着いた10軒ほどの家が建つ上佐野集落

山間に在る最奥の集落だが、茶畑が広がる風光明媚な所です

集落にはまむしの養殖場もあった(辺鄙な場所だからいいけど、近所にこんなの在ったら迷惑もいいところだ)

柿元ダムの天子湖(此処から少し下った所でパンクした)

 27日夜に宿泊した「休暇村富士」は、富士山の眺めの良さが人気の宿です。しかし翌朝の富士山は雲の中に姿を消して、眺望を楽しむ事ができませんでした。

休暇村富士(連日殆ど満室で、やっと空き室を見つけて予約できた)

休暇村傍から田貫湖の眺め(雲が無けりゃ湖の奥に富士山が見える。これじゃ主役不在の舞台をみているようだ)

 休暇村を出発すると、富士山の北側をグルリと廻って帰路についた。途中の富士吉田市で、「富士山レーダードーム館」を見物する。此処には気象衛星の登場で役目を終えた富士山頂レーダーの実物が移築されており、山頂レーダー建設秘話や富士山の気象に関わる事柄が展示され興味深いものがありました。

富士山北側の「道の駅なるさわ」に来たら高曇りながら富士山が見えた

富士山レーダードーム館(大人料金630円だがJAF会員は100円安くなります)

内部のレーダー観測機器

レーダードーム(これをヘリで山頂に運び据え付けるのに大変な苦労があったそうです)

富士山レーダードーム館から富士山の眺め

 その後は上野原市~武蔵五日市経由の一般道をドライブし、夕暮れ迫る頃我が家に戻って来ました。

上野原市の長寿の郷「棡原地区」の道の駅「ふるさと長寿館」

 自宅に戻ると直ぐにスタッドレスタイヤを車に積み込み、ホンダ販売店へ行ってタイヤ交換をしてもらう事ができた。さあこれでいつ雪が降っても大丈夫、スキーにだって出掛けられます。

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