Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

栃木県、中倉山~沢入山登山

2023年06月11日 | 山歩き

6月8日(木)     天気=曇り一時晴れ

07:19銅親水公園駐車場→ 07:54~58下登山口→ 09:17~20ローソク岩→ 09:43~49中倉山→ 10:20波平ピーク→ 10:33~11:10沢入山→ 11:19波平ピーク→ 11:54登山道分岐→ 12:31~37上登山口→ 12:52下登山口→ 13:20銅親水公園駐車場

 

 山友のJさんと久しぶりに山へ出掛ける事になった。向かったのは渡良瀬渓谷上流の足尾銅山跡地の奥に聳える中倉山、以前は地図に登山道の記載が無く不遇の山だったが、山頂部からの眺めの良さで最近は登る人が増えてきた。

 早朝我が家を出発し北関東道の波支江PAで高速を降りると、渡良瀬渓谷沿いの国道122号を遡り、7時過ぎに登山口の銅親水公園駐車場に着いた。

 天気は高曇りで予報では今日一杯もつようだが、雨が降らぬのを祈るばかりだ。駐車場を出発すると道を閉ざすゲートを潜り、最初に久蔵沢に架かる橋を渡り続いて松木沢に架かる橋を渡る。

銅親水公園駐車場(奥に中倉山が望める)

一般車通行止めのゲートを潜って出発する

久蔵沢に架かる橋を渡る

 この辺り一帯は足尾銅山が在った場所で、鉱毒を含んだ煙により周囲の山々は木々が涸れ禿げ山になってしまったが、その後の熱心な植林活動で徐々に緑を取り戻しつつあるようだ。

登山口へ向かう林道

 谷間の林道を30分ほど歩いて登山道の入口に着いた。このコースは地図の道の記載が無いバリエーションルートで、何度も中倉山に登っているJさんがぜひ歩きたいと言っていた道だ。

バリエーションルートの登山口(標識の類は無い)

 有るか無いかの薄い踏み跡を探りながら、急な尾根を登って行く。本当に山頂まで道が続いているのか不安にもなるが、急登の分だけドンドン標高は上がっていく。

薄い踏み跡を登って行く(所々目印のテープ有り)

痩せ尾根の通過

 所々もし足を滑らせたらタダでは済みそうにない痩せ尾根があり、慎重に登って行く。1時間ほど登ると、頭上に特徴ある形のローソク岩が見えた。急な岩場を登ってローソク岩の根元に着くと、周囲の展望が開いた。

ローソク岩直下の岩場

ローソク岩

 ローソク岩から少し登ると一般コースと合流し、そこから先はツツジの花が咲く気持ちの良い展望尾根歩きとなった。気持ちよく歩いて行くと、360度の展望が広がる中倉山(1520m)の山頂に着いた。

ローソク岩の少し上の展望地点(この先で一般道と合流)

中倉山山頂の手前

中倉山山頂

 少々疲れてゆっくり休みたい気もあったが、今日は奥に聳える沢入山が目標地点なので、一息入れて出発する。中倉山から降った少し先の鞍部に「孤高のブナ」と呼ばれる木がある。樹木の少ない稜線にポツンと一本立っているので、そう名付けられたのだろうか。

孤高のブナ

 孤高のブナから痩せた岩尾根を通過して、中倉山と沢入山の鞍部に着いた。此処から沢入山に向け急な登りになる。シンドイ道だが周囲の眺めが良いので気分は高揚する。

痩せた岩尾根の道

鞍部から沢入山への登り(奥に見えている山は波平ピーク)

 急登を終えて着いたピークの標識を見ると「波平ピーク」と書かれていた。ピークのケルンに細い木が一本突き刺さっており、それがサザエさんの父、波平さんの頭みたいで、「波平ピーク」と名付けられたそうだ。

波平ピーク

波平ピークから中倉山方面

 波平ピークから10数分登って、ようやく沢入山(1704m)に到着した。山頂は周囲に疎林があり眺めはあまり良く無かったが、その奥の小さなピークが360度の展望で、そこから奥日光の山々の眺めが素晴らしかった。

波平ピークから沢入山(奥の山)への道

沢入山山頂

沢入山から一つ先の展望ピーク

展望ピークから庚申山(左奥)や皇海山(右奥)の眺め

 此処から眺めると、中倉山は小さな前衛ピークに過ぎない。Jさんも沢入山は初めてだそうで、此処まで頑張って登って来た甲斐があった。40分ほど山頂で滞在し、下山を開始した。

 沢入山と中倉山の鞍部まで戻ると、右手に山腹を巻くトラバース道が在ったので、右折してその道を進む。この道は展望こそ無いが、ツツジの花が咲く気持ちの良い道だった。もし中倉山をパスして沢入山だけ登るのなら、この道を歩いた方が楽だろう。

ツツジ咲くトラバース道

 やがて中倉山へ分岐する道と合流し、そこからは釣べ落としの急坂をジグザグに降って、沢入山から1時間20分ほどで谷間を走る林道に降り立った。此処からは緩やかな林道をテクテクと1時間余歩き、午後1時20分頃車を停めている銅親水公園の駐車場へ戻って来た。

中倉山への分岐地点

ジグザグの急坂を降る

林道の中倉山登山口

 足尾銅山跡地の奥に聳える中倉山は私の登りたかった山の一つで、その奥の沢入山まで登れたのは僥倖だった。車に乗るとわたらせ渓谷鉄道水沼駅に併設した水沼温泉で山の汗を流した。お風呂に浸かりながら、Jさんと「今度は庚申山から中倉山まで縦走したいね」など山談議が弾み、今日は中身の濃い一日を過ごす事ができました。

コメント
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