Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№130長野県、餓鬼岳(2百名山)

2024年08月30日 | 三百名山回顧

 人気の山が幾つもある北アルプスの中にあって、餓鬼岳は地味な存在と言えるでしょう。山名からして、何となく不気味な感じがします。山頂までは白沢登山口と中房温泉登山口の2コースありますが、いずれも山頂までは一日がかりの長丁場、厳しい道程です。山頂直下の餓鬼岳山荘は小じんまりとして昔ながらの風情があり、居心地の良い山小屋です。

 餓鬼岳へ登ったのは、今から35年前、平成元年の10月でした。当時所属していたK山岳会の会山行として私が計画し、妻とF子さんの3人パーティで登りました。私が記録した山行記録が、当時の会報に残されていたので下記に転載してみます。

 

 

餓鬼岳~唐沢岳登山

 

期間:平成元年10月5日~8日(2泊3日)

コース:白沢登山口~餓鬼岳~唐沢だけ~東沢岳~中房温泉

参加者:F、F妻、F/K子さん 計3

 

行動記録

10月6日(金) 曇り後雨

06:40白沢登山口→ 08:00~05魚留滝→ 11:52松川新道分岐→ 13:30餓鬼岳山荘

 

 白沢登山口までタクシーで入り、朝食の後出発。沢沿いに続く道はよく整備されている。紅葉の滝は大した事はなかったが、その奥の魚留の滝は中々立派。ここから登山道は急登になる。

魚留の滝

 途中で道で餓鬼岳山荘のオーナー伊東さんに声を掛けられ、サっと追い抜かれる。稜線へ着いてやっと急登が終わり、しかし餓鬼岳はまだ遥かな高みに見える。大凧山は知らぬ間に通過して、最後の急登、百曲りが始まる。

登山道から餓鬼岳

 ジグザグを何度も何度も繰り返した後、ようやく餓鬼岳山荘へ到着した。今夜の宿泊客は我々を含めて9名、夜に雨となる。

餓鬼岳山荘間近の尾根

 

10月7日(土) 曇り

07:20餓鬼岳山荘→ 07:25~30餓鬼岳→ 08:00西餓鬼岳分岐→ 10:00~40唐沢岳→ 12:33西餓鬼岳分岐→ 13:03餓鬼岳山荘

 

 霧が深く、出発を07:20に遅らせる。一登りで着いた餓鬼岳山頂は視界が全く無く、記念の写真を撮った後早々に出発する。西餓鬼岳分岐ではガイドブックで要注意と書かれていたにもかかわらず、右へ曲がる所を直進してしまい少し迷ってしまった。餓鬼のコブは左側を巻いて、樹林帯の中をしばらく進む。

餓鬼岳山頂

 最低鞍部から唐沢岳へは、短い割に厳しい箇所もありきつい登りだった。到着した唐沢岳は我々以外誰も居らず、静寂の山頂は心地よい所だった。生憎霧で展望を望めないのが残念、約40分間滞在し、来た道を餓鬼岳山荘へと戻った。今夜の山荘は満室で、大賑わいだった。

唐沢岳付近の道

唐沢岳山頂

 

10月8日(日) 曇り後雨

06:05餓鬼岳山荘→ 07:10~18剣ズリ分岐→ 08:50~09:50東沢岳→ 10:12~16東沢乗越→ 12:15中房温泉

 

 昨夜は星も見えて好天を期待したが、今朝も霧の中の出発となった。東沢岳へ向かう稜線は岩稜の小さなアップダウンが多く、凍った梯子や木橋に少々手こずる。剣ズリの分岐は、樹林帯の巻き道を進む。東沢岳へ着いた時、一瞬霧が薄れて剣ズリや燕岳を望めたが、再び霧に覆われてしまった。

剣ズリ付近の道?

東沢岳

東沢乗越付近?

 燕岳へ向かうF子さんとは東沢乗越で別れ、我々夫婦は中房温泉への道を下山する。沢沿いの道はかなりの高巻きもあり、地図で見るよりも難コース、大雨の時には遠慮したい道だ。乗越から約2時間で中房温泉へ到着、秘湯ブームのせいか温泉は大賑わい、源泉風呂で汗を流した後、穂高駅行きバスに乗って帰宅の途についた。

東沢乗越

 記録を読み返すと、餓鬼岳登山はあまり天候に恵まれなかったようです。天気の良い時に再チャレンジ・・・と言うには餓鬼岳への登りは厳しく、もうあの山頂を踏む事は無いでしょう。

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