Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

国道121号沿いのぎゃらりーカフェ扇屋は、高齢ご夫婦が営むユニークなお店

2024年09月14日 | 旅行

 先月福島県の裏磐梯へ旅行に出掛けた時、帰宅する日が日曜日だったので高速道は渋滞するだろうと予測して、裏磐梯から喜多方市~会津若松市~南会津町~日光市~大間々町~熊谷市を経由する一般道を走って我が家へ戻った。

 このコースは会津若松市内、日光市内&関東平野を除けば概ね山間を縫う道で、眺めが良くて信号も少ないので運転するのがとても楽しい道だった。鬼怒川温泉へ向けて国道121号の中三依温泉付近を走っていた時、「ぎゃらりーかふぇ扇屋」という看板のお店が目に留まった。

ぎゃらりーカフェ扇屋さん

 丁度お昼過ぎだったので、軽くランチでもと店先の駐車場に車を停めた。店内は炉端の周りに10席ほどの小さなスペースで、応接してくれたのが米寿の齢をとっくに超えたのではと思われる高齢のご夫婦だった。

 お汁粉と焼餅を昼飯代わりに注文したが、どちらもふっくらして素朴な味わいがとても美味かった。コーヒーは店主のご主人が豆豆をひき、山菜の漬物付きで出す拘りの逸品でした。

注文したお汁粉と焼餅

コーヒーの豆をひくご主人

 様子を伺うとご夫婦は安倍商店という漬物屋を営んでおられ、道楽半分でカフェをやっているような雰囲気です。

 高齢になっても夫婦お二人が協力してお店を営むその姿に、チョット胸打たれ応援したい気持ちになりました。注文してから食べるまで少々時間はかかるけれど、ノンビリと旅情を楽しむつもりで待てばどうという事もありません。

 高齢のご夫婦が頑張っている「ぎゃらりーカフェ扇屋」もし近くを通りかかった時は、ぜひ立ち寄ってみてください。時間があればお店のご夫婦と深い話ができ、旅の良き思い出となるでしょう。先に「道楽半分」と書いたように、お店の営業時間は金~月曜日の11:00~17:00の間だけみたいなので、その点ご留意ください。

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登山靴を新しいものと交換する。

2024年09月12日 | 日記

 山歩きの相棒として長年使ってきた登山靴だが、経年劣化で靴底が擦り減り滑り易くなった為、新しい靴と交換する事にした。これまで履いてきた登山靴を購入したのは6年前の事で、その日の事は鮮明に覚えています。

 平成元年9月25日に北アルプスの有明山を表参道から登ったのだが、その時まで履いていた靴が古くて靴底が擦り減っていた為に沢を登っている最中滑って転倒、又防水機能も無くなって靴の中がびしょ濡れ状態になってしまった。

 それでその靴に嫌気が差し、有明山から下山後すぐに信州安曇野インター近くに在る登山用品店モンベルへ車を走らせ、今の靴を衝動的に買ったのです。そして翌日には買ったばかりの靴で北アルプス常念岳を登頂、それ以降この靴と一緒にいろんな山へ出掛けました。

 この間には膝の不調で山へ行けなかった時もあり、又コロナ過で県外への外出自粛が叫ばれた時もありました。それでも過去の記録をザッと数えただけで、約105回の山行をこの靴と共に歩いていたのでした。

 先日の富士登山でこの靴は有終の美を飾り、目出度く役目を終えました。お疲れ様の言葉と共に、そっと優しく不燃ごみの日に送り出してやりたいと思います。

 新しい登山靴は今年の初めにリサイクルショップで見つけた8000円也の掘出し物、5月の守門岳登山で試運転してみたけれど、まずまずの履き心地でした。これからの登山で、私の良き相棒として頑張ってくれるのではと思っています。

 

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再び水虫との戦いが始まった。

2024年09月10日 | 日記

 水々しいお肌と縁遠くなってから早や半世紀と思っていたが、今だに足の先だけは水々しい・・・・じゃ無かった、水虫ヤローが居ついていやがった。水虫とは40代からの腐れ縁で、全然ウェルカムじゃ無いのに私の足から離れてくれない。

 十数年前に川越市内に在る仲皮膚科クリニック(院長の仲先生はTV出演もした水虫治療の権威です。)で治療してもらい、一度は完治したはずだった。しかし、先日妻が私の足先を見て「それ水虫じゃない、私に移されたら困るから、又仲先生に診てもらってよ」と言われ、再び仲皮膚科クリニックで診てもらったら、やっぱり水虫がカムバックしていやがった。

川越駅から歩いて5分の仲皮膚科クリニック

 実のところ水虫が居たからと言って別に痛くも痒くもないので、私自身は死ぬまで同居しても構わないのだが、「移されるのは嫌だ」と言う妻の圧で、治療せざるを得なくなった。

 治療は至って簡単、一日一回飲み薬を朝食後に飲み、塗り薬を風呂上りか寝る前に一回塗るだけです。治療費の事さへ考えなきゃ、苦でも何でもありません。しかし水虫のしつこさは知っているので、この程度で本当に撲滅できるのか今のところ半信半疑です。

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山梨県、富士山(吉田口コース)登山

2024年09月08日 | 山歩き

9月6日(金)    天気=晴れ時々曇り

06:26吉田口五合目→ 06:53~59六合目→ 07:35七合目(日の出館)→ 07:50~08:00七合目(富士一館)→ 08:28~34八合目救護所→ 08:55~58八合目(白雲荘)→ 09:25本八合目(トモエ館)→ 09:55九合目(鳥居)→  10:18~31吉田口山頂→ 11:02~09剣ヶ峰山頂→ 11:18富士宮口山頂→ 11:40~12:27吉田口山頂→ 12:47本八合目→ 13:23~34七合目公衆トイレ→ 13:52六合目→ 14:12吉田口五合目

 

 何度も登った経験のある富士山は、自分の登山力を計るにはもってこいの山です。後期高齢期を迎えた自分に今どれだけの登山力があるのか試してみたくなり、吉田口五合目から富士山を登ってみる事にしました。

 昨夜は富士吉田インター傍の富士北麓駐車場で車中泊、朝方5時発の一番バスに乗ろうと思ったが、列に並ぶのが遅れて5時半発のバスに乗り6時過ぎに吉田口五合目登山口へ着いた。

車中泊した富士北麓駐車場から見た朝の富士山

五合目行きのバスを待つ人の列

 トイレを済ませた後、登山口の窓口で入山料金2000円&協力金500円を支払い、入山証明のシールを受け取る。これが無いと登山口ゲートを通してくれず、紛失したら下山した時のチェックで再び料金を徴収されるのです。数年前まで料金無しで登れたのに、これも時代の趨勢でしょうか。富士山保護の為と割り切るしかありません。

朝の吉田口五合目登山口

 06:26吉田口五合目を出発、六合目までは山腹を巻く緩やかな道、眼下に山麓の街並みや山中湖が広がります。30分ほどで六合目に到着、ここでも入山シールをチェックされる。

六合目への道から山中湖方面の眺め

吉田口六合目

 六合目から、いよいよ山頂目指してジグザグの急登が始める。高山病が怖いので、大きく息を吐いて吸う事を意識する。最初は砂礫のジグザグ道だが、七合目を過ぎると岩場の急登が続くようになる。私はどちらかと言うとズルズル滑る砂礫の道より、手掛り足掛かりのしっかりした岩場の道の方が歩き易い。

七合目へ向かう砂礫の道

七合目辺りから始まる岩場の道

 六合目から約30分余で七合目最初の山小屋、花小屋に着く。マズマズ順調なペース、吉田口コースは登りと降りは分かれているのに、登りコースを降って来る人もけっこういる。途中で登頂を断念した人達なんだろうか。

七合目、日の出館

七合目から下界の眺め

 水分不足も高山病の要因なので、富士の湧水を3リットル持って来た。吉田口コースは山小屋が多いので途中で買う事もできるのだが、当然ながらお値段は些か高い。

八合目、白雲荘

 標高3000mの八合目を越えてくると足の筋肉がだるくなってくる。どうか足が攣らないでくれと念じつつ登って行く。本八合目を越え、9合目の鳥居を通過すると、山頂は頭上間近に迫って見える。しかし9合目からも急登は続き、空気の薄いせいもあり道端でバテてる人も多く見かける。

本八合目

本八合目で下山道と接する

九合目の鳥居

 10:18吉田口山頂へ到着、五合目登山口から此処まで所要時間は3時間52分だった。休憩の合間にLINEでテニス仲間に登頂を報告、その後噴火口を巡るお鉢廻りに出発する。2年前の富士宮口からの富士登山では時計回りだったので今回は反時計回り、風も弱く360度の大展望、正に天空の夢回廊です。

吉田口山頂下の鳥居

吉田口山頂の奥宮

剣ヶ峰に次ぐ高峰の白山岳

吉田口山頂から剣ヶ峰方面

お鉢廻りの道から南アルプス方面

大沢崩れ上部から剣ヶ峰

 11:02日本最高地点の剣が峰(3776m)に到着、2年ぶりの山頂は再び素晴らしい大展望で迎えてくれました。山頂標柱の前は記念写真の列ができていて、私も単独の外国人男性と交互に写真を撮りあった。

剣ヶ峰山頂

剣ヶ峰から吉田口山頂方面

 剣ヶ峰からズルズル滑る急坂を降って、富士宮口山頂に着く。吉田口ほどでも無いが、此処も大勢の登山者で賑わっている。更に御殿場口山頂を通過して、11:40吉田口山頂へ戻りお鉢廻りが終了した。

富士宮口山頂から剣ヶ峰

富士宮口山頂の奥宮

 休憩中に登山の様子をブログで発信しようとするが、空気が薄いせいか頭の中で文章が上手く思い浮かばず、50分近くも山頂に留まってしまった。12:27山頂を後に下山を開始する。

吉田口山頂の山小屋

 吉田口の下山コースは砂礫のジグザグ道、まるで雲の中に突っ込むように降って行く。砂礫の滑り易い道を苦手で恐る恐るという感じで降る人も多いが、私はこんな道が意外と好きで、雪山のグリセードみたいな感じで半ば滑りながら降って行く。(正直言うと下山中に2回転んだ)

雲の中へ下山する。

 降りの足は早く、山頂から1時間足らずで六合目間近の七合目公衆トイレへ着いた。此処からは馬に乗って下山する事もできるので、中には疲れて馬に跨り降る人も居た。(金満中国人の登山者が多い?)

七合目公衆トイレ前(馬が待機している)

 七合目公衆トイレから少しの降りで、六合目に向かう緩やかなトラバース道になる。降り着いた六合目は登り降りが交差してもの凄い登山者の群れ、今週末が登山シーズン最終日なので、そのせいもあるのだろうか。列から聞こえてくるのは中国語の会話ばかり、富士山六合目は外国人、中でも中国人に占領された感さへある。

六合目へ向かうトラバース道

六合目付近、登山者の列

六合目の賑わい

 六合目を通過して五合目への道は、最後に緩やかな登りが続くのでこれが地味に堪えた。14:12五合目登山口へ戻って来た。登山口の広場は今朝方とは打って変わりもの凄い人の波、まるで東京の原宿通りと見紛う混雑ぶりです。

五合目登山口の賑わい

 14:25五合目発の降りバスに乗れたので、午後3時過ぎに富士北麓駐車場へ戻ってこれた。車に乗ると都留市の日帰り温泉「月待ち芭蕉の湯」へ向かう。JAF割りで650円で入浴でき、この周辺では此処が一番リーズナブルでコスパの良い温泉なんです。

 お昼過ぎまで富士山の山頂に居たのに、3時間後の今は「イイ~湯だな、ハハン」と温泉に浸かっている。ハ~極楽、極楽です。後期高齢者になって初富士登山どうなる事やらと思ったが、私の登山力もまだまだ捨てたものではない・・と自信が持てました。マアあんまり調子にのらず、これからも登山を楽しみたいと思います。

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富士山剣ヶ峯

2024年09月06日 | 山歩き

9月6日(金)天気=晴れ

六根清浄、お山は晴天、朝6時過ぎ吉田口五合目を出発して日本最高地点の剣ヶ峯までやって来ました。 

後期高齢者になって初富士登山、白い雲を下に見て素晴らしい展望です。富士山に元気をもらって、黄昏の人生をもうしばらく頑張っていけそうです。

富士山剣ヶ峰山頂

 尚、登山の詳細は後日のブログにて

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今宵は富士吉田市で車中泊、明日は富士山へ

2024年09月05日 | 旅行

9月5日(木)

猛暑が戻ってきた今日の午後、山梨県の富士吉田市にやって来ました。生憎富士山は雲の中で、姿を見せてくれません。

今宵は市内で車中泊して、明日天気がよければバスで五合目まで行き、吉田口コースから日帰りで富士山を登る予定です。

登頂すれば後期高齢者になって初の富士山、遭難騒ぎを起こせば無謀な高齢登山者と非難される身、無理はしないつもりですが、できれば山頂から下界を眺めてみたいなあ。

道の駅富士吉田

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穂高連峰での高齢登山者遭難事故について思う事

2024年09月03日 | 日記

 槍ヶ岳山荘グループが発信するブログは私のお気に入りブログの一つで、パソコンをONにすると殆ど欠かさず閲覧しています。先日に岳沢小屋スタッフが発信したブログでは、高齢登山者の道迷い遭難事故について書かれていました。

 75歳の男性が単独で奥穂高岳を登り、天狗のコルから岳沢へ下山中に道に迷って行動不能となり、翌日山岳救助隊員の手によって救助されたというものです。どうしてこの記事が気になったかと言うと、遭難した男性が私と同じ年齢で他人事とは思えなかったからです。

 穂高連峰は、何度も歩いた馴染みのある山域です。この遭難男性は75歳にして穂高連峰を登ろうというのだから、ある程度山に自信があった方なんでしょう。でもこの遭難事故に関しては腑に落ちない点が幾つかあります。

 ◎奥穂高岳から岳沢へ降るには前穂高岳経由の道が通常ルート(これも楽な道では無い)なのに、何で北アルプス最難関コースと言われる奥穂~西穂コースへ立ち入ったのか?

 ◎奥穂から馬の背~ジャンダルムの核心部を越えて天狗のコルまで来たのなら、何でそのまま稜線を西穂高へ縦走しなかったのか?西穂を超えれば通常ルートで、西穂山荘まで遠く無い道程なのに。

 ◎天狗のコルから天狗沢を降る道は、今まで奥穂~西穂コースのエスケープルートだったが、近年荒廃化して半ば廃道になっていると槍ヶ岳山荘のブログで注意喚起されているのに、それを承知の上で降ったのだろうか?

槍ヶ岳山荘のブログ抜粋(写真は天狗のコル)

 幸いにこの遭難男性は無事救助されたが、ブログを書いた岳沢小屋のスタッフは、この遭難事故に関して厳しく指摘しています。

 「高齢登山者をまとめて非難するつもりは無いが、結果としてこういう事故を起こせば何を言われてもしかたがない・・今年は本当に70代の登山者の疲労による行動不能~救助要請という事が多過ぎます・・岳沢小屋にも明らかなオーバースペックの登山を試み、穂高岳山荘から10時間以上過かって遅く到着する登山者が多数います・・高齢登山者を非難する訳ではありませんが、今一度「登りたい山と登れる山」が今の自分に合致しているのか、再確認をお願いしたいところです・・あと、道に迷ったのなら引き返せ、これも鉄則です。

 真っ当なご指摘、私も山で事故を起こせば遭難男性と同じように糾弾される立場、肝に銘じなければと思いました。しかし一律に「高齢者は山へ行くな!」と言うだけでいいのでしょうか。中高年が主体の登山界にあって高齢者が山へ行かなくなれば、山小屋を初めとする登山関連業界は大きな経済的打撃を受けるでしょう。

 高齢登山者側と登山関連業界が互いに歩み寄り、共存共栄できる道を探る事がより良い策ではと思います。山へ登る元気なお年寄りが増えるのは、社会にとっても経済にとっても明るい事ですし。

 

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停電に備えてミリタリー用水タンクを購入

2024年09月01日 | 日記

 「前例の無いような強さ」そんな気象庁の警報と共に襲来した台風10号は、動きが鈍く居座り続けて日本列島を水浸しにしている。私が住む埼玉でもここ数日雨が降り続け、まるで梅雨のような天気です。

 雨の中最寄りのカインズホームへ出掛けてみると、入口近くのコーナーでは防災用品が山積みされていた。私の住むマンションはオール電化を売りにしてるので、停電になった時は電気はもとより水道、トイレなどライフラインの殆どがストップしてしまいます。

カインズホームの防災品コーナー

 そこで我が家の防災力向上の為、新たに水タンクを購入した。今まで水は赤い灯油用ポリタンクに入れて保存していたが、それだと見てくれが悪い。今回買ったのはミリタリー用水タンク、これだと如何にも防災用という感じがして、ベランダに置いても様になる。

ミリタリー用水タンクと照明付モバイルバッテリー

 後は簡易トイレを幾つか買い、以前買っておいたモバイルバッテリーをチャージした。食料は数日分あるし、これだけ備えれば台風に直撃されたって大丈夫。と思っていたら、台風10号はどうやら熱帯低気圧へ衰えるらしい。それでも大雨を降らせる力が残っているようなので、まだ数日間は油断できない日々が続きます。

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日本三百名山回顧№130長野県、餓鬼岳(2百名山)

2024年08月30日 | 三百名山回顧

 人気の山が幾つもある北アルプスの中にあって、餓鬼岳は地味な存在と言えるでしょう。山名からして、何となく不気味な感じがします。山頂までは白沢登山口と中房温泉登山口の2コースありますが、いずれも山頂までは一日がかりの長丁場、厳しい道程です。山頂直下の餓鬼岳山荘は小じんまりとして昔ながらの風情があり、居心地の良い山小屋です。

 餓鬼岳へ登ったのは、今から35年前、平成元年の10月でした。当時所属していたK山岳会の会山行として私が計画し、妻とF子さんの3人パーティで登りました。私が記録した山行記録が、当時の会報に残されていたので下記に転載してみます。

 

 

餓鬼岳~唐沢岳登山

 

期間:平成元年10月5日~8日(2泊3日)

コース:白沢登山口~餓鬼岳~唐沢だけ~東沢岳~中房温泉

参加者:F、F妻、F/K子さん 計3

 

行動記録

10月6日(金) 曇り後雨

06:40白沢登山口→ 08:00~05魚留滝→ 11:52松川新道分岐→ 13:30餓鬼岳山荘

 

 白沢登山口までタクシーで入り、朝食の後出発。沢沿いに続く道はよく整備されている。紅葉の滝は大した事はなかったが、その奥の魚留の滝は中々立派。ここから登山道は急登になる。

魚留の滝

 途中で道で餓鬼岳山荘のオーナー伊東さんに声を掛けられ、サっと追い抜かれる。稜線へ着いてやっと急登が終わり、しかし餓鬼岳はまだ遥かな高みに見える。大凧山は知らぬ間に通過して、最後の急登、百曲りが始まる。

登山道から餓鬼岳

 ジグザグを何度も何度も繰り返した後、ようやく餓鬼岳山荘へ到着した。今夜の宿泊客は我々を含めて9名、夜に雨となる。

餓鬼岳山荘間近の尾根

 

10月7日(土) 曇り

07:20餓鬼岳山荘→ 07:25~30餓鬼岳→ 08:00西餓鬼岳分岐→ 10:00~40唐沢岳→ 12:33西餓鬼岳分岐→ 13:03餓鬼岳山荘

 

 霧が深く、出発を07:20に遅らせる。一登りで着いた餓鬼岳山頂は視界が全く無く、記念の写真を撮った後早々に出発する。西餓鬼岳分岐ではガイドブックで要注意と書かれていたにもかかわらず、右へ曲がる所を直進してしまい少し迷ってしまった。餓鬼のコブは左側を巻いて、樹林帯の中をしばらく進む。

餓鬼岳山頂

 最低鞍部から唐沢岳へは、短い割に厳しい箇所もありきつい登りだった。到着した唐沢岳は我々以外誰も居らず、静寂の山頂は心地よい所だった。生憎霧で展望を望めないのが残念、約40分間滞在し、来た道を餓鬼岳山荘へと戻った。今夜の山荘は満室で、大賑わいだった。

唐沢岳付近の道

唐沢岳山頂

 

10月8日(日) 曇り後雨

06:05餓鬼岳山荘→ 07:10~18剣ズリ分岐→ 08:50~09:50東沢岳→ 10:12~16東沢乗越→ 12:15中房温泉

 

 昨夜は星も見えて好天を期待したが、今朝も霧の中の出発となった。東沢岳へ向かう稜線は岩稜の小さなアップダウンが多く、凍った梯子や木橋に少々手こずる。剣ズリの分岐は、樹林帯の巻き道を進む。東沢岳へ着いた時、一瞬霧が薄れて剣ズリや燕岳を望めたが、再び霧に覆われてしまった。

剣ズリ付近の道?

東沢岳

東沢乗越付近?

 燕岳へ向かうF子さんとは東沢乗越で別れ、我々夫婦は中房温泉への道を下山する。沢沿いの道はかなりの高巻きもあり、地図で見るよりも難コース、大雨の時には遠慮したい道だ。乗越から約2時間で中房温泉へ到着、秘湯ブームのせいか温泉は大賑わい、源泉風呂で汗を流した後、穂高駅行きバスに乗って帰宅の途についた。

東沢乗越

 記録を読み返すと、餓鬼岳登山はあまり天候に恵まれなかったようです。天気の良い時に再チャレンジ・・・と言うには餓鬼岳への登りは厳しく、もうあの山頂を踏む事は無いでしょう。

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福島県、雄国山~雄国沼ハイキング

2024年08月28日 | 山歩き

8月24日(土)    天気=曇り時々晴れ一時雨

09:03雄国沼登山口駐車場→ 10:11~20雄国山分岐→ 10:46~11:03雄国山→ 11:22雄国山分岐→ 11:27~33雄国沼休憩舎→ 11:47~52雄国沼湿原→ 12:13~25雄国沼休憩舎→ 12:29雄国山分岐→ 13:19雄国沼登山口駐車場

 

 雄国沼は古い火山が陥没してできた風光明媚な山上のカルデラ湖です。昭和53年の秋に磐梯山から猫魔ヶ岳を越えて、この湖の畔を訪れた事がありますが、その時の記憶は殆ど残っていません。そこで妻と二人でハイキングがてら、再訪してみる事にしました。

 車のウインドウを雨粒がパラパラと叩く生憎の天候だったが、宿の休暇村裏磐梯を出発して9時頃登山口の駐車場へ着いた。標識が立つ登山口から雄国沼への登山道へ入る。ブナの樹林帯に歩き易い緩やかな道が続いている。

雄国沼登山口の駐車場

雄国沼登山口

 朝から蒸し暑い天気だが、ブナの枝葉が陽射しを遮ってくれるのがありがたい。登山口から1時間余で、雄国沼と雄国山を分ける分岐に着いた。ここを右に曲がって雄国山への登山道に入る。しばらくジグザグに登ると稜線に達し、緩やかな尾根道を登って行く。

緩やかな道

分岐間近の岩がゴロゴロした道

 山頂直下でご夫婦の二人連れとすれ違った時、「山頂近くの道端でマムシがとぐろを巻いているから気をつけて下さい。」と注意喚起された。それから怖さ半分見たさ半分で登って行くが、結局マムシ君とは遭遇しないまま雄国山(1271m)の山頂へ着いた。

雄国山への登り(眼下に雄国沼)

雄国山山頂

 山頂には壊れた木製の展望台が建ち、東は磐梯山、西は喜多方の市街地、眼下に雄国沼を望む事ができた。軽く栄養補給した後、マムシ君に絡まれぬうちにと山頂を後にする。

山頂から磐梯山方面

山頂から喜多方市街地方面

山頂から雄国湖

 分岐に戻ると、雄国沼へと降って行く。分岐から5分ほどで、森の中に建つ雄国沼休憩舎へ着いた。休憩舎は無人の立派な建物だが、樹林に遮られて雄国沼を見る事はできない。

雄国沼休憩舎

 休憩舎で一息ついた後、湖岸沿いの歩道を歩いて湿原へと向かう。休憩舎から湿原までは意外と遠かった。初夏の頃ならニッコウキスゲで黄色く染まる湿原も、晩夏の今は咲く花も少なく少し寂しい風景だった。

咲く花も殆ど無くヒッソリとした雄国沼湿原

湿原から雄国山方面(中央奥の山)

 湿原の歩道は現在改修工事中で休憩する場所も無いので、早々に湿原を後にする。帰りの道は早く雄国山分岐から50分足らずで登山口の駐車場へ戻って来た。

登山口へ向かう下山の道

 今日も軽いハイキングのつもりだったが、4時間ほどの山歩きは蒸し暑さもあってホドホドに疲れ汗もビッショリ掻きました。これから宿へ戻って温泉で汗を流し、その後は美味しい生ビールが待っている。人生で数少ない生きてて良かったと思う一時です。

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福島県、吾妻小富士~栂園地ハイキング

2024年08月26日 | 山歩き

8月23日(金)    天気=晴れ時々曇り

10:05浄土平駐車場→ 10:27~30吾妻小富士最高地点→ 10:47~11:01浄土平駐車場→ 11:17~21吾妻小舎→ 11:41~50栂園地→ 12:13~16桶沼→ 12:25浄土平駐車場

 

 夏でも涼しい裏磐梯高原の休暇村裏磐梯の予約がようやく取れたので、早朝我が家を出発し東北道を福島県へと車を走らせた。福島西インターで高速を降り、磐梯吾妻スカイラインを経由して、AM10頃に浄土平駐車場へ着いた。

 宿へ行くには時間が早い。夕食のビールをより美味しく飲む為に、ここで軽く山歩きをして汗を流す計画です。準備を終えると駐車場のすぐ傍に聳える吾妻小富士へ向かう。

吾妻小富士登山口

 吾妻小富士は簡単に登れるので登山と言うより観光のエリア、行楽の人達が身軽な服装で歩いている。しかし最高地点から俯瞰する火口は中々壮観で、素晴らしい展望が広がっています。

吾妻小富士地点から一切経山方面

吾妻小富士の火口

最高地点から福島市方面の眺め

 吾妻小富士の火口をグルリと廻り、40分ほどで駐車場へ戻って来た。車内で軽く食事を済まし、その後浄土平湿原の遊歩道を歩いて栂園地へ向かう。

火口縁を廻って最高地点を振り返る

浄土平駐車場へ下山する

 遊歩道の途中に在る吾妻小舎は、森の中に建つ雰囲気のある山小屋です。スカイラインを横切って、兎平駐車場横にある入口から、栂園地へ向かう登山道に入る。樹林帯の道は緩やかで、15分ほどで山上草原の栂園地へ着いた。

浄土平湿原

吾妻小舎に向かう歩道

森の中に建つ東小舎

栂園地の登山口

栂園地に向かう歩道

 樹林帯の中にポッカリ草原が浮かぶ栂園地は、夏の終わりのせいか高山植物は殆ど咲いておらず、展望もパッとしなかったのでチョット期待外れだった。栂園地を降ると、スカイラインを少し歩いて桶沼へ向かう。桶沼の入口から数分登って着いた桶沼は、森の中にヒッソリと青い水を湛える小さな丸い湖です。

栂園地

桶沼の登り口

桶沼

 桶沼を降ると、浄土平湿原の遊歩道を通ってお昼過ぎに浄土平駐車場へ戻って来た。約2時間余の軽ハイキングだったが、蒸し暑かったのでソコソコ汗を掻かされました。これで今宵のビールが一段と美味しく飲める事でしょう。

浄土平湿原と一切経山

 

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猛暑を逃れて、裏磐梯へ来ています。

2024年08月24日 | 旅行

8月24日(土)

突然ですが、猛暑を逃れて福島県の裏磐梯へ来ています。志賀高原や軽井沢ほど有名じゃ無いが、山と湖が美しい裏磐梯は穴場的避暑地スポットです。

日中は流石に暑いが朝夕の涼しさは埼玉とは別世界、実に快適です。昨日は吾妻小富士と栂園地、今日は雄国山と雄国沼を軽ハイキング、蒸し暑くて大汗かいたが、磐梯山の源泉風呂が山の汗と疲れを流してくれました。

吾妻小富士の最高地点

 

快適な時間はアッと言う間に過ぎ、明日は猛暑の我が家へ戻ります。心配なのは台風10号、何処へ向かうのだろうかと気がかりです。

尚ハイキングの詳細は後日のブログで紹介します。

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図書館は猛暑避難の爺さんばかり

2024年08月22日 | 日記

 お盆を過ぎても、まだまだ猛暑の夏が続きます。我が家は節電の為エアコンの使用を控えているので、日中は涼を求めて街中へ出掛ける事が多くなりました。ショッピングモールやスーパーの休憩スペースはざわついて何だか落着かないし、喫茶店やファストフード店はお金がかかります。

 猛暑の避難場所として一番ベターなのは、街の図書館じゃないでしょうか。ここならお金は要らないし退屈しのぎの本や雑誌だって一杯ある。そんな訳で最近は図書館を訪れる機会が増えました。

 今日も猛暑を逃れて図書館を訪れ、どっかりソファーに腰を下ろし好みの雑誌を読みつつ何気なく周囲を眺めたら、ある事に気が付きました。夏休みだから図書館の訪問者は学生達が多いだろうと思いきや、周囲のソファーに座っているのはいずれも高齢の男性ばかりです。

 家に居れば家族から粗大ごみ扱い、と言って街中のお店でお金を使って休憩するほどの余裕はない。猛暑難民と化した爺さん達は他に行く宛ても無く、図書館へ図書館へと吹き溜っているようです。

 高齢女性が少ないのは、きっと他にやる事や行く場所の選択肢が男性に比べて多いからでしょう。年金暮らしでやる事も行く所も無い可哀そうな爺さん達よと、気の毒で思わず目頭が潤んできました。・・・・ って言ってる私もそんな爺いの一人だった。世間の冷たい風に晒されている街の孤独な爺さん達、お互いあの世へ行くまでは精一杯頑張って生き抜きましょう。

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昔の職場仲間とスナック「和子」でOB会

2024年08月21日 | お出掛け

 退職してから十数年の歳月が過ぎ、昔の仕事仲間と会う機会は殆ど無くなった。唯一例外で、小平市の職場で働いて頃の仲間とは今だに付き合いが続いている。続いている理由の一つは、小平時代が私にとって、一番楽しく良き思い出に満ちた職場だったからではないかと思う。

 先日も職場仲間のAさんから飲み会を催すので参集されたいとLIMEが入ったので、久々に小平市に在る現役時代からの馴染みのスナック「和子」を訪れた。店内に入ると懐かしい職場仲間が雁首を揃えて座っていた。

 皆さん相変わらず意気軒昂で、あまり変わっていないように見える。私も同時並行的に年老いているから、そう見えるだけなのかも知れないが・・。

 60代の若手OB達の姿が見えないのは、まだ現役世代で多忙な日々を送っているからだろうか。体調不良や音信不通などで参加できなかった人も幾人か居て、チョット淋しい思いがする。

 思い出話に花を咲かせて、久しぶりに楽しい宴席となりました。喋り過ぎたせいなのか、最後の方は喉がいがらっぽくなってきた。あと何回一緒に酒を酌み交わせるか分からないけれど、皆さんそれまでどうかお元気で。

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ゼロ磁場パワースポットの分杭峠へ行って来た。

2024年08月19日 | 旅行

 8月13日(火)

 ゼロ磁場のパワースポットとして人気が高い信州秋葉街道の分杭峠は、以前から気になっていた場所でした。旧長谷村の戸台パークから分杭峠行きのシャトルバスが発着していたので、朝9時発のバスに乗って峠まで見物に行ってみました。

戸台パークの分杭峠行きシャトルバス乗り場

 分杭峠へは一般車両でも行く事は可能ですが、峠一帯が駐車禁止になっている為に、シャトルバスで行かなければゆっくりパワースポットを見物できないのです。バスは戸台パークを出発し、谷間の道から山肌を巻くクネクネとした道を登って、30分足らずで標高1424mの分杭峠のバス専用駐車場へ到着しました。

分杭峠のシャトルバス駐車場

 下車をすると「気場約100m→」と書かれた看板が傍にあり、それに従い山道を緩やかに降ると、あっけなく気場に到着した。木製の階段があるだけで、看板が無ければ此処がパワースポットとは思えません。

気場入口の看板

気場に設置された階段

あまりインスタ映えのしない風景です。

 中央構造線と呼ばれる本州を分断する断層帯が分杭峠の真下を通っており、その地域的特性で峠には独自の「気場」というか「磁場」があると言われているようです。

気場の少し上にある分杭峠

 我々夫婦もしばらく階段に座って佇んでいたが、二人とも霊感力が無いのか「気」を感じる事はできませんでした。午後から北沢峠行きのバスに乗る必要があった為、我々は10分ほどで気場を後にしたが、「霊気」を感じるには長時間の滞在が必要だったのかも知れません。

 気場には科学的根拠は無いそうですが、人気のパワースポットとして分杭峠には大勢の人が訪れています。「霊気」を信ずる人や感じる人は、一度は行ってみる価値があるでしょう。でも霊気を信じぬ人にはインスタ映えのせぬ凡庸な山間の地で、シャトルバス往復料金の¥2000円は高いと思うでしょう。

 

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