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《生誕100年 彫刻家 佐藤忠良展》
「戦後日本の具象彫刻を代表する佐藤忠良(1912-2011)の回顧展。彫刻約70点のほか、素描、絵本、挿絵、教科書、関係資料などを豊富に展示し、そ の全貌を紹介します。2011年に逝去後初めて全国巡回した大規模な追悼展に、北海道との関わりを示す内容を加味して開催します。」(札幌芸術の森美術館ホームページより)
今日が「生誕100年 彫刻家 佐藤忠良展」の最終日ということで、家人と久しぶりに札幌芸術の森美術館へ出かけました。晴れて、暖かく、幼い子を連れた家族など老若男女が訪れていました。館内の展示内容はボリュームがあり、見ごたえがあるものとなっていました。
佐藤忠良氏は日本を代表する彫刻家として、また、絵本画家としても活躍されていました。彫刻家としては、1981年、日本人として初めて、パリの国立ロダン美術館で個展を開いたことが記憶に残っています。また、氏が手がけたトルストイ原作の絵本『おおきなかぶ』は、今も子どもたちに大人気です。この度は会場内にこの原画も展示されていて、筆の跡から息遣いを感じることができました。
この度、初めて知ったのは、忠良氏が3年間、シベリアに抑留されていたとうことです。男ばかりの生活を昼夜送る中で、長く付き合う人間は学歴とは関係がないことを悟ったそうです。この経験や幼少年時代の生活などが作品に向き合う姿勢を決定づけ、「群馬の人」などの代表作が生まれる契機になっていくことに納得させられました。また、一連の芸術活動の流れの中で、過酷な体験の数々から得た教訓を、日々、忘れない努力をされていたことが伺えました。
《芸術の森内の案内板13:16》
《札幌芸術の森美術館前のポスター掲示板》
《札幌芸術の森美術館14:22》