透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

この味というもの

2013-05-11 20:09:47 | 日記

晴れのち雨。最低気温5.0℃、最高気温11.9℃。

最近の天気予報は本当によく当たる。今日も起きた時には美しい朝の光が部屋に差し込んでいたのに、10時くらいから曇ってきて雨が降り出し、ずっと今も降り続いている。

土曜日の朝ということで何気なく民放テレビを見ていたら、阿川佐和子さんの番組に料理研究家の栗原はるみさんが登場していた。私でさえ、栗原はるみさんの名は知っている。札幌のデパートには栗原はるみプロデュースのカフェがあり、体に良いレシピが注目されて、女性に人気のお店となっている。たまに見たNHK教育テレビの英会話の番組にも登場していたと思う。

今日のトークで興味深かったのは、料理番組などで実演する場合、一週間前くらいから、その料理を毎日のように作って練習すると言っていたことだ。プロは腕を磨くのに半端ではない努力を自分に課すのだと思った。

もう一つ、「この味」というものについては、例えば〇〇グラムとか大匙〇杯などでは出せないと言っていたことだ。自分の絶対音感ならぬ、絶対味覚があって、それは実に微妙なのだろう。なんとなくその意味が分かる気がする。

それは、微妙で絶妙な、計算しつくされないもの、数字化されないもの、数字化できないものがあるということを意味していると思う。そのような漠然としたものが、ロボットではない人間にとって救いとなる究極なもののような気がする。

                                                 

                              《栗原はるみさんの写真です。ネットから》

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