透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

『美しい刻』

2013-12-05 19:06:12 | 日記

曇り時々晴れ。最低気温2.2℃、最高気温8.3℃。

加藤隆著の 『美しい刻』を購入しました。著者は前北翔大学教授、現名寄市立大学教授。第一刷発行日は2013年11月10日で、アートヴィレッジから発行されています。

あとがきには「この作品を通じて、人間の営みを皮膚感覚で確認し合うことの大切さとともに、それを超えた不思議さに思いを馳せることの大切さを訴えたつもりである。その両方があって初めて人間は人間らしく生きられるような気がする。その意味で、作中のR・カーソンの言葉 Sense of Wonder(不思議に対する感覚)は、私にとっても羅針盤の言葉になった。」とありました。

レイチェル・カーソンは『沈黙の春』で、化学薬品による環境汚染に警鐘をならしました。彼女の遺作として、友人たちによって出版されたのが、『Sense of Wonder』で、すべての子どもが持っている「Sense of Wonder」をいつまでも失わないでほしいという願いがこめられた作品です。加藤氏がレイチェルのこの言葉を自身の羅針盤に据えたのは、幼稚園、小学校、短期大学、大学と幅広い年齢層を対象に多様な教育活動をされた経験からと納得しました。

読み始めて間もないので、これから拝読させて頂くところなのですが、目次の第7章まであるうちの第2章「出会い」に何と宮沢賢治さんが登場し、一気に親近感をこの本に抱いているところです。

                            

 今日はなんだか胸騒ぎがして、落ち着かないこと限りなしです。黒雲が世の中を覆い尽くすことがないことを切に願っています!!

コメント
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