晴れ。最低気温-4.4℃、最高気温9.2℃。
職場の入学式に参列する。日中は晴れて風もなく穏やかだった。自分を見失うことなく、時間の流れの中を羽ばたき続け、何かをつかんで卒業してくれることを願う。
「うそでしょ!」と言いたくなることが明るみになることが多いこの頃だけれど、驚くことに慣れて、「そんなものだ」と思いたくない。『はだかの王様』(アンデルセン著)のあの子どものように「王様ははだかでしょ!」という直観を失わないでいたい。私自身。
レイチェル・カーソンは著書『センス・オブ・ワンダー』の中で、「知ることは感じることの半分も重要ではない」と書き記した。その意味をかみしめ、忘れないでおこう。この一文は示唆に富む下記の印象深い文脈の中で綴られている。
レイチェル・カーソン著『センス・オブ・ワンダー』から
子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄み切った洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ、あるいはまったく失ってしまいます。ー中略ーわたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。