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平取町芽生の野生すずらんの群生地へ家人と出かけてきました。
この野生すずらんの群生地は約15haにおよび、日本一の広さを誇っているそうです。
パンフレットによると、人里離れたこの地は昭和30年代前半まで、咲き誇るすずらんと野生動物が遊びたわむれる自然の楽園だったということです。
ところが、その後、一般公開されると、乱獲や倒伏などにより、昭和50年代以降は絶滅寸前になったのです。これを全盛期の状態まで回復させるのには長い歳月がかかったそうで、その間、公開を禁止し、保全管理に努めたと書かれていました。
こうした苦い経験をもとに、群生地の中に道を作ったり、町の花に指定するなどの試みと併せて、管理を徹底させることも忘れなかったとのこと。
現在は期間中のみ一般公開しているとのことです。
広大なだけに、管理するのも大変でしょうが、美しい姿をこれからも保ち続けてほしいものだと、すずらんの甘い香りの中で思いました。
それにしても、昭和の前半まで、野生のすずらんが咲き乱れる良い香りの中で、野生動物たちが遊んでいたとは・・・・。自然の楽園は縄文時代まで遡らなくても昭和の時代にまだ残っていたとは・・驚きでした。