透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

まど・みちおさんの詩「なぜなのだろう」 

2017-03-19 20:47:58 | 日記

晴れ。最低気温-2.6℃、最高気温4.3℃。

道立図書館へ向かう途中にある〈 酪農学園大学の敷地〉

午後、北海道立図書館へ出かけてきました。

こちらの図書館からも、まど・みちおさんの詩集を借りてきました。

今の自分の心境にそっくりな詩がたくさんあり、読むほどに心惹かれます。

特に人間の悪口のような詩に自分をさておいて納得させられます。

今日もその中から一つを。

 

「なぜなのだろう」  まど・みちお

なせなのだろう

太陽だけでもありがたすぎるのに

月や星までも

 

なぜなのだろう

なおもそのうえに

朝焼けと夕焼け

虹とオーロラ

地上には花花までも

 

おお 宇宙に一つきりのこの小さな星を

どんなに飾っても飾っても

飾りきれないもののように

いとおしんでくださるのか!

 

と気づかせてさえもくださるのに

なぜなのだろう

ああ なになのだろう

 

このかけがえのない星をただもう

必死でゴミに変えいそぐことしかしない

人間というのは


コメント (2)
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