透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「アシリ・和来」と「やさしくあれと」の句と

2025-03-09 21:01:37 | 日記

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「アシリ・和来」へ

岩見沢市にある社会福祉法人クピド・フェアが運営するレストラン兼ギャラリー「アシリ・和来」へ家人と出かけてきました。

「アシリ・和来」ではビュッフェ形式で食事を楽しむことができ、今日は子ども連れの家族など老若男女でにぎわっていました。

私たちは待ち時間の間、レストラン兼ギャラリーを一巡りして作品を鑑賞。

実はこの建物の存在を知ったのは先日の北海道新聞の記事でした。

その記事によると、作品は同法人の障害者施設の利用者が職員さんの手を借りつつ、毎年一体ずつ作り上げてきたものとのこと。住宅用断熱材の端材を加工して土台を作り、それにおよそ直径2.5㎝の円筒状に巻いた梱包用の段ボール紙を貼り付けていくのだそうです。

この巻いた段ボールは大量に必要で、利用者さんの身体状況に合わせて巻き方もそれぞれ工夫されているとのこと。

土台はここでの創作活動を支援している現代美術作家の奥野寛明氏(68)。

これまで、市民参加型の公募展にゾウやキリンを出品してきたそうです。

今年はヒグマを制作中で、完成予定の5月にこの場に展示されるとか。

専門の美術教育を受けていない人たちの創作活動は「アール・ブリュット」と呼ばれフランス語で「生の芸術」を指すのだそうです。

「アール・ブリュット」による作品の発表の場は市内に様々あり、こうした活動に力を入れている施設は多いとのこと

新聞の記事で見たパンダやゾウを、実際にこの眼で見て、その大きさと存在感に圧倒されました。それらの作品はたくさんの人たちの手でパーツの一つ一つから形作られたということにも心を動かされました。

レストランでの食事も美味しく、「アシリ・和来」を訪ねることができて良かったなと思っています。

本日の新北のうた暦の掲句です。

作者は東日本大震災が発生した当時、甚大な被害をもたらした震災をメディアで知り、詠まずにはいられずにこの作品を産み出したようです。

当時、東京で震度5強の地震に遭い、その後、震災の様子がテレビで大写しになったを見て、驚愕したことが蘇ります。その夜、帰宅難民となり明け方まで過ごしたことも。

「人は人にやさしくあれと」と、春の月の想いが静かに詠まれているようです。

「微笑みを浮かべるようにやさしい春の月が、すべての人々へ呼びかけているようでもある」と解説にあります。

春の月の優しさが東日本大震災で被災した方々だけではなく、地球上のすべての人々をふんわりと包み込んでいくような素敵な句だと思いました。

 

それでは今日はこの辺で。

明日が皆様にとって良い一日となりますように・・・・。

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