GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

シューテム・アップ

2008年06月01日 | 映画

映画『シューテム・アップ』を見てきました。

この映画を知ったのは、他の映画を見たときの予告編。“弾(たま)んねー!"なる、狙いすぎて薄ら寒いコピーに不安を感じつつも、大音量で流れる『キック・スタート・マイハート』(モトリー・クルー)に体の芯から痺れちまい、かつ僕の中での名作映画ベスト5に入る『トゥモロー・ワールド』のクライヴ・オーウェンが主役を張るっつーんで、もう行かざるを得なかったというか。

先週『ランボー4』を見たばかりの俺様、どんなダメ映画でも怖くねーぜ。そんな覚悟もなんとなくしていったのですが、これはなかなかの当たり映画でした。

マナーの悪い車や、ゴミのポイ捨て、ジュースの飲み方のうるさい客などにイチイチ腹を立て(あ、これ僕だ)、自家製のにんじんスティックをカリカリほおばる、ノネナール臭濃度200%の中年オヤジ(でもカッコいい!)が、撃って撃って撃ちまくるハードボイルド(?)ノンストップアクションです。

開演後3分も経たないうちに始まる銃撃戦から始まり、工場、自宅、ベッド(行為中)、空と、あらゆる場所で繰り広げられる銃撃戦。ありえないくらいに主人公をよけまくる敵側の銃弾や、脳内に特殊なチップでも埋め込まれているとしか思えない精度のガンアクションから派生する非常識アクションには、もう深く考えるのをやめたい気にさせられます。劇中の挿入歌のカッチョ良さもあいまり、脳内空っぽバカにして楽しめましたよ。

人がガシガシ死ぬけど、あまりの非常識さに鑑賞後はみんな笑顔。ハッピーになれる爽快な映画です。(不謹慎な評価ですが、見た人なら同意してくれるはず)

予告編で興味を持った、もしくはモトリー・クルーでトキめく人にオススメです。

>公式サイト(PC用)はこちら






沖縄写真集'08

2008年06月01日 | 沖縄旅行

いろいろとひと段落着いてきたので、5月の沖縄一人旅の写真を少しづつ載せていきます。

最初に紹介するのは、南部から那覇市内に戻るべくレンタカーを飛ばしていた時にすれ違った、現地の人(違)の写真です。



怖えーよ。



源氏物語

2008年06月01日 | 日記・コラム

京都は三条通りの文化博物館(以下文博)に、『源氏物語千年紀展』を見に行って来ました。仕事帰りに、会社から徒歩5分の好立地。

文博には少し前にトプカプ展を見に行っていて、その時は当時の出土品やアンティークなぞがザクザクあり、陳腐な表現をするなら“タイムスリップ”的に楽しめたのだけど、今回のテーマは『源氏物語』。史実でないので、ゆかりの品と言っても、後世(鎌倉後期~江戸末期)の愛読者が写本や編集をした書籍資料や、絵巻物、屏風などが中心で、うがった見方をすれば、当時のオタク達の壮大な同人活動と見えなくもなく(←言い過ぎ)、入場してすぐには乗れなかったのです。

かと言って、作品自体を熟読しているわけではないので、ネタも今ひとつピンと来ません(なぜ来た)。

だって、金持ちエリートのプレイボーイのラブストーリーなんて、女性からしたら興味津々で、キャーキャー妄想できて、登場人物の女性にも共感できるのだろうけど、男からしたら、ふんっ、へんっ、ちっ、死んでしまえベラマッチャ(@赤塚プロ)、なのです。

(いや、女性ファンの楽しみ方の主流が、実は源氏の行動に対する突っ込みなのだというのは知っているのだけど)

以前の僕なら、ここで足早に出口に急いだのでしょうが、三十路に入り成長した(身長以外。やかましい)今の僕は違います。

視点を、歴史的価値評価目線やファン目線から、工芸嗜好品エンジョイ目線にシフトチェンジ!

するとどうでしょう、当時の熱烈な源氏物語ファンが、こだわりの究極を注入して作成した作品の数々は、これでもかー、これでもかー(@高田総統)、と僕の五感を刺激してきたのです。

某鑑定団的な価値観はわかりませんが、その細かな気配りの行き届いた造形や仕事からは、まさしく“愛”が感じられ、思わず共感と尊敬の念を禁じ得ませんでした(さっき馬鹿にしてたくせに)。

仕事柄、和の芸術の楽しみ方も、かじった程度ですが理解できたのも役立ちました。今よりも限られた素材を駆使工夫して描かれた屏風絵や、今でも色あせず鮮やかな墨絵など、いちいち興味深かったです。

そんなこんなで、『源氏物語千年紀展』、どこかほろ苦さを感じつつも(?)、しっかり楽しめましたよ。

押忍。