GABACHOP〜あがんにゃな日々〜

趣味について、日記がてら。

ダーク・フェアリー

2012年01月30日 | 映画
関東の友人と、池袋シネマサンシャインにて映画『ダーク・フェアリー』を見てきました。

以前見たダークファンタジー映画『パンズ・ラビリンス』(傑作!)の監督ギレルモ・デル・トロが制作総指揮として関わってるということで、期待に胸を膨らましつつ鑑賞したのですが。

なるほど、独特の世界観や、エスプリの効いたショッキングシーンなど、ギレルモ・デル・トロイズムはそこかしこに感じられます。…が、何かが足りない。

その違和感の正体は、ストーリーのストレートさ加減によるものではないかと思われます。

パンズ・ラビリンスでは、おどろおどろしいファンタジーシーンと、過酷すぎる現実世界との対比が鮮やかで、妄想や推測の余地が多々あったのですが、今作にはそれがほとんどない。

ダークファンタジーに対して、良く言えば正々堂々とド直球で挑んでるというか。

それはむしろ、世間一般の方々への発信としては大正解と思えるのですが、残念ながら、自他共に認めるひねくれものの俺には、マイナスに作用したようで、鑑賞後は心のなかで軽い舌打ちすらしたものです。

ところが。

思わずエエーッ!?となるエンディングシーンは賛否両論別れそうですが、しかし、ラストの妖精達の会話から、彼等の正体を推測すると、俺としては多少の救いを感じることができまして、その途端に色んな物がパタパタと織り重なり始め、気付いた時には感慨深さがジワジワと胸に広がってました。

ただ、それはあくまで俺の解釈によるものなので、制作者サイドが狙っていたかどうかわかりませんし、正しく皆さんが同様に感じることができるかは、ちょっと自信がありませんが…。

その結末の行間にどこまで妄想を膨らまし、乗ることができるかで、多少評価が別れる映画だと思います。

60点。

ただし、妄想補整が働いて70点まで上昇。

…参考にならないレビューですいません(^_^;)