映画『ピラニア・リターンズ』3D版を見てきました。
一部のマニアに大好評だった前作同様、バカの見本のようなヒャッハー!な若者達が、地底湖で独自の進化を遂げたピラニアに次々と虐殺されるスプラッタムービーです。
作品テーマの性質上、グロいシーンが数多く出てきますが、かなり大げさに描かれていてデフォルメされているので、怖さは全くありません。むしろイヒイヒ笑って楽しめるレベルです。無論、悪趣味には違いありませんが、それが嫌な人はそもそもこの映画を見ようという気すら起こらないと思うので、ノー問題でしょう。
殺されるのも、性格と頭の悪そうなイケメンや美女達なので、とてもスカっとします。非モテを絵に描いたような主人公が活躍して、出演者の中で唯一良い性格の美女と結ばれて行く設定は、この作品の制作者はどれだけリア充が嫌いなんだよ、と思わずツッコまずにはいられません。
舞台が前作の広大な湖から、民間経営のプールになったため、スケール感は恐ろしくダウン。しかしそのチープさがむしろポジティブに作用したのか、良い意味でのB級臭はグっと上がりました。
前作よりも恐ろしくパワーアップしてるのが、お色気の部分。水着姿はもちろん、トップレスや全裸のサービスシーンが、3D&スローモーションで、これでもかと投入されています。ここまでされると、変なエロさは全く感じられず、あまりの制作者の気合いの入り方に、ただただ大笑い。
最後の最後まで、爽やかで痛快な不快感が存分に堪能できる、ヒドい映画でした!
いやあ、笑った笑った。
クセになりそうな35点。