【はじめに】
3月10日に磔磔で行われた、奇跡のスキマノザラシワンマンライブ。その時を迎えるまでの心の紆余曲折を、1ファンの思い込みと偏愛に満ちた目線で綴ってみる事にしました。文中に登場する解釈や思いは、全て個人的なフィルタを通してのものです。的外れ上等なので、予めご了承ください。
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最初に予感を感じたのは、昨年の10月29日、パーカーハウスロールで開催された『ドラムト』。
ドラマー山本将弘さんが中心となり、毎年行われているドラム特化型のライブイベントで、今回の出演メンバーは下記の4組。※敬称略、左がドラム、右が歌ギター
山本将弘&夢野カブ
田中純輔&鈴木純也
カミグチ&ハラ☆タカシ
cherry & AQ
カブさんと将弘さんの競演は、間違いなくすごい事になるのがわかってた。
以前京都音まかすで、それぞれのバンドで、それぞれへのリスペクトを見せつけてくれたカミグチさんとハラさんの競演も、想像がつかなくて楽しみだった。
ネコグルマのお2人はあまり馴染みがなかったけど、以前夜想でバンド出演されていた時にお見かけしていて、すごく好きな音だったのを覚えてた。
これだけでも、食指が痙攣を起こしそうなラインナップだけれど、やはりスキマノザラシファンとしては、ジュンスケさんの名前にウッとなった。
同年2月15日十三FANDANGOでのスキマラウンジwithハーシーズを最後に、突如目(というか耳)の前から掻き消えたスキマノザラシの音。ぽっかり空いた心のスキマを、例え同バンドの曲じゃなくても、ジュンスケさんのドラムならちょっとでも埋めてくれるんじゃないか。
もしかしたらご本人の心情とは平行線の渇望なのかもとも思ったけれど、あのドラムの音さえあれば、いくらでも脳内に残っているスキマノザラシの音で補正する自信はあった。
そんな勝手な思いを胸に、足を運んだパーカーハウスロール。
もちろん、今回はあくまで『ドラムト』で、Itoigawaさんの追悼は、イベントのテーマにはない。…はずだけど、ここはItoさんが働いてたパーカーハウスロール。そして8人ともItoさんと所縁の深いミュージシャン。
ジュンスケさんと純也さんが『天命尽キタ』、カブさんと将弘さんが『君に恋する一年草』や『Ain't nobodys business』、『神を憐れむ歌』など、Itoigawaさんがソロで弾き語る時の定番曲を、立て続けに、思い入れたっぷりに披露してくれた。
そしてラストの全員でのアンコールセッション。
カブさんが一言「ジュンスケの曲をやります」
ギターのAQさんが弾き始めたのは、あのスロウな曲のイントロ。
準備期間が無さ過ぎたらしく、カブさんは珍しく歌詞を見ながら歌ったし、他の皆さんもどことなくぎこちなく。それでも、目の前で鳴っているのは、紛れもないいつもの調子の『風の歌』だった。
スキマノザラシファンのお客さん、みんな泣いてた。俺も色んな思いがあふれて止まらなかった。
この日この曲が演奏された事には、色んな意見や捉え方があるかもしれないけれど、ただ、終演後の俺の心は、憑き物が落ちたように晴れやかだった。
ふと、ジュンスケさんも同じ様な心持ちになってくれてたら、あるいは奇跡が起こるんじゃないか。
そんな1ファンの妄想も、この時はまだ口するのがはばかられたので、ぐっと呑み込んで、その後のラストアンコールセッション(なんとドラムのみ4人並びのアドリブセッション!)に大興奮して、この日は帰路に着いた。
つづく
3月10日に磔磔で行われた、奇跡のスキマノザラシワンマンライブ。その時を迎えるまでの心の紆余曲折を、1ファンの思い込みと偏愛に満ちた目線で綴ってみる事にしました。文中に登場する解釈や思いは、全て個人的なフィルタを通してのものです。的外れ上等なので、予めご了承ください。
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最初に予感を感じたのは、昨年の10月29日、パーカーハウスロールで開催された『ドラムト』。
ドラマー山本将弘さんが中心となり、毎年行われているドラム特化型のライブイベントで、今回の出演メンバーは下記の4組。※敬称略、左がドラム、右が歌ギター
山本将弘&夢野カブ
田中純輔&鈴木純也
カミグチ&ハラ☆タカシ
cherry & AQ
カブさんと将弘さんの競演は、間違いなくすごい事になるのがわかってた。
以前京都音まかすで、それぞれのバンドで、それぞれへのリスペクトを見せつけてくれたカミグチさんとハラさんの競演も、想像がつかなくて楽しみだった。
ネコグルマのお2人はあまり馴染みがなかったけど、以前夜想でバンド出演されていた時にお見かけしていて、すごく好きな音だったのを覚えてた。
これだけでも、食指が痙攣を起こしそうなラインナップだけれど、やはりスキマノザラシファンとしては、ジュンスケさんの名前にウッとなった。
同年2月15日十三FANDANGOでのスキマラウンジwithハーシーズを最後に、突如目(というか耳)の前から掻き消えたスキマノザラシの音。ぽっかり空いた心のスキマを、例え同バンドの曲じゃなくても、ジュンスケさんのドラムならちょっとでも埋めてくれるんじゃないか。
もしかしたらご本人の心情とは平行線の渇望なのかもとも思ったけれど、あのドラムの音さえあれば、いくらでも脳内に残っているスキマノザラシの音で補正する自信はあった。
そんな勝手な思いを胸に、足を運んだパーカーハウスロール。
もちろん、今回はあくまで『ドラムト』で、Itoigawaさんの追悼は、イベントのテーマにはない。…はずだけど、ここはItoさんが働いてたパーカーハウスロール。そして8人ともItoさんと所縁の深いミュージシャン。
ジュンスケさんと純也さんが『天命尽キタ』、カブさんと将弘さんが『君に恋する一年草』や『Ain't nobodys business』、『神を憐れむ歌』など、Itoigawaさんがソロで弾き語る時の定番曲を、立て続けに、思い入れたっぷりに披露してくれた。
そしてラストの全員でのアンコールセッション。
カブさんが一言「ジュンスケの曲をやります」
ギターのAQさんが弾き始めたのは、あのスロウな曲のイントロ。
準備期間が無さ過ぎたらしく、カブさんは珍しく歌詞を見ながら歌ったし、他の皆さんもどことなくぎこちなく。それでも、目の前で鳴っているのは、紛れもないいつもの調子の『風の歌』だった。
スキマノザラシファンのお客さん、みんな泣いてた。俺も色んな思いがあふれて止まらなかった。
この日この曲が演奏された事には、色んな意見や捉え方があるかもしれないけれど、ただ、終演後の俺の心は、憑き物が落ちたように晴れやかだった。
ふと、ジュンスケさんも同じ様な心持ちになってくれてたら、あるいは奇跡が起こるんじゃないか。
そんな1ファンの妄想も、この時はまだ口するのがはばかられたので、ぐっと呑み込んで、その後のラストアンコールセッション(なんとドラムのみ4人並びのアドリブセッション!)に大興奮して、この日は帰路に着いた。
つづく