このワークブックは、
「自分が回復しなければいけない」 と思っていない相手 (BPDの人) を、
大切に思っている non-BPDのためのものです。
このワークブックを活かすには、 3つのレベル
-- 知的レベル, 感情的レベル, 自己改造につながるレベル -- が必要です。
ワークブックは 理屈と感情を連結させることを助け、 次のことを教えます。
・ 一歩引いて、 「ダンス」 (相互作用) の真の姿を見る。
・ BPDの人が ダンスの 「リード」 役をしていることを 認識する。
しかもあなたは 後ろ向きで踊っている。
リアクション (反応) ではなく、
アクション (自主的行為) として 動くことができる。
「責めを負うこと」 と、 自ら変化を起こすことの違いを 理解することが大事です。
BPDの人が 行動の結果の報いを 受けなくていいようにしてあげると、
その人が変わる可能性は 低くなります。
あなたにはパワーがあります。
自分の人生をコントロールする能力, 自分のために選択する能力,
BPDの人に 行為の結果に直面させる能力です。
BPDの人が 問題を認めなかったり 助けを拒絶するなら、
あなたははれものにさわるようにして 生きる必要はないのです。
BPDは脳障害です。
環境的影響の他に 医学的原因があるのです。
自分の経験していることに 名称があり、
自分の頭がおかしいわけではない と分かると、 安堵感を得られるでしょう。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕