距離を置くというのは、
ノン・ボーダーラインの人にとって 生やさしいことではありません。
比較的取り組みやすい、 物理的な距離を置くことから 始めるといいでしょう。
パートナーが 見捨てられることを恐れていれば、
段階的に進めていく必要があります。
別の部屋へ行く, 出かける、 何でもよいのです、
皆さん自身のための 時間を持ってください。
パートナーのためにではなく、 皆さんの気持ちを 落ち着かせるための時間です。
さらに進んで、 数日間家を空けるのもいいでしょう。
もし 自分や他人を傷つける 気持ちに駆られていたら、
精神科の診察を受けてください。
その際、 ボーダーの人に対して、
「あなたから離れる 時間が必要なの」
と正直に言うよりも、 悪意のない嘘を ついたほうがいい場合もあります。
お子さんがいる場合は、 言うまでもなく 安全と安心を確保しなければなりません。
お子さんに 消極的な行動が見られたら、 彼らにも休息が必要です。
自分なりのペースがつかめれば、
パートナーとの関係を 考える余裕が生まれるはずです。
その関係が及ぼしてきた影響を 振り返ることもできるでしょう。
〔 「愛した人が BPDだった場合のアドバイス」
星和書店 (ランディ・クリーガー) 〕 より