ボーダーの人には、
DSMの診断基準には含まれないけれど、 共通している特徴があります。
○ 広汎な恥
「有害な恥」 というのは、 自分は人間として 欠点だらけだという感覚です。
存在のあり方, アイデンティティそのものです。
無価値感, 孤立感, 空虚感, 完全な孤独感をもたらします。
自分をさらけ出すことは 有害な恥の 核心に触れるので、
人にも自分自身にも、 自分をさらけ出そうとしません。
以下のものの根本に 恥があります。
・ 怒り
・ あら探しや非難
・ 世話や援助
・ 相互依存
・ 嗜癖行動
・ 過度に人を喜ばせようとする
・ 摂食障害
彼らは 全か無か思考で、 羞恥心に圧倒されるか、
羞恥心を 人にも自分にも 否定しようとするかもしれません。
○ 不確定な境界
ボーダーの人は、 自分自身の境界 および他者の境界を、
設定したり維持することが 困難です。
あるボーダーの人は、 親密な関係には 境界はないと思っています。
境界があるというのは、 孤独で 孤立していなければなりません。
すっかり巻き込まれてしまうか、 完全に孤立するかのどちらかです。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕