(前の記事からの続き)
● 指示
タイマーをセットし、 落ち着いて座ってください。
数回ゆっくり深呼吸し、 リラックスして目を閉じましょう。
海辺, 小川の側, 野原, 部屋の中、 どこでも 選んだ場面に自分を思い描き、
思考がやってきては去っていくのを 観察します。
生じてくる思考を観察してください。
思考を止めようとせず、 思考について 自分を批判しないようにしましょう。
思考が浮かび去るのを 想像する方法 〔*注: 前の記事参照〕 を使って、
それらが消え去るのを見ていましょう。
誘発思考が生じたら、 それに留意し、 それによって生じる 感情を観察します。
それらを分析せず、 選んだ方法で 思考と感情を手放しましょう。
思考や感情が何であっても、 それが心の中に生じ、 消えていくのを観察しましょう。
息を吸っては吐き、 ゆっくりと呼吸を続けます。
苦痛な感情が 生じているのに気付いたら、 それらが浮かび去るのを想像しましょう。
タイマーが鳴るまで、 呼吸を続けながら、
思考と感情が やってきては去っていくのを 観察し続けてください。
終わったら、 ゆっくりと数回呼吸をし、 ゆっくり目を開けてください。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]