(前の日記からの続き)
BPDの子どもの中には、 “物語の名人” と言える子がいます。
話を作り上げ、 まるで真実のように 見事に物語るのです。
「意図的な嘘」 と呼ばれますが、 それは 次のような理由によります。
難を逃れるため, 社会的に受け入れられるため,
復讐するため, 関心を得るためなどです。
「恩赦を与えるやり方」 を うまく利用することができます。
まず 嘘がどのようなトラブルを 引き起こすか、 よく話し合います。
そして 嘘をついても、
それを正直に打ち明けたら 怒らないと約束します。
そうするうちに、 嘘をついてから それを告白するまでの期間が、
だんだん短くなるといいます。
その後、 嘘を付いている最中に 話を止め、
その場で嘘を認めて、 話をやり直すようになり、
やがて 全く嘘をつかなくなるということです。
BPDの子の中には、 空想と現実の区別が できていない場合もあり、
自分の話していることが 真実だと確信していることがあります。
一方、 自分の話が 事実でないと理解していながら、
話に封じ込められて 後戻りできなくなっていることもあるようです。
〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より
(次の記事に続く)