香取慎吾 (孫悟空) を主人公に、深津絵理 (三蔵法師),
内村光良 (沙悟浄), 伊藤淳史 (猪八戒) のメンバーで送る、
TVドラマシリーズの 劇場版です。
僕は 香取慎吾の孫悟空は ミスキャストに思われて、TVは見ていません。
まず、猿にしては 長身すぎる。
そして、無駄に テンションばかり高めた 演技もいかがなものかと。
でも 映画の評判がいいので 観てきた次第です。
やはり 孫悟空に対しては 同じ印象でしたが、CGなどは良くできていました。
悟空の きんとん雲と、銀角大王の 黒い雲との空中戦は、
なかなかのものだったと思います。
また、TVでメーキング番組を 見ていたので、
アクションシーンの大変さなどは 分かりました。
ご都合的な展開はありましたが、まぁそれなりに楽しめました。
それにしても、三蔵法師が女優 という役所は、
すっかり 決まり事のように なってしまいましたね。
1978年の日本テレビで、夏目雅子が初めて 三蔵を演じたときは
画期的なことでした。
高貴で中性的なイメージの 三蔵法師を具現化し、
夏目雅子の 美しさと凛々しさは 絶品だったと思います。
堺正章の孫悟空も 格好のはまり役で、
きんとん雲を呼ぶときの 指の仕草も当時 流行ったものです。
ゴダイゴの 英語の歌詞による主題歌とも相まって、
全く新しい 西遊記像が作り上げられたのでした。
以来、TVドラマの西遊記は、三蔵を女優が演じる パターンが踏襲され、
宮沢りえ,牧瀬里穂,そして今回の 深津絵理に受け継がれています。
初代の 夏目雅子のときのように、男性を女性が演じる というのではなく、
元より 女性の役を演じている感があります。
今回の映画で、ニセ三蔵として登場する 倖田來未にいたっては、
なんと 超ミニスカート姿ですよ。
今の若い世代では、三蔵は尼僧だと思っている人が 多いのではないでしょうか?
次に 西遊記を作るときには、ぜひ本格的な 男優を抜擢してほしいものです。
(三蔵が尼僧だと思ってる人は、仰天するでしょうね。 (^^;))
ちなみに、TVドラマ歴代の 三蔵法師以外の配役は下記の通りです。
(僕はやはり、初代のキャストが 最も適役だと思っています。 (^^) )
三蔵法師 孫悟空 沙悟浄 猪八戒
1978年 夏目雅子 堺正章 岸部シロー 西田敏行
(パートⅡは左とん平)
1993年 宮沢りえ 本木雅弘 嶋田久作 河原さぶ
1994年 牧瀬里穂 唐沢寿明 柄本明 小倉久寛
2007年 深津絵理 香取慎吾 内村光良 伊藤淳史
偽者一行 倖田來未 南原清隆 草なぎ剛 猫ひろし