「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

朝青龍、行くかた

2007年08月31日 22時14分30秒 | Weblog
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49821728.html からの続き)

 今まで 朝青龍問題については、診断の件に絞って 書いてきましたが、

 あまりにも出来事が いい加減な方向へ 拡散してきてしまったので、ちょっとだけ。

 これからの全責任を持つと 大見えを切った高砂親方ですが、

 同行の本田医師と共に 早々に帰国してきてしまいました。

 お目付役のはずだったのに、果たして何を じっくりと視察して、

 今後の治療体制などを 確実に確認できたのか 甚だ疑問です。

 温泉や泥が 「医学的治療」 なのか? 

 解離性障害という診断名もない モンゴルで、その治療ができるのか? 

(解離性障害かというのは 全く疑わしいですが、協会は診断を信じているわけで。)

 スポーツジャーナリストの二宮清純が 言っていましたが、

 高砂親方は協会の広報部長なので、モンゴル人たちの誤解を 解いてくるべきだったと。

 相撲協会が朝青龍を迫害している かのように思われているが、

 もしモンゴル相撲の横綱が、相撲をさぼって 日本でサッカーをしていたら

 一体どう思うか、

 朝青龍は公人として 職場放棄をしたのだから、ペナルティは当然なのだ

 ということを、理解してもらわなければいけなかった。

 相撲協会も公益法人なので、普通の企業以上に 情報開示と説明責任があるのに、

 1度も顔を出していない 北の湖理事長はじめ、

 組織としての無力さと 空洞化を露呈しています。

 残念ながら すっかり信用を失ってしまいました。

 朝青龍が最初に 一言謝っていたら、

 こんな混乱した 国際問題にならなっただろうに……。
 
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解離性障害、朝青龍が? 

2007年08月30日 12時59分06秒 | 心理
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49772381.html からの続き)

 朝青龍が モンゴルに帰国する際、1ヶ月ぶりに その姿を公にしました。

 素人目に映像を見る限り 病気とは思えませんし、

 TVで 複数の精神科医 (町沢静夫,小田晋ほか) もそのように述べていました。

 昏迷状態なら 一人では歩けないと。

 朝青龍の診断名である 解離性障害は、

 大きなショックや トラウマなどによって生じるものです。

 例えば、強姦など 心身の危険が脅かされる体験をした、

 犯罪被害者にも起こる症状です。

 あまりにも恐ろしいできごとから 自分の意識を切り離すことによって、

 自分の精神を守ろうとするのです。

 そして、ボーダーの診断基準の一項目としても、

 アメリカ精神医学界の精神科診断基準 DSMに挙げられています。
 

 解離性障害には、次のような症状があります。

・感覚や感情の麻痺

 痛みや暑さなどを 感じなくなる。悲しくも嬉しくもない。

・現実感の喪失,離人感

 自分が今ここにいるのか 分からない。ベールをかけたようで 実感がない。

 自分が体から抜け出して、自分を見下ろしている。

・心因性健忘

 物理的な原因でない 記憶喪失。

・昏迷状態

 心因性のもうろう状態。

 発語や行動,刺激に対する反応が 減退・消失する。

・心因性遁走

 無意識で どこかへ行ってしまう。その間の記憶がない。

・夢中遊行

 いわゆる夢遊病。

[参考文献 :「犯罪被害者の心の傷」 小西聖子 (白水社)]
 

 朝青龍は 昏迷状態だと言われましたが、上記のように 異論が示されています。

 朝青龍は モンゴルに到着して 飛行機から降りるとき、

 キャビンアテンダントに向かって、

 他の人をさえぎってもらうよう 自ら耳打ちもしています。

 フライト中の5時間 無言だった朝青龍は、

 強い意志で 黙秘を貫いているようにも思えます。
 

 それから、何よりも驚いたのは、朝青龍に同行した医師というのが、

 あの 「神経衰弱」 という 戦前の診断名を口にした、本田医師だということです。

 これを承諾した相撲協会は 一体何も考えているのか、全く理解できません。

 そもそも協会は、腰の疲労骨折のレントゲン写真さえ 確認していないといいます。

 正しい診断が 全ての出発点なのに、それが置き去りにされたまま、

 事態は 国際問題として “昏迷状態” を呈しています。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49869915.html
 
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「ヒロシマ・ナガサキ」 (3)

2007年08月30日 12時28分47秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49811206.html からの続き)

 火傷の後遺症を治すため アメリカに渡った、

 「原爆乙女」 のことも 紹介していました。

 20~30人の 原爆乙女たちは、その活動を率いる 日本の牧師と共に

 アメリカのTV番組に出演し、アメリカ人に寄付を募ります。

(原爆乙女たちは 顔は映されません。)

 その番組に出演するのは、何とエノラ=ゲイで 原爆を投下した飛行兵。

 彼は当時 何も知らずに命令に従い、原爆の炸裂を 目撃した瞬間、

 「とんでもないことをしてしまった」 と、懺悔の念に駆られたのです。

(アメリカで英雄に 祭り上げられた彼は、わざと窃盗を働いて 投獄された

 という話も 聞いたことがあります。)

 そして彼は、番組の中で 第一号の寄付者になります。

 アメリカ人に助けを求める 立場の牧師は、飛行兵と握手し、深く感謝するのでした。

 しかし それによって救われる 被爆者は、ほんのわずかな一握り。

 現在に至っても、保証を受けられる 被爆者の基準は 不明確なままです。

 これらを目の当たりにして 思うことは、誰しもただひとつ、

 「原爆は二度と 使用してはならない」 ということに尽るでしょう。

 戦争は人を狂わせます。

 「戦争は絶対にいけない」 というメッセージを、伝えていく 必要に駆られます。

 被爆者や戦争体験者が 残り少なくなっていく現在。

 映画冒頭で、渋谷でインタビューされる 若者たちは、

 8月6日,9日に何があったか、誰も答えられませんでした。

 僕は、自分の親が 戦争へ行っている 最後の世代なのですが、

 この時代であるからこそ、後世に語り継いでいかなければ と思うのでした。
 
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「ヒロシマ・ナガサキ」 (2)

2007年08月29日 22時27分08秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49788855.html からの続き)

 その他にも、多くの痛ましい被害者の姿が 次々と映し出されます。

 唇がなくなり 歯茎が露出している少年,眼球の取れた女性,

 手足がなくなってしまった女性,耳が溶けた男性の映像など、

 注視できないほどの 映像が続きます。

 ある女性は、顔全体が 真っ黒なススの固まりのようになってしまい、

 父親がそれを 皮膚ごとはぎ取ったといいます。

 また、母親の焼死体を見つけた少女が その遺体に触れると、

 燃えかすのように アッと言う間に 崩れ落ちてしまったとか……。

 爆心地にいて 一瞬で蒸発してしまった人のほうが、

 幸運だったのではないか と思ってしまうほど、凄惨を極めるものです。

 そして 次に襲ってくるのが 原爆症。

 当時は 誰も知らない、医者も見たこともない、放射能による病態です。

 髪が抜け、体中に斑点ができ、臓器不全を起こして、訳も分からず 死んでいきます。

 アメリカは 原爆症の研究を始めましたが、

 患者は 治療をされるのではなく、ただの 研究の対象物でした。

 被爆者は 伝染病にかかって感染する と思われ、周囲から疎外されたり、

 結婚や就職も できなかったり、同じ被害者の 日本人の間で 差別されるのです。

 被爆二世もまた 被害にさらされます。

 はたして 幾重の苦悩を 味合わなければならないのか……。

 戦争で 人を殺す武器に、残酷なものと そうでないものが あるはずもありませんが、

 原爆ほど甚大な 大量殺戮を犯し、

 被害が広範 かつ長期間に わたるものはないでしょう。

 元防衛相の 「しょうがない」 発言は、一体全体 どの口から出てきたのか? 

(続く)
 
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「ヒロシマ・ナガサキ」 (1)

2007年08月28日 21時12分26秒 | 映画
 
 日系アメリカ人の監督が撮った ドキュメントの戦争映画を、続けて2本観ました。

 スティーヴン・オカザキ監督の 「ヒロシマ・ナガサキ」 と、

 リサ・モリモト監督の 「TOKKO -特攻- 」 です。

 今日は 「ヒロシマ・ナガサキ」 から。

 オカザキ監督は 25年間にわたって 被爆者に取材を重ね、

 原爆を投下した米兵への インタビューも入れて 映画を作り上げました。

 日本人は 痛いほど知っている 原爆の悲惨さですが、

 アメリカ人は 大半の人が知りません。

 原爆のおかげで 終戦が早まり、何百万のアメリカ兵,日本人が

 救われたと信じています。

 アメリカでは 戦後25年間、

 原爆に関する情報を 公開してはならないとしていたそうです。

 この 「ヒロシマ・ナガサキ」 は、広島への 原爆投下の時刻に合わせて、

 全米で TV放送されたそうです。

 多くの人が 無言で画面に見入り、深いショックを受けたといいます。

 僕は幼稚園の頃、広島の原爆ドームへ 行きました。

 ケロイドの写真を 初めて目にし、

 恐ろしい気持ちになったことを 今でも覚えています。

 それらの地獄絵図が 米人監督によって、

 アメリカ人たちに伝えられることが 大きな意味を持っています。

 原爆の被害を 知っている僕でも、改めて映画を見て、

 その無残さには 思わず目を覆うばかりでした。

 会場では すすり泣きの声も聞こえました。

 背中の皮膚が全てはがれて 真っ赤になったカラー映像は、

 強烈な衝撃を与えます。

 その激痛や、充分な治療もできないまま 長きにわたる苦痛は、

 想像を絶するものでしょう。

 この被害者は 何ヶ月もの間、腹這いになったまま 動けなかったため、

 胸は 激しい床ずれを起こしました。

 62年たった現在でも、肋骨がむき出しになり、腎臓が 外から見えるといいます。

(映像では 細かいところまでは 映しませんでしたが。)

 ケロイド状の背中には 今も薬をぬり続けねばならず、

 発汗できないため 相当な体調不良を 伴うのではないでしょうか。

(続く)
 
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朝青龍は 腰椎分離症? 

2007年08月27日 23時35分17秒 | Weblog
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49704268.html からの続き)

 朝青龍の 腰の疲労骨折は、

 「腰椎分離症」 の可能性があるという 情報がありました。

 定かではありませんが、ネットで検索すると、

 整形外科医の記事を含めて 幾つか出てきます。

 腰椎分離症というのは 疲労骨折のうちですが、

 症状によっては痛みがなく、運動ができる場合もあるそうです。

 朝青龍は サッカーをする数日前まで、

 本場所で 優勝をかけた相撲を やっていたわけなので、

 急に 疲労骨折で動けなくなることが あるのだろうかというのは、

 僕は何となく 引っかかっていました。

 でも、「疲労骨折」では 運動はできないという先入観で、

 それを熟慮する余地を 持てなかったのかもしれません。

 けれども、もしも朝青龍が 本当に腰椎分離症だとしたならば、

 何故 まず朝青龍本人の口から それが出てこなかったのでしょう? 

 高砂親方や、帰国後直後に謝罪に行った 相撲協会へも、

 そういう釈明は しなかったのでしょうか? 

 本人も 医学的に正しい理解を していなかったのかもしれませんが。

 診断書を書いた医師も それを訴えるべきで、

 この責任も やはり非常に重大ということになります。

(この医師に 取材に行ったメディアが なかったのかどうかは分かりません。)

 重症なのは肘のほうだ という報道もありましたが、

 サッカーができる程度なのか どうかは分かりません。
 

 しかしながら、それらは 二義的な問題ではあります。

 重大なのは、公務である巡業をさぼって サッカーをやったということです。

 チャリティーで モンゴル国側から熱心に頼まれて、子供たちの笑顔ために、

 という気持ちは分かりますが、

 診断書を出して 本業を休んでいる以上、

 ましてや、大相撲の最高位である 横綱という立場上、

 サッカーの依頼は 絶対に断らなければなりませんでした。

 この過失は大きく、仮病の場合より 悪質ではありませんが、

 やはり 軽率すぎる行為です。
 

 でも とにかく今回のことは、医師たちの言葉が信用できず、

 朝青龍や北の湖理事長の言葉もなく、分からないことだらけです。

 それらを分かりやすく 公正に伝えるのが、マスコミの仕事ではあるでしょう。
 
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gooブログの 「ザ! 世界仰天ニュース」 のコメントについて (2)

2007年08月26日 19時43分44秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49733611.html からの続き)

 しかしながら、こういう 程度の低いコメントを 書く人が少なくないからこそ、

 社会の偏見や誤解というものが 生まれてしまうのでしょう。

 番組によって ボーダーの人が傷ついている ということを理解できない、

 無神経な人間が どれだけ多くいるかということです。

 その点は 実感しましたし、ボーダーの正しい理解を 広めていくに当たって、

 肝に銘じておかなければ いけないことだと思います。

 コメントを削除してはどうか と助言をしてくれた人もいたのですが、

 僕は異論であっても 公正に議論しますので、

 よっぽどの理由がない限り 削除はしません。

 そして、コメントに付けた 僕のコメントが、

 また 自分の主張になりますので、心ある人には伝わるでしょう。

 ただ 遠慮して書かなかった 意見もありました。

 記事 『「ザ! 世界仰天ニュース」の “謝罪” (1)』 に

 付けられたコメントについて。

(一連の記事の 本題ではありません。)

 ネット上での VDダビング依頼は違法で、それは一般常識

 と チャチャを入れるようなものでしたが、

 実際は 「違法」ではなく 「著作権侵害の可能性がある」ということで、

 大きな違いです。

 一般常識と言っている 自分の発言内容が 間違っているコメントも、

 かなりいい加減なもので、他の不実なコメントと 同列でしょう。

 いじめを見ながら 何もしなかったり、助けようとしている人を 揶揄する人間も、

 いじめをしている人間と 同罪ということです。

 ヤフーやミクシィに コメントを付けてくださった 健全な人たちが 沢山いる一方で、

 物事の意味や 人の痛みが分からない人も 少なくないわけです。

 偏見や誤解のない 社会にしていくのは簡単ではなく、

 でもだからこそ、やっていかなければならないことなのですね。
 
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gooブログの 「ザ! 世界仰天ニュース」 のコメントについて (1)

2007年08月26日 00時00分01秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
 僕は ブログはヤフーをメインに やっていますが、

 gooと ニフティ(ココログ)のブログにも 全く同じ記事をアップしています。

 およびミクシィにも。

 「ザ! 世界仰天ニュース」 の件について、

 ヤフーとミクシィでは 数々の有意義なコメントを いただきましたが、

 何故かgooでは 無思慮なコメントが沢山付きました。

(無論、なかには 善意の書き込みありました。)

(もしもヒマだったら覗いてみてください。

http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/1a5cb97a55ff00a059a5f1c87424ac49
http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/7d944310b4ac16c7d3ec2cd2b58222b0
http://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/7d944310b4ac16c7d3ec2cd2b58222b0

 因みに、ニフティ(ココログ)には 目ぼしいコメントは付いていません。)

 gooブログは普段 滅多にコメントが付かないのですが、

 いずれも良識的なものだけです。

 今回のgooに限って 何故 おかしなコメントばかり付くのか、訝っていましたが、

 今は 次のように考え、勉強になったと思っています。

(コメントを付けたのは、全て初めての人です。)

 「世界仰天ニュース」 の記事に 最初に不適切なコメントが 幾つか付き、

 その尻馬に乗って、恥はかき捨てのような、

 無責任な発言が 続いたということではないか、と思案しています。

 一人では何も言えない人たち ではないのかなと。

 もし、最初に常識的な コメントが付いていたら、

 そういうコメントが付けやすい雰囲気に なっていたかも知れないと思います。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49746286.html
 
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今さらながら 朝青龍

2007年08月24日 11時34分06秒 | Weblog
 
 ずっとお騒がせな 朝青龍ですが、

 診断について 当初から僕は (?.?;)?状態でいました。

 そもそもの発端は、全治6週間と言われた 腰と肘の怪我。

 これが仮病という 疑いが大きいですが、

 この診断書を書いた 医師が問われるべき 責任が忘れられています。

 朝青龍は 公務である巡業を さぼったのですから、

 この医師にも 公的な重責があるはずです。

(相撲協会は公益法人であり、力士にとって巡業は 公務となります。)

 それで、朝青龍の知り合いという 医師が述べたのが、

 「神経衰弱で、数日ほうっておけば うつ病になる」 というものでした。

 しかし うつ病というのは、抑うつ状態が長期間続いて 初めて診断できることで、

 あと数日でうつ病 などという言い方ができるのか、素人でもおかしいと思いました。

 「神経衰弱」 という病名も 現在は使われていません。

 次に、高砂親方が依頼した 医師の診断は 「急性ストレス障害」。

 これは、生命の危機に晒されるような 体験によって起こるもので、

 出場停止,謹慎という処分が とても生命の危機だとは思えません。

 また、急性ストレス障害の診断を下すのは、

 1回だけの診察ではできない ということも聞きました。

 この診断も、最初からおかしいと 僕は思っていました。

 このころ、町沢静夫は テレビの取材を受けて、「適応障害」 と言っていました。

 休養すればいいんだと。

 これが妥当なのかなと 思っていましたが。

 そして今度は、相撲協会が送った 医師の診断が 「解離性障害」で、

 昏迷状態にあるというもの。

 これも、かなり衝撃的なできごとによって 生じるのではないかと思うのですが、

 よく分かりません。

 すると 今朝のテレビで、

 朝青龍が診察のため 外出した際の画像を見た 複数の精神科医が、

 昏迷状態とは思えない と言っていました。

 本当なら もっと虚ろな目をしているはずだが、のっしのっしと歩いているし、

 やせてもいないので、詐病の可能性があると。

 患者が言葉をしゃべらないと、病気なのか詐病なのか、

 1回の診察では分からないそうです。

 本当に信用できる 診断が付かない限り、治療方針も立たないわけで、

 どこで治療したらいいのかも 決まりません。

 大体モンゴルには 適切な精神科医が いないのではないかと思います。

(元旭鷲山は、モンゴルには心の病気はないので、

 そういう医師はいない と言っていました。)

 ところが朝青龍は、明日にも モンゴルへ帰る予定だとか。

 すでに数日前から 帰国の準備をしていた という情報もあります。

 もし本当に病気なら、治療第一の環境を 整えるのは当然ですが、

 これだけ疑問がある状況で、朝青龍の帰国を 今日容認したという

 協会の判断も、大いに首をかしげます。

(親方や協会の対応への批判は、ここで書いていると キリがないので触れませんが。)

 朝青龍の兄の話では、朝青龍は普通にしている という話もあり、

 最初から最後まで 全部仮病・詐病なのか とさえ思ってしまいます。

 そもそも、数々の修羅場を かいくぐってきた大横綱が、

 これしきのストレスで おかしくなってしまうのかと、最初から訝っていました。

 もしも詐病だとしたら、解雇・引退も

 やむを得ないことではないか と思えるのですが。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49772381.html
 
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ボーダーの 「世捨て人」タイプ

2007年08月23日 20時29分59秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49673453.html からの続き)

 生き馬の目を抜くような 世の中で、自分は小さな猫だと 感じています。

 呑み込まれてしまうような 恐怖によって、安心を感じることができません。

 自分に対する批判を、死刑宣告のような 絶対的に過酷なものに 感じてしまいます。

 自尊心を保とうとして 仕事などに没入したり、

 内面的な恥の感情から 人を絶え間なく 非難したりします。

 固い鎧を被っているため、周りからは

 自立して、自信があり、社交的にさえ見えます。

 しかし それは虚勢に過ぎません。

 内と外では 2種類の顔を見せます。

 身近な人に対しては、

 不安感や不信,焦り,激怒,妄想,完全主義などを 露呈します。

 相手を 理想像に照らし合わせて、少しでも不完全だと

 激怒や非難を ぶつけてくるのです。
 

 心子も そんなところがありました。

 もろくて弱い自分が、辛うじて 踏みとどまっているためには、

 懸命に 鬼の仮面を装っていなければ ならなかったのでしょう。

[出典:「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)
 
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ボーダーの 「捨て子」タイプ

2007年08月22日 20時23分57秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49654164.html からの続き)

 「捨て子」タイプと 「世捨て人」タイプの特徴は、

 回避性人格障害に 通じるところがあるのではないか という気が僕はします。

 「捨て子」タイプの人は、コップの水は 半分 “しか” なく、

 残りの水も 今にもこぼれてしまう という “哲学” を持っています。

 傷つきやすく、自分は ダメな人間だと思い、不安定で 非常に臆病です。

 愛されたいと強く望みながら、自分はその価値がない と信じています。

 人が救ってくれることを 願っていますが、

 救われないという気持ちに 安心を感じるので、援助を拒否してしまいます。

 誰も信じず 近づけなければ、

 誰からも見捨てられたり 失望したりしなくて済むのです。

 何かを必要としているのに それを求めないので、

 周りの人からは 殉教者のようにも見えます。

 絶望を感じ、自分の過ちと失望を さらなる恥辱につなげて、

 自分を傷つけることもあります。

 奥底に激しい怒りを 抱えていますが、悲しみと抑うつによって 覆い隠されています。

 しかし 見捨てられたと感じると、その怒りは爆発します。

 でも、いつもは 泣いてばかりいるかもしれないのです。

[出典:「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49693354.html
 
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ボーダーの 「女王」タイプ

2007年08月21日 20時54分26秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49633733.html からの続き)

 「女王」 タイプの 典型的な考え方は、次のようなものです。

「私は もっと注目されたい。私は それに値する。」

「子供は 私の欲求を満たすためにあり、その逆ではない。」

「子供が 私に逆らったり、自分の要求をするとしたら、

 それは 私を愛していないということ。」

 子供時代に必要なものを 与えられなかったために、

 剥奪感,空虚感,怒り,欲求不満,孤独,特権意識を 感じています。

 忍耐力がなく、人の領域に侵入し、その自覚や反省がありません。

 空虚感をコントロールすることが できないので、

 欲しいものを手に入れるためには 手段を選びません。

 当然その権利があると信じ、脅迫や報復的行為,真の操作も行ないます。

 最初は人当たりがよく エレガントですが、

 相手が期待にそぐわないと いきなり拒絶します。

 自分が傷つく前に、相手を切り捨ててしまうのでしょう。

[出典:「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49673453.html
 
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ボーダーの 「魔女」タイプ

2007年08月20日 21時01分28秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49614212.html からの続き)

 まず 「魔女」 タイプから。

 このタイプの人は、弱い人に対して 残酷に振る舞います。

 自分自身が 親から虐待され、完全な服従を 強いられてきたため、

 人との関係でも 同じサイクルを繰り返してしまいます。

 無意識に 自分の存在を憎んでいるのです。

 相手の痛みよりも、自分の状態が よくなることに関心があり、

 良心の呵責は感じません。

 魔女のきっかけとなるのは、

 嫉妬心,批判,裏切り,見捨てられること,疎外感,無視 などです。

 ほとんどのボーダーの人は、自分の子供に 肉体的暴力を振るうことはありませんが、

 身体的虐待を行なう場合は、このタイプの可能性が高いと言えます。

 「魔女」 は 自分が見捨てられないよう、権力と支配を求めます。

 見捨てられ恐怖の 引き金が引かれると、

 怒りで一杯になって 残酷な行動を取ってしまうのです。

 このタイプの人は 他人の援助を受け入れず、最も治療を拒みます。

 自己嫌悪の根源が、非常に 奥深い所にあるからです。

 自分で自分を 救おうとすることが できないのでしょう。

[出典:「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49654164.html
 
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ボーダーの 4つのタイプ

2007年08月19日 20時59分15秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49580349.html からの続き)

 一昨日の記事 「レディスコミックに 『ボーダーライン』」 の中に、

 ボーダーは 「女王タイプ」 「魔女」 という 言葉が出てきました。

 ボーダーの4つのタイプ、「魔女」 「女王」 「捨て子」 「世捨て人」 について

 記している本があります。

 「境界性人格障害 = BPD 実践ワークブック
  --はれものにさわるような毎日を すごしている方々のための 具体的対処法」
  (星和書店) 〈R.クリーガー, J.R.シャーリー〉。

(この本は、ボーダーのパートナーのために 書かれた話題作、
 「境界性人格障害 = BPD
  --はれものにさわるような毎日を すごしている方々へ」
  (星和書店) 〈ポール・メイソン, ランディ・クリーガー〉 の続編です。)

 この本の中で、ボーダーである母親について、

 臨床家 クリスティーヌ・ローソン博士が考案した、

 上記4種類のタイプが 紹介されています。

 「女王」 と 「魔女」 は高機能で アクティング・アウト・タイプ、

 「世捨て人」 と 「捨て子」 は低機能で アクティング・イン・タイプです。

( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49040917.html 参照)

 ほとんどのボーダーの人は、4つの要素を 全て持っています。

 これは 母親についてのタイプですが、

 どのボーダーの人にも 適用できるということです。

(ただし、母親の子供に対する影響は より深刻です。)
 

 「魔女」 「女王」 タイプは、

 現象面は 必ずしもDSMのボーダーの診断基準には 当てはまらず、

 むしろ 自己愛性人格障害や 演技性人格障害の特徴に 近いと思いますが、

 その原因となっているものは ボーダーと共通し、

 こういう分類もあるということで、ボーダー一般に適用して 紹介してみます。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49633733.html
 
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今後の マスコミでの展望

2007年08月18日 19時33分53秒 | 「世界仰天ニュース」でBPD誤報
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49580349.html からの続き)

 今後 マスメディアの表舞台に、

 ボーダーが登場してくる時が 来るのだろうと思います。

 けれども、ボーダーは本質的に 理解が難しいものなので、

 書くほうも 不確かな情報を発信することは、往々にして起こりうるでしょう。

 さらに、世界仰天ニュースのように 興味本位で取り上げたり、

 ボーダーの“被害者”が 声高に非難中傷したりすると、

 誤認・曲解が流布されるのは、ある程度 不可避と言えるのかもしれません。

(“被害者”の傷も 事実には違いないのですし。)

 だからこそ ボーダーの真の姿を、様々な方法で 表現していくことが大切でしょう。

 それに対して、また反論が なされるかもしれません。

 ボーダーが知られるようになるのは 結構なことですが、

 情報は玉石混淆,善意や悪意に満ちたものが 入り交じるようになるかもしれません。

 さらに多くの人が 幾多の機会を講じて、真実を伝えていく必要があるし、

 そういう時代に なっていけばと思います。

 恐らくそれは 長い時間がかかるでしょう。

 例えば 「自閉症」 にしても 僕が子供の頃は、

 心理的に 心を閉ざしている状態で、環境のせいなどと 思われていました。

 しかし 映画 「レインマン」 で、自閉症は先天的な 脳の器質の問題であり、

 外の世界との コミュニケーション障害である、ということが分かりました。

(特殊な能力がある場合が あるということも。)

 その後 また幾つかの作品や番組,ネットなどによって、

 自閉症は 百人いれば百通りの姿がある、ということなども 分かってきました。

 自閉症でさえ、ここまで来るのに 何十年もかかりました。

(一般には、まだまだ自閉症を 理解していない人も大勢います。)

 まして ボーダーは、理解が より難しいかもしれません。

 関わる人も巻き込まれて 傷つけられるというのが、

 理解を一層 困難なものにするでしょう。

(もっとも 以前と比べて、情報の量やスピード,一般人からの発信力など、

 環境は 劇的に変化しているので、

 また何十年もかかる ということはないかと思いますが。)

 それでも、いやだからこそ、やっていかなければならないのだと思います。

 必要以上に批判的にならず、真意が伝わるよう 相手のことも考慮しながら、

 誠実に、粘り強く……。
 
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