(前の記事からの続き)
9. しなかったことをしたとか、 言わなかったことを言ったと 責められますか?
誤解され、 説明しても信じてもらえませんか?
「妹は 私に会いに来ようとしていました。
私は 『金曜の午後は休みになっている』 と言うと、
妹は制御不可能な様子で叫び出し、 電話を切ってしまいました。
妹は、 『金曜の午後しか休む気はない』 という 意味に解釈したと分かりました。
妹は 私が説明しようとしても させてくれなかったのです。」
10. 周りの人々が、 その人を虐待的だと言ったり、 別れるように促しますか?
その人は、 自分よりあなたを愛したり、
あなたに我慢できる人間はいないと 信じ込ませようとして、
別れるのを妨害しようとしますか?
「僕のガールフレンドは、
最初は全てがうまくいく 『I love you』 パートがきます。
次に 『私を圧迫している』 スピーチが出だし、
緊張が高まって、 とうとう別れたいと言い出すのです。
別れます。
3日後には 何もなかったかのように 電話をしてきます。
何故こんなサイクルが 繰り返されるのでしょうか?」
11. その人の衝動性や予想不可能性のため、
人との約束や計画をするのが 難しいですか?
これは問題ではないと、 他人に (そしてあなた自身に) 納得させるため、
その人を行為を弁解しますか?
「娘は 感謝祭の食事を台無しにしました。
お客が増えると、 娘の激しく興奮した 行動も高まっていきます。
堰を切ったように笑いだし、 卑猥な言葉を叫ぶかと思うと、
手当たり次第 男性にみだらな性的誘惑をするのです。
もし誰かが注目の的になろうものなら、 すねるか激昂してしまい、
再び皆の注目を浴びるのです。」
このアクション・ステップは 科学的な研究ではありません。
しかし幾つかの目標があります。
・ 自分の実例を思い出すときの 感情を吟味することで、
ボーダーの人が あなたにどのような影響を与えているか 理解できるでしょう。
・ 否定的な感情と接するのが 困難なボーダーの人もいます。
あなたが 隠された感情と出会うための 助けとなるでしょう。
・ 最も重要なのは、 診断の有無ではなく、
ボーダーの人の行動が あなたにどのような感情を抱かせるか ということです。
最高の癒しのひとつは、 同じ状況を通り抜け、 トンネルの反対に出た人たちと
サポートグループに参加することです。
メンバーたちは体験を分かち合い、 あなたの価値を肯定してくれるでしょう。
あなたを承認し、 信じ、 大切にしてくれるのです。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕