先日の朝日新聞に出ていた記事を 要約して紹介します。
死刑制度は 世論の8割が 支持していると言われていますが、
それは “神話” だとする論考です。
政府の1年前の世論調査では、
「死刑は廃止すべき」 「死刑も止むを得ない」 の2択で、
前者が1割, 後者が8割でした。
政府はこれを 死刑継続の主な理由としています。
しかし英国大学講師の調査で、 5択の質問で試みると、 結果は下記でした。
「絶対あった方が良い」 27%
「どちらかといえばあった方が良い」 46%
「どちらともいえない」 20%
「どちらかといえば廃止すべきだ」 6%
「絶対に廃止すべきだ」 2%
熱心な存置派は 27%に留まっており、
世論は必ずしも 死刑を強く支持しているわけではない ということです。
また、 政府主導で死刑を廃止した場合の 質問もしています。
「政府が決めたことなら、 不満だが仕方ない」 は、 存置派のうち71%でした。
死刑廃止を誰が決めるべきか については、 世論, 国家とも4割ずつでした。
日本には 死刑廃止を受け入れる余地がある ということです。
欧州では 世論が存置派が多いなか、 政府主導で廃止するパターンが 典型でした。
その背景は、 「存置派は多いが 強くはない」 という現実でした。