「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

心子、雪印の社長に激怒

2007年01月31日 21時31分42秒 | 心子、もろもろ
 
 巷を騒がしている 不二家の不祥事のさなか、

 σ (^^;)はパソコンが壊れていたので、記事を書くタイミングを逸してしまったのですが。

 今回の事件で思い出されるのが、雪印の食中毒事件ですね。

 ちょうど 心子と付き合っていた時期でした。

 当時の雪印の社長が 記者たちに囲まれ、つるし上げられた時に 口走ったあの言葉。

「私は寝てないんだよ!」。

 報道陣は 「こっちだって寝てないんだ!」 と反駁していましたが、

 心子と一緒に テレビでこのシーンを見ていました。

 すると心子が 画面の雪印社長に 怒りをぶつけたのです。

「お前なんか 一生眠らせてやる!」

 強者の悪や不正を 絶対に許さなかった心子です。

 職業倫理やプロ意識というものを 非常に重視した心子の

 象徴的な怒声でした。 (^^;)

 心子が生きていたら、不二家には何と言ったでしょうね。
 
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強迫性パーソナリティ・スタイルに なるために

2007年01月30日 13時36分51秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44660209.html からの続き)

 強迫性パーソナリティ障害を 克服していくには、

 自分の固い考え方を 解き放っていくことが大事です。

 人間として正しいと 思っていることも、実は 絶対的なことではないのです。

 「ねばならない」 ということに とらわれる必要はありません。

 人生をもっと おおらかに、色々な生き方に 目を向けましょう。

 人間は完全ではありませんし、自由で 束縛されない存在です。

 気楽に伸び伸びと 構えていても、案外それなりに やっていけるものです。

 無理をせずに、できないことは やらなくても構いません。

 独りで背負い込まなくても、人がやってくれたり 何とかなってしまうでしょう。

 適当でも 物事は進んでいくのです。

 
 強迫性パーソナリティ障害の人が 周りから嫌がれるのは、

 自分が正しいと思う基準を 人にも当てはめるためです。

 特に子育ての時には 留意しなければなりません。

 子供が正しく育つように しつけようとしたり、

 自分が獲得しきた価値観を 子供に伝えようとするでしょう。

 けれども 子供の人生と言えども、自分の人生とは異なるのです。

 人には人の正しさ、人生観があります。

 もし結果的に 自分と同じ結論に 辿り着くとしても、

 そこへ至る道のりを 歩むことのほうが大事なのです。

 自分のビジョンや 信条だけが絶対ではない と気付いたとき、

 逆に人は あなたの正しさを 敬うようになることでしょう。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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強迫性パーソナリティ・スタイル

2007年01月29日 11時39分09秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44639178.html からの続き)

 強迫性パーソナリティ・スタイルの人は

 物事をいい加減にせず、きちんとした仕事をします。

 小さいことも考慮して パーフェクトを求めようとしますが、

 時間や制限の中で 適度に要領よく こなすことができます。

 自分の価値観を大事にする一方、それ以外のものも 認めることができます。

 正義感が強く、主義や信念を しっかりと持っていますが、

 自分が正しいと思うことを 人に押しつけはしません。

 厳正であると同時に、寛容で フレキシブルでもあります。

 仕事に精進しつつ、家族や私生活を 犠牲にすることはしません。

 堅苦しいことだけでなく、身の回りの他愛ないことを 楽しむゆとりも持っています。

 計画などは周到に考えても、考えすぎて決められない ということはありません。

 倹約はしても、ケチケチしすぎはしません。

 大切なものは ちゃんと取って置きますが、

 何も捨てられずに 溜め込むことはありません。

 的確さや綿密さ、責務や信用を 重んじる仕事が 天分とも言えます。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44696379.html
 
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強迫性パーソナリティ障害

2007年01月28日 14時27分42秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
(実はσ (^^;)は このタイプだと思います。)

 強迫性パーソナリティ障害は、 秩序や価値観に対する 執着が強いため、

 かえって自分も周囲も 辛い思いをしてしまうものです。

( いつまでも手を洗い続けたり、鍵を何度も確認せずにはいられない

 「強迫性障害」 とは別のものです。)

 几帳面で義務感が強く、潔癖で 完全主義的です。

 道理や理念などを大事にし、「ねばならない」 という考え方が 強すぎて、

 それに縛られてしまいます。

 ある意味では正論で 真剣なのですが、それが極度になると

 周囲からも 疎まれてしまいがちです。

 本人から見ると 周りの人は いい加減すぎるので、

 妥協できずに トラブルが起きたりします。

 自分の価値観を 人にも要求してしまうのです。

 
 前もって決めたことや 規範を重要視するため、

 ひとつひとつ その通りにしないと気がすまず、鷹揚(おうよう)にできなくて、

 やっていることを 楽しめなくなってしまいます。

 細部にこだわりすぎる結果、全体のバランスが 取れなくなってしまったりもします。

 締め切りがあるのに 細かいことまで念入りに やらずにはいられないため、

 間に合わなくなってしまうこともあります。

 適当にやったり 融通を利かせることができないのです。

 そのため 時間ばかり食ってしまったり、オーバーワークになりがちです。

 また 使命感が強すぎて、人に頼らず 自分独りで抱え込んでしまい、

 心身を壊したり 無残な事態に 陥ったりしてしまうのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44660209.html
 
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依存性パーソナリティ・スタイルに なるために (2)

2007年01月27日 21時12分30秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44591667.html からの続き)

 人として正当な 怒りの感情を 表明するのも大切なことです。

 今まで自分を 呪縛していたものが、解き放たれる きっかけになります。

 それには 長期の年月がかかるでしょうが、

 心の中で 本音を訴えようとする働きが 少しずつ強くなっていき、

 あるとき 怒りをあらわにして、一皮むけることになります。

 「怒ってもいいんだ」 ということに 気が付くのです。

 本心をぶつけることで、かえって親しい関係に なれることが分かります。

 事を荒立てないでいることは、本当は偽りの付き合いであり、

 自分も相手をも 大事にしていないことになります。

 裏表の感情が鬱屈して、いつのまにか 不満や怨みが溜まり、

 結局 関係を壊してしまうのです。

 
 このタイプの人は、人にサービスする仕事が 適しています。

 職業という枠組みの中で、人に尽くす欲求を 適度に満たすことができるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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依存性パーソナリティ・スタイルになるために (1)

2007年01月26日 20時50分02秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44009523.html からの続き)

 依存性パーソナリティ障害の人は、

 管理的な親の 言われる通りにしてきたり、過保護に育てられた人に多く、

 自分で自分のことを決める力が 身に付きませんでした。

 独りで何かをしようとすると、親から否定されたり ばかにされたりしてきたため、

 自信をなくしてしまっているのです。

 これからは 自分で決断し、実行する訓練をしていく 必要があります。

 初めは失敗もするでしょうが、自分自身が欲することを やってみるのです。

 自分のやりたいことさえ 分からないという場合も あるかもしれません。

 最初ははっきりしなくても、迷いながらで構いませんから、

 自分で決定する ということが大切です。

 小さいことを 積み重ねていくうちに、意志や選択の力が 付いていきます。

 周りの人も、何を選ぶか助言するのではなく、

 自分で結論を出すように アドバイスしてください。

 そして その人が決めたことを重んじ、評価してあげてください。

 
 依存性パーソナリティ障害の人は、人から嫌われることに過敏で、

 迎合したり 自己否定してしまったりします。

 親の顔色を うかがってばかりいたので、大きくなっても

 人の機嫌を取り、「いい人」 を演じるようになってしまったのです。

 けれども、ずっと本心を押し隠していると、

 無意識の内に フラストレーションや恨みが 蓄積されていきます。

 それは 心身を少しずつ傷めたり、薬やセックスなどに 逃避したりしてしまいます。

 子育てにも影響が及んで、子供の心を 抑圧することがあります。

 そこから回復するには、人と波風を立てないだけでなく、

 本音で関わり合える関係を 築いていくことが大事です。

 葛藤やあつれきがあっても、心から向き合える 抵抗力を付けていくのです。

 「NO」 と言うことができたら、周りの人も それを尊重してあげてください。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44620719.html
 
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心子の命日に思う、今昔(2)

2007年01月25日 18時06分40秒 | 心子、もろもろ
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44531309.html からの続き)

 ボーダー当事者はネット上では、情報はある程度 共有できるようになったとはいえ、

 一般の世間では、ボーダー/境界性パーソナリティ障害という

 言葉も知らない人が まだ多いでしょう。

 日頃ネットを利用している 当事者でさえ、

 境界性パーソナリティ障害を 知らない人も 決して少なくありません。

 自分や家族,パートナーの、感情のアップダウンや 激しい言動の 理由も分からず、

 どうしていいか 途方に暮れていた人が、

 最近やっと 「境界性人格障害」 であることを知り、

 訳が分かって 安心したという話は よく見聞きします。

(同時に、難しい障害で 不安になったという話も。)

 
 逆に 「ボーダー」 という言葉が 一人歩きして、

 悲しい誤解を 広めてしまう場合もあります。

 「境界性パーソナリティ障害」 が何であるかを 理解しないまま、

 迷惑な人 = 「ボーダー」 と勘違いし、

 ボーダー“被害者” の立場から ボーダーを悪者に 仕立て上げる向きがあります。

 とてもボーダーとは言えない人までを、「ボーダー」 と決めつけて批判したり。

(アメリカでも 必要以上に 「ボーダー」 を 恐れる時期がありましたし、

 精神科医が 厄介な患者は皆 「ボーダー」 という 診断名にしてしまうという

 不幸な傾向もありました。)

 もちろん 本当にボーダーの人に 傷つけられた人もいるでしょうし、

 ボーダーのパートナーの苦労は 実際に大変なものですから、

 そういう人たちへの 癒しも必要です。

 でも 互いに理解し合おうとする 動きがなければ、

 一般の人とボーダーの人の溝を ますます深くし、

 双方の苦しみを 増してしまうばかりです。

 そんな状態は 心子も天国で 悲しむことでしょう。

 ボーダーの人の内面を 知ることによって 巻き込まれた人の苦痛も減るし、

 将来も被害を少なくしていけると 僕は思っています。

 
 そういう意味でも 拙著をマンガ化するなどして、

 もっとボーダーについて 正しく広く知ってもらう 必要があるでしょう。

 険しい道ではありますが、挑戦していきたいと思います。
 
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心子の命日に思う、今昔(1)

2007年01月24日 20時10分12秒 | 心子、もろもろ
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44498602.html からの続き)

 心子が旅立って 6年の間に、ボーダーをめぐる環境は 結構変わりました。

 心子と付き合っていた当時は、まだボーダーの文献や情報も 今よりかなり少なく、

 僕自身も 心子との壮絶な日常のなかで 学習をする余裕が

 物理的にも 精神的にもありませんでした。

 ネット環境も貧弱で、もらい物の 古くて遅いパソコンを使い、

 四苦八苦しながら 境界例関係のHPを 閲覧するのが関の山です。

 ましてや ブログやミクシィなどで 同じ立場の人たちと つながることなど、

 夢にも考えられませんでした。

 当時の心子との付き合いは、暗中模索というか 無為無策というか。

 いま心子と接するならば、その後に得た 知識を元に

 また異なった対応を 試みることもできたでしょうし、

 あらたな治療法を 探すこともできたかもしれません。

 ネットで知り合った人たちと 分かち合ったり 情報交換したりしながら、

 協力しあって やっていけただろうと思います。

 それは非常に 力になり、支えにもなったでしょう。

 孤独に苛まれていた心子も 同じ境遇の知り合いができれば、

 随分 気持ちも変化していたかもしれません。

 そうしたら、彼女の人生はどうなっていたでしょう……。

 ほんの数年の差で、大層違った時代に 生きていたことになるのですね。

 そう思うと 本当に口惜しくてなりません。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44557830.html
 
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心子の6回目の命日

2007年01月23日 19時20分24秒 | 心子、もろもろ
 
 パソコンのトラブルで 書き込みができないでいた間に、

 心子の 6度目の祥月命日が来ました。

 1月17日。

 いつものように 彼女のお墓に会いに行きました。

 生きていたら 42才ですね。

 どんな女性に なっていたことか……。

 相変わらず 子供っぽいのではないかと思います。 (^^;)

 彼女の命日を覚えていてくれて メッセージを送ってくれた人たちもいました。

 「境界に生きた心子」 を通して、

 心子は今も 多くの人の心の中で 生きているのですね。

 ありがたいことです。

 6年間は 随分短かった気がします……。

 
 さて、今年こそ 「境界に生きた心子」 マンガ化の企画を 進めたいと思います。

 まぁ、とても壁は厚くて 難しいことなんですけど。

 心子にも 応援してほしいものです。

 彼女の墓前では そんな話しもしてきました。

 心子のためにも、ボーダーへの理解が広まるように 頑張らないと。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44531309.html
 
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またもや パソコン故障

2007年01月22日 20時48分29秒 | Weblog
 
 ごぶさたです。(・_・;)

 去年の夏に引き続き、またしても パソコンが故障して

 書き込みができないでいました。(;_;)

 今度は液晶が壊れて 真っ暗になってしまっていたのですが、

 修理に出して やっと戻ってきました。

 修理中は ネットカフェで チェックだけしていました。

 僕は「親指シフト」という 特別なキーボードを使っているため、

( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40522620.html 参照)

 普通のローマ字入力は不自由で、

 ネットカフェでは 書き込みができないのです。

(ところで、新宿で 1時間180円という

 ネットカフェ&マンガ喫茶を見つけました。

 もちろん入会費などもありません。

 他の安い店の半額ですね。 (^o ^))
 

 それでは、明日から 記事の書き込みを再開しますので、

 また よろしくお願いします。m(_ _)m 
 
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依存性パーソナリティ障害と 依存性パーソナリティ・スタイル

2007年01月08日 08時37分01秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 依存性パーソナリティ障害は、

 自己の無力感と 他者への依存を 特徴とする障害です。

 人に頼らなければ生きていけない と思い込んでいるので、

 自分を殺してでも 相手に同調したりします。

 そのため この障害の人は、人当たりや愛想がよく 相手に尽くします。

 素直で如才がなく、非常に 「いい人」 なのです。

 受動的な 「赤ん坊型」 「ペット型」 と、

 能動的な 「献身型」 のタイプがあります。

 前者は 自分が無力なので、相手に頼りきって 守られて生きていきます。

 主人が理不尽なことをしても、我慢するしかないと 思い込んでいます。

 後者は 独立して 経済力などもあるのですが、

 独りでは不安で 生きていけないという思い込みのため、

 ダメな男に貢いだり、新興宗教に搾取されたりしてしまいます。
 

 依存性パーソナリティ・スタイルの人は、

 大切なことを決めるときには 人のアドバイスを聞きますが、

 最後は自分で 結論を出せます。

 人に好感を与え 人付き合いが上手ですが、

 自分を卑下したり 必要以上に 人の機嫌を取ったりはしません。

 相手の気持ちを損ねないよう 気を付ける一方、

 大事なことは 「NO」 と抗弁することもできます。

 正当な怒りを 表明することもできます。

 安定した組織の中にいたり、人のためになることを 好みながら、

 自分独りの 活動や時間も大事にします。

 人との関係を大事にし、そこから 生きるエネルギーを得るのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/44591667.html
 
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回避性パーソナリティ・スタイルになるために

2007年01月07日 14時05分08秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43949035.html からの続き)

 回避性パーソナリティ障害の人は、

 何かをすることを 初めから避けてしまいます。

 でも、とにかく試しに やってみることが大切です。

 すると 案ずるよりも産むが易しだったり、

 うまくいかなくても 別段どうということもないというのが 分かってきます。

 経験することによって やって良かったと思えたり、

 心配や脅えが 薄らいでいくのです。

 実行を戸惑うときには、まず やってみることです。
 

 そして、成功だけを期待しないことです。

 失敗は成功よりも 貴重な体験となります。

 失敗があるから 人は成長します。

 うまくいかなかったら またやり直せばいいと 気軽に考えればいいのです。

 チャンスが隣にあるのに、勇気がなくて 手放してしまうこともよくあります。

 踏ん切って 運をつかんでみてください。

 傷つくことを どうか恐がらないでください。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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回避性パーソナリティ障害と 回避性パーソナリティ・スタイル

2007年01月06日 12時04分03秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 回避性パーソナリティ障害の人は、傷ついたりミスすることを恐れて、

 人と接したり 問題にぶつかることを 避けてしまいます。

 どうせ自分はダメだと思い込んで、失敗するくらいなら

 初めから何もしないほうがいいと 思ってしまうのです。

 進学,就職,結婚など 人生の大きな選択肢を逃したり、

 みすみす機会を 遠ざけたりしてしまいます。

 恥をかくことを非常に恐がって、物事に立ち向かわずに 終わらせてしまうのです。

 人間関係でも 自信がなくて おずおずし、

 元々持っている 実力や魅力も 消え入ってしまいます。

 スポーツや 体を使うことも不得手で、セックスにも引っ込み思案です。

 相手が好いてくれていても、自分から諦めてしまいます。

 
 回避性パーソナリティ・スタイルの人は、

 自分がいつもしていることや 慣れていることを好み、

 特に新しいことを 進んで試そうとはしませんが、

 必要なときには 怖がらずにすることができます。

 身近な人を大切にする ファミリーな人間です。

 他人の目を 少し気にしますが、

 そのために人付き合いを 敬遠するようなことはしません。

 好意を持つ人に対して アタックすることには 注意深くなりますが、

 いざというときには 思い切って アクションを起こすことができます。

 言動は慎ましいですが、必要とあらば 人前で主張もできます。

 人目を集めたり、自分から重責を 買って出ることはしませんが、

 重要な局面では 何とか務めを果たします。

 堅実にやるべきことをなし、趣味も大事にします。

 生身の人付き合いより、自然や数字,動物や物に 携わる職業が向いています。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43985593.html
 
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反社会性パーソナリティ・スタイルになるために

2007年01月05日 08時43分26秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43890362.html からの続き)

 反社会性パーソナリティ障害の人が 変わっていくには、

 「この人に認めてもらいたい」 と思える人との 出会いがあります。

 過去に認めてもらえなかった という怒りが、別の方向へ向かっていきます。

 自分が受容される体験をすると、

 今まで社会や周囲に対して 抱いていた憎しみなどが 変化してきます。

 人や自分の過去を 認められるようになっていきます。

 人を責めたり 恨んだりするだけでなく、

 自分の過ちや欠点も 自覚できるようになります。

 そして 世の中に対する敵意を 消していくことができるのです。
 

 向こう見ずな性格は 年齢を重ねるに従って 落ち着いてきます。

 衝動や感情を抑制し、物事を長い目で 見られるようになります。

 それには リードしてくれる人の 存在が大切です。

 厳しくても 鍛練される環境がいります。

 自分の価値を実感し、役立つ技術を学ぶと、

 エネルギーを社会のために 活かすことができるでしょう。

 非道への誘いを プラスの向きへ に転化していくには、

 男同士の中でもまれたり、スポーツでアグレッシブに活躍したり、

 体を鍛えたり、危険な仕事場で働くことも有用です。

 どんなことをしてでも 生きていける 生命力の強さが、

 このタイプの 一番の特長です。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕
 
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反社会性パーソナリティ障害と 反社会性パーソナリティ・スタイル

2007年01月04日 17時39分46秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
 反社会性人格障害は、規範意識の欠如と 他人への共感のなさが特徴です。

 自己中心的で、自分のために 人を害したりしても 心が痛みません。

 アウトサイダーとして生きるのが アイデンティティである場合もあります。

 狡猾で 人を信用せず、恩人でさえも裏切ってしまいます。

 危険なことも省みず、自分の強さを見せつけるためには 命も惜しみません。

 計算高く 攻撃的で、自分の利益のためなら どんなことでもします。

 感受性が薄くて、親切心や思いやりを 持ち合わせていません。

 人としての温かさを 弱さだと見なして嫌います。

 
 反社会性パーソナリティ・スタイルの人は、

 初めは反抗児で 手が付けられなかったりしますが、

 年を取るにつれて丸くなり、規則を破ったりすることは なくなります。

 既成概念に縛られることがなく、独自で 一匹狼的な生き方が向いています。

 周りのことは気にせず、人にも頼りません。

 体力が強くて 勇気があり、どんな相手に対しても ひるみません。

 放浪癖があって 各地を転々としますが、

 短期間ならば 落ち着いて 責務を果たすこともできます。

 能弁で 友だち作りも得意です。

 気っぷが良くて ケチケチしません。

 過ぎたことには拘らず、現在を楽しみます。

 セックスも盛んですが、好きな人ができれば その人一人を大切にします。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43909984.html
 
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