「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

パソコン仕事始め

2006年09月29日 22時44分44秒 | Weblog
 
 僕は、まだワープロを使っていて パソコンを持っていなかった頃、

 人からデスクトップの MACを貰い、インターネットの 閲覧だけしていました。

 その後、がんを患った父が 末期に入ったため、僕は 実家で父の世話をするようになり、

 実家でもインターネットを 利用したいと思って、ノートパソコンを買うことにしました。

 親指シフトのパソコンは 特定の店でしか扱っていないので、

 機種の選定にも時間がかかり、注文してから手元に届くまで 1ヶ月余りかかりました。

 ところが、注文した直後に 親父の容態が急変し、

 11月中旬、ろうそくの火が すっと消えるように 息を引き取っていきました。

 そのあとに 届いたパソコン。

 父の面倒を見ながら インターネットを利用するのが 目的でしたが、

 パソコンでの初仕事は、喪中葉書の印刷に なってしまったのでした。

 その年は、父,心子,祖母が 相次いで召されていった年でした。
 
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親指シフトパソコン(2)

2006年09月28日 16時35分35秒 | Weblog
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40522620.html  からの続き)

 親指シフトは 画期的な大発明だと 僕は思っています。

 このブログで紹介した シナリオライター山下さんも、

 親指シフトの 絶対的な信奉者で、これについて書かれています。

http://bokuumi.cocolog-nifty.com/blog/2005/02/post_2.html

 けれども ローマ字入力に押されて、親指シフトは 全くマイナーになってしまっています。

 愛用者としては 親指シフトが 何とか復活しないかと 切望しますし、

 親指シフトのワープロが なくなるというときには、

 有名作家も含めて 反対運動が起こりました。

 ところが 開発したフジツー自身が、普及に消極的なのが

 不思議で もどかしくてなりません。
 

 親指シフトキーボードでは ローマ字入力も もちろんできるので、

 キーボードを 親指シフトにしたからといって、不便が生じることは ありません。

 ただ、親指シフトは フジツーの「オアシス」という ワープロソフトなので、

 僕は 多数派である「ワード」が使えません。

(基本さえ 覚えればできますが)

 バイトを探すときになど、ワードの操作が必要条件 というものも ままあり、

 こんなところで ハンディになるとは 思っていませんでした。(T.T)
 
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親指シフトパソコン(1)

2006年09月27日 09時21分03秒 | Weblog
 
 8月30日の記事 「パソコン苦労談(2)」 に書いたように、

( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39474989.html )

 僕は 「親指シフト」 というキーボードを使っています。

 親指シフトは 日本語を打つことに特化して フジツーが独自に開発したもので、

 作家の人などが 多く使っています。

 日本語で使われる 平仮名の頻度を研究して キー配列が考案されており、

 ローマ字入力の 2倍ぐらいの速さで 打つことができるのです。

 特徴として 「変換キー」 「無変換キー」 の位置に、

 「親指右シフトキー」 「親指左シフトキー」 というものがあります。

 例えば 「H」 のキーは平仮名の 「は」 に対応していて、

 「H」 と 「親指右」 を同時に押すと 「み」 に対応します。

 また 「H」 と 「親指左」 を同時に押せば、濁音の 「ば」 になります。

 ローマ字入力だと 子音,母音と 2回打つところを、

 1回の打鍵で すむわけです。

 また 一つのキーが 二つの平仮名に 対応しているので、

 普通の平仮名キーボードより 使用するキーの数が少なく、

 指を動かす 範囲も狭いため、さらに高速入力が 可能になるのです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40573543.html
 
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「グエムル--漢江( ハンガン) の怪物」

2006年09月25日 11時41分41秒 | 映画
 
 下馬評が割れていたので、観るか観ないか 迷っていたのですが、

 拾い物でした! 

(某映画サイトの 冷評の書き込みは、人の尻馬に乗った感じでした。)

 今までにない 独自な映画です。

 怪物の登場シーンからして 意表を付いています。

 「ジョーズ」に代表される この手の映画のように、

 たっぷりと もったいぶらせてから 姿を現す というのでなく、

 のっけから 白昼の都会に いきなり出現し、

 しかも その最初の姿の見せ方が 絶妙だと 僕は思いました。

 また、緊迫したシーンの中で 妙な笑いを誘う演出が 随所にあり、

 おじいちゃんが死ぬところさえ、クスッと笑いを 漏らしてしまったほどです。

 
 そして、お約束の 怪獣 vs 国家戦力 という図式ではなく、

 見すぼらしい ひとつの家族が、娘を助けるために 怪物に立ち向かうのです。

 本来なら 家族を助けるべき国は、怪物に触った家族を ウィルス感染源だとして

 指名手配、検挙して、病院に隔離する始末。

 これは、下層階級の国民の味方にならない 韓国政府に対する皮肉なのでしょうか?

 終いには、お父ちゃんに麻酔もせずに 手術しようとしますが、

 それでも くたばらない お父ちゃんのほうが 怪物ではないかと。(笑い)

 家族は病院から脱出して 怪物を探し、

 当局や浮浪者も合わせて、三つ巴、四つ巴の 対戦が展開していきます。

 ダメ人間だったお父ちゃんも、だんだん逞しくなっていくのでした。

 
 B級映画のテイストで作られていますが、高評の ポン=ジュノ監督は

 やはり 並の監督ではないようです。

 スタンダードな怪獣映画を期待したり、マニア気取りの目で見たら、

 この作品は それに応えてくれないかもしれません。
 
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〔追伸〕クリエーターズ・ワールド 終了予告

2006年09月24日 00時06分09秒 | 「境界に生きた心子」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39701103.html  からの続き)

 さきほど、新風舎クリエーターズ・ワールドの 担当の人から メールがありました。

 クリエーターズ・ワールドの 契約期限は9月9日までですが、

 すぐに 削除されるわけではなく、1ヶ月くらいの 猶予があるそうです。

 実際に掲載が終わるのは、10月の10日前後だということです。

 というわけで、もう半月ほど、生き長らえることになりました。

 「レビュー」 や 「100人の読者」 ,その他も まだご覧になれますので、

 よろしくお願いいたします。m(_ _)m

 クリエーターズ・ワールド ↓
http://www.creatorsworld.net/shinko/flash
 
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ミクシィで 「境界に生きた心子」

2006年09月23日 19時23分21秒 | 「境界に生きた心子」
 
 今や ブログに追いつこうかという 新しいネットコミュニケーション

 「ミクシィ」。

 現在 登録者は 500万人を超えているといいます。

 僕は 知人の紹介を受けて 現在ミクシィに 登録していますが、

 書き込みなどの 利用はまだしておらず、放置状態になってしまっています (^^; )。
 

 ミクシィには、書籍などのレビューを 書くシステムがあり、

 「境界に生きる心子」 の レビューのページもあります。

 下記は そのURLです。

http://mixi.jp/view_item.pl?id=138247

 ボーダー本人の方が 書いたレビューには、中には 辛いものもありますが、

 おおむね 好評をいただいているようです。

 もし良ければ皆さんも レビューでも書いていただけれたら 幸いです。
 

 それから ミクシィには、個人が あるテーマを取り上げて 参加者を募る

 「コミュニティ」 があります。

 過日の記事でも 触れましたが、拙著 「境界に生きた心子」 をテーマにした

 コミュニティができています。 (^^;)

http://mixi.jp/view_community.pl?id=655901

 参加者は ボーダーの人も多いですが、地味にやっているようです。

 皆さんも 興味があれば 参加されてみてはいかがでしょう? 

 拙著のコミュニティが できているのは ありがたいことで、

 僕も 加わりたいのは山々なれど、作者本人が顔を出しては

 参加者の人が やりにくかろうと、自粛して

 時折 ひそかに 覗いている次第です。 (^^;)
 
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「時をかける少女」(2)

2006年09月21日 23時27分27秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40281313.html からの続き)

 ところが、意外な友達に コクられるところから、

 話は次第に 佳境に入ってきます。

 今まで人の気持ちも 自分の生き方も、ろくに考えたことのなかった 真琴が、

 だんだん真剣に 人のために、必死で動くようになっていきます。

 友達の命にも関わる事件で 山場を迎え、

 時間の旅の意味も 深みを増していきます。

 なるほど 人気を博すだけの わけが分かりました。

 
 ただ 時間を扱う作品では、どうしてもどこかに 矛盾が出てくるのは

 仕方がないのだろうか と思います。

 このアニメでは、過去に戻れる回数に制限があり、

(真琴は最初 それをくだらないことで 無駄遣いしてしまうわけで  (^^;))

 クライマックスでそこが かせとなるのですが、

 その回数が 1回元に戻るというのが、僕には矛盾でした。

 でもこういう作品では、あえて目をつぶるべきなのかもしれません。
 

 真琴は こういう体験を 重ねるにつれて、色々な感情も味わい、

 人の気持ちを理解したり、人間的な心を 深めたりしていくのだろうなと、

 若者の人生に 期待や憧憬を感じました。

 観終わって、とてもすがすがしい 気持ちになった映画でした。
 
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「時をかける少女」(1)

2006年09月20日 22時55分53秒 | 映画
 
 連日 満員で、なかなか行けなかった アニメ映画です。

 大林宣彦監督の 「時をかける少女」 で、原田知世が演じた少女の 姪が、

 今回の主人公という 設定です。

 高校2年生の真琴は ある時、過去に戻ることができる

 「タイムリープ」の力を 身につけました。

 1日前に戻って、妹に食べられてしまった プリンを取り戻したり、

 小テストをやり直して いい点を取ったり、

 人にぶつかるのを “予知して” 身をかわしたり。

 カラオケの制限時間が近づくと 数十分前に戻って、また歌い直したり。

 実にみみっちいことで やりたい放題をし、

 真琴は かんらかんらと高笑いで、悦に入っています。

 でも わずかに過去を変えたことで、

 知らないうちに 他人が迷惑をこうむることも 起き始めます。

 過去に戻って それを挽回しようとしますが、かえって失敗してしまったり。
 

 哀切ただよう大林作品とは 様変わりし、

 今風の女子高生事情を 写しているようです。

 この辺までは 僕には退屈で、

 どうしてこんな映画が 評判になっているのだろうと 訝っていました。

(続く)
 
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「記憶の棘(とげ)」(2)

2006年09月19日 22時14分54秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40191720.html からの続き)

 この映画では、少年の言動は 実は狂言だった

 という終わり方を、形の上では しています。

 そのため 僕は、「無理のある 設定だなぁ」 と思ってしまいました。

 ところが、試写会場を出るとき、観客にチラシが配られました。

「ショーンは ショーンだったのか?」

 アメリカでは、少年が ショーンの生まれ変わりか 否か、

 論争が巻き起こっている というのです。

(ロードショーでも このチラシが配られるかどうか は知りません。 (^^;))

 ショーンが本物でなければ 辻褄が合わない セリフやエピソードが、

 映画の中には いくつかあります。

(だから 僕は 「無理がある」 と感じてしまったわけですが。)

 一方、それは少年が 人から見聞きした情報で 説明がつく、

 という意見もあります。

 果たして どうなのか? 

 どうか皆さん、真実を見極めるよう 映画をご覧になってみてください。

 ただし、この映画のテーマは 輪廻転生の真偽ではなく、

 死んでもなお続く 「愛」の記憶についての ドラマなのだ ということです。
 
 

(余談です。

 σ (^^; )は大分 以前、ニコール=キッドマンの名前を ど忘れし、

 何故か 「ニキッド=コールマン」 という名前が 頭に出てきてしまいました。

 「なんか おかしいなぁ」 と感じつつ、

 そのときは 明確な間違いに気づきませんでした。

 そんなことって ありませんか? (^^; ))
 
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「記憶の棘(とげ)」(1)

2006年09月18日 20時25分51秒 | 映画
 
 試写会を観ました。

 10年前に 夫・ショーンを亡くした アナ(ニコール=キッドマン)。

 亡き夫を 思い続けながらも、やっと 再婚を決めたとき、

 アナの前に 10才の少年が現れました。

「僕はショーン、君の夫だ」

 もちろん アナは取り合いませんが、少年は何度も アナの前に姿を現し、

 再婚をやめるよう 訴えます。

 そして 少年は、アナとショーンしか知らない 夫婦の秘め事も明らかにしました。

 少年は夫の 生まれ変わりなのか、

 それとも ただの いたずらなのか……。

 アナは困惑しながらも、次第に少年を 夫だと信じ始めます。
 

 そのアナの揺れる心情を、ニコール=キッドマンが 見事に演じきりました。

 髪をばっさりとショートに切り、絶世の美貌だけではなく、

 一級の演技力を披露します。

 この作品では ジョナサン=グレイザー監督の手による、

 顔をアップにした 長回しのショットが 幾つかありますが、

 ニコール=キッドマンは 凝視するカメラの前で、

 デリケートかつ 絶妙な表情の演技を 見せつけてくれました。

 ハリウッド女優の 面目躍如というところでしょう。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40237813.html
 
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強欲な蚊

2006年09月17日 22時13分05秒 | Weblog
 
 だんだん涼しくなりはじめ、今年の夏も 終わろうとしていますが、

 最後の夏のネタをひとつ。

 ここの家には 夏でも蚊が出ず、夜 窓を開けていても平気でした。

 ところが、2~3年前から 蚊が入ってくるようになり、

 蚊取り線香や 殺虫剤を使っています。

 過日、足元のジュウタンに 一匹の蚊を見つけました。

 叩こうとすると ヨタヨタと 20~30cm 飛んで、

 すぐ近くの ビンの陰に止まります。

 寿命が近い 弱った蚊なのかと思いながら ビンをどけると、

 また 10~20cm ヘロヘロと飛んで シートの上に。

 蚊にしては やけに太く 丸くて、一瞬 違う虫かと思いましたが、

 叩くと、シートと手のひらに ベットリと 真っ赤な血が広がりました。

 要するに、腹がパンパンになるまで 血をいっぱい吸った蚊で、

 重くなりすぎて 飛べないでいたのでした。

 こんな意地汚い蚊は 初めて見ました。( ^^;)

 イソップ物語か 何かになりそうな、

 強欲が命取りになった 蚊の野郎ですね。

 ジュウタンの上で潰さなくて ラッキーでしたが、

 ランチバイキングが趣味の σ( ^^;)は、人(蚊)のことは言えないかも。
 
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「ワールド・トレード・センター」(3)

2006年09月16日 23時27分20秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40087662.html からの続き)

 主人公が救出されるシーンでは、現場を埋めつくす 救助隊員たちが、

 “寄ってたかって” たった一人を救い出す という演出に陥っています。

 他の被害者はどうなってるんだ? 皆でそんなことしてる 場合じゃないだろう!

 と 言いたくなってしまいます。

 試写会場で、僕の左に座っていた女性は 泣いていましたが、

 右に座っていた アメリカ人(?)は 失笑していました。

 エピローグでは、事件の中での 人々の善意を讃えています。

 それはそれで 部分的には否定できないでしょうが、

 でも 5年たった 今なお、後遺症に苦しむ人々がいる 現状に対して、

 少々おめでたい メッセージではないでしょうか。
 

 あの 重厚な社会派の オリバー=ストーンの真骨頂は

 一体 どこへ行ってしまったのか、という印象です。

 最後には お決まりの、「この映画を 9・11の全ての犠牲者に捧げる」

 というテロップが出ますが、他の犠牲者は 捧げられたくないんじゃないかなぁと、

 一人で思ってしまいました。
 

(今年度アカデミー賞 最有力候補 という触れ込みですが、

 同じ脱出劇である 「ポセイドン」 「海猿」 のほうが、

 息を呑むアクションシーンの連続で ずっとマシだったと思います。

 テレビの 「九死に一生シリーズ」 などの再現ドラマのほうが、

 まだ引きつけられる と言ったら 言いすぎでしょうか?)
 
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「ワールド・トレード・センター」(2)

2006年09月15日 22時07分08秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40055681.html からの続き)

 オリバー=ストーンのことだから、WTCでのできごとを 克明に調べ上げ、

 あの日、あのビルの中の ここかしこで、どんな地獄絵図が繰り広げられ、

 予想もできない惨状において、警察官や消防官は どのようにして人々を救ったのか、

 あるいは 自らも犠牲になっていったのか、

 身に迫るリアリティで 活写していくのかと 思っていました。

 けれども、生き埋めになった二人〔*注〕 と、

 その家族だけの話に 矮小化されてしまいました。

〔*注: 他の警察官たちは即死、一人は すぐに自殺。(- -;) 〕

 その他の 一般の被害者は、一切 出てきません。

 WTCで何が起きたのか、あのテロ事件は何だったのか、

 全く描かれていないのです。

 こんなことなら 普通のビル崩壊事故の ドラマでいいわけで、

 9・11事件を 舞台にする必要はない、いや、

 するべきではないと 思います。

 あの世界的な重大事件が、ただの個人的なエピソードに すり替えられてしまいました。

 もちろん 大事件を ひとつの家族の目線で 描いていくことは、

 常道であって それでもいいのです。

 大ヒット作「タイタニック」も、極めて大規模なできごとを、

 二人の恋人の ラブストーリーとして描いたことが、成功の理由になっています。

 しかし 「タイタニック」では、二人の物語を通して

 タイタニック沈没の全容を 見事に描き出しています。

 それに対して 「ワールド・トレード・センター」は、

 被害者は二人の警察官のみ、というシチュエーションに なってしまいました。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40125260.html
 
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「ワールド・トレード・センター」(1)

2006年09月14日 23時53分16秒 | 映画
 
 「ユナイテッド93」に続く、9・11同時多発テロ事件の 映画です。

 ちょうど今日、試写会を観てきました。

 僕はいつも試写状は、ネットオークションで お安く購入していますが、

 今回は ほとんど当たらない ネットのプレゼント応募で 当選したのです。 (^^)  

 巨匠 オリバー=ストーンの作品で、大いに期待していきました。

 が、がっかりしました……。

 僕は つまらなかった映画の感想は、ここには書かないように しているのですが、

 9・11を題材にしたものであり、オリバー=ストーンの作品であるだけに、

 あえて書くことにします。

 
 港湾局警察官の ジョン(ニコラス=ケイジ)と ウィルたちが、

 炎上するWTC(ワールド・トレード・センター)へ 救助に向かう話です。

 ところが、WTCに入った早々 大音響と共に ビルが大崩壊し、

 警察官たちは 地下に埋もれてしまいます。

 ここまでは、これからどうなっていくのか という緊迫感と、

 凄まじい崩落を 見せつけられて、事件の恐ろしさに 戦慄せざるを得ませんでした。

 しかし この先は、被害者を救助するはずの警察官は、一転して 

 自分たちが助けを求めるだけの 立場になってしまうのです。

 身動きもできない状態なので、ドラマも動かず セリフだけ。

 そして、それを心配する家族と、その想い出などが挿入され、

 最後に ただ救出されるだけの 話になってしまいました。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/40087662.html
 
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「ユナイテッド93」(3)

2006年09月13日 19時32分46秒 | 映画
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/39971778.html からの続き)

 作品から感じられる 緊迫感の理由はもちろん、

 あまりにも重大な事実を 元にしているからであり、

 もし フィクションの話だとしたら、ただ でき事を羅列した、

 面白みもない アクション映画になっていたでしょう。

 しかし、事実の重みを 最大限に感じさせる 作り方に成功した、

 ポール=グリーングラス監督の手腕こそが 秀逸なのだと思います。
 

 監督は 遺族に徹底的に取材して 事件の真実に迫り、

 遺族全員から 映画化の了解を得たというのは、驚きに値します。

 リアリティを出すため、管制塔の音声は 事件の実際の録音を使ったり、

 旅客機の乗務員経験がある 俳優を起用したり、

 事件当時の 本物の管制官が 本人の役で登場していたというのは、

 あとになって知りました。

 映画の枠を越えた 作品と言えるのでしょう。
 

 ところで、旅客機を都市部に墜落させないために 戦闘機で撃墜するという計画は、

 ハイジャックされてから 時を置かずに 提案されていたのですね。

 大統領は その許可を出したそうですが、

 それが実行されなかった 理由のテロップも、興味深いものでした。
 
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