僕は、まだワープロを使っていて パソコンを持っていなかった頃、
人からデスクトップの MACを貰い、インターネットの 閲覧だけしていました。
その後、がんを患った父が 末期に入ったため、僕は 実家で父の世話をするようになり、
実家でもインターネットを 利用したいと思って、ノートパソコンを買うことにしました。
親指シフトのパソコンは 特定の店でしか扱っていないので、
機種の選定にも時間がかかり、注文してから手元に届くまで 1ヶ月余りかかりました。
ところが、注文した直後に 親父の容態が急変し、
11月中旬、ろうそくの火が すっと消えるように 息を引き取っていきました。
そのあとに 届いたパソコン。
父の面倒を見ながら インターネットを利用するのが 目的でしたが、
パソコンでの初仕事は、喪中葉書の印刷に なってしまったのでした。
その年は、父,心子,祖母が 相次いで召されていった年でした。