(前の記事からの続き)
しかし美由は、
現実を知らない 自分の甘さも 思い知らさぜざるを得なかった。
献身や慈悲だけでは 介護はできない。
金がなければ 優しさは続かない。
それが不動の信念だ。
やがて美由は 不動の内に秘められた 真の人間性や、
ビジネスの理念というものを 理解していく。
放埒な車椅子社長・ 不動の姿を通して、
現実的な 介護に大切なものを 伝えていきたい。
また美由は、 ヘルパーのフィリピン人 シンシアの的確なスキルに 感嘆する。
理想と意欲だけでは ケアはできないことに思い至り、
次第に現場のケアを 身に付けていく。
「 ずぼらでなくちゃ 介護は続かない。 」
それが シンシアのモットーだ。
そうして家族もまた 老人への接し方を学び、
関係が良くなることによって、 老人の状態も良くなっていく。
そして 親子の愛情も蘇るのだった。
どんな障害があっても、
人は 望みや理念を持って 生きていくことができる。
傷害を抱える不動は 自ら身をもって それを実践している。
不動は、 車椅子ラグビーという “格闘技” の
勇猛なアスリートでもある。
不動は 自分にしかできない 介護のシステムを作ってきた。
それは 人の善意だけに頼った 画餅ではなく、
地に足の着いた 現実的な道である。
そして その底流にあるのは、
人の人に対する 愛情だということを 描くドラマである。
暗いことが多い 世の中だが、
それを乗り越えていく 希望や力を感じ取ってもらいたい。
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以下、 ストーリーは 下記の記事から連載しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/41907944.html