「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

個人としての境界を明らかにすること (2)

2013年01月31日 22時35分02秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 境界を設けることで得られるもの

《 自分が何者なのか、 明確にしてくれる 》

 境界がしっかりしていない人は、 アイデンティティの確立も不十分です。

 自分自身の問題や責任と 他人のそれとの間で混乱したり、

 役割 (母, 経営者など) に同一化してしまいます。

 境界がよく発達しているのは、 以下のような人たちです。

・ 自分自身の 感情や思考や価値を見極め、 それに責任を持てる

・ 自分自身の 感情や思考や価値が、 自分の重要な一部であると 見ている

・ 他人の考えや感情も 尊重する

・ 他人の価値観や信念も 等しく重要であると理解している

《 境界は人生に秩序をもたらす 》

 いつも人の要求に振り回されていると、 人生のコントロールが 失われてしまいます。

 ボーダーの人は 決まりを変えようとしたり、 衝動的に行動したり、

 自分の都合に合わせようとします。

 境界がしっかりしていれば、 このような行動に対処できます。

 事前に境界設定をしておけば、 将来の問題を未然に防げます。

《 境界を設けることは 安心感を与えてくれます》

 境界のない人は、 人が与えるものは 何でも受け取ってしまいます。

 境界がしっかりしている人は、 許容できる行動を 自分で選べると分かっているので、

 人生をコントロールできると感じています。

 彼らには  「ノー」 と言える力が 備わっています。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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個人としての境界を明らかにすること (1)

2013年01月30日 22時31分19秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 境界は、 あなたが何者なのか, 何を信じているのか,

 人にどう接し, 人からどう扱われたいかを 意味付けるものです。

 健全な境界は 柔らかいプラスティックのように、 ある程度の融通性があります。

 曲げることはできますが、 壊れることはありません。

 しなやかすぎると、 違反や侵入が起こりやすく、

 自分自身を見失ってしまうかもしれません。

 逆に 硬直していると、 周りからは 近寄りがたく思われるでしょう。

 自身の感情に対しても 鎧のように働き、

 悲しみや怒り, 幸福感などにも 気付けなくなるかもしれません。

 境界を設けるということは、 何が起ころうと 自分自身を大切にすることです。

 自分が自分であるための 権利の意識から生じるものです。

 自分自身に価値を置き、 自分を信じ、 自分の心の声を 聞けるようになった時、

 姿を現します。

 何を必要とし、 何が好きで、 何が嫌いかが大切だという 確信の中から、

 境界は自然と現れてくるのです。

 それは、 人をコントロールしたりするものではありません。

 例えば、 詮索好きな人の質問を やめさせることはできませんが、

 それに答えるかどうかを 決めることができます。

 大切なのは、 自分に選択の自由があると 感じていることです。

○ 感情的境界

 感情的境界は、 どこまでがあなたの感情で、 どこからが他人の感情なのか

 線引きするものです。

 傷つきやすくなっている時には 感情を保護し、

 人に安心感を感じている時は 気持ちを交流させてくれます。

 「ノー」 と言える 権利があれば、 感情的境界はしっかりとしてきます。

 「イエス」 と言える 自由があれば、 感情を尊重し、 違いを受け入れ、

 表現を許せるようになります。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分の置かれている状況を 理解すること (2)

2013年01月29日 21時12分34秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

《 恐れ・ 義務感・ 罪悪感(FOG) 》

 感情的な脅しに 弱い人の特徴として、

 恐れ (Fear), 義務感 (Obligation), 罪悪感(Guilt)

 があります。 (略して FOG「霧」)

・ 恐れ

 愛情, お金, 賞賛, 子供との関係など、 何かを失うことを恐れます。

 感情をコントロールできなくなることを 恐れることもあります。

・ 義務感

 脅迫者が見せる 優しい態度が、 義務感として繰り返し思い出されます。

 自尊心や自分を大切にすることより、 義務感が強くなると、

 相手はそこにつけ込みます。

・ 罪悪感

 あなたのごく普通の行動が、 ボーダーの人の引き金になる場合、

 彼らは自分の感情を あなたのせいにします。

 あなたは罪悪感を感じるかもしれません。

○ 対処方法

 自分自身の反応の引き金が 何なのか、 気付くだけでも対処しやすくなります。

・ 自分自身のことに取り組む

 自尊心の低い人は、 自分がなぜ自信がないのか 調べてみましょう。

 仕事の能力を高めたり、 講座を受けるのもいいでしょう。

 ボーダーの人の批判を かわすのがうまくなります。

 または 感情的な虐待から離れることもできます。

・ 他の人と一緒に 現実をチェックする

 ボーダーの人の言葉が正しいか、 友人に尋ねてください。

・ あなたの反応を引き起こす 状況にいるのは控える

 あなたは自分を 大切にする権利があります。

・ 反応は最小限にする

 ボーダーの人が、 ボタンを押すと 望んだ効果が得られる と思えば、

 その行動は繰り返されます。

・ 人をコントロールすることは できないと気付く

 ボーダーの人にではなく、 自分自身に責任を持ちましょう。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分の置かれている状況を 理解すること (1)

2013年01月28日 20時55分39秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
● 激しい感情的反応の引き金を 見定めること
 
 怒り, 後悔, 不安, 恐怖などが引き金になります。

 ボーダーの人の行動パターンを記録し、 引き金になる 言動やでき事が分かると、

 反応は予測しやすくなります。

ex. 一番ひどい言動を マイナス10, すごくいい時を プラス10,

   普通の気分を 0として記す。

ex. 爆発的な怒りは 10分~数時間続く

   だんまりは 2~5日続く

   優しく明るいのは 3~4日続く

   悪い気分は 4~10週間続く

   怒りが爆発して 新しいサイクルが始まる

 あなたとボーダーの人の 行動の間に 関連がなければ、

 彼らの行動は 自分が原因でないことが分かるでしょう。

 外部のでき事が 引き金になる場合もあります。

○ ノン・ ボーダーラインの人にとっての 引き金

 ボーダーの人は 自分が脅かされると、 意識的・ 無意識的に 引き金を引き、

 苦痛から自分を守ろうとします。

 その言動に すぐ反応する必要はありません。

 スプリッティング (白か黒か), 過度の一般化 (「あなたはいつも~ 」),

 不合理な関連づけ (「私のことが嫌いだから パーティーに連れて行かない」)

 がないか、 観察し考えてください。

 ノン・ ボーダーラインの人にとっての引き金は 次のようなものがあります。

・ ボーダーの人から 不当な非難を受ける

・ 自分のニーズや感情を ボーダーの人に否定される

・ ボーダーの人に賞賛される  (こき下ろしと批判が待っている)

・ ボーダーの人の行動化の 前に起こるでき事

 (ボーダーの人の 次の反応に怯える)

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分の行動に 責任を持ちましょう (5)

2013年01月26日 21時51分25秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 行き詰まり感から抜け出すには

 どれを選んでも 危険だから動けない、

 しかし同時に、 何かをせざるを得ないと感じますか?

 相手が大きく変わる 必要がありますか?

 ノン・ボーダーラインの人が なぜ行き詰まりを感じ、

 それらをどうすればいいのかを 述べます。

・ 感情的な虐待から生まれた、 不健全な絆 :

  コントロールする, 脅す, 罰する, 孤立させる行動は、

  やる気を失わせ、 混乱をもたらし、 決断を難しくします。

・ 恐れ :

  実際の恐れから、 衝突への恐れ, 未知の事柄への 恐れまであります。

・ 義務感, 役割, 責務

・ 罪悪感 :

  これは 家族 (特に親) の判断力を奪い、

  自分自身に無罪を言い渡すまで、 途方もなく長い道のりになります。

・ 自尊心の低さ :

  羞恥心を和らげるため、 良い人であろうとします。

  自分に足りないことを補うために、 自分自身や成し遂げたいことを 犠牲にします。

・ 「救ってあげたい」 という欲求 :

  救助は、 よかれと思う気持ちから 始まります。

  平穏を保ち、 衝突を避けるためには 何でもし、 非難も甘んじて受け入れます。

  結局は、 操作されていると感じ、 怒りと欲求不満を覚えます。

 行き詰まり感から 抜け出すためには、

 ボーダーの人に 過度に焦点を合わせるのをやめ、

 自分自身を しっかりと見つめるのです。

 自分で選んでください。

 「彼のせいで……」 「彼女が無理やり……」  というセリフをやめましょう。

 「……しなければならない」 と 言うよりは、

 「今ここでは、 私は……することにする」 と 言ってください。

 うまくいかなかったら、 別のことをしてみましょう。

・ あなた自身の 姿勢や信念に従う

・ 過去から学ぶ

  似たような状況に いたことがあるか

・ 救助ではなく援助する

  ボーダーの人には 自分の問題を解決する力があると 信じていることを伝える

・ ボーダーの人に、

  「必要ならここにいる。 でもあなたが決めることは、 あなたの責任」 と、

  健全な 支持のメッセージを伝える

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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2013年01月24日 22時11分14秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 自分の問題に目を向ける

 誰かを救ってあげなければと 思っている人のための 質問リストです。

・ 自分には 他人の考えや行動, 感情に対して 責任があるか

・ 誰かが問題を打ち明けたら、 自分がそれを 解決しなければならないか

・ 衝突を避けるために、 自分の怒りを飲み込んでしまうか

・ 得ることは 与えることより難しいか

・ 人間関係が危機的なときに、 人生を楽しく感じるか

  順風満帆な人を パートナーに選ばないできたか

・ 耐えることを 聖人のように言われたか

  それをどこかで楽しんでいないか

・ 自分の問題を解決するより、 他人の問題に 専念するほうが魅力的か

 自分を変えるより 他人を変えるほうが簡単だとか、

 他人の問題に焦点を当てていれば、

 自分の問題を見なくてすむと 思っている人がいます。

 自分に尋ねてみてください。

・ ボーダーの人から離れた自分は どういう人間か

・ 自分がいたい場所にいるか

・ ボーダーの人がいなかったら、 向き合うはずだった何かから、

  目をそらしているか

・ 二人の関係に 気を揉むことに、 どれだけ時間を費やしてきたか

・ ボーダーの人との人生に 問題がなかったら、 その時間をどう過ごしてきたか

 ボーダーの人との間で 直面する問題は、

 自分自身が抱えていた問題を 大きくしたものに過ぎないのです。

 彼らさえ変われば、 全てうまくいくと思うのは 間違いなのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分の行動に 責任を持ちましょう (3)

2013年01月23日 21時11分52秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 自分で決める

 ノン・ボーダーラインの人は、 恐怖を感じるとき、

 自分は無力だと 考える人がいるかもしれません。

 境界を明らかにすることや 変化する努力が、

 ボーダーの人の怒りを 買うのではないかと恐れています。

 それ故、 ボーダーの人の 否定的な反応を避けるなかで、

 自分を無力だと言うのでしょう。

 変化したり、 よりよい人生を造る責任を 放棄してしまうかもしれません。

 自分は犠牲者だと 考えるかもしれませんが、

 あなたは人間関係や あなたの人生を 変える力があるのです。

○ ひどく扱われて 当然だと思わない

 傷つくほうが孤独よりもましだと 思うかもしれませんが、

 虐待的な関係は 自分を見失わせ、 結果として 究極的な孤独をもたらします。

 健康な人でも、 自分の価値に 疑問を感じることがあるものです。

 辛辣な批判や非難,  怒りにさらされると、 ノン・ボーダーラインの人は

 健全な人間関係を築く 権利などないのかと 疑うようになります。

 でも、 あなたには以下の権利があります。

・ 一人の人間として尊重される

・ 身体的, 感情的要求が満たされる

・ 評価され、 軽くあしらわれない

・ パートナーと効果的にコミュニケーションする

・ プライバシーが尊重される

・ コントロールを取り戻すために 奮闘しないですむ

・ お互いを信用し、 評価し、 援助し合う

・ 二人の関係を通じて、 またはその他で、 成長していく

・ 自分の意見や考えを持つ

・ 関係に留まるか 去るかを決める

 権利は、 それを擁護しなければ 認められないのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分の行動に 責任を持ちましょう (2)

2013年01月22日 20時55分40秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 間歇的な強化の影響

 レバーの付いた箱の中に ネズミがいます。

 レバーを5回押すと 餌が出ます。

 ネズミはすぐに それを覚えます。

 しかし 餌を与えないようにすると、 ネズミは レバーを押すのをやめてしまいます。

 今度は とぎれとぎれに餌を与えるようにしてみます。

 2回で与えたり、 15回で与えたりします。

 次にもう一度、 餌を与えないでおきます。

 20回押しても 餌は出てきません。

 するとネズミは レバーを何十回も押し続けます。

 行動が間歇的に強化されると、

 報酬がなくなっても、 行動が止まりにくくなるのです。

 間歇的な強化には ふたつの作用があります。

 ボーダーの人の気分が良いとき、 あなたは間歇的に強化されています。

 じきに彼女の気分が 良くなるだろうと考えます。

 あなたが時おり 彼らの要求に屈していると、 彼らも 間歇的な強化を受けるのです。

 ボーダーの人から ひどい扱いを受けていながら、

 その人に “はまっている” と感じるなら、

 間歇的な強化がないか 調べてみてください。

○ ジェットコースターに乗る時の興奮

 物事がうまくいっている時は、 本当に気持ちがいいものです。

 ボーダーの人から 熱狂的に思われたりすると、 その興奮のとりこになるでしょう。

 そして だんだんお世辞が言われなくなると、

 ノン・ボーダーラインの人は 再び自分を 理想化してもらおうとするのです。

 ボーダーの人は間歇的に、 相手との関係に執着したり、 相手をおだてたりし、

 強化がなされています。

 あるノン・ボーダーラインの人は、

 ボーダーの人との関係を 中毒のようだと言いました。

 自分の意志とは反対に、 その関係に戻ってしまいます。

 彼女を愛している自分に 嫌悪感や羞恥心があるにも拘らずです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分の行動に 責任を持ちましょう (1)

2013年01月21日 21時58分02秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ノン・ボーダーラインの人は、 ボーダーの人の行動に どう反応するか、

 自分で決めることができます。

 騒ぎ立てなければ、 相手の厄介な行動を なくせると考えるかもしれません。

 でもその時 ボーダーの人に伝わるメッセージは、

 「うまくいったよ。 もう一回やってみて」 になるのです。

 ノン・ボーダーラインの人の中には、 自分自身の責任を負うのが 難しい人がいます。

 ボーダーの人の  「みんな君のせいだ」 という批判に、

 同意するように思えるのでしょう。

 しかしそれは 知らないうちに、

 ボーダーの人の行動を 繰り返す許可を 与えているのかもしれません。

○ 二人の関係が如何に あなたのニーズを満たしているか

 二人の関係が 全く否定的なものだけならば、 あなたはただ立ち去っているでしょう。

 二人の関係には、 何かあなたのニーズを 満たしているものがあるはずです。

 多くの人は、 ボーダーの人が とても面白く、

 愛嬌があり、 明るく、 機転が利き、 魅力的だから 一緒にいるのです。

 ボーダーの人の 破壊的なところが 前面に出てきたとき、

 あなたは いつか良いところが出てくると 自分に言い聞かせてきました。

 ノン・ボーダーラインの人は マゾヒストではなく、 楽観主義者なのです。

 問題さえなければ 非常に良い関係を、 手放すことができないのです。

○ 言い訳をしたり、 ことの深刻さを否定しない

 希望を持ち続けることが 大切です。

 誰にも 良いところと悪いところがあります。

 でも希望には、 現実的な見通しや 変化の可能性が必要です。

 あるノン・ボーダーラインの人は、 ボーダーの彼女と ひどいトラブルがあっても、

 「完璧な人間なんていない。 どんな関係にも 問題はつきものだ」  と言います。

 彼は 彼女との関係を続け、 自分自身の苦痛に対処するために、

 否認を用いているのです。

 しかし問題を否認しても、

 それは 彼女の否定的な行動を可能にし、 強化するだけです。

 どうして自分が 彼女の仕打ちを容認するのか 考えるために、

 友人のサポートや 客観的な見方が必要です。

 ひどい目に 遭っているにも拘らず、

 彼女との関係が大切なのは どうしてかを考えることも、 彼には必要でしょう。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分自身を大切にしましょう (2)

2013年01月20日 20時08分19秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

 セラピストになったり、 彼らの心理分析をするのは、 あなたの務めではありません。

 以下の、 3つの 「c」 と3つの 「g」 を 覚えてください。

・ 私が原因 (cause) ではない

・ 私がコントロールする (control) ことはできない

・ 私が治す (cure) ことはできない

・ ボーダーの人から離れよう (get off)

・ ボーダーの人のやり方から抜け出よう (get out of)

・ 自分の人生を生きよう (get on with)

 人生を楽しんでください。

 趣味でも交遊でも、 リフレッシュして視野を広めましょう。

 (過食や過飲はやめてください。)

 ボーダーの人の行動は 根深いものです。

 ボーダーの人が少しずつでも 良い方向に進んでいるなら、 褒めてあげてください。

 好ましい点があれば、 評価してください。

○ あなた自身の アイデンティティと自尊心を高めましょう

 非難や批判をされていると、 自尊心は地に落ちるかもしれません。

 自尊心が低いために、 他人に自分を利用させたり、 虐待され続けたり、

 自分自身を傷つける人たちがいます。

 あなたの自己価値が傷ついていたら、 直ちにそれを 修復する手順を踏んでください。

 ボーダーの人に 頼ることはしないでください。

 (ボーダーの人でも、 他の人に対して 支持的になれる人が沢山います。)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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自分自身を大切にしましょう (1)

2013年01月19日 21時37分04秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ノン・ボーダーラインの人は、

 相手の問題を解決できるのは 自分だけと思いがちです。

 自分が 相手を変えられるという幻想は、

 彼ら (つまり、彼ら自身を変えられる 唯一の人) から 責任を奪うだけです。

 24時間、 愛する人の苦痛を 肩代わりすることもできますが、

 ボーダーの人を 助けることにはなりません。

 彼らを助ける最善策は、 あなたがあなた自身を 大切にすることです。

○ 愛情を持って離れましょう

 個々人には 他人の病気に責任はありません。

・ 他の人の行動や反応に 悩まない

・ 他の人の回復のために、 あなた自身を利用させたり 虐待させたりしない

・ 他の人が自分でできることは しない

・ 危機的状況を作らない

・ 自然の成り行きで生じる危機を 避けない

 離れることは、 親切なことでも不親切なことでもありません。

 自分たちの状況を 現実的・ 客観的に見ることができ、

 賢い選択ができるようになるのです。

○ あなた自身の人生を 取り戻しましょう

 あなた自身の幸福を 早く手に入れてください。

 ボーダーの人とあなたは 別の人間です。

 ボーダーの人は あなたと一時的に離れても 生きていけるし、

 戻ってきたら あなたがまだ大切に思っていることが 分かるでしょう。

 退くことが、 実際には関係を築くことになるのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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土鍋が割れた

2013年01月18日 22時17分41秒 | Weblog
 
 使っていた土鍋が 割れてしまいました。

 この土鍋は ちょっと想い出があります。

 心子と付き合い始めたとき、 僕の部屋で鍋をするのに、

 実家 (当時父が住んでいた) からもらってきたものです。

 二人で鍋を突ついたものでした。

 その後も、 おはこの煮込みラーメンや雑炊などに この鍋を使っていました。

 (鍋物は 父と選んだグリル鍋でやってます。)

 前からひびは入っていたものの、 問題なく使えていたのが、

 急に割れてしまったのです。

 それで 新しい土鍋を買ってきました。

 取説を見てみると、 色々注意事項が書いてあります。

 以下は全部、 僕が知らずに 守っていなかったたことです。

 だから割れてしまったんですね。 (・_・;)

・ 火にかける前に 鍋の外側の水は よく拭き取る

・ 長時間水につけた後、 すぐ火にかけると 破損の危険性がある

・ 焦げつきを落とすとき、 金属製の固いものを使用しない

・ 調理後放置すると、 だし汁などが素焼き層に染みこみ、

  加熱した際 だし汁が茶色い液になって出てくる

  だし汁が焦げ、 黒い付着物となる

 それから、 初めて使用する前に、

 米のとぎ汁などを入れて 10分ほど煮沸するそうです。

 とぎ汁を吸収させ、 その後 煮汁などが染み込まないようにするためです。

 割れた鍋は 元々実家で使っていたので、 この前処理をしたかどうか分かりませんが。

 (やっていないのではないかと思いますが。)

 今回は ちゃんと前処理をしてから、 使おうと思ってます。

 鍋焼きうどんなんかも いいですね。  (^-,^)
 
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12年目の祥月命日

2013年01月17日 21時49分42秒 | 心子、もろもろ
 
 今日は 心子の12年目の祥月命日でした。

 普段の月命日は、

 心子似の花屋さん (Nさん) がいる 曜日に合わせて行くのですが、

 今日は曜日より 17日を優先させました。

 Nさんはいないと思って 行ったところ、 店からNさんが出てきました。

 今は 出勤する日が多いそうです。

 思いがけないことでしたが、 会えてよかったです。  (^^)

 Nさんは、 今日が心子の祥月命日だということを 覚えていてくれました。

 とても嬉しいことです。  (^^)

 Nさんとも話していたのですが、 12年は早かったですね。

 先日のことにように 想い出します。

 しかし 心子と出会ったのは その8年ほど前。

 亡くなってからの方が もう長くなってしまいましたが、

 合わせると 何と20年になるのですね。

 これは長い気がしました。

 もう随分 昔のように感じます。

 生きていれば もう48才ですよ。

 少しは落ち着いていたでしょうか。

 お墓には 先日の雪がまだ積もっていました。

 雪が好きだった心子。

 先日は 一面の雪景色を楽しんだでしょうか。

 寒いのが苦手な心子でしたが。

 花と線香を供え、 しばし語り合ったひとときでした。

 お墓参りのあとは、

 “精進落とし”(?) に レストランでバイキングを食してきました。

 2000円でワイン飲み放題のお店は 貴重です。  (^-,^)
 
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体の変調? 

2013年01月16日 23時52分02秒 | Weblog
 
 この1週間ほど、 何故か便通がよくありません。

 以前は アルコールのせいで軟便気味だったのが、

 寝酒をやめてから通常になりましたが、

 今は1日に少量だったり、 一日おきだったりします。

 少しずつ減っていた体重も  (正月に) 増えてしまい、 なかなか減りません。

 一方、 体重が一番 直接影響するという 血圧は下がっています。

 年明けから 降圧剤をやめることができましたが、

 それでも今のところ 下がっているのです。

 お通じがよくない 原因は何なのか? 

 最近 以前と変わったことというと、 正月から始めた エノキのキノコキトサン。

 その前からやめてい るアルコール。

 (お通じにいいという ヨーグルト, バナナ, キノコ類, キムチなどは、

 この頃たまたま 沢山食べていました。)

 エノキは ダイエット効果があるはずだし、 お通じもよくなるはず。

 体質によって そんなに違うことがあるのか? 

 アルコールをめいて 便が固めになるとしても、 便秘気味にまでなるのか? 

 それに寝酒をやめたのは 3週間も前です。

 あれこれ考えて 思いついたのが、 運動不足。

 この10日ほど、 仕事も休んでいるし、 書くものなどが重なって、

 お尻が痛くなるほど、 連日ずっと 机に向かっていたのです。

 でもまだ やることが残っているから、 すぐに運動はできません。

 ネットで見たら、 冷たい牛乳は 胃結腸反射という 自律神経反射を誘発して、

 便を促すとありました。

 昔から 冷たい牛乳を飲むと すぐトイレへ行くタチなので、 大分飲んでみました。

 でも 何故かもよおしません。

 大分経ってから ちょろっと出ただけでした。 (・_・;)

 (でも 昨日の排便から 丸一日経っているため、 牛乳のせいとも言えません。)

 σ(・_・;)  の体は どうかなってしまったのでしょう? 
 
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脳萎縮の検査結果と、 今後の勤務

2013年01月15日 20時34分35秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 休養を取ったほうがいいという ドクターの助言もあったので、

 有給を含め、12月に10日間あまり 休むことができました。

 面談で相談した結果、 有給を取って 12月に10日余り 休めることになりました。

 そのお陰で 精神的には楽になり、 12月下旬に3日ほど 無事に勤務しました。

 休んでいた間に 総合病院の神経内科で、 脳のMRI, 脳波測定, 血液検査。

 検査結果は個人情報なので、 病院から会社には伝えないということです。

 (そのあとで 僕から会社に話してもいい。)

 12月下旬、 検査結果を聞きに。

 記憶に関係する脳の海馬や、 脳全体について、

 萎縮は 特に見られませんでした。 (-。-)

 誰にでも萎縮はあるが、 正常範囲内だとのこと。

 てんかんやその他の所見も 異常ありません。

 アルコールの影響もなく、 ほっと 胸をなで下ろした次第です。

 (でも節酒は続けてます!  ( ̄^ ̄) )

 神経内科的には問題はなく、 ストレスが原因かと思われるので、

 あとは心療内科や精神科, 神経科を 受診してほしいと言われました。

 結局、 同じ総合病院の 心療科へ行くことになりましが、

 受診の予約は 1ヶ月先の1月下旬に。

 脳に支障はないと分かり、 休養したため 気持ちは落ち着いたものの、

 ストレスが原因だったとすれば、

 元の勤務に戻れば 症状もまた戻ってしまうでしょう。

 でも 勤務日数を減らして、

 人間関係など 負担のかからないシフトを 組んでもらえば、

 無理のない範囲で 働けるだろうと思います。

 しかし会社側は、 心療科で診察してからでないと、

 どの程度 健康を保って勤務できるか 判断できないから、

 それまで勤務は入れないほうがいい と言ってきました。

 そこまで大事をとる必要はないし、

 一ヶ月も休んだら、 治療を受けなくても もう治ってるんじゃないかと思うんですが。

 でもまあ この際、 僕もゆっくりしようと思っています。
 
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