60才になったロッキーが ボクサーに戻って、
現役世界チャンピオンと対戦するという ロッキーシリーズの最終話。
設定には無理があるし、構成は単純だし、
派手な演出効果で リアリティの不足した試合シーンを 見せようとするし、
突っ込み所は沢山ありますが、それでも 元気をもらえる映画でした。
どんなに打ちのめされても、諦めずに 前に進み続ける。
そのシンプルなメッセージは しっかり胸に響いてきます。
何才になっても 希望を捨てずに 復活することはできる。
現実的に必ずしも そうなるとは限らないとしても、
やっていこうという気持ちには させてくれます。
(きのうの記事で http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/46383043.html 、
「境界に生きた心子」 のドラマ企画のことを 書きましたが、
σ (^^;)も頑張ろうという気になります。)
ロッキーと息子・ロバートとの やり取りも見どころでした。
ロバートは 偉大な父の影に隠れて 自信を失っています。
そして 現役復帰しようとする 父に訴えます。
「 父さんは もう年だろ。
笑いものだよ。 僕まで笑われる。
頼むからやめてくれ」
そんな息子を ロッキーは叱責します。
「 いつからそうなった?
自分を信じなきゃ 人生じゃない。
陰にかすれるのを 人のせいにして。
そんなのは 負け犬のすることだ。
だけど お前はそうじゃない!」
最後の一言が 効きますね。
「 どんなことがあっても 俺はお前を愛してる。」
この一言があるかないかで、非難されても 伝わるものは全く変わってきます。
(ここは この映画のテーマとはずれますが、このブログのテーマなので
σ(^^;)はどうしても 感じ入ってしまいます。)
ラストでは ロバートはロッキーに、
「 もう誰も笑ってない。 」
と、父への尊敬を取り戻すのです。
ところで、ロッキーと現役チャンピオンの試合が 実現するきっかけが、
二人の対決を コンピューターでシュミレーションした テレビ番組だったというのは、
いかにも今日的なアイデアで 上出来でした。