「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPDの回復の 妨げになる要因 (3)

2011年09月30日 20時00分33秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

4. ほかのパーソナリティ障害

 回避性, 依存性, 強迫性パーソナリティ障害を あわせ持っていると、

 BPDからの回復が遅くなるようです。

 (これら3つのパーソナリティ障害を

 「不安恐怖パーソナリティ障害」 といいます。)

 それぞれのパーソナリティ障害の内面には、

 抑制された 起伏の激しい感情が潜んでいる、 と提言する人もいます。

 激しい感情を抑えている人は、 新しい展開に警戒したり 不安になったりします。

 そして 恥じ入ったり、 人見知りをします。

 回復には 多くのエネルギーが必要なので、

 進んで援助を求め、 自分のことに素直になったほうが 回復が楽になります。

 内気で心配性の人にとって、

 回復への道を 進もうと決心して 立ち向かっていくのは大変なことです。

 積極的な人のほうが、 BPDを治すには 有利といえるでしょう。

 内気な人は より自分を 駆り立てる必要があります。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 

 普段の心子は、 すこぶる社交的, 行動的, 自立的な面を持っていましたが、

 落ち込んだり傷つくと、 非常に回避的, 依存的になったりしました。

 いつも回避, 依存していたわけではないので、

 不安恐怖パーソナリティ障害では なかったのではないかと思います。

 また心子は 病院が好きで、 治療に後ろ向きではありませんでしたが、

 BPDに特化した治療は 受けていませんでした。

 当時はまだ 治療も不備なものでしたが、

 治療法が確立していれば、 回復に向かったのだろうかと 思いを巡らせます。
 
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BPDの回復の 妨げになる要因 (2)

2011年09月29日 20時56分12秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
(前の記事からの続き)

3. 気分障害と不安障害

 特に大うつ病やパニック障害も BPDの回復を難しくします。

 感情的に傷つきやすいか、 感情を抑制するのが 困難な可能性があります。

 また、 PTSDと同じように 回避の問題もあります。

 パニック障害の人は、 パニックを起こす恐れのある 場所には近づきません。

 感情を避けたり、 感じないようにすれば、 かえって状況を悪くするだけです。

 避けようとすればするほど、 人生はより恐ろしくなってしまうでしょう。

 また、 落ち込むと 他人との関係を断ち切ったり、 自ら孤立するようになります。

 基本的に 積極的な行動を回避しますが、 もっと前向きになるべきなのです。

 回避によって 感情的苦痛に火がつき、

 回復に役立つはずのことが できなくなってしまうのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 

 心子も うつ病を持っていました。

 心子は 僕との関係で傷つくと、 僕から離れていき、

 もう誰も信じないで 聖書だけ握って 独りで生きていく、 と

 何回も言ったことがあります。

 それは うつ病のせいだったのでしょうか。

 誰よりも愛情を欲している心子が、 人との関わりを断って、

 独りだけで生きていけるはずもありません。

 そんなことをすれば 確かに、

 人の支えが大切である BPDの回復を妨げるでしょう。

 でも心子は 時間さえ経てば、 再び何事もなかったかのように、

 僕の所へ戻ってきて、 楽しい時を過ごすのでした。

(次の記事に続く)
 
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BPDの回復の 妨げになる要因 (1)

2011年09月28日 21時41分50秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 抱えている問題が多いほど、 それぞれの問題に取り組むことが 難しくなります。

 BPDの人が 別の精神障害も持っていると、

 BPDの治りが遅く 治療も複雑になります。

1. 物質使用障害

 BPDの回復を妨げる 最も大きな要因は 物質使用です。

 これは  「乱用」 と 「依存」 に分けられます。

 乱用では、 アルコールや薬物の使用によって 生活が困難になります。

 依存では、 アルコールや薬物のためなら 何でもしてしまい、

 次第に使用料が 増えてくることがあります。

 物質使用障害を伴っている人は 4倍近い確率で、 BPDが治りにくいと言われます。

 物質使用に伴う問題は、 BPDの問題と重なります。

 例えば、 危険で無謀な行動を起こしたり、

 より感情的になったり、 人間関係に問題が生じたりします。

 BPDの人は こういう問題を避けようとして 物質を利用し、

 結果的に 同じ問題を悪化させるだけなのです。

2. 心的外傷後ストレス障害

 BPDの人の多くが、 幼児虐待のような トラウマ的な出来事を経験しています。

 同じきっかけで PTSDを持つ可能性も 高いといえます。

 PTSDとBPDの 両方を持っているとしたら、

 成長過程で受けたストレスは より深刻で、

 BPDから回復する 妨げになると言えます。

 また、 PTSDに付随する問題は BPDの問題と似ています。

 例えば、 PTSDにも 「感情調整不全」 があり、

 もし 両方の障害を持っていれば、 二倍の感情調整不全が見込まれるのです。

 「回避」 の問題もあります。

 PTSDの人は トラウマを連想させるものを回避しようとし、

 BPDの人も 感情に対処するため回避します。

 BPDの回復には 問題に取り組むことが大切なので、

 二倍の回避が 回復をより困難にさせるのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
(次の記事に続く)
 
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ゴーヤあれこれ

2011年09月26日 00時04分08秒 | Weblog
 
 ゴーヤの葉っぱが 一部黄色く変色して、 しおれてきています。

 活性剤や追肥もやっているのですが、 そろそろ寿命なんでしょうか。

 もう新しい花や実が できることはありません。

 でも今までの実は、 まだ6個くらい しっかりなっています。

 うまく育てばいいのですが、 彼岸も過ぎて 涼しくなるとどうなんでしょう? 

 あとの実は 順次刈り取っていただいてます。

 先日は 一番大きかった実が 黄色くなりそうだったので、 早めに刈り入れました。

 冷蔵庫に入れておくと、 それ以上熟れるのを防げます。

 こいつは 焼肉の焼き野菜にすることにしました。

 素材をできるだけ そのまま味わうため、 分厚い輪切りにし、

 焼きすぎないようにして。

 苦みと歯ごたえがあって、 おいしゅうございました。  (^-,^)

 豚肉と合わせて、 かき揚げも再挑戦。

 まずまずの揚がりで、 なかなかうまかったですが、

 油に落として 箸で穴を開けて広げる (隙間を作る) 作業を やり損ねてしまい、

 カラッと感が もうちょっとだったかな。

 かき揚げは難しいですね。

 また挑戦したくなってしまいます。

(ゴーヤじゃなくてもいいんだけど。  (^^;)

 揚げているときに箸で挟んでみて、 振動がなくなってきたら 揚がってきた印だと、

 居酒屋でバイトしてたときに 教わりました。)

 残りのゴーヤは どうやって調理しようか、 また考えましょう。  (^^)
 
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境界性パーソナリティ障害は治るのか

2011年09月24日 21時41分56秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 人間にとって最も恐ろしいのは、 予測不可能なことです。

 BPDが どのくらい続くのか分からない、 治るのかどうか分からない。

 障害がどうなっていくのかが分かると、

 恐怖感が軽減され、 事実を受け止めやすくなります。

 これからのことを計画したり、 うまく対処できるように 準備することもできます。

 BPDは治らないものだと 思われていました。

 「パーソナリティ障害」 と 呼ばれている所以で、

 パーソナリティが生涯変わらないとしたら、

 パーソナリティ障害も同じだと 考えられていたのです。

 しかし今では、 パーソナリティ障害は不治のものではないと 分かっています。

 また、 ある症状は長引いても、

 他の症状は 良くなったり悪くなったり、 消えてしまうことさえあります。

 変化する症状と 変化しない症状が分かっていれば、 回復への希望が持てるでしょう。

 BPDの入院患者が、 6年後には 障害の基準を満たさなくなる、

 つまり 「寛解状態」 になるという 多くの証拠があります。

(5つ以上満たしていた基準が 4つ以下になる)

 メアリー・ザナリニらの研究では、

 2年後には35%が、 4年後には49%が、 6年後には69%が、

 6年以上では74%の入院患者が 基準を満たさなくなったのです。

 さらに、 基準以下になった人の94%は、 再発することはありませんでした。

 治療法は様々で、 全員が6年間ずっと 治療を続けていたわけではありません。

 最新の特別な 治療を受けていなくても、 BPDが良くなっていったのです。

 別の調査では、 BPDの人の半分以上が 2年以内に基準を満たさなくなりました。

 25%以上の人が、 1年以上でほぼ症状がなくなった、

 つまり ほぼ完全に回復した という報告もあります。

 10%の人は6ヶ月以内に 基準を満たさなくなっています。

 ただし、 BPD以外の障害がある場合は 治りにくいのです。

 BPDは 他の様々な障害を 頻繁に併発しやすいのも事実です。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
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BPDが長引く原因

2011年09月22日 19時58分59秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 BPDがなぜ長引くのかは 明らかになっていませんが、 ひとつの要因として、 

 「混沌とした、 または有害な 人生の出来事」 が考えられます。

 BPDの人は、 耐えきれないくらい沢山の 不愉快でストレスの多い出来事や、

 困難な問題に直面しています。

 マーシャ・リネハンはこの傾向を、  「止むことのない危険」 と呼んでいます。

 次々と災難が起こり、 立ち直る暇もなく、 また次の惨事に出くわすのです。

 恐らく 他人との衝突が、 最も一般的な ストレス要因だと思います。

 拒否されたり、 失敗をしたり、 ひとりぼっちになってしまうことが、

 精神的苦痛の引き金になる という研究結果もあります。

 それらの出来事が 絶えず起こると、 イライラしたり 傷つきやすくなったりして、

 人生に立ち向かう精神力が 欠けてしまいます。

 その穴を埋めるために、

 自傷, 薬物使用, 自殺企図という行為に 走ってしまうのです。

 BPDが長引く もうひとつの要因は、

 BPDの人の危険な行動も、 短期間なら 有効であるという事実です。

 BPDの 「行動調節不全」 は、

 暴飲, 危険なセックス, アルコール, 無謀な運転などがあります。

 一時的にはこういう行動で、 感情を和らげることができるのです。

 これを 「強化」 といい、

 似たような状況で また同じことをするようになってしまいます。

 何か不愉快なことを 取り去る行動によって、 「負の強化」 として効果が表れます。

 または、 そういう行動をすることで 何らかの快感が得られ、

 「正の強化」 としての 効果が見られます。

 行動の 「強化」 は 悪循環を招きます。

 でも幸い、 こういう行動を取らなくても、

 別の手段を探して、 もっと調子がよくなり、 強化を止めることができるのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
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数十年ぶりの停電

2011年09月21日 18時55分27秒 | Weblog
 
 台風15号の接近で 東京も暴風雨に見舞われています。

 さきほど突如、 部屋の電気が落ちました。

 窓から外を見ると、 他の家は電気が点いており、 どうやらこの建物だけのようです。

 廊下に出ると、 他の部屋の人も 懐中電灯を片手に出てきました。

 向かいの部屋の人が 建物のブレーカーを見ようとしたとき、

 急に電気が復帰しました。

 その人は  「電線に物が引っかかったのではないか」 と 言っていましたが、

 停電なんて何十年ぶりでしょう。

 とにかく すぐ治って良かった。

 今日は 試写会のチケットがあったのですが、 それも行けませんでした。

 秘蔵っ子のゴーヤは  (^^;)、

 実が飛ばされないよう、 ネットにひもで結い付けました。

 ネットも棒に ひもで縛りましたが、 つつがなく強風に 堪えられるといいのですが。

 と、 今 この日記を書いていたら、 またもや部屋が真っ暗に。

 さっきの人がブレーカーを見ても 落ちていません。

 建物に引き込まれる電線の どこかに支障があるのでしょうか。

 すると また電気は復帰。

 どこか接触が悪いのか? 

 ちょうど TVのニュースでやっていますが、

 神奈川はじめ東電管内で 25万件の停電が起きているようです。

 やはり風で 電線が切れたり、 物が飛んできて 破損したりするそうです。

 それだけ 今回の台風が猛烈だということ。

 このまま無事に 今晩を過ごせるでしょうか? (・_・;)
 
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「津波が来る」 と 走った高校生

2011年09月20日 22時38分20秒 | 東日本大震災
 
 3月11日の陸前高田市、 激しい揺れに襲われた瞬間、 高校3年生のS君は、

 幼いころから繰り返し聞かされてきた 言い伝えを思い出しました。

 「大きく揺れたら、 高台さ上がれ」

 友人と高台に走りましたが、 逃げてきた人の姿はまばらです。

 S君は 制服の上着を脱いで 友人に渡し、

 危険を知らせるため 坂を駆け下りました。

 人を見つけては 避難を呼びかけましたが、 耳を貸さない人もいます。

 寒い季節なのに ワイシャツ姿のS君が 美容室に飛び込んできて、

 Kさんはびっくりしました。

 「津波が来ます!  逃げて!  お願いします!」

 S君は言い残すと 走り去りました。

 Kさんは半信半疑ながら 客らと高台に上りました。

 その直後、 津波が街を襲ったのです。

 美容室を後にしたS君は、 その後も街を走り回り、

 「高台へ!」 と 声をかけ続けていました。

 息が切れて立ち止まったとき、 堤防の上に 津波のしぶきが見えました。

 S君は 道路脇の建物の飛び込み、 3階まで駆け上がると、 そこには12人の人が。

 屋根裏部屋に上がろうとし、 階段を一人ずつ上がる途中で、

 濁流が一気に入り込み、 S君の下にいた6人が 呑み込まれたのです。

 寒さと恐怖に 振るえる一夜を過ごし、 翌日ヘリコプターで救出されました。

 「自分は助かった。 でも……」

 そんなS君に 前を向く勇気を与えてくれたのは、

 彼の呼びかけで避難した人たちとの 再会でした。

 避難所で、 Kさんが駆け寄ってきて 泣き崩れました。

 「あなたのお陰で、 私も 周りの人も助かったよ」

 現在、 S君は高校で 操船の勉強を続けています。

 「将来は 漁師の父親の後を継ぎたい。

 海に生きて、 この津波を語り継いでいく。

 それが、 生き残った者の 責任だと思う」

〔 読売新聞より 〕
 
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ゴーヤの実が 沢山なってます

2011年09月19日 19時39分41秒 | Weblog
 
 ゴーヤの実が 続いて実っています。

 3つ植えた苗のうち ひとつしか育ちませんでしたが、

 すでに収穫したものを合わせて 16個くらいの実がなっています。

 (実にならないまま 枯れた膨らみがふたつ)

 普通1本の苗に 10個くらいできればいいそうなので、 かなりの好成績です。

 今は 11個がぶら下がってますね。

 でも、 充分に大きくならないうちに 黄色い部分が出て、 刈り取って食べています。

 (ひとつは15センチくらいまで 育ちましたが、 3つは10センチくらい、

 もうひとつは5センチくらいでした。)

 塩もみしただけのが かなりうまいですね。  (^-,^)

 きのうは ゴーヤの辛みそ炒め。

 みそとコチジャンとみりんを合わせて 豚肉と炒め、 ご飯とよく合います。

 今日は、 残り物のハムと ゴーヤでかき揚げにし、 もりそばと一緒に食しました。

 かき揚げなんて 10年くらい前に作ったきりで、 2個揚げたうち、

 1個は 衣が少しぼてっとした感じに なってしまいましたが、

 2つ目はカラッと揚がって とてもうまかったす。  (^-,^)

 次はもう少し工夫して 揚げてみたいと思います。

 今、 なってるゴーヤの実は、 一番大きいのが15センチくらい。

 あとは10センチ以内ですが、 どこまで大きくなるでしょう。

 追肥は時々してますし、 今日は活性液をやりました。

 (暑い昼間になると 葉っぱが少ししおれるんで。)

 日々 ゴーヤの生長を愛でるのが 日課になってます。  (^^)
 
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大丈夫か?  しずちゃん、 梅津コーチ

2011年09月18日 20時48分08秒 | Weblog
 
 しずちゃんのボクシングのコーチが、 僕の知り合いだった という話を書きました。

(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61825723.html )

 二人三脚で オリンピックを目指してきましたが、

 最近不協和音が漂っているということを TVでやっていました。

 ガードの欠点を 何度も指摘されながら、

 なかなか直せず 同じ失敗を繰り返す しずちゃんと、

 厳しく叱咤する 梅津コーチの間に、 感情的にも溝ができてきたというのです。

 試合で成果を出せず 反省すべきときに、

 しずちゃんは芸能人として 取材のインタビューに平気で答えて、

 梅津コーチのお目玉を喰らいました。

 ボクシングをやっているときは、

 芸能人であることは忘れる 切り替えが必要だと考える 梅津コーチと、

 のんびりしたキャラクターを 引きずっているしずちゃんと、

 価値観のずれがあるようです。

 二人の間に 重苦しい空気が流れたり、 ぎくしゃくした雰囲気になったりします。

 新しく 癒し系のコーチが付きましたが、

 このコーチとしずちゃんは 笑顔を交わしたり、 良い関係になっています。

 けれども、 いくら仲が良くても、 スポーツ、 特に格闘技は、

 優しいだけで強くなれるかというと、

 時には 身も心もボロボロになるほど 痛めつけることだって必要でしょう。

 それぐらいの 闘争心や負けじ魂がなければなりません。

 ただ 番組では、 梅津コーチは スタジオと電話で生出演し、

 しずちゃんの問題点を述べていまた。

 ところが 梅津コーチとしずちゃんは、

 まだこういう話を 腹を割ってしていないというのです。

 梅津コーチ自身至らず、 これから話さなければならないと 言っていましたが、

 本人に直接伝える前に、 TVという媒体で 全国的にしゃべってしまったというのは、

 ますます信頼関係を 損ねてしまわないでしょうか? 

 コーチだけに出演を依頼した テレビ局も問題ですが、

 引き受けてしまった梅津コーチも 軽率なように思います。

 これから しずちゃんの心をつかみ、 しずちゃんも集中力を高めて、

 良い結果を出していくことを 願わずにいられません。

 頑張れ、 しずちゃん!  梅津!!

〔 参考: フジテレビ 「とくダネ!」 〕
 
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心子によく似た花屋さん (3)

2011年09月17日 20時11分09秒 | 心子、もろもろ
 
〔参照:http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61917300.html 〕

 毎月お店に行った時 この店員さんに会えるわけではありませんが、

 大体出勤する 曜日などを聞いていて、 それに合わせて お墓参りに行ってます。

 ( ^^;)

 今月も幸い 会うことができました。

 実は先月、  「境界に生きた心子」 を手渡しました。

 買ってもらえたら 一番ありがたいんですが、 心子に似ている花屋さんというのは、

 実に奇遇なご縁ですから、 できたらぜひ 目を通してもらい、

 心子のことも 知ってほしいと思って 差し上げました。

 でもまぁ 本を一冊通読するのは 大変なことなので、

 すぐ見てもらえるとは 期待していませんでしたが。

 けれども早速 心子の本を読んでくれたということで、

 とても嬉しく思いました。  (^o ^)

 今月は顔を合わせると、

 σ (^^;) のことを 名前 (苗字) で呼びかけてくれたのですが、

 本を見て 頭に入れておいてくれたんでしょうか。

(僕は店員さんの名前を まだ知りませんが。  (^^;))

 本の感想を聞くと、 僕が 色々な体験をして来たんだな、

 彼女は想われて 幸せだったと思う、 魅力的な女性だ などと言ってくれました。

 他のお客さんもいるので ゆっくり話すことはできませんでしたが、

 心子の話などもしました。

 また時間があるときに、 心子やボーダーの話なども できたらいいのですが。

 来月も会えることを 願ってます。  (^^)
 
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愛着に関する問題点

2011年09月16日 20時49分58秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 もうひとつの環境的問題は  「愛着」、

 つまり、 他の人と感情的な結びつきが うまくいかないことです。

 健全な愛着を持つことは、 良いメンタルヘルスや 人間関係に不可欠です。

 BPDを持っている場合、 非承認的人間関係が多いと、

 安定した愛着を作ることが 難しくなります。

 あるBPDの人は 自分の親を、 無関心, 虐待的, 支配的だと表現したそうです。

 親との関係が 困難な子供は、

 不安定な愛着を抱いてしまい、 母親に対して 矛盾する反応を示します。

 母親と触れ合うのを嫌がったり、 逆に近づいたりすることを、

 交互に繰り返します。

 このような子供は、

 ぼんやりしているように見えたり、 混乱や不安になりやすいのです。

 このタイプの愛着は、 虐待を受けた子供で よく見られます。

 不安定な愛着は BPDによく似ていて、

 身近な人に対しての気持ちが 行ったり来たりします。

 養育者との経験が、 BPDの原因になっている 場合があるということです。

〔「境界性パーソナリティ障害 サバイバル・ガイド」(星和書店)より〕
 

 心子も母親とは、 密着したり 憎悪していたようです。

 生前 僕に対しては、 母親とは 価値観も感性も異なると言って、

 いつも母親を罵倒する 話をしていました。

 ところが 心子が旅立ったあと、 母親や周りの人たちからの 話を聞くと、

 心子は母親と一緒に よく旅行へ行ったり、

 同じベッドで母娘 寝たりしていたといいます。

 しかし 僕に対するのと同様に、 僅かなきっかけで激怒し、

 ののしって母親を追い返したり、

 その直後に 追いすがって呼び戻したりしたそうです。

 愛され方を知らず、 愛し方も分からなかったのです。
 
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非承認的環境

2011年09月15日 22時18分57秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 「非承認」 とは、

 子供の感情や考えを 認めない, 理解しない, 事実ではないと伝えることです。

 非承認的環境にいると、

 気が動転したときに 叱られたり、 非難されたり、 無視されたりします。

 その子の情動性と、 幼児期の非承認的環境とが 組み合わさって、

 多くのBPDの問題を 引き起こします。

 非承認的環境で育つと、

 自分の感情を表現できなくなり、 自分の感情を恐れてしまうそうです。

 親から、 「そんなことで泣かないの!」 などと 言われ続ければ、

 自分の感情がおかしいのではないかと 悩み始めることもあります。

 人間は、 自分の考え方や感じ方と よく似た反応を得ることで、

 落ち着き、 物事の筋が通っている 気持ちになれます。

 反対に、 自分の経験と一致しない 反応が返ってくると、

 気持ちが揺らぎ 混乱します。

 自分の感情を非承認にすると、

 感情はより強くなって コントロールできなくなります。

 例えば、 悲しい気持ちを否定されると、

 口論になったり、 悲しみをもっと強く 表現するかもしれません。

 逆に、 自分の悲しみを 押し殺してしまうかもしれません。

 BPDの人は 感情を爆発させたり、 押し殺したりする間を 行き来します。

 これは、 頻繁に感情を 非承認された結果なのです。

 非承認的環境下では、 感情の扱い方を 覚えるのは不可能です。

 過剰に感情表現するか、 自責の念に陥って 自分に罰を与えます。

 そうすることで 見捨てられないようにするのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
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不運な人生の出来事 -- 境界性パーソナリティ障害と環境

2011年09月14日 22時51分25秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 BPDは生まれか育ちか、

 つまり、 遺伝子的要因か生育歴かという議論は 時代遅れです。

 生まれも育ちも 全ての精神障害に関係しています。

 さらに、 遺伝子活性が 環境に左右されるということも明らかになり、

 生まれと育ちを 分けて考えることすらできません。

 環境は 脳活性や生体系にも 影響を及ぼすのです。

 一番言われる環境要因は、 幼児期の虐待です。

 BPDの人の約半数が、 幼児期に性的虐待を受けている という結果が出ています。

 より深刻な虐待は、

 より深刻な 認知的症状や人間関係の症状と 関わっているという調査もあります。

 認知症状には、  「解離」 と 「不信感」 があります。

 解離症状が表れるのは、

 過去の虐待に関わる ストレスや情緒不安を和らげるためです。

 人間関係の症状には、 見捨てられ感, 不安定で雑然とした人間関係が 含まれます。

 養育者からの虐待は、 対人関係で安心するのが とても難しくなります。

 自殺行動や自傷行為も、 性的虐待と関係しています。

 全体的に、 幼児期の性的虐待は BPDの典型的な問題と 関連しています。

 しかしそれだけでは、 BPDを発症する 要因にはならないのです。

 虐待とのつながりから、

 BPDは PTSDが複雑化した障害だと 思っている人がいます。

 しかし、 BPDの人の約半数は 幼児期に性的虐待を受けていません。

 そして半数以上が、PTSDの基準に達していません。

 また BPDの人の中には、 トラウマを経験していない人もいます。

 BPDの人の全てが PTSDというわけではないのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
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境界性パーソナリティ障害と脳

2011年09月13日 21時45分55秒 | 「BPDサバイバル・ガイド」より
 
 脳の違いは 遺伝子に関わる可能性があります。

 また脳は、 胎児期, 幼少時期 あるいはその後の、

 ストレス, 薬物などの影響を受けます。

 BPDに関する 脳の部分には、

 辺縁系(へんえんけい) や 前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)、

 視床下部(ししょうかぶ) -下垂体(かすいたい) -副腎軸(ふくじんじく)

 などがあります。

 まず、 辺縁系は、 感情, 記憶, 快楽を処理する部分で、

 扁桃体(へんとうたい) と 海馬(かいば) があります。

 扁桃体は基本的に 感情面での中枢で、 海馬は学習や記憶に 関係しています。

 BPDの人の扁桃体は 通常より小さいようで、

 特定部分が 感情的な刺激に過剰反応します。

 また、 海馬も小さい傾向があるという 研究結果があります。

 PTSDの人の海馬も 小さいと言われますが、

 扁桃体と海馬の 両方が小さいのは、 BPDの人だけです。

 次に 前頭前皮質は、 小さいけれど複雑で、 様々な機能と関連しています。

 行動をコントロールし、 合理的な決断を下し、

 感情を取り扱うという役割もあります。

 前頭前皮質内の活性は、 脳中枢の感情面の活性を 抑制しています。

 BPDの人が ストレスを受けると、

 前頭前皮質の特定部分で 活性が低下することが分かりました。

 その結果、 扁桃体の活性を 抑えられなくなる可能性があり、

 感情をコントロールできなくなることがあるのです。


 視床下部 -下垂体 -副腎軸 (HPAaxis) は、

 BPDと関係する もうひとつの部位です。

 過剰に活発な HPAaxisは、

 ストレス反応が 非常に活発であることを示しており、

 自殺企図を起こしやすくなるという 調査もあります。

 また、 衝撃的なでき事によって、

 HPAaxisの活動過剰の 可能性が高まることもあります。

 それは、 ストレスに対する身体反応なのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害  サバイバル・ガイド」 (星和書店) より 〕
 
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