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「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

住民監査請求の却下に対する国家賠償請求の訴訟(2)意見陳述

2025年04月13日 16時42分58秒 | 神宮外苑再開発 見直し

https://www.facebook.com/groups/661302255054761/posts/1384282709423375

 原告「神宮外苑の緑と空と」の大澤暁さんの意見陳述の概要です。

 住民監査請求に対して新宿区は、地方自治法で決められている意見陳述の機会を与えずに却下したのは、不適法であり余りに不当。

 神宮外苑再開発に関しては、国連の人権理事会が2025年5、人権に悪影響を及ぼす可能性があると報告している。
 市民の協議が不十分なまま、住民の意向を無視して作業を進めていると。

 今回の監査請求の却下も人権侵害。

 新宿区は、住民のパブリックコメントも行わず議会にも通さずに、外苑の風致地区の指定を変更し、区道も廃止してしまった。

 住民の意見を聴くよう何度も要請してきたにも拘わらず、新宿は全て無視して、三井不動産の言うがままに再開発を進めてきた。

 新宿区は三井不動産と区道廃止の協定書を交わす際、その交渉過程の記録を一切残していない。
 担当課長はそれを認め、区議会で謝罪した。

 このような重大な過失があるからこそ、しっかり監査をする必要があるのに、監査委員会は監査請求を却下してしまった。
 監査委員会には元新宿職員や、再開発を推進する公明党議員が入っている。

 裁判によって地方自治の根幹が守られ、住民の人権が守られることを願っている。

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住民監査請求の却下に対する国家賠償請求の訴訟(1)

2025年04月12日 20時30分55秒 | 神宮外苑再開発 見直し
https://www.facebook.com/groups/661302255054761/posts/1383920819459564/

 神宮外苑の新宿区道廃止に関して、新宿区民18名が「住民監査請求」を起こしました。
 新宿区と三井不動産の協定書・覚書の不当さについてです。

 ところが、新宿区の監査委員会はこれを却下しました。
 監査請求には意見陳述を行わなければならないと法的に定められていますが、新宿はそれさえも行わず却下ししたのです。

 これに対して住民たちは、新宿区と監査委員を相手に、「国家賠償請求」の訴訟を起こしました。
 住民の人権が侵害されているという趣旨です。

 昨日(4月11日)は、その第1回口頭弁論が東京地裁で開かれ、傍聴に行ってきました。

 原告である「神宮外苑の緑と空と」の大澤暁さんが意見陳述をされています。
 記者会見でもその内容などが発表されました。

 次回その概要を記します。
https://blog.goo.ne.jp/geg07531/e/b456e5d0557ed2fdb599a8c35fc7b5ed

(続く)



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住民監査請求却下に対して国家賠償請求--外苑ゴミ拾い6回目

2025年04月11日 07時07分27秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 4月5日、外苑ゴミ拾い6回目でした。
 前回、前々回と雨のためできなかったので、久しぶりの参加でした。

 今回のゴミの量は少なかったですが、コミュニケーションは色々取れました。

 写真は、外苑の新宿区道が廃止された場所です。
 横断幕でアピールしました。

 新宿区は区道を三井不動産に格安の補償金で売り渡しました。
 正に森友学園と同じ構図です。

 これに対して2度の住民監査請求が行われましたが、新宿区は本来必ずすべき意見陳述も行わず、再度不当に却下しました。

 新宿区と三井不動産の交渉の記録は残されておらず、全く不透明な契約です。
 それらを知られたくないため、監査請求を却下したのではないかと思われます。

 この門前払いに関して、国家賠償請求が行われています。
 明日4月11日は東京地裁で第1回口頭弁論が開かれます。
 傍聴に行ってまいります。

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「今、東京のあちこちで緑が…アブナイ」各地からの報告(3)

2025年04月06日 11時57分34秒 | 神宮外苑再開発 見直し


③葛西臨海水族園
 「神宮外苑の緑と空と」の大澤暁さんは、こちらの問題にも取り組んでおり、報告されました。

 葛西臨海水族園は各地の中で一番伐採が進んでいる。
 緑が茂っていた敷地に新しい水族園を造るため、1400本の樹木が伐採・移植され、淡水生物館が解体・撤去されている。


 元々の水族園は、世界的建築家・谷口吉生氏による傑作で、水辺を散策できる緑地を含む全体で設計された、文化的価値のあるもの。

 工事現場では伐採された木が山積みされている。
 仮移植の木も枝を大幅に切られ、墓場のような所に詰め込まれており、これで生長できるのか。



 この問題はどこのメディアも報道しておらず、都議も動いていない。
 住民説明会すら行われずに、昨年5月から工事が始まり、秘密裏に進められてしまっている。


④善福寺川
(僕が以前住んでいたすぐ近くで、心子と行ったのも善福寺緑地の桜並木です。)

 善福寺川は多くの鳥類も生息し、住民によって育まれた緑地。


 2023年8月、地下調節池計画が河川計画の変更として発表され、全体説明会や公聴会は全く行われていない。
 かなりの木を伐採・移植するが、必要な期間を設けていない。


 以上の各報告の他に、町田・芹川公園、野津田・雑木林、三鷹・天文台、神田警察通り、武蔵野・民有地、中野区の木陰からの報告があり、都議の人も数人応援に来ていました。

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「今、東京のあちこちで緑が…アブナイ」各地からの報告(2)

2025年04月03日 07時24分07秒 | 神宮外苑再開発 見直し
②日比谷公園
(日比谷公園は、かつて僕の大挫折体験からの再生に関連した想い出の場所です。)



 日比谷公園は日本初の西洋風公園で、122年の歴史がある。
 東京都は税金による再開発で、三井不動産と共に千本近い樹木を伐採・移植しようとしている。
 都民にはこのことがほとんど知らされていない。

 再開発計画では、日比谷公園の西側に高層ビル群を建て、日比谷公園と巨大なデッキ(橋)で連結し、そのため樹木が伐採される。
 本来、公園は外周を樹林で囲んで周囲から保護するのが基本だが、伐採によって園内の環境が悪化する。

 また「バリアフリー計画」として、第二花壇(芝庭広場)がすでに更地化されている。
 更に園内の柵(バリア)が全て撤去される計画で、その結果植え込みが踏み荒らされ、小動物への悪影響も予測される。

 そして、日比谷公園のシンボルである大噴水,日比谷公園100周年記念事業の「思い出ベンチ」,小音楽堂,歴史あるテニスコート,三笠山,草地広場なども撤去、改造されてしまうことになる。

(続く)


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「今、東京のあちこちで緑が…アブナイ」各地からの報告(1)

2025年04月02日 06時18分59秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 神宮外苑と同じ問題が、東京の各地で起こっています。
 日比谷公園、葛西臨海水族園、善福寺川などを始め、再開発によって緑が失われていくという事態です。

 3月30日の午後は、これらの問題に取り組んでいる各グループからの報告と、法政大学教授の吉永明弘さん(人間環境学)による講演がありました。

①神宮外苑
 午前中にスタディツアーを行なった角井典子さん(「神宮外苑の緑と空と」)の報告。


 明治神宮は国民の憩いの場として創建され、「風致地区」に指定された。
 法律で「都市計画公園」とされ、高い建物は建てられず、緑地や環境を守るルールが定められている。

 しかしそれらが行政の規制緩和で歪められ、公園の一部を削除するという暴挙が行われた。
 東京都と事業者は結託して、条例変更などの裏技を駆使し、超高層ビルの建設を可能にした。
 事業計画に合わせて制度を変えてしまった。

 再開発の目的は、利益を生む高層ビルの建設であり、スポーツ施設の整備などは建前に過ぎない。
 明治神宮外苑の歴史的・文化的価値や、生態系など命に対するリスペクトが全く感じられない。

(続く)

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神宮外苑スタディツアー

2025年03月31日 20時42分08秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 3月30日、神宮外苑でスタディツアーがありました。
 数十人が集まり、角井典子さんと大澤暁さんの説明で進められました。


 外苑再開発では、秩父宮ラグビー場の跡に新野球場と高層ビルを作り、神宮球場の跡に新ラグビー場と高層ビルを作る計画です。

(上図の、下部の緑の点々が銀杏並木。
 青い部分が現在の建物、ピンクの部分に新しい建物が建つ予定です。)

 そのために多くの樹木が伐採されてしまいますが、事業者が高層ビルを建てたいというのが本質です。
 ビルの収益によって、事業を成り立たせようという算段です。


 銀杏並木と絵画館の間のグラウンド。

 軟式野球やイベントが行われたりしていますが、ここは会員制のテニス場になる計画で、庶民は使えなくなってしまうでしょう。
 少年野球の親たちからも反対意見が出ているそうです。

 グラウンドの東側に白いフェンスが見え、ここに樹木の一部が移植されています。


 これが移植された樹木。

 一般に移植の際には枝を剪定しますが、これは余りに切られ過ぎに見えます。
 植栽学の専門家・藤井英二郎先生(千葉大学名誉教授)によると、「強剪定」といって、必要以上に切ってしまっているといいます。

 強剪定とは、太い枝を切りつめ、多くの枝や芽を切り落とすものです。
 木へのストレスが大きく、枝が枯れるリスクもあるといいます。
 また、その後に生えてくる枝は樹形を乱しやすいそうです。


 新国立競技場のスカイデッキ「空の杜」から見た、神宮第二球場の跡。

 野球場はすでに解体され、ここに新ラグビー場が建てられます。
 球場の左は、貴重な樹林地である「建国記念文庫の森」。

 新ラグビー場用地の工事現場の写真。

 上側の写真(2024年)の、「建国記念文庫の森」の黄色い線で囲った部分までが新ラグビー場が建てられる所です。
 下側の写真(2025年)では、用地の樹木が伐採・移植されてしまっています。

 球場と「建国記念文庫の森」の間にある道(新宿区道)もラグビー場になり、先月廃止になってしまいました。

 新ラグビー場は実はイベント目的の会場であり、客席数などラグビー場としての国際的な基準を満たしていません。

 あれもこれも杜撰な再開発計画だと思います。

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都市開発緩和制度の解剖学

2025年03月14日 20時57分31秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 3月12日、都市の「裏技開発」についての市民講座がありました。
 講師は、2月19日の裁判(外苑再開発の認可取り消し訴訟)で意見書を提出した、東大名誉教授・大方(おおかた)潤一郎さんです。


 建築家対象の専門的な話で難しかったですが、簡単な要点だけ分かりやすく記したいと思います。

 最近の都市開発は市民不在で、民活の名のもと、公共空間が私財化されたり、行政が不動産屋のようになっているといいます。

 法律で高い建物などが建てられないような場所で、公益上やむを得ない場合、特別に規制緩和をして許可する制度があります。

 ただしその際、利害関係者の意見を公開で聞き取り、建築審査会の同意を得なければなりません。
 公聴会を開いて住民などの反対意見も聞かなければならないのですが、神宮外苑の場合でもそれが「ひっそりと」開かれてしまっているということです。

 建物の高さは緩和できても、「風致地区」である外苑に200m近い高層ビルが建つなど、「風致との調和」は緩和できないことになっています。
 ところが東京都は、風致地区に異なる審査基準を適用する仕組みを導入してしまいました。

 また別の人からは、2000年代から再開発が街づくりではなく金儲けになってしまった,再開発がどうあるべきかではなく、どう儲かるかになってしまった、という話もありました。

 再開発に政治が口を出すことが増えてきたということです。


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外苑の不適切な貼り紙(2)

2025年03月09日 11時46分10秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 先日紹介しました、神宮外苑工事現場の貼り紙について。

 
 「本人を特定できる写真や動画を(中略)公開することは(中略)肖像権等の侵害に該当するおそれ」ということですが、
 もし事業者らが作業員のプライバシーを心配しているのなら、「本人が特定できないよう、画像を加工するなどのご配慮をお願いいたします。」などと書けばいいのではないかと思いました。
 
 そうせずに公開自体に圧力をかけるのは、肖像権の侵害よりも、画像の投稿という「表現の自由の侵害」になってはいないでしょうか。
 
 事業者らはそれに思いが致らず、画像の加工依頼より公開の抑圧をするのは、作業員ではなくて工事現場そのものを見られたくないのが本音、ということになろうかと思います。
 
 やましいところがあるため本音を隠し、肖像権の侵害という詭弁で威嚇することになったのだろうと。


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大学クリテリウムでチラシ配布

2025年03月07日 19時57分13秒 | 神宮外苑再開発 見直し

 先週の日曜日、外苑で「明治神宮外苑大学クリテリウム」という自転車レースが開催されました。
 人々が集まるのを機に、再開発 見直しのチラシを配りました。

 チラシの受け取りは随分よく、二人に一人くらいの人が受け取ってくれました。
 通常のチラシ配りでは10人に一人くらいの感じなのですが。

 僕が立っていた場所は人通りが少なくて、レース目的ではなく外苑に散歩に来た人が多かったのかもしれないのですが、そういう人たちは外苑再開発のことに関心が高いのかもしれません。

 中には、こちらが再開発の説明をしようとすると、「勉強してますから(知ってます)」と言う人もいました。

 再開発 見直しがある程度伝わっているという実感もありましたが、少しでも多くの人がもっと賛同してくれることを願うばかりです。

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外苑の不適切な貼り紙

2025年03月03日 20時41分19秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 昨日の記事(https://ameblo.jp/inamasa5656/entry-12888418152.html)に書いた、外苑工事現場の下記の貼り紙について、問題点を詳細に解説してくださった方がいます。


 法的根拠がない威嚇をしたり、批判をかわそうとしているということなどで、是非ご覧いただければと思います。↓
https://www.facebook.com/groups/661302255054761/posts/1353889379129375


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区道封鎖--外苑ゴミ拾い

2025年03月02日 19時17分20秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 外苑ゴミ拾いの5回目です。
 約10人の参加で、この日は大きいゴミや吸い殻を含め量が多かったですね。


 ちょうど前日には、外苑内の区道が廃止のために封鎖されてしまいました。


 下の地図の青い点線で囲った部分が廃止される区道です。


 区道と神宮第二球場(すでに解体済み)の跡地に新ラグビー場が建てられます。
 地図上の「現在地」右の三角部分は「建国記念文庫の杜」で、樹林地の樹木が伐採されてしまっています。

 また、区道にある点字ブロックもなくなるのです。
 例えば「現在地」から右下の「日本青年館」方向へ行く場合、健常者は国立競技場の周囲(緑の部分)を歩けますが、国立競技場の周囲に点字ブロックは部分的にしかないようです。
 目の不自由な方は道路を大きく左に迂回して、3~4倍の距離を歩かなければならないかもしれません。

 国立競技場の周囲は自転車通行もできなくなったため、自転車愛用者の僕なども不便です。

 そして、ラグビー場建設の場には下のような貼り紙がありました。


 普通の工事現場でこのような貼り紙は見たことがありませんし、再開発への疑義などを避けるためのものだと思えてなりません。

 写真の肖像権というのも、通常景色を撮った写真に自然に(たまたま)写り込んでいる人物の肖像権は問題にならないはずだと思います。

 「本人を特定できる」「侵害に該当するおそれ」という曖昧な表現ですが、「警察・弁護士に相談」「削除を依頼・請求」と脅しをかけているようです。

 本当にどこまでごり押しで住民無視の計画なのでしょうか。



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原告の意見陳述--新宿区訴訟・第5回口頭弁論

2025年02月27日 18時51分23秒 | 神宮外苑再開発 見直し
https://www.facebook.com/photo/?fbid=9078123285616267&set=pcb.9078078662287396

 2月21日、伐採許可取り消し訴訟の第5回口頭弁論を傍聴しました。
 原告側の原和加子さんの意見陳述がありました。
 その内容を以下に要約します。

 神宮外苑と同じ問題が、日比谷公園,葛西臨海公園,善福寺川等々、東京や日本中あらゆる所で起きています。

 つまり住民不参加で計画が決められ、発表された時にはすでに後戻りできない段階にあること、そしてマスコミの報道が少ないことです。

 原さんは23年12月に「コモンズの緑を守る全国ネット(コモンズネット)」を、ロッシェル・カップさんたちと共同で立ち上げました。
 現在35のグループが「コモンズネット」のメンバーです。

①世界の動きに逆行して、日本の緑の面積の割合が減少
 東京23区では、13年の9.2%から22年には7.3%に激減しています。
 30%を割ると死亡者が増えると言われます。
(ベルリン60%,ロンドン57%,パリ49%,ローマ41%)

②外苑再開発の事業者の広告の問題
・事業者は「樹木を1904本から1998本に増やす」としていますが、伐採する樹齢百年の大木と、新たに植える小さな苗木を同じ本数で数えています。

・広告には「国際的な文化とスポーツの拠点にする」と述べていますが、新ラグビー場は収容人数が国際規定に満たないものです。

・「地域を守る防災拠点」という広告に対して、再開発でオープンスペースは今より極端に減り、防災に役立たないと思います。

③報道の問題
 外苑再開発の報道はごく限られており、大手メディアは三井不動産に忖度しているのでしょうか。
 これが反対運動が広がらない原因になっていると思います。

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2度目の住民監査請求

2025年02月25日 16時36分44秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 2月20日、神宮外苑再開発に関し、新宿区に対して2度目の住民監査請求が起こされました。
(請求人は、伐採許可取り消し訴訟の原告団・大澤さん始め19人の新宿区民。)

 1度目の監査請求を新宿区が違法に却下したためです。
 違法というのは、証拠提出や陳述の機会を請求人に与えなかったことで、これは自治法・第242条に明らかに反する異例の決定です。

 違法な決定に対して再度の監査請求を行なうのは、判例で認められています。
 監査請求の内容は以下のようなことになります。

 再開発(ラグビー場建設)に伴う外苑内の区道廃止に関して、住吉新宿区長は三井不動産との間で、協定書と覚え書きを不当に締結しました。

①協定書は、議会を通さずに交わされたもので、道路法その他に違反している
②協定書7条で「第三者に開示せず」としており、情報開示に反している
③協定書2条4項で、新宿区が事業に参画するとされており、新宿区が事業に同意することが強制される

④覚え書きでは区道廃止の補償金として、三井不動産は新宿区に約18億円を支払うとしているが、金額の根拠がなく、審査会にも諮問していない。
 不動産の専門家はこの2倍近い額を査定しており、上記は新宿区に損害を与えるもので、財務会計上の違法な行為

 以上のように、違法・不当な協定書・覚え書きによる区道廃止も、違法・不当になります。

 請求人は、住吉新宿区長が協定書・覚え書きと区道廃止を撤回するよう、監査委員に勧告を求めるということです。

 なお、請求人は1度目の請求の却下に対して、国家賠償請求も行なっており、2本立ての対応をしています。
https://ameblo.jp/inamasa5656/entry-12886033091.html


 因みに、TOKYO MXによると、新宿区の監査事務局は「1度目の請求は受理しなかった」と言っているそうです。
https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202502211030/detail/


 受理をしていないのに却下した、というのでしょうか?
 受理せずに一体どうして却下云々の判断をしたというのでしょう?
 新宿区の言うことは全く不可解で訳が分かりません。


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環境影響評価書の欠陥--東京都訴訟第7回口頭弁論

2025年02月23日 21時26分00秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 
 東京都相手の再開発認可取り消しの裁判を、2月19日に傍聴してきました。
 事業者の環境影響評価書に対する意見書が出されました。

 環境影響評価書とは、再開発が環境に与える影響を「事前に」調査・予測し、保全の検討、およびその効果を評価するものです。

 しかしその評価書には重大な欠陥があると、東大名誉教授・大方(おおかた)潤一郎氏が意見書で指摘しています。

 下記の5つの点で、事前の調査や検討などがなく、全て「事後に」行なうとされており、評価書の体をなしていないというのです。

 評価書の内容が間違っているのではなくて、内容が欠落しているため、条例の規定に反していると、原告代理人も言っています。

①新ラグビー場の日陰が、建国記念文庫の樹林に与える影響
②新野球場が4列銀杏並木に与える影響
③現ラグビー場へ行く道の2列銀杏並木の保全処置
④「移植による生態系の復元」という保全処置
⑤新野球場の騒音の緩和措置(保全処置)

 こうなった原因は、銀杏並木の調査が未実施であり、新ラグビー場や新野球場の設計が大まかな段階で、保全処置の評価がされていないためだといいます。

 事業者は科学的調査が不十分な評価書を強引に提出し、都はそれを受理してしまったのだということです。

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