ソメイヨシノが 全国的に老朽化してきているということは、
昨年の記事にも書きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/63959342.html
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/63961274.html
ソメイヨシノは病気などに弱く、
樹齢40年くらいを超えると だんだん衰えていくと言われています。
日本のソメイヨシノは 高度経済成長期に大量に植えられたので、
一斉に老齢化しているというのです。
並木の桜の枝が 通行の邪魔になり、 大きな枝を剪定したため、
切り口から不朽菌 (病原菌) が入って、
てんぐ巣病などの 伝染病が蔓延してしまうというも、 枯れる原因になっています。
腐食が進むと 倒木の危険性もあります。
そこで 東京の国立市では、
2年前から ソメイヨシノの半数を 植え替え始めたそうです。
新しく植えられるのは、 「ジンダイアケボノ」 という品種の桜です。
ソメイヨシノ系の桜で、 花の形や開花時期が ソメイヨシノに類似しています。
ソメイヨシノよりピンク色が濃くて、 甘酸っぱい香りがするそうです。
ソメイヨシノよりも病気に強く、 寿命が長い可能性があるといいます。
やや小振りなので、 通行の邪魔になりにくいというのも、
植え替えに選ばれた理由のひとつです。
全国にソメイヨシノを提供してきた 「日本花の会」 では、
平成21年度から ソメイヨシノの苗木の生産,販売を中止し、
ジンダイアケボノを推奨しています。
近年人気の目黒川の桜並木も、
ジンダイアケボノなどへの切替を 計画しているそうです。
やがて日本から、 ソメイヨシノの壮麗な並木が なくなる日が来るのでしょうか?
YouTubeに ジンダイアケボノの投稿もありました。
https://www.youtube.com/watch?v=xLSKg6jXb88
でも ここまで立派になるには、 植樹してから 長い年月がかかるのでしょう。
苗木に植え替えて、 貧相な桜の時期が続くのは 何とも残念な気がします。
それでも 桜の老齢化解消には 必要な過程なのかもしれません。
〔参考:テレビ朝日「グッドモーニング」3月31日放送〕