■ついに3/30、次女が母島を巣立ちました。
6人の中3卒業生の仲間と共に。

6人の中3卒業生の仲間と共に。

母島では滅多に出ない見送り船に乗せてもらい、
みんなで「いってらっしゃ~~い!」と叫びました。
いっぱいの期待と不安を抱えながら、
母島で暮らした15年間を卒業し、
笑顔で「いってきま~す!!!」と叫んで行きました。

巣立ちの出港の1時間前。
母島の沖港には、
沢山の先生や子供達、地域の人が見送りに集まっていました。
お世話になった先生方、
共に過ごした仲間、
島を離れる家族、
色んな想いが交錯する母島の春。
何度経験しても慣れません。

その中で本当に心から思えるのは、
周囲の皆様へのありったけの感謝です♪
人は一人では生きて行けない。
沢山の関わりの中で相互間に支え合い、
高め合って、成長して来ていると思います。
いっぱいお世話になって、成長来てほしい。
そして自分自身がお世話できる時は目一杯、
目の前の相手をお世話して欲しい。
そうやって人は生きて行くのだと思います。

そこには大人とか子供とか関係ありません。
僕は娘たちのお陰で、大人になった気は未だにしないけれど(笑)、
しっかりと親には成らせてもらったと思います。
ちゃんとした親かどうかは、まったくもって疑問ですが(#^.^#)、
娘たちのお陰で沢山学ばせてもらい、
成長させてもらいました♪
これからは近くで過ごすことはグッと減ると思いますし、
離れた子供にしょっちゅう連絡するのも、
あまり好きではないので、
遠くから子供達の活躍を見守りたいと思います。

■小笠原という日本でも特に離れて特殊な地域で育ち、
さらに母島という日本で一番遠い島で過ごした日々を糧に、
色んな事に挑戦してもらいたいと思います。
一方、子育て終えた気満々の親父は、
自分なりに色んな挑戦をしていきます!
目指すは相変わらずMaster of Life!!(人生の達人)
次に会った時は、お互いいい近況報告ができるといいなと思います。
そして、まず親よりは先に死なないで欲しい!!
辛くなったら、いつでも親や周りを頼って、
出来る限り健やかに生きて行ってほしいと思います。

■見送るみんなから、
手作りの沢山のレイ(首飾り)やハク(頭飾り)をもらい、
先生も巣立つ子供達もひとりひとりスピーチしました。
6年前、まさにここを巣立った長女が、
今度は見送る側になって抱き合っています。

この日の港ばかりは観光の皆さんはオーディエンスです。
みんなが温かい目で見守ってくれているのが分かります。
ありがとうございます!

さあ、不安と期待に胸を膨らませた卒業生の巣立ちの時です!
いつもより長い汽笛に、船長の優しい心意気をひしひしと感じます。
ははじま丸と並走する見送り船に乗り、
3年間お世話になった担任の先生と共に、
寂しいと泣く後輩と共に、
精一杯の声で叫びました!

頑張れよ!!
楽しめよ!!!
All izz Well!!!!(きっとうまくいく!)
いってらっしゃい!!!!!
関わった皆様、本当にありがとうございました!!

■涙ぐんでしまう、渾身の見送りの後、
港に入ると、
水面に幾つものレイやハクが浮いています。

出港時に渡されたレイを、島から離れる時に海に投げます。
そのレイが再び、その島に流れ着くと、
またその島に帰って来れる。
そんな言い伝えがあるのです。
僕が小笠原に来た頃には、こんな風習がずっとありました。

編む方は一生懸命にその人のことを想って作ります。
受け取った側は、その気持ちをしっかりと受け止めます。
見送る側と
見送られる側。
そこにはとても純粋な想いだけが在るのです。
なんて素敵なのだろうと思います。
離れるのは寂しいけれど、
勇気ある旅立ちには称賛しかありません!
きっとまた逢えるその日を夢見て、
今日も1日頑張ろうと思うのです。

沢山の関わった皆さん、ありがとうございました!
いってらっしゃい!!
楽しんでね!!
楽しんでね!!