◆僕が大好きな本の中にチェロキー・インディアン少年と祖父母の物語を描く「リトル・トリー/フォレスト・カーター著」という本があります。
これはとても美しい描写の言葉と自然の織り成す世界で慈愛に満ちた風景を感じさせてくれる素敵な本です。
著者については様々な諸説がありますが、
僕はどうしても原文を読みたくなるほど美しいその言葉に惹かれています。
インディアンの文化についてもこれは真実と違うなど、色々と言われていますが、僕は祖父の必要な時に必要なだけ得ることや、自然の掟を重んじる姿勢がとても好きです。
フィクションと思って、文自体の情緒性を楽しめればと思います。
最近は小学4年生の娘に夜寝る前に朗読しています。
彼女がどれほど理解できているかは分かりませんが、子供に知っていてほしい学びが多くある物語です。
娘も聞くのをとても楽しみにしてくれていて、なんだかとても嬉しいのです。
ほとんどの図書館にあると思いますので、ぜひおすすめします♪
◆大好きな場面が幾つもあるのですが、少し紹介したいと思います。
祖母は麝香虫(じゃこうちゅう)の匂いを嗅ぐと、僕を上回る興奮ぶりをあらわにした。
「こんな素敵な香りは初めてよ!
今まで麝香虫のことを知らなかったなんてどうしたわけかしら?」
祖父もやはりびっくりした顔になって、
「70年生きてきたが、こんな匂いはついぞ嗅いだ事がない!」とうなった。
祖母が言った
「おまえはとっても正しいことをしたんだよ。
なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃな らないのはね、
それをだれでもいいから、出会った人に分けてあげて、いっしょに喜ぶことなの。
そうすれば、いいものはどこまでも広がっていく。
それが正しい行いってものなんだ。」
リトル・トリーが麝香虫(じゃこうちゅう)は甘い匂いがするということを発見して、
祖父母に教えてあげた時に祖母が心底感心して言ってくれた言葉です。
◆もうひとつはお祖母さんがリトル・トリーに人が持つ二つの心、愛と理解について聞かせてくれる話です。
「だれでもふたつの心を持っているんだよ。
ひとつはね、からだの心(ボディ・マインド)、
つまりからだがちゃんと生きつづけるようにって、働く心なの。
からだを守るためには、家とか食べものとか、
いろいろ手に入れなくちゃならないだろう?
おとなになったら、お婿さん、お嫁さんを見つけて、
子どもをつくらなくちゃならないよね。
そういうときに、からだを生かすための心を使わなくちゃならないの。
でもね、人間はもうひとつの心を持っているんだ。
からだを守ろうとする心とは全然別のものなの。
それは、霊の心(スピリット・マインド)なの。
いいかい、リトル・トリー、もしもからだを守る心を悪い方に使って、
欲深になったり、ずるいことを考えたり、人を傷つけたり、
相手を利用してもうけようとしたりしたら、
霊の心(スピリット・マインド)はどんどん縮んでいって、
ヒッコリーの実よりも小さくなってしまうんだよ。
からだが死ぬときにはね、
からだの心(ボディ・マインド)もいっしょに死んでしまう。
でもね、霊の心(スピリット・マインド)だけは生きつづけるの。
そして人間は一度死んでも、またかならず生まれ変わるんだ。
ところが生きている間、
ヒッコリーの実みたいにちっぽけな霊の心(スピリット・マインド)しか
持ってなかったらどうなると思う?
生まれ変わっても、やっぱりヒッコリーの実の大きさの
霊の心(スピリット・マインド)しか持てない。
だから、なにも深く理解することはできないんだ。
それで、からだの心(ボディ・マインド)がますますのさばるから、
霊の心(スピリット・マインド)はますます縮んじゃって、
しまいには豆粒ぐらいになって、見えなくなっちゃうかもしれない。
もう霊(スピリット)をなくしちゃったのとおんなじだよね。
そうなったら、生きてるくせに死んでる人ってことになるの。
いくらでも見つかるわ。
そういう人はね、女の人を見るといやらしいことしか考えない。
他人を見ると、なんでもケチをつけたがる。
木を見ると、材木にしたらいくらもうかるかってことしか考えない。
きれいなことなんかちっとも頭に浮かばないのさ。
そんな人がうようよしてるよね。
霊の心ってものはね、ちょうど筋肉みたいで、
使えば使うほど大きく強くなっていくんだ。
どうやって使うかっていうと、
ものごとをきちんと理解するのに使うのよ。
それしかないの。
からだの心(ボディ・マインド)の言うままになって、
欲深になったりしないこと。
そうすれば、ものごとがよーく理解できるようになる。
努力すればするほど理解は深くなっていくんだよ。
いいかい、リトル・トリー、理解というのは愛と同じものなの。」
他にも犬たちとの戯れ、
密造酒を役人から守る話、
ガラガラヘビから守る大きな手、
「ちくしょう!今日も遊んじまった!!」
などなど....
おススメ場面が満載です♪
ぜひ読んでみてください☆
これはとても美しい描写の言葉と自然の織り成す世界で慈愛に満ちた風景を感じさせてくれる素敵な本です。
著者については様々な諸説がありますが、
僕はどうしても原文を読みたくなるほど美しいその言葉に惹かれています。
インディアンの文化についてもこれは真実と違うなど、色々と言われていますが、僕は祖父の必要な時に必要なだけ得ることや、自然の掟を重んじる姿勢がとても好きです。
フィクションと思って、文自体の情緒性を楽しめればと思います。
最近は小学4年生の娘に夜寝る前に朗読しています。
彼女がどれほど理解できているかは分かりませんが、子供に知っていてほしい学びが多くある物語です。
娘も聞くのをとても楽しみにしてくれていて、なんだかとても嬉しいのです。
ほとんどの図書館にあると思いますので、ぜひおすすめします♪
◆大好きな場面が幾つもあるのですが、少し紹介したいと思います。
祖母は麝香虫(じゃこうちゅう)の匂いを嗅ぐと、僕を上回る興奮ぶりをあらわにした。
「こんな素敵な香りは初めてよ!
今まで麝香虫のことを知らなかったなんてどうしたわけかしら?」
祖父もやはりびっくりした顔になって、
「70年生きてきたが、こんな匂いはついぞ嗅いだ事がない!」とうなった。
祖母が言った
「おまえはとっても正しいことをしたんだよ。
なにかいいものを見つけたとき、まずしなくちゃな らないのはね、
それをだれでもいいから、出会った人に分けてあげて、いっしょに喜ぶことなの。
そうすれば、いいものはどこまでも広がっていく。
それが正しい行いってものなんだ。」
リトル・トリーが麝香虫(じゃこうちゅう)は甘い匂いがするということを発見して、
祖父母に教えてあげた時に祖母が心底感心して言ってくれた言葉です。
◆もうひとつはお祖母さんがリトル・トリーに人が持つ二つの心、愛と理解について聞かせてくれる話です。
「だれでもふたつの心を持っているんだよ。
ひとつはね、からだの心(ボディ・マインド)、
つまりからだがちゃんと生きつづけるようにって、働く心なの。
からだを守るためには、家とか食べものとか、
いろいろ手に入れなくちゃならないだろう?
おとなになったら、お婿さん、お嫁さんを見つけて、
子どもをつくらなくちゃならないよね。
そういうときに、からだを生かすための心を使わなくちゃならないの。
でもね、人間はもうひとつの心を持っているんだ。
からだを守ろうとする心とは全然別のものなの。
それは、霊の心(スピリット・マインド)なの。
いいかい、リトル・トリー、もしもからだを守る心を悪い方に使って、
欲深になったり、ずるいことを考えたり、人を傷つけたり、
相手を利用してもうけようとしたりしたら、
霊の心(スピリット・マインド)はどんどん縮んでいって、
ヒッコリーの実よりも小さくなってしまうんだよ。
からだが死ぬときにはね、
からだの心(ボディ・マインド)もいっしょに死んでしまう。
でもね、霊の心(スピリット・マインド)だけは生きつづけるの。
そして人間は一度死んでも、またかならず生まれ変わるんだ。
ところが生きている間、
ヒッコリーの実みたいにちっぽけな霊の心(スピリット・マインド)しか
持ってなかったらどうなると思う?
生まれ変わっても、やっぱりヒッコリーの実の大きさの
霊の心(スピリット・マインド)しか持てない。
だから、なにも深く理解することはできないんだ。
それで、からだの心(ボディ・マインド)がますますのさばるから、
霊の心(スピリット・マインド)はますます縮んじゃって、
しまいには豆粒ぐらいになって、見えなくなっちゃうかもしれない。
もう霊(スピリット)をなくしちゃったのとおんなじだよね。
そうなったら、生きてるくせに死んでる人ってことになるの。
いくらでも見つかるわ。
そういう人はね、女の人を見るといやらしいことしか考えない。
他人を見ると、なんでもケチをつけたがる。
木を見ると、材木にしたらいくらもうかるかってことしか考えない。
きれいなことなんかちっとも頭に浮かばないのさ。
そんな人がうようよしてるよね。
霊の心ってものはね、ちょうど筋肉みたいで、
使えば使うほど大きく強くなっていくんだ。
どうやって使うかっていうと、
ものごとをきちんと理解するのに使うのよ。
それしかないの。
からだの心(ボディ・マインド)の言うままになって、
欲深になったりしないこと。
そうすれば、ものごとがよーく理解できるようになる。
努力すればするほど理解は深くなっていくんだよ。
いいかい、リトル・トリー、理解というのは愛と同じものなの。」
他にも犬たちとの戯れ、
密造酒を役人から守る話、
ガラガラヘビから守る大きな手、
「ちくしょう!今日も遊んじまった!!」
などなど....
おススメ場面が満載です♪
ぜひ読んでみてください☆