■先日の宝島会議の2次会で、
「子供が大きくなったら母島に留学させてほしい」と伊豆諸島のある島の方に相談されました。
それはお互いにとってとても面白そう!と思い、ぜひ!とお返事しました。
この時はまだ、個人対個人の他離島体験みたいな感覚でした。
しかし、母島に帰って来て、山で仕事していたら突如思いついてしまいました!!
【東京島嶼間 交換留学】というアクションプランはどうだろうか?と。
■数年前、八丈島から来た父島の高校の校長先生と話す機会がありました。
そこで、子どもが島を巣立ってから戻って来ずに、
どんどん過疎化が進む現状。
それを打破すべく、
島に在学する中学や高校のうちに、
一時的に島の外の生活を経験し、
客観的に自分の島を見つめ直すことで、郷土愛に気付き、
“いつかは大好きな島に戻ってくるために内地に勉強しに行きたい”と島に在籍しているうちに考えるきっかけを与えるというものでした。
そう、今までは島を巣立ってから、
どっぷりと内地の社会に飛び込み、揉まれ、流されていくケースが多かった所に着目し、
島に在学中に外から自分の住む島を、外に出ることで客観的に見る機会を得て、
自分の島がこんなにも素晴らしいと自覚し、
意識的に島に戻る目線で内地などの社会に飛び込むというものです。
色んな形の交換留学をやってみたようです。
過疎化や人口流出に苦しむ島のリアルな現状です。
それを始めてから数年。
徐々に島の若者が自意識的に島に戻ってくるようになってきたというのです!
■そう、島で生活をしていると、当たり前の事過ぎて気付かない事が沢山あります。
・夕日が綺麗なこと
・海が綺麗なこと
・クジラやイルカ、魚がいること
・みんなが優しいこと
・治安が良いということ
・車が少ないこと
・子供が大事にされるということ
・コンビニがないということ
・カヌーを漕げるということ
・多年齢で遊べるということ
・周りの大人が信用できるということ
…etc
それらすべてが、島にいる子供にとっては当たり前の日常なのです。
でも、少し外で生活してみると、
その当たり前の日常の有難みに気付くことがあるのです。
現在、カナダで高校留学しているしている長女ですが、
小5に信州・高遠に山村留学
中1にニュージーランドにホームステイ
中2にバリ島のグリーンスクール主催のキャンプに参加、内地の高校見学
中3にカナダの内陸と島訪問、内地の高校見学、ガラパゴスの学生との交流、ニューヨークの学生をホームステイで受け入れる
高1にSHIPに参加しハワイ島で高校生と交流
と、意識的に外の経験をさせてきました。(おかげで家計はスッカラカンw)
勉強よりも何よりも生きる力を身に付けて欲しいと願ったからです。
長女は人とのコミュニケーションに長けていて、何よりも思いやりと優しさを持っている。
でもそれは日本の消費社会と学歴社会では評価されない部分だと思ったからです。
運もよく、沢山の素晴らしい出逢いがあり、
本人の努力もあって
長女は中学生のうちに英語はとても達者になることができました。
本当に感謝です。
お蔭さまで今はカナダの島で楽しく過ごす事ができているようです。
ハワイに行って、色々経験し、
長女は最近恥ずかしいと思っていた島の南洋踊りに誇りを持てたそうです。
まだ長女も高1なので、これから社会に生きる身です。
今後の心配は沢山ありますが(笑)、
やはり、島に在籍している中高生の時期に、
外の世界に触れて、過ごすという意味合いは大きいと思うのです。
これはもう確信しています。
■今回の東京宝島やSHIP、様々な活動のお蔭で、
伊豆諸島と小笠原が少しずつつながってきています。
観光関係や議員・行政の視察ではなく、
島民同士が島の地域の未来を見据えての交流が始まってきているのです。
参加したメンバーが「これは今までになかった事だ!」と口々に言っていました。
そこに子供の島間の交換留学。
どんなにワクワクすることか!
Facebookで呼びかけてみたら、賛同してくれる東京の島々の仲間が沢山いました♡
まずは無理のない個人同士のレベルでいいから、
少しずつ、島の子ども達の為に実行していければと思うのです。
知り合いが知り合いと紹介で繋がっていく無理のない島嶼交換留学。
今、思っているのは
小学校高学年から高校生までが対象で、
短期~長期で子供たちが自分の島から少しだけ出て生活してみて、
自分の島を子供目線で客観的に見つめ直すというものです。
どうでしょう?
面白くないですか?
子ども達が大海原を羽ばたいて行くイメージです!!
子どもの少ない島から子供を出すのも交換なら、
きっと得られるメリットも大きいはず!(年齢は違ってもいいでしょう!)
もちろん、費用はお互い実費負担が良いと思います。
行政や教育委員会の理解と協力は必要ですが、
なるべく、島のヒト自身が動いてやっていくのがミソな気がするのです。
■子供たちにとっての母島の日常って、他からすれば新鮮過ぎると思うのです。
それは母島の子ども達にとっても、他の島が新鮮であるように。
父島の見送り風景、母島の素朴なものよりダイナミックでとても有名です。
どっちも良さがありますね。
島に留学して、最後にこうして見送られる。
どんな気持ちになるでしょうか?
島で暖かい人と触れ合って、
内地に戻る人にはこれほど感動するフィナーレはないでしょう♪
多くの観光客が感動する見送りですが、
どっぷりその地域に関わって離島する時の見送りは、
全然感動のレベルが違います。
こちらは母島の見送り風景。
クジラののぼりが手で持たれ、
ノリさんによるウォーターアート、
素朴なみんなの見送りです。
父島のそれとは違い、
見送り側と見送られ側が近いのが母島らしさ。
母島の見送り船は年度末の卒業シーズンなど、特別な時にだけ見られます。
ははじま丸の周囲を飛ぶカツオドリだって、
なかなかこの距離では他では見れませんよ?
母島にコンビニおにぎりなんて売ってない。
内地に行くときに妻は美味しいローゼルおにぎりを握ってくれました。
次女も精一杯、お見送りの一品で送ってくれました。(この時は3日後にはトンボ帰りで戻ってくる内地行きだけどw)
お金では買えない、経験というものを島の子ども達にはどんどんさせてあげたいです♪
僕が高校を卒業して、小笠原へ旅に出ようとしていた時、
高校の恩師が
「その土地を離れるとき、自然と涙が溢れるような出逢いをいっぱいしてこいよ!」
と言われました。
今ではその意味がよく分かります。
お金では買えない出逢いという財産です。
■ハワイに島の子どもを連れて行くプログラム「SHIP」でもそうですが、
島の子どもは海で隔絶された「島」という地域性を自然と理解しています。
これは内地の子では身に付けるのが難しい感覚だと思うのです。
大人も子供も生き物も、一つの島で暮らしているという感覚。
それは見えるコンパクトさとも言えるかも知れません。
自分がこれから生きていく上で、
どう島に関わっていくかを学ぶきっかけとして島嶼交換留学があると思うのです。
僕は別に子供が自分の島に戻って来なくていいと思います。
でも島で培った感覚、感性は絶対に生きるのに必要なものだと思うのです。
そして島の子ども達が自然と理解している、
人間らしい暮らしの本質というものを、
ぜひ未来に生きる力にしてほしいのです。
東京の島のみなさん、
ぜひぜひ声を上げて関わってほしいです!
どんどん夢は膨らんでいきます♪
東京の島の子ども達、そんな母島にまずは来てみませんか?
「子供が大きくなったら母島に留学させてほしい」と伊豆諸島のある島の方に相談されました。
それはお互いにとってとても面白そう!と思い、ぜひ!とお返事しました。
この時はまだ、個人対個人の他離島体験みたいな感覚でした。
しかし、母島に帰って来て、山で仕事していたら突如思いついてしまいました!!
【東京島嶼間 交換留学】というアクションプランはどうだろうか?と。
■数年前、八丈島から来た父島の高校の校長先生と話す機会がありました。
そこで、子どもが島を巣立ってから戻って来ずに、
どんどん過疎化が進む現状。
それを打破すべく、
島に在学する中学や高校のうちに、
一時的に島の外の生活を経験し、
客観的に自分の島を見つめ直すことで、郷土愛に気付き、
“いつかは大好きな島に戻ってくるために内地に勉強しに行きたい”と島に在籍しているうちに考えるきっかけを与えるというものでした。
そう、今までは島を巣立ってから、
どっぷりと内地の社会に飛び込み、揉まれ、流されていくケースが多かった所に着目し、
島に在学中に外から自分の住む島を、外に出ることで客観的に見る機会を得て、
自分の島がこんなにも素晴らしいと自覚し、
意識的に島に戻る目線で内地などの社会に飛び込むというものです。
色んな形の交換留学をやってみたようです。
過疎化や人口流出に苦しむ島のリアルな現状です。
それを始めてから数年。
徐々に島の若者が自意識的に島に戻ってくるようになってきたというのです!
■そう、島で生活をしていると、当たり前の事過ぎて気付かない事が沢山あります。
・夕日が綺麗なこと
・海が綺麗なこと
・クジラやイルカ、魚がいること
・みんなが優しいこと
・治安が良いということ
・車が少ないこと
・子供が大事にされるということ
・コンビニがないということ
・カヌーを漕げるということ
・多年齢で遊べるということ
・周りの大人が信用できるということ
…etc
それらすべてが、島にいる子供にとっては当たり前の日常なのです。
でも、少し外で生活してみると、
その当たり前の日常の有難みに気付くことがあるのです。
現在、カナダで高校留学しているしている長女ですが、
小5に信州・高遠に山村留学
中1にニュージーランドにホームステイ
中2にバリ島のグリーンスクール主催のキャンプに参加、内地の高校見学
中3にカナダの内陸と島訪問、内地の高校見学、ガラパゴスの学生との交流、ニューヨークの学生をホームステイで受け入れる
高1にSHIPに参加しハワイ島で高校生と交流
と、意識的に外の経験をさせてきました。(おかげで家計はスッカラカンw)
勉強よりも何よりも生きる力を身に付けて欲しいと願ったからです。
長女は人とのコミュニケーションに長けていて、何よりも思いやりと優しさを持っている。
でもそれは日本の消費社会と学歴社会では評価されない部分だと思ったからです。
運もよく、沢山の素晴らしい出逢いがあり、
本人の努力もあって
長女は中学生のうちに英語はとても達者になることができました。
本当に感謝です。
お蔭さまで今はカナダの島で楽しく過ごす事ができているようです。
ハワイに行って、色々経験し、
長女は最近恥ずかしいと思っていた島の南洋踊りに誇りを持てたそうです。
まだ長女も高1なので、これから社会に生きる身です。
今後の心配は沢山ありますが(笑)、
やはり、島に在籍している中高生の時期に、
外の世界に触れて、過ごすという意味合いは大きいと思うのです。
これはもう確信しています。
■今回の東京宝島やSHIP、様々な活動のお蔭で、
伊豆諸島と小笠原が少しずつつながってきています。
観光関係や議員・行政の視察ではなく、
島民同士が島の地域の未来を見据えての交流が始まってきているのです。
参加したメンバーが「これは今までになかった事だ!」と口々に言っていました。
そこに子供の島間の交換留学。
どんなにワクワクすることか!
Facebookで呼びかけてみたら、賛同してくれる東京の島々の仲間が沢山いました♡
まずは無理のない個人同士のレベルでいいから、
少しずつ、島の子ども達の為に実行していければと思うのです。
知り合いが知り合いと紹介で繋がっていく無理のない島嶼交換留学。
今、思っているのは
小学校高学年から高校生までが対象で、
短期~長期で子供たちが自分の島から少しだけ出て生活してみて、
自分の島を子供目線で客観的に見つめ直すというものです。
どうでしょう?
面白くないですか?
子ども達が大海原を羽ばたいて行くイメージです!!
子どもの少ない島から子供を出すのも交換なら、
きっと得られるメリットも大きいはず!(年齢は違ってもいいでしょう!)
もちろん、費用はお互い実費負担が良いと思います。
行政や教育委員会の理解と協力は必要ですが、
なるべく、島のヒト自身が動いてやっていくのがミソな気がするのです。
■子供たちにとっての母島の日常って、他からすれば新鮮過ぎると思うのです。
それは母島の子ども達にとっても、他の島が新鮮であるように。
父島の見送り風景、母島の素朴なものよりダイナミックでとても有名です。
どっちも良さがありますね。
島に留学して、最後にこうして見送られる。
どんな気持ちになるでしょうか?
島で暖かい人と触れ合って、
内地に戻る人にはこれほど感動するフィナーレはないでしょう♪
多くの観光客が感動する見送りですが、
どっぷりその地域に関わって離島する時の見送りは、
全然感動のレベルが違います。
こちらは母島の見送り風景。
クジラののぼりが手で持たれ、
ノリさんによるウォーターアート、
素朴なみんなの見送りです。
父島のそれとは違い、
見送り側と見送られ側が近いのが母島らしさ。
母島の見送り船は年度末の卒業シーズンなど、特別な時にだけ見られます。
ははじま丸の周囲を飛ぶカツオドリだって、
なかなかこの距離では他では見れませんよ?
母島にコンビニおにぎりなんて売ってない。
内地に行くときに妻は美味しいローゼルおにぎりを握ってくれました。
次女も精一杯、お見送りの一品で送ってくれました。(この時は3日後にはトンボ帰りで戻ってくる内地行きだけどw)
お金では買えない、経験というものを島の子ども達にはどんどんさせてあげたいです♪
僕が高校を卒業して、小笠原へ旅に出ようとしていた時、
高校の恩師が
「その土地を離れるとき、自然と涙が溢れるような出逢いをいっぱいしてこいよ!」
と言われました。
今ではその意味がよく分かります。
お金では買えない出逢いという財産です。
■ハワイに島の子どもを連れて行くプログラム「SHIP」でもそうですが、
島の子どもは海で隔絶された「島」という地域性を自然と理解しています。
これは内地の子では身に付けるのが難しい感覚だと思うのです。
大人も子供も生き物も、一つの島で暮らしているという感覚。
それは見えるコンパクトさとも言えるかも知れません。
自分がこれから生きていく上で、
どう島に関わっていくかを学ぶきっかけとして島嶼交換留学があると思うのです。
僕は別に子供が自分の島に戻って来なくていいと思います。
でも島で培った感覚、感性は絶対に生きるのに必要なものだと思うのです。
そして島の子ども達が自然と理解している、
人間らしい暮らしの本質というものを、
ぜひ未来に生きる力にしてほしいのです。
東京の島のみなさん、
ぜひぜひ声を上げて関わってほしいです!
どんどん夢は膨らんでいきます♪
東京の島の子ども達、そんな母島にまずは来てみませんか?