■そろそろ秋だし、準備でもしようかなぁと思っていたら、
突然、夕方に電話が何度も何度も鳴り響きました!!
「ジャイアン、鳥!!」
おお!
今年は11/16開始と少し早いじゃないか!
「オッケー!今向かいます!」
段ボールを用意して、さっそくその鳥を保護しました。
小笠原に秋の訪れを感じさせる風物詩。
そう、オナガミズナギドリの巣立ちシーズンの始まりです☆
この記事を書いている今日も、すでに5羽のオナガミズナギドリを保護しました。
こちらは停まっている車の下にちょこんと座っているオナガミズナギドリ。
気付かずに踏まれる前に通報していただいて助かりました!!
■さてさて、そんなオナガミズナギドリさん。
カツオドリと並んで小笠原を代表する海鳥の一種です。
ははじま丸航路でもカツオドリと並んでよく見られます(真冬以外)。
日本では小笠原諸島のみに繁殖していて(外国の太平洋の島々には沢山います)、
母島列島では南崎半島部や属島(無人島)で多数繁殖しています。
この11月中旬がこの鳥さんの巣立ちシーズン。
巣穴の中で育って初めて飛んだ時に、
まだまだ経験の浅い巣立ち個体が人間の集落に不時着する場合が多いです。
元々灯りに向かってしまう習性があるようで、
集落の灯りに寄せられて、道路などに不時着します。
場合によっては電線や建物に激突して亡くなってしまう場合もあります。
これは学校前の電柱に激突して亡くなってしまったケースです。
長い羽根でグライダーのように飛ぶのは大得意なのですが、
急旋回が苦手で、よけきれない場合があります。
また、そのままふわっと道路に着陸して、
いつでも飛べるのにボーっとしていたりします。
そうしていると車に轢かれたり、
ネコに襲われたりしてしまうので、
一晩段ボールに保護して、
翌朝に海で飛ばす活動をしています。
父島では通称アイボこと小笠原自然文化研究所
母島では東京都鳥獣保護推進管理員の僕と環境省母島事務所のメンバー、さらには都レンジャー、
日中の窓口として母島観光協会が協力してくれています!
本当にありがとうございます☆
今年は11/16から毎日保護、放鳥をしています。
時々、島の子供達や観光の方、
友人などに出逢ったり声かけたりで、
一緒に放鳥をしたりします。
この機会になんと50m以上も海に潜ってしまう、
小笠原ならではの海鳥の存在を知ってもらいたいです(#^.^#)
人の住んでいない世界では、
こうした影響は関係がないのですが、
人がこの大自然にお邪魔して暮らしているので、
出来る限り人間の影響で野生動物が命を落とすのを防げればと思っています。
■先日、「24時間チャレンジ八丈太鼓」というイベントがありました。
これはもう13回も続いているみたいなのですが、
母島の小笠原太鼓同好会が参加するのはオンラインが発達したコロナ禍の2年前からだったと思います。
いつもこの11月中旬に行われていて、
見事オナガミズナギドリの巣立ち期と合っていて、
今年もなんと4羽のオナガミズナギドリが
素晴らしい太鼓を聴きに降りてきました(^^♪
4羽とも無事に保護されて、翌朝に無事に野生復帰しました。
良かった♡
この太鼓イベントは去年も小笠原は入港日に実施されていて、数羽のミズナギドリを保護した記憶があります(#^.^#)
八丈の友人がコメントをくれたり、
逆にうちの娘と同い年の子がカッコよく叩いていたりで、
700㎞くらい離れているのに、なんだか不思議な時代だなぁと感じていました♪
■オナガミズナギドリ、今日の段階で今シーズン23羽を保護しています。
多いときは1シーズンに200羽近くを保護したこともあり、
まだまだ始まったばかりなので、
僕にとってお酒の飲めない休肝シーズンにもなります(#^.^#)
何羽も放鳥していて、不思議に思うことがあります。
大体の飛べる野鳥は、
箱から出した瞬間に一目散に飛び去って行くのですが、
ミズナギドリの仲間は、何故かボーっとしていたり、いつまでも飛ばない場合があります。
別に羽を痛めている訳でもないのに、です。
野生動物なのに、なんかどこか抜けている感が否めなくて、
そこがまたなんだか愛らしいミズナギドリちゃんです。
基本水面や地面を助走して離陸するのですが、
風の向きとタイミングがマッチしていると、
その場で一気に飛び上がります。
でもこんなに飛ぶまでに結構、目の前でボーっとしていたりするんです(#^.^#)
場合によっては海面をず~っと泳いでいって、
岩場に隠れる子もいます。
その場合は犬散歩中の飼い主が見つけて、
通報して来てくれたりします。
■僕は母島で2013年から東京都鳥獣保護員をしていて、
島のみんなはだいたい鳥で何かあると、僕に連絡が来るようになっています。
本当にありがたいことです(#^.^#)
僕以上にみんなが真剣に取り組んでくれるので、
いつも色んな学びがあります。
島の子供たちは匂いでミズナギドリを見つけますからね☆
匂いと言えば、
ミズナギドリの仲間は鳥にしては珍しく嗅覚に優れているそうで、
集団営巣地(コロニー)などで自分の子供を見つけるのに、
匂いがかなり重要な役目を果たしているそうです。
そして24時間、繁殖のとき以外はずっと海上で暮らしているタイプなので、
もちろん飲む水分は真水ではなく、海水。
保護してお世話する時も飲ませる水分は基本海水です。
ウミガメの涙と同様に、
ミズナギドリは鼻の穴から鼻水のように塩分を排出するそうです。
まさに海に特化した鳥ですね!
一応巣穴も掘れるので、
一見お間抜けそうに見えて、
意外と陸、海、空、地中とオールマイティ―に使えるすごい鳥なんです♪
ミズナギドリの巣立ちが終わったら、
今度は父島母島両島のガジュマルのイリュミネーションが点灯されます。
(ミズナギドリの巣立ちを配慮してもらっています)
そう、小笠原のクリスマスは
ミズナギドリが運んでくれているかも知れません♡
それまではこうして夜間や早朝に、
ふと足元にミズナギドリがいるかも知れません。
そんな時は村内の掲示板などに連絡先を書いてありますので、
飛べない鳥を見かけたら、日中、夜間問わずにご連絡を下さい!!
■最後にオナガミズナギドリの放鳥の様子を見て、
テイクオフ!ってことは?と思い、
Instagramのリール動画でトップガンのテーマ曲の音源を探したら、ありました!
合わせてみると、なかなか合っているいると思いませんか?
第13回 24時間チャレンジ八丈太鼓 Part2
母島は03:45:53からです☆
突然、夕方に電話が何度も何度も鳴り響きました!!
「ジャイアン、鳥!!」
おお!
今年は11/16開始と少し早いじゃないか!
「オッケー!今向かいます!」
段ボールを用意して、さっそくその鳥を保護しました。
小笠原に秋の訪れを感じさせる風物詩。
そう、オナガミズナギドリの巣立ちシーズンの始まりです☆
この記事を書いている今日も、すでに5羽のオナガミズナギドリを保護しました。
こちらは停まっている車の下にちょこんと座っているオナガミズナギドリ。
気付かずに踏まれる前に通報していただいて助かりました!!
■さてさて、そんなオナガミズナギドリさん。
カツオドリと並んで小笠原を代表する海鳥の一種です。
ははじま丸航路でもカツオドリと並んでよく見られます(真冬以外)。
日本では小笠原諸島のみに繁殖していて(外国の太平洋の島々には沢山います)、
母島列島では南崎半島部や属島(無人島)で多数繁殖しています。
この11月中旬がこの鳥さんの巣立ちシーズン。
巣穴の中で育って初めて飛んだ時に、
まだまだ経験の浅い巣立ち個体が人間の集落に不時着する場合が多いです。
元々灯りに向かってしまう習性があるようで、
集落の灯りに寄せられて、道路などに不時着します。
場合によっては電線や建物に激突して亡くなってしまう場合もあります。
これは学校前の電柱に激突して亡くなってしまったケースです。
長い羽根でグライダーのように飛ぶのは大得意なのですが、
急旋回が苦手で、よけきれない場合があります。
また、そのままふわっと道路に着陸して、
いつでも飛べるのにボーっとしていたりします。
そうしていると車に轢かれたり、
ネコに襲われたりしてしまうので、
一晩段ボールに保護して、
翌朝に海で飛ばす活動をしています。
父島では通称アイボこと小笠原自然文化研究所
母島では東京都鳥獣保護推進管理員の僕と環境省母島事務所のメンバー、さらには都レンジャー、
日中の窓口として母島観光協会が協力してくれています!
本当にありがとうございます☆
今年は11/16から毎日保護、放鳥をしています。
時々、島の子供達や観光の方、
友人などに出逢ったり声かけたりで、
一緒に放鳥をしたりします。
この機会になんと50m以上も海に潜ってしまう、
小笠原ならではの海鳥の存在を知ってもらいたいです(#^.^#)
人の住んでいない世界では、
こうした影響は関係がないのですが、
人がこの大自然にお邪魔して暮らしているので、
出来る限り人間の影響で野生動物が命を落とすのを防げればと思っています。
■先日、「24時間チャレンジ八丈太鼓」というイベントがありました。
これはもう13回も続いているみたいなのですが、
母島の小笠原太鼓同好会が参加するのはオンラインが発達したコロナ禍の2年前からだったと思います。
いつもこの11月中旬に行われていて、
見事オナガミズナギドリの巣立ち期と合っていて、
今年もなんと4羽のオナガミズナギドリが
素晴らしい太鼓を聴きに降りてきました(^^♪
4羽とも無事に保護されて、翌朝に無事に野生復帰しました。
良かった♡
この太鼓イベントは去年も小笠原は入港日に実施されていて、数羽のミズナギドリを保護した記憶があります(#^.^#)
八丈の友人がコメントをくれたり、
逆にうちの娘と同い年の子がカッコよく叩いていたりで、
700㎞くらい離れているのに、なんだか不思議な時代だなぁと感じていました♪
■オナガミズナギドリ、今日の段階で今シーズン23羽を保護しています。
多いときは1シーズンに200羽近くを保護したこともあり、
まだまだ始まったばかりなので、
僕にとってお酒の飲めない休肝シーズンにもなります(#^.^#)
何羽も放鳥していて、不思議に思うことがあります。
大体の飛べる野鳥は、
箱から出した瞬間に一目散に飛び去って行くのですが、
ミズナギドリの仲間は、何故かボーっとしていたり、いつまでも飛ばない場合があります。
別に羽を痛めている訳でもないのに、です。
野生動物なのに、なんかどこか抜けている感が否めなくて、
そこがまたなんだか愛らしいミズナギドリちゃんです。
基本水面や地面を助走して離陸するのですが、
風の向きとタイミングがマッチしていると、
その場で一気に飛び上がります。
でもこんなに飛ぶまでに結構、目の前でボーっとしていたりするんです(#^.^#)
場合によっては海面をず~っと泳いでいって、
岩場に隠れる子もいます。
その場合は犬散歩中の飼い主が見つけて、
通報して来てくれたりします。
■僕は母島で2013年から東京都鳥獣保護員をしていて、
島のみんなはだいたい鳥で何かあると、僕に連絡が来るようになっています。
本当にありがたいことです(#^.^#)
僕以上にみんなが真剣に取り組んでくれるので、
いつも色んな学びがあります。
島の子供たちは匂いでミズナギドリを見つけますからね☆
匂いと言えば、
ミズナギドリの仲間は鳥にしては珍しく嗅覚に優れているそうで、
集団営巣地(コロニー)などで自分の子供を見つけるのに、
匂いがかなり重要な役目を果たしているそうです。
そして24時間、繁殖のとき以外はずっと海上で暮らしているタイプなので、
もちろん飲む水分は真水ではなく、海水。
保護してお世話する時も飲ませる水分は基本海水です。
ウミガメの涙と同様に、
ミズナギドリは鼻の穴から鼻水のように塩分を排出するそうです。
まさに海に特化した鳥ですね!
一応巣穴も掘れるので、
一見お間抜けそうに見えて、
意外と陸、海、空、地中とオールマイティ―に使えるすごい鳥なんです♪
ミズナギドリの巣立ちが終わったら、
今度は父島母島両島のガジュマルのイリュミネーションが点灯されます。
(ミズナギドリの巣立ちを配慮してもらっています)
そう、小笠原のクリスマスは
ミズナギドリが運んでくれているかも知れません♡
それまではこうして夜間や早朝に、
ふと足元にミズナギドリがいるかも知れません。
そんな時は村内の掲示板などに連絡先を書いてありますので、
飛べない鳥を見かけたら、日中、夜間問わずにご連絡を下さい!!
■最後にオナガミズナギドリの放鳥の様子を見て、
テイクオフ!ってことは?と思い、
Instagramのリール動画でトップガンのテーマ曲の音源を探したら、ありました!
合わせてみると、なかなか合っているいると思いませんか?
第13回 24時間チャレンジ八丈太鼓 Part2
母島は03:45:53からです☆