■母島は今、カンヒザクラが満開です♪
メジロちゃんが沢山桜の蜜を吸いに集まって来ています(*^_^*)
そんな最中、とても興味深い講演会がありました♪
2018年の4月に廃止された「種子法」についての西川芳昭さんによる講演会でした。
※これはイソフジの種です(父島)。
僕自身、色んな野菜の自家採取をしています。
巷では種子法の廃止に伴い、自家採取ができなくなると警告を発していましたが、
僕自身、その法律を覗いても、それに繋がる理解が全然進みませんでした。
今回、その話が聞けるという事でとても楽しみに会場に向かいました♡
※これはルビーローゼルの種です♪
■結論から言うと、種子法の廃止に伴い、自家採取が禁止されるということはないことが分かりました♪
とりあえず、その部分ですごくホッとしました。
種子法というものは、
米、麦、大豆の安定供給を都道府県に義務付けていた法律だそうです。
だから自家採種に対して、影響のある法律廃止でないことが分かりました。
しかし、まだ安心は禁物です。
「種子法」ではなく「種苗法」にはその自家採取に関わる部分があるらしく、
例えば、野心のある政治家が暴走して種苗法をいじった場合、自家採取が禁止される可能性はあるとのことでした。
※これはローゼルの種
■西川さんの話は様々な外国も渡り歩き、
旅人の目線で農を語れるところに面白さが詰まっていました♡
ここで文字にはできない色んな裏話の宝庫(笑)♪
講演後の懇親会、翌日は畑にも来てもらって、色んなお話を聞かせてもらいました。
農林水産省、国際協力機構、名古屋大学助教授、京都大学の農学部を経て、
龍谷大学経済学部教授でもある彼の話はあまりに面白かったのです。
恐らく、農業系での講演会では過去最高に面白かったです♪
様々な国、文化、フィールドに触れて多様化する目線が、そう思わせてくれたのかも知れません。
無類のネコ好きということもほっこりさせられました(*^_^*)
畑に来て、当たり前にローゼルを知っていて、嬉しかったです♪
■さて、問題の種子法の廃止についてですが、
賛否両論あります。
東北等、米・麦・大豆の生産地では各都道府県でそれを維持する条例が制定されている県もあるようです。
しかし、種子法の廃止によって、全国一律にリザーブしていた大事な穀物の維持管理は、
各地の状況によって分かれてしまっている現状を生んでいるようです。
西川さんのおもいとしては、
「政府が大事な国民の穀物の維持に関するものを放棄した」
が一番の大きな視点だった気がします。
「種子が消えれば、食べ物も消える。そして君も」という言葉があります。
それは国際的ジーンバンク(遺伝資源銀行)の創設に生涯を捧げたベント・スコウマンの言葉です。
確かにそうです。
種子が無ければ人は生きていけません。
除草剤ラウンドアップのモンサント社が種子を牛耳る意味が分かってきます。
種子を制圧すれば、その国の生活を制圧したに等しいのです。
これはモロヘイヤの種です。
1952年に出来た種子法。
国民を飢えさせないという目的で米、麦、大豆の良質な種を安心してすべての農家が使える環境作りを都道府県に担わせていた法律でした。
この法を無くし。公で維持するのではなく、民間に任せる流れはある意味、自由度は増すのですが、
不作の年など何か大きなダメージを伴う年があった時などは脆くなるのが容易に想像できます。
また、そういった農家の次世代の担い手の少なさもかなり問題です。
消費者はただ購入するではなく、
この生産者の切実な状況を知り、それに対してアクションを起こすタイミングに来ていると思います。
日本の自給率は40%を切り、切実な状況なのです。
■種子法に直接は関わらないのですが、色々と問題視される遺伝子組み換えの作物。
これはもう実はかなりの部分に入って来ています。
それは原材料とかではなく、表示されない加工品の原料や家畜の飼料に入ってきているそうです。
モンサント社の遺伝子組み換えの作物を例にとると、
まず、除草剤ラウンドアップに耐性を持った大豆を遺伝子組み換えによって作り出します。
そして、その遺伝子組み換えの大豆を生産者に購入させます。
そこにラウンドアップを撒くと、遺伝子組み換えの大豆以外は枯れてしまいます。
これは大幅に除草の作業を短縮できることを意味しています。
生産者はモンサントから種さえ買えば、除草の手間のいらない楽な大豆作りができるというからくりです。
しかし、自家採取していた以前とは違い、
毎年大量の遺伝子組み換えの種子、除草剤を購入しなければならず、連作障害や地力減退で年々収穫量が減るのは避けられません。
すると種子購入の現金調達に困ります。
するとモンサントは他の農家に切り替えます。
残されたのは作物が出来なくなった広大な圃場と借金が残るだけ。
これが現代の遺伝子組み換え作物が生み出す負の連鎖だと思います。
■西川さんの話を聞いていると、農家の使命の大きさに気付かされます。
当たり前に種を自家採取して維持してく時代から、
種は買う時代になって来ています。
しかし、沖縄では種取祭(タナドゥイ)という名前の祭が残っています。
種を取るという事だけでも祭に成るほど、大事なものであるという意識があったのです。
僕は母島で持続可能な農を目指す身として、
この島の気候や大地に合った種を大事に保存して、生産していこうと強く心に思いました。
メジロちゃんが沢山桜の蜜を吸いに集まって来ています(*^_^*)
そんな最中、とても興味深い講演会がありました♪
2018年の4月に廃止された「種子法」についての西川芳昭さんによる講演会でした。
※これはイソフジの種です(父島)。
僕自身、色んな野菜の自家採取をしています。
巷では種子法の廃止に伴い、自家採取ができなくなると警告を発していましたが、
僕自身、その法律を覗いても、それに繋がる理解が全然進みませんでした。
今回、その話が聞けるという事でとても楽しみに会場に向かいました♡
※これはルビーローゼルの種です♪
■結論から言うと、種子法の廃止に伴い、自家採取が禁止されるということはないことが分かりました♪
とりあえず、その部分ですごくホッとしました。
種子法というものは、
米、麦、大豆の安定供給を都道府県に義務付けていた法律だそうです。
だから自家採種に対して、影響のある法律廃止でないことが分かりました。
しかし、まだ安心は禁物です。
「種子法」ではなく「種苗法」にはその自家採取に関わる部分があるらしく、
例えば、野心のある政治家が暴走して種苗法をいじった場合、自家採取が禁止される可能性はあるとのことでした。
※これはローゼルの種
■西川さんの話は様々な外国も渡り歩き、
旅人の目線で農を語れるところに面白さが詰まっていました♡
ここで文字にはできない色んな裏話の宝庫(笑)♪
講演後の懇親会、翌日は畑にも来てもらって、色んなお話を聞かせてもらいました。
農林水産省、国際協力機構、名古屋大学助教授、京都大学の農学部を経て、
龍谷大学経済学部教授でもある彼の話はあまりに面白かったのです。
恐らく、農業系での講演会では過去最高に面白かったです♪
様々な国、文化、フィールドに触れて多様化する目線が、そう思わせてくれたのかも知れません。
無類のネコ好きということもほっこりさせられました(*^_^*)
畑に来て、当たり前にローゼルを知っていて、嬉しかったです♪
■さて、問題の種子法の廃止についてですが、
賛否両論あります。
東北等、米・麦・大豆の生産地では各都道府県でそれを維持する条例が制定されている県もあるようです。
しかし、種子法の廃止によって、全国一律にリザーブしていた大事な穀物の維持管理は、
各地の状況によって分かれてしまっている現状を生んでいるようです。
西川さんのおもいとしては、
「政府が大事な国民の穀物の維持に関するものを放棄した」
が一番の大きな視点だった気がします。
「種子が消えれば、食べ物も消える。そして君も」という言葉があります。
それは国際的ジーンバンク(遺伝資源銀行)の創設に生涯を捧げたベント・スコウマンの言葉です。
確かにそうです。
種子が無ければ人は生きていけません。
除草剤ラウンドアップのモンサント社が種子を牛耳る意味が分かってきます。
種子を制圧すれば、その国の生活を制圧したに等しいのです。
これはモロヘイヤの種です。
1952年に出来た種子法。
国民を飢えさせないという目的で米、麦、大豆の良質な種を安心してすべての農家が使える環境作りを都道府県に担わせていた法律でした。
この法を無くし。公で維持するのではなく、民間に任せる流れはある意味、自由度は増すのですが、
不作の年など何か大きなダメージを伴う年があった時などは脆くなるのが容易に想像できます。
また、そういった農家の次世代の担い手の少なさもかなり問題です。
消費者はただ購入するではなく、
この生産者の切実な状況を知り、それに対してアクションを起こすタイミングに来ていると思います。
日本の自給率は40%を切り、切実な状況なのです。
■種子法に直接は関わらないのですが、色々と問題視される遺伝子組み換えの作物。
これはもう実はかなりの部分に入って来ています。
それは原材料とかではなく、表示されない加工品の原料や家畜の飼料に入ってきているそうです。
モンサント社の遺伝子組み換えの作物を例にとると、
まず、除草剤ラウンドアップに耐性を持った大豆を遺伝子組み換えによって作り出します。
そして、その遺伝子組み換えの大豆を生産者に購入させます。
そこにラウンドアップを撒くと、遺伝子組み換えの大豆以外は枯れてしまいます。
これは大幅に除草の作業を短縮できることを意味しています。
生産者はモンサントから種さえ買えば、除草の手間のいらない楽な大豆作りができるというからくりです。
しかし、自家採取していた以前とは違い、
毎年大量の遺伝子組み換えの種子、除草剤を購入しなければならず、連作障害や地力減退で年々収穫量が減るのは避けられません。
すると種子購入の現金調達に困ります。
するとモンサントは他の農家に切り替えます。
残されたのは作物が出来なくなった広大な圃場と借金が残るだけ。
これが現代の遺伝子組み換え作物が生み出す負の連鎖だと思います。
■西川さんの話を聞いていると、農家の使命の大きさに気付かされます。
当たり前に種を自家採取して維持してく時代から、
種は買う時代になって来ています。
しかし、沖縄では種取祭(タナドゥイ)という名前の祭が残っています。
種を取るという事だけでも祭に成るほど、大事なものであるという意識があったのです。
僕は母島で持続可能な農を目指す身として、
この島の気候や大地に合った種を大事に保存して、生産していこうと強く心に思いました。