小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

カメライフ~バランスを考える

2021年08月04日 | 母島 農 日記
■4日前からずっと僕の頭の中で鳴っている音楽があります。
中学生の頃に聴いた電気グルーヴの「カメライフ」♪
なぜかというと、ちゃんと理由があります(#^.^#)

今季、畑で島オクラに初めてカメムシが大発生しました。
過去にないほど今季は島オクラが絶好調なだけに晴天の霹靂(へきれき)でした。

うちの畑は農薬も化学肥料も使わない自然農の畑。
約10年以上オクラを栽培してきて、カメムシの大発生は初めての事でした。
その対処をしている時に僕の中で鳴っているのが「カメライフ」。
なんでだろう?
言わば「カメムシライフ」(笑)。


今季は超イケイケの島オクラでした。
最近大発生しているアジアベッコウマイマイも多少問題ですが、
先週くらいから今まで自分の畑でお目にかかったことのないカメムシが登場しだしました。
最初は少なくて気にならなかったのですが、
あれよあれよと大増加。

オクラもカメムシに喰われてスポンジ状に。
こりゃ収穫も見込めないワケです。

それで四日前から本格的に対策に追われることになりました。

普通の農家であれば農薬を散布してハイ解決!なのですが、
そうはいかない自然農。

師匠の本を調べたり、ネットで色々調べて、
木酢酢や草木灰、唐辛子エキスなど有効そうな情報がありましたが、
まずは目の前のカメムシくんたちを除去しなければいけません。

まずはペットボトルの上を切って、
中に不要の油を2センチくらい入れて、
そこにポトポトと落として捕獲することにしました。

こうするとカメムシのあの凄まじい匂いは皆無です♪
そんな捕獲作業で鳴っていたのが何故か往年のカメライフでした(#^.^#)


■そんなこんなで、
初日は300匹、
2日目は200匹、
3日目は20匹、
今日は10匹、
とどんどん減ってきました。

捕獲するのがあまりに臭くなくて、
日に日に自分の捕獲技術も向上するので楽しく、
頭の中のカメライフもガンガンで、
数が減ってきたのが寂しく感じるくらいでした(笑)。

Facebookにカメムシの事を書いたら、
まあ沢山の反響があり、その中には食べるとパクチーの風味という記事の紹介まで(笑)。

油で溺れてしまったカメムシは、最初は堆肥に入れていたのですが、
ネズミが大好きなようで、朝には油ごとなくなる始末。
烏骨鶏にもあげてみようかなと思っています。

モロヘイヤはカメムシの被害とは無縁で絶好調です☆
これで我が家は毎年、夏バテ知らず(#^.^#)

■さて、ここで自然農らしく、
今までなかったカメムシ大発生の原因の観察です。

近所の畑のオクラには皆無。
僕の畑の、しかも40本あるオクラのうち、
特に15本くらいに集中しています。

今年は春も7月下旬も例年にないほど雨が多く、
夏にしては涼しいし、不思議な気候です。

位置を見ると、去年オクラと同じアオイ科のローゼルを作った畝に集中して発生しているようにも見えます。
化学肥料も与えておらず、
投入したのはヤギ糞の堆肥を少しくらい。
連作障害だったり、
何かバランスを欠いた結果だと思います。

病害虫にしても、病気にしても、
人間生活にしても、自然にしても、
現象だけでなく、
その結果に至る背景やプロセスにフォーカスするのが、
自然農の、そして暮らしの醍醐味かもしれません。

まだまだ頭の中のカメライフは続いています☆

■そんな日々の中、バランスや調和の大切さを再確認していたのですが、
ふとそんな事を考えさせられる展示がありました。
いつもであれば、
普通に見て、すごいなぁ、素敵だなぁと通り過ぎるものです。

今、母島の船客待合所で展示されている、小学生高学年の展示を見て、ふと感じるものがありました。

子供たちの展示はもちろん素晴らしいのです。
オガサワラオオコウモリやミズナギドリの説明、
丁寧にイラストで説明されていています。
どれも素晴らしく描かれています♪

でもふと気付くと、そのすべてがアカデミックな自然の話、
貴重な小笠原の自然の話が全てを占めていました。

もちろん、小笠原の大自然はとても素晴らしいし、
もちろんその貴重な自然を知ることは大事なのですが、
今までの展示にあった、
子供目線の地域の発見や、
ゴミの処理、地域を維持する暮らし目線の内容が著しくなくなってた事に気付きました。

これは世界遺産になって10年で顕著に表れたものな気がします。

今まで、自分が自然保護の仕事側だったので、
気付かなかっただけかもしれませんが、
この10年でもそうとう島の子供の教育の流れは変わってきています。

自分がこの春から
産業廃棄物の処理や運搬、
ゴミの回収、入港の物資の配達、
青年会やふるさと検討会、消防団などの地域活動、
そして便利屋や福祉の仕事をすることで見えてきたものがあります。

学校の先生にこの話をしてみたら、
先生方も赴任は3年くらいで島の暮らしのことよりも、
沢山資料や分かりやすく受けがいい自然研究目線が多くなってしまっているのかもとの事でした。

確かに世界遺産の小笠原。
色んなパンフレットや講演、情報を見ても圧倒的に自然学術関係が多いことに気付きます。
地域のインフラや文化、人間活動の資料はほとんどお目にかかれません。

これはどうしたものかと考えるきっかけになりました。
島の自然対策などは内地の研究者が多数を占める科学委員会で決められますが、
人の暮らしを総合的に決めるのは、やはり村議会ということになるのでしょうか?

その中で島はその島の人がどうしていきたいのか?
がとても大事だと思います。
外部から価値観を押し付けられて、誘導されるものではないと思うのです。

それとも外部の人の持っていきたい方向に甘んじていくのか?
今はあまりにそのバランスが偏ってきているのではないか?
そう思えるのです。
いい意味でターニングポイントな気がします。

自分達の感じていることや考えていることを
地域の皆が大切にして、
自分たちで動かしていく地域になっていってほしいと思っています。

そんなことを考えていたら、
一緒に母島部活動の活動をしているおっくんが素敵な記事を紹介してくれました。

【外部の人間が、上から目線で、
自分たちの価値観を押し付ける構造はどこでも起こり得ますね。
自分たちの正義が、相手を幸せにしているとは限らない。気をつけないといけない。】

これ、すごく大事な視点だと思います。
これはニジェールで活動している三木さんの対談の中の言葉です。

興味のある方はぜひご覧になってみてください(#^.^#)
やはり、ここでも大事なのはバランスな気がするのです。

白人がインディアンを野蛮で低能な人と決めつけ、
先住民文化を禁止し、文字やキリスト教を押し付ける。

実はインディアンなどの先住民は、
文字ができないのではなく、
言葉には文字にできないニュアンス(言葉の音、間、表情など)が沢山含まれていて、
文字にしたらそれらを失ってしまうと考えて、口伝文化を大事にしていたというのです。

多様で持続可能な先住民文化をことごとく破壊してきた先進国の行い。
いい部分もあるのでしょうが、
やはりそこはもっと相手に、その土地の人に合わせて共に考える必要があると思うのです。


いかなる場面でも調和とバランスにフォーカスする。
実はすごく大事なことな気がします。

2019年に金沢文庫芸術祭に関わる浅葉弾さんが言った「調和(バランス)」と言ったのを思い出しました。

どんな時もバランスを保たなければ持続可能ではない気がします。
そんなことを考えるカメムシライフでした(#^.^#)
カメムシ、学びになるなぁ~☆

あんまりカメムシ退治でカメライフとか言っていたら、夕食に「カメの手」が出てきました(笑)。
これね、フジツボの仲間で、
とっても美味しいんですよ♡

中身を覗くとこんな感じです。

中身を箸でほじりだすとこんな感じです。
中身も美味しいし、汁物に入れても出汁が利いて最高です♡

小笠原には生息しておらず、
八丈島のを頂きました(#^.^#)

どうもありがとうございました!
ご馳走様でした♪


「種」を蒔く。そして…

2021年05月15日 | 母島 農 日記
■今、夏野菜の作付け終盤です。
まだまだ種を蒔いています。

日常生活でも沢山の「タネ」を蒔いていると感じますし、
沢山の「実り」を頂くことも、感じることもあります。

日々、感謝ばかりです(*^_^*)

これは島オクラの種です。

いつも自家採取をしています。
自家採取の種は、その土地の土と気候に合わせて、どんどん馴染んできます。
成長も発芽率もダントツでいいです♪


今回の島オクラ、実は自分の自家採取した種ではありません。
去年は長雨とネズミの害で種が採れなかったのです(涙)。

しかし、2年前に種をお裾分けした方が、上手に種を採ってくれていて、
前シーズンの種を分けて頂きました。

本当に有難いことですm(__)m

ローゼルもそうですが、
お裾分けした事で、種を絶滅させるリスク回避になっているのです。

そういう意味で、種を蒔く(この場合は種を分散させるという意味)は大事なことであり、
こうした実り(種を分けてもらう)に繋がる事もあります。


うちなーローゼルや、黒あずき、島オクラなどこうした恩恵を頂いています。

■今はジャガイモの収穫シーズンです。

いつも種イモを農協で購入し、
少しだけ介護の職場にお裾分けしています。

先日は素晴らしい収穫ができました♪

高齢者の皆さんも大喜び(#^.^#)
昼食にはじゃがバターにしてくれて、みんなで舌鼓を打ちまくりでした(#^.^#)

こうした実りのひとつひとつが嬉しいですね。

ジャガイモはナス科で、トマトそっくりの実をつけることがあります。
しかし、その実は猛毒でヤギが食べたら、即死んでしまうとか。

ジャガイモはその実の中に実は種を実らせています。
(品種改良はこの部分を使っていくようです)

地中に成るイモは、また別の意味の実りなのでしょうね。


畑では大豆も蒔いています。

去年はネズミの猛攻に遭い、
なんと枝豆の前に駆逐される悔しい思いをしました。

今年こそは!!と意気込んでいます。

これは八丈からやって来た里芋の葉っぱの上の水滴です。

里芋の葉っぱは小さな産毛がいっぱいあって、水滴を表面張力で転がせますm(__)m
これがなかなか楽しいのです(#^.^#)

いや~畑行っても子どもみたいな気持ちに良くなっている気がしますよ(笑)。


■さて、昨日はまたやりたかった仕事ができました!
それは貨物船、共勝丸の荷物の仕事です。

共勝丸は島の暮らしを支える貨物船。
建築資材や燃料、車両、産業廃棄物などを運んでくれています。

共勝丸の本社はなんと東北の石巻。
東北弁バリバリの皆さんとお話しできるわけです♪
(僕も東北出身)
「あのロープ取ってけろ!」
「このスイッチわかんね~べ!?」
久々の思いっきり遠慮のない東北弁は嬉しかったです(#^.^#)

相手の出身地を尋ねたら、
「そりゃ東京に決まってるべ~!」
と言われて大笑いしました(#^.^#)

妻が結婚するまでは1度もおが丸に乗っておらず、ずっと共勝丸だったり、
母がカナダで危篤になった時に僕を乗せて励ましてくれたり、
WWOOFで家族で日本1一周の学びをした時に帰りも共勝丸でした。

このブログ記事は2018年の先代の共勝丸の最終航海の時のものです。

そんなご縁のある共勝丸のお仕事に関われて嬉しいです♡

命の危険が潜む、港湾仕事なので、
初日だった昨日は1日終えたらヘトヘトになってしまいました(#^.^#)

船員さんに、
「じゃあな!また次も来いよ!」
と言われて嬉しかったです。

方言って嬉しいもんなんですね(#^.^#)

※写真は港湾仕事をしながら撮る暇がなかったので2020年1月のものです☆

これも色んな蒔かれた種が実ったものを感じます。
ご縁という種。

一期一会ですね(#^.^#)。


■さてさて、昨日はついにコロナワクチンの接種の予約のお知らせが我が家に届きました。

みんなそれぞれ、
よく自分で調べて、
納得して打たないといけないと思います。

僕の近辺でも、
医療従事者を中心にワクチンの接種がよく耳にするようになりました。

カナダ留学している長女も同様です。

しかし副反応で若い人も死亡しているケースも複数あるそうです。

5/12発表、厚生労働省のデータ
これを見ると因果関係は特定できていないようです。

今の所、そこまで急いで打つ必要があるのか良く考えなければいけません。
色んな副反応の生の声も聞こえているのも事実なのです。

僕は色々考えましたが、
今の所、打たない考えでいます。

人それぞれでいいと思うのです。
自分の考えを推しつけてはいけないと思いますし、
強制しても行けないと思います。

これで後遺症や命を落としても、
因果関係が認められなければ、何も補償はないのです。
Yahooニュース



■畑のルビーローゼルのアダルトな雰囲気の花です。

これは葉っぱを食用にできるローゼルの品種です。
食用ハイビスカスなので、花はもちろんハイビスカス。

今年の夏も楽しませてもらいます♪



■こちらはキアシシギさん。

黄色い足のシギなんて沢山いるのに、何故かこの子はキアシシギ(笑)。
結構、可愛くてお気に入りです(#^.^#)



セイタカシギさんも来ていました。

ほんとこんなに途中の道のりで休憩場所のない小笠原まで良く渡って来てくれたと思います。
母島に到着しても、衰弱で死んでしまう鳥もいます。

無事に母島でゆっくり栄養を蓄えて、
また別の地に渡っていけることを祈っていますm(__)m

STAY FARM

2020年04月22日 | 母島 農 日記
■こんなときだからこそ、
種を蒔く。
ローゼルの種を蒔く。
野菜の種を蒔く。

自分たちの食料を作るために。
文字通り、食っていくために。

新コロナで内地から食料が、
外国から食料が来なくなるかも知れないと考えて、
10年以上前から清水さんと一緒にやってきたNPO法人ワンライフ。
去年行ってタロイモを習ったハワイ。
大海原を漕ぐカヌー。
そして、フラ。

みんながどんどんつながってくる。

こんな時だからこそ、自給自足が大事になってきます。
まさにSTAY FARMだとおもいます!!


今期はなんとパッションフルーツを自家用で栽培。
僕はあまり好きではないのですが、次女が大好きなので、作ることに。
先日は美しいトケイソウとしての花を魅せてくれ、その横には大きな実も成っていました♪

収穫期が楽しみですね~(#^.^#)


大根は美しい可憐な花を咲かせています。
以前はその後の種をオガサワラカワラヒワに食害されて困っていましたが、
今はカワラヒワ自身が絶滅の危機に瀕していて、ほとんど見れなくなってしまいました。

勝手なもので、被害の時は困っていましたが、いざ来ないと寂しいものです。


■春にしては珍しい大時化、母島のとある山の中で仕事中に大きなリュウキュウマツの木を発見したので、
とりあえず登ってみることにしました(笑)。

とっても気持ちのいい眺めだったのですが、
ノスリさんがピーピー鳴いています。

これは繁殖時期の繁殖エリアである証。
早々に退散致しました☆


■ちょっと個性的な直物たちを撮ってみたので紹介しますね。

【ツルワダン】
海岸の崖や砂地、草地に生えている小笠原固有種です。
ちっちゃなタンポポみたい(#^.^#)

絶滅危惧種ⅠⅠ類(VU)に指定されています。

種子でも増えるようですが、
つるが脇に伸びて、次の株が生まれる事からこの名が付いたようです。
結構、可愛くて好きです♪


【オオハマボッス】
ハマボッス の変種で、小笠原諸島に分布。

スゴイ名前だなぁ~と思ったら、
ボッス(仏子)とは仏具の仏子のことで、
花の付き方がこれに似るということからそう呼ぶそうです。。
名前のように海岸付近に育ちます。


【シマウツボ】
突如として地面からモリモリと現れる不思議な小笠原固有種。
主にこの春の時期に見られます。


■人間達が新型コロナウイルスでパンデミックな状態になっていても、
自然界はまったく関係なく、淡々と流れて行っています。

渡り鳥のタカブシギ。

なかなか勇ましい表情で撮る事ができました♪


その横にはツグミちゃんかな?
地味で小さいけど、僕は結構好きな鳥です?


ある朝には小岸壁にサギ軍団が集まっておりました!!
これは珍しい!
ダイサギ、チュウサギに紛れて、ちゃっかりアオサギがいるのが微笑ましい。

チュウサギの飾り羽が美しいけど、風になびいて何とも言えない姿に。



■先日は1日72mm降るという、この季節には珍しい雨模様。
久々に行った玉川農業ダムは、なんとオーバーフローしていました。

去年の今頃は渇水で、貯水率30%切っていたのがウソの様です。

本当に有難い限りです♪



■日本の新コロナウイルス感染者がついに1万人を超えました。
ロックダウン、医療崩壊をおこしている深刻なニューヨークからは
「日本は1か月前のニューヨークみたい!油断してるとこうなるから、外に出ないで!」と
訴えています。

まるで嘘ではないか?という様々な虚構記事に、正面から対峙しています。
そう、確実にコロナで亡くなる人は大勢出ていて、その死に目に会えていないのです。


日本も島もまだまだ認識は甘く、残念なことにまだまだ感染は広がると思います。
諸外国に比べて、規制は甘く、自粛お願いばかり。
韓国や台湾が新規感染者が極端に低くなっているのは、
やはり強行な対応が功を奏していると思います。

日本はそもそもオリンピックの問題で初動が遅れているうえに、
緊急事態宣言も1週間の遅れ、
どんどん後手後手になっています。

休業補償を手厚くして、とにかく人が外に出なくてもいい状況を作るしかないと思います。

ひよこ誕生♪母島の春

2020年03月21日 | 母島 農 日記
■うちは畑で烏骨鶏を十数羽飼っています。
なななんと!ついに待望のひよこが生まれました♡

毎年、卵を温めるも、なかなか孵化しませんでした。
今年はその絶対数を増やし、ようやく1匹孵化しました♪

本当に久しぶりです!!

速報を受けて、普段ではあり得ない早起きをして、畑に来た次女ちゃん(笑)。
抱っこした後は「ぴよぴよ♡」しか言わなくなる畑の朝です(*^_^*)

動物の赤ちゃんはほんと全部可愛い。
種別が違っても可愛い♡

ずっと、うっとり眺めています♪

もう、これはみんなに可愛がってもらうためとしか思えないほど、
幼い命は儚く、存在自体が可愛いのです♡

思えば子ヤギも子豚も子犬も仔猫もヒトも、
ちっちゃいころはみんな可愛いのです(*^_^*)

うちの次女さん、もう連日ひよこに会いに畑に通っています(笑)。


■現在、うちの畑ではヤギと一緒に烏骨鶏を飼っています。
今の所、大きな問題もなく、それなりに仲良く過ごしております。

しか~し、可愛い存在が来ると話は別です(笑)。

いつも可愛がってもらっていたのに、急に放っとかれるヤギのゆり。
思わずこんな顔に(笑)。

昔、子猫を拾って、家族中が「きゃあ~♡」になってしまい、
飼っていた犬が尻尾すら垂らして「どうせ、俺なんか、仔猫みたいに可愛くないんだ…」とトボトボ歩き去って行ったのを思い出しました(笑)。
(そんなことないぜ!!遊ぼう!!と言うと、最高の笑顔ではしゃぐ犬の一途さにもヤラれましたw)


■さてさて、そんな3/20は母島小中学校の卒業式でした。
総理大臣による全国一斉休校の要請。
東京の島では小笠原村と青ヶ島村だけがいち早く、体制を整え、学校を再開しました。

卒業生が撮った素敵な瞬間。飾りのブーゲンビリアを空高く舞い上げる!!

しかし、島でも新コロナ感染防止対策の為に
在校生と卒業の保護者以外は会場に入れない厳戒態勢の卒業式。

いつも島の人がみんなの晴れ舞台を見に来て、
感動する式なだけに、見に行けず悔しかったです。

後から校長先生に「校庭でやれば良かったですね!」と言ったら、
「ああ!そうじゃん!!もっと早く言ってよ!!」と悔しがられました。
思いついたのが式の2日前だったのが悔やまれます。

そうすれば兄弟も島の人もみんなで祝福できたのに~~!!
ピンチはチャンス!
もっと柔軟に考えて行動して、楽しんでいこう(*^_^*)

そんな訳で、僕の職場でもある明老会のかえるさんも学校前で祝福の笑顔♡
前日に、去年の台風の影響で咲かなかった島のカンヒザクラを咲かせようと、
利用者さんと作った桜の花も飾られています(*^_^*)

愛の気持ちが大き過ぎて、花弁が通常の10倍くらいのサイズになって、祝福してくれています。

うちの長女が母島中学校を卒業したのが1年前。
もう1年も経つんですね~

今はカナダの高校に留学し、楽しそうに過ごしています。


■そして、なんと!
母島フォトコンテスト2020の優秀賞に応募した写真が選ばれました

タイトルは「虹を越えて」。

ははじま丸の先に虹がかかり、カツオドリが越える光景。
20年近く住んでいて、初めての光景でした♪
一眼レフでなく、小さなコンデジで撮った作品です(笑)。
素直に嬉しいです♡

実はこの写真、カツオドリは虹を越えてますが、
ははじま丸に乗ってる自分たちは、沖港に向かってもどんどん虹が後退し、
虹を越えれてないんです(笑)。

先日は母島島民の受賞者5名と一緒の表彰式がありました(*^_^*)※あとの人は内地の様です。

優秀賞で可愛い賞状(裏が当選作品!)と賞金5000円を頂きました!
わあい!!

早速、その場で母島産のカカオで作られた、超高級チョコレート「TOKYO CACAO」(3000円+税)を購入しました♪

ひとかけら数百円もする超高級チョコレート。
高級すぎて、普段は絶対買えないのですが、
表彰を受けたこれはチャンス!!と思って、観光協会で勢いで購入しました♪

まだ食べずに大事に取ってありますが、とっても楽しみです(*^_^*)


■そしてまたまた嬉しい報告。
2か月遅れでレモンの花芽が来ました!

去年の台風で大ダメージだったからか、いつもの時期には全然花芽が来る気配すらありませんでした。
今年は実を付けないのかもと思っていただけに、本当に嬉しいです♪

自然の力に感謝ですね(*^_^*)!

今年は暖かい冬で不作気味だけど立派な人参も採れています(*^_^*)

本当に有難い限りです☆

これからは夏野菜の作付けシーズンです。
オクラやローゼルがこれからになります。

今の所、玉川農業用水ダムの水はほぼ満水!!

飲料水の乳房ダムは95.8%(2/21現在)若干減ってきているそうです。

水がある事が当たり前でなく、
本当に有難いことを実感しています。

星野道夫さんの名作「旅をする木」の一節
「寒いということが人と人を暖め 遠いということが人と人を近づけるんだ」
そう、離れることで気付く沢山の気付きがあります。

飲み水も、人々と語り触れ合える状況も失ってハッと大切な当たり前と気付かされたものです。

日々に感謝ですね(*^_^*)


梅雨明けの母島畑

2019年06月26日 | 母島 農 日記
■ようやく梅雨が明けた小笠原・母島!!

午前に山の仕事、午後に畑が主なのですが、
その合間に海で泳ぐのが夏の醍醐味なのです♡

昨日は大好きな石次郎海岸へ。

道路から階段を下りると、そこはコンパクトなプライベートビーチが待っています(*^_^*)

梅雨明けしたと思っても、まだ雲は真夏(入道雲!)にはなってません。
しかし、海と空の碧さは梅雨時期のそれとは別物なのです!


暑い日差しに外労働で、体は火照り、汗だらけ。
不快感度MAXの体を一気にリフレッシュしてくれる海の存在は、本当に欠かせません。

クーラー嫌いの僕にとって、夏のクールダウンは完全に海に依存しています(*^_^*)

海岸には沢山のプラゴミが漂着していたので、これから毎日拾って綺麗にしていきます♪
これが自然への僕流の恩返しです☆


■さてさて、農園のブログと名打っていながら、
最後に畑の事を記事に書いたのはいつのことやら(笑)。
※遡ってみたら4/11のハワイ帰りの記事以来でしたw

怒涛の返還祭ダンス練習も終わり、ようやく記事を書ける余裕が少し出てきました。

3月下旬にハワイに行く前に蒔いた母島ローゼルはもうこんなに大きく成長しています。


蕾の様に見えますが、まだまだ新芽がどんどん伸びていく盛りです☆


母島ローゼル、今年は今の所、順調です!(販売はだいたい9月下旬以降です)

お楽しみに♪


去年は存分に楽しませてもらった葉を利用するローゼル、「ルビーローゼル」。

他のローゼルに比べて、香りが高く、
秋の実の収穫まで待たずに、
暑い夏でもローゼルの色と風味を楽しめる、
今後期待の品種です♪
他の品種より、酸味が少し弱いです。


蒔いて作付したものより、こぼれダネの方が見事に成長しまくるというジレンマ付き(笑)。
1年草ではなく、2年目も楽しめるのが特徴です♡
去年よりは多く栽培できていますが、本格的には来年以降になりそうです。


晩生のうちなーローゼルは母島ローゼルよりはゆっくりと成長しています。(これはこぼれダネで発芽した株です。)


気温の低い梅雨でいまいち伸びが悪かった島オクラも気温が上がり、ぐんぐん勢いが増してきました!
いやっほう♪


予想外の長雨で掘れなかったジャガイモもようやく掘る事が出来ました(笑)。
まだ掘りきれていません(泣)。


ゴボウは見事に茂っています!
島ゴボウは本当に香り高くて美味しいのですが、粘土質の土を深く掘るのに本当に難儀します(笑)!


こちらは、今話題のミラクル・ツリーことモリンガ。

最近、父島では加工品も販売されている、高栄養なモリンガ(わさびの木)です。
気温が上がり、ぐんと茂って来ました!


夏の葉物、モロヘイヤも気温が上がって「俺の季節!」と言わんばかりに伸びてます(笑)。


レモングラスもしっかり茂って来たので、そろそろ出荷しようかな…

これらの作物はすべて農薬、化学肥料、駆除剤(ネズミやマイマイなど)を一切使用せずに栽培しています。
ゆる~くですが、10年続けて見えてきたものが色々あって面白いです☆


■返還祭が終わり、
毎日あった夕方の怒涛のダンス練習がなくなったので、ようやく家族で夕陽を見に行く事もできました♪

雲が多かったけど、焼けがとても綺麗でした。

この時間を持てることが、最高の贅沢と思います(*^_^*)


最近、また久々に天然記念物アカガシラカラスバトをよく見かけます。

一見、日本の景色に見えませんね(笑)。

この梅雨の時期は雲が低くなり、あかりに寄せられて海鳥が集落に不時着します。

今回はアナドリさんを保護しました。
※東京都鳥獣保護員の業務です。

次女と一緒に翌朝に無事の放鳥を見届けます。

無事に沖へと飛んで行って、ホッとしました♡


島カヌーもこの夏の到来を待っていたかのようです♡
やっぱ島の夏と言えば、海とカヌーでしょ♡

小笠原は日本で最初にハワイからアウトリガーカヌーが伝わった地です。

石器時代にも小笠原にはカヌーがあった遺跡が見つかっています。
今、島でカヌーを漕ぐということは、
太古の民と同じ目線で島を、海を見る事と思っています。

太古の民はどんな気持ちで漕いでいたのでしょう?


娘たちも海で遊びまくれる夏の到来が嬉しいようです☆
さあ、存分に楽しむぞ~~!!

2週間ぶりの畑。自然は最高に逞しい☆

2019年04月11日 | 母島 農 日記
■今回の戻りのおが丸で素敵な企画を発見しました♪
小笠原海運の創業50周年を記念した、とっても楽しいスタンプラリー(100円)をコンプリートすると超小さいナノブロックのおが丸が貰えるのです!!

僕は今の所まだですが、老眼ではきついであろう超細かいブロックの数々。

しかし、船で退屈している子どもにとっては最高のおもちゃとなりました♡

しかし、スタンプラリー付属の問題が子供じゃ解けないほど長ムズいのです(笑)。
歴代おが丸のフィンスタビライザーの有無や、
ノットとkm/hの計算など超難易度高いです(*^_^*)。

船に乗っている島歴の長い友人知人の智慧もお借りして見事コンプリート!!

結構良くできていました♪
次女も大喜び!!

おが丸に乗る皆様、大人も含めてぜひぜひお試しあれ!!


■さてさて、2週間も空けていた我が畑。
ヤギと鶏のお世話は
島の友人が快く引き受けてくれました!
本当に感謝感謝です!!

春先には烏骨鶏たちも沢山卵を産んでくれます。

幾つかはひよこに孵そうと思いますが、基本は食べます。

有難い恵みです♡


■一番の気がかりは、ハワイ行き出発の2日前に蒔いて行った母島ローゼルと島オクラの発芽状況でした。

母島ローゼルは見事に育っていました。
このタイミングを逃すと梅雨に入り、マイマイの被害が甚大となるので、この乾燥した時期にある程度まで大きくするのが無農薬のコツとも言えます。
渇水が深刻な小笠原ですが、乾いている時期も重要なのです。
生息する虫もとても偏っているので、色んな駆け引きが必要になります。


発芽率のいい箇所はいくつもの元気なローゼルが育ってくれていました。
この芽は最終的には間引きして1本立ちにしてしまうのですが、
あの小さな種から大きな双葉が出てきて、スクスクと育つ姿にいつも感動します♪


記録的な渇水の今季の小笠原。
ハワイに行く前に、洗剤を使わない自宅の洗濯排水を運搬し、種を蒔いた箇所にその水を撒きました。

春の作付けの一番シビアなタイミングで留守にしてしまったので、
とても気が気じゃなかったのですが、こうして半数以上が直播で無事に育ってくれているのを確認できてホッとしています♪

直播きのローゼルはポット育苗と違い、台風の強風にも抜群の粘りで耐えてくれるので、可能な限り直播きで栽培しています。
これからはうちなーローゼル、ルビーローゼル、レッドやパープルローゼルも蒔いていきます。



こちらは島オクラ。(古い方はネリと呼びます)
自家採取を行うと驚くほど発芽率がいいことに驚きます。
今期もよろしく頼んだよ、オクラちゃん。


■3月出発時にはあまり見かけなかった野菜の花たちが見事に畑を彩っていました♡

これはキク科のサニーレタスの花。

大葉春菊の花。

可憐ですね~

中には黄色だけの花もありました。


パクチーことコリアンダーも見事に満開となっていました。

葉っぱで利用するタイミングを逃してしまったので、今期はしっかりコリアンダーシードを収穫したいと思っています。

アブラナ科のボス、大根の花です。

花の傍らには沢山の種が成っていました。

この種が茶色く成熟したころにいつもオガサワラカワラヒワの襲来にあって全滅することがあります。

しかし、そのオガサワラカラワヒワ、近年では小笠原で一番絶滅が心配されている鳥類になっています。
バジルや大根の種も好きなので、密かにカワラヒワ待ちするのも悪くないなと思っています。


■トマトたちも見事に成っていました。

これは加工用のサンマルツァーノ。

中玉トマトもそこそこ。


今年はミニトマトのぷちぷよも絶好調です☆

トマトは出荷するほどは作っていないのですが、
やはり赤い作物は畑で映えますね☆

人間の都合で留守にしていたにも関わらず、作物達はとても逞しく自然の力でスクスクと育っていました。

やはり自然の力は偉大です。
感謝の気持ちでいっぱいです(*^_^*)

今回船で一緒だったアメリカ大陸の有名な何千キロのトレイルを歩く友人が言っていた言葉がとても興味がわきました。
「人間は色んな装備を整えないと自然の中を何千キロも歩けない。
 でも野生動物は体一つで悠々と大自然の中を生きている。
 本当にすごいことだと思う。」

人は近年、便利になるにつれて多くの力を失っていっています。

今回、ハワイに行っても、日本の田舎でも思いますが、
先人たちの卓越した能力、叡智をなんとか引き継いでいかねばならないと強く思いました。

島は桜の季節~いまさら冬休みを振り返る(#^.^#)

2019年02月15日 | 母島 農 日記
■今年の小笠原諸島の冬は暖冬です。
冬の母島は気温が13度を下回ることはないのですが、
今年は特に「寒いっ」と薄着で呟く日が少なく、暑いなぁと思う日が多い印象です。

その上、渇水が深刻なものですから、なんだか落ち着かない一足早い春を迎えています。

先日行った父島ではカンヒザクラが沢山、花を咲かせていました。
母島ではまだ数個咲いている程度です。

南で暖かい母島の方が開花が後というのが、なんだか不思議なものです☆


■また、先日は御蔵島から観光視察に来ている皆さんに、乳房山を案内するという機会に恵まれました。

本業でやっているガイドさんに空きがなく、頼まれたものでしたが、
僕にとっては乳房山のガイド自体初体験です(笑)!!
僕だけでは不安なので植物に超詳しい友人にサブで付いてもらい、8名の皆様をご案内しました。
あ、メインのガイドは小3の子供達です☆

後から思えば猛烈に反省点はあるのですが、天候も良く、気持ちのいい乳房山でした(*^_^*)

御蔵島の話も沢山聞けて、すごく楽しいひと時でした☆

乳房山を6時間かけて歩いた後は猛者だけが残り、アウトリガーカヌー体験へ。

男同士、色んな話をしながらのアウトリガーはとても面白かったです♪
夕陽も一緒に見れて、とても楽しかったです。

貴重な機会をありがとうございました!

■そんな中、少し記憶を冬休みに戻してみたいと思います。
久々に次女が畑に来てくれました!

今回の作業はジャガイモ植えです!

毎年やっているせいか、非常に手際のいい次女。

切った断面に灰を付ける作業も30cm間隔に植える事も、
当たり前に知っている子供の戦力は凄いです!!

ひとりでは全然進まないモノが、あっという間に進んでいくのです(笑)。

小笠原でジャガイモを植えるのは12月~1月頃。
目安としては菜の花が咲き出した頃です(島の場合は西洋カラシナ)。

次女が畑に参加してくれると、まあ楽しい♡

就学前は毎日のように来てくれていたのが懐かしいです。

作業の合間に焚火をしたり、虫取りをしたり、ブランコをしたり…

今回も植える作業を終えたら真っ先に木に登っておりました(笑)。

おサルさんなのは相変わらずです☆


■子供たちと過ごすのはとても貴重な時間です。
中3の長女と過ごすのもあと1か月ちょいなのです。

冬休みをさらに遡り、クリスマスを振り返ります(笑)。

今年はお菓子の家を作りました。

これは次女の作品。
凄く気合が入っていました♪

長女の作品は僕が見る前にお腹の中に(笑)!!

僕は適当に平原インディアンの移動型住居、ティピーを作ってみました☆

超手抜きです(笑)。

妻は大好きなクジラの尻尾が特徴のお菓子ハウス。

みんなやりますね~

そんな時間を過ごせるのが本当に有難いです。


■年明けは初詣のあとに日本一早い初日の出を見に行き、日本一早い海開きに参加しました☆
今年成人した島の子供たちが木槌で開けてくれた美味しい樽酒を味わいながら、南洋踊り、獅子舞をやっていきます。


毎年恒例となったギョサン飛ばし大会。

4年前までは毎年カヌー大会が正月に企画されていたのですが、5年くらい連続で荒天で開催できず、
苦肉の策として実施されたら意外と好評で続いています♪

ずらりと用意された公式ギョサンを履いて飛ばすのです。

線を踏んだり、コース外に出してファールしたりで観ていても超面白い(笑)。

妻と次女と出た僕たちはなんと入賞しました!(内容はなんだっけw?)


そんなこんなでこれからは怒涛の送別シーズンの始まりです。
長女は中学校生活最後の母島のひととき。

お互い、存分に味わいましょう(*^_^*)


ローゼルの実の状態の区切り。~忙しい10月の最中。

2018年10月20日 | 母島 農 日記
■僕が思う1年で一番忙しい10月。
ローゼルの収穫、娘2人の誕生日、フラオハナ、ハロウィン、冬野菜の作付け…
さらに今年は返還50周年ということで文化歴史交流祭、月末に音楽祭と、怒涛のように日々は過ぎていきます。


先日、ローゼルにハサミを入れた瞬間に、
“イケイケの時期”を終えたことが分かりました。


そう、超短期作物のローゼルの収穫は大きく分けると3つの時期に分かれます。
9月下旬から10月上旬の“イケイケ期”。
これはローゼルがほんと文字通りイケイケの時期で、
実の張り、艶、鮮度保持、色んな観点から言ってパーフェクトなノリノリの時期です♡
この時期のローゼルは常温でも2週間は鮮度を保持できます。

その後に来るのは、
ローゼルの“まったり期”。
ハサミを入れた瞬間に分かります。
旬のエネルギーが実の成りよりも種子の成熟に転換した頃合いです。

今までのパチンと切れる感じから、
少し水分が抜けて、もっさりと切れる間隔でしょうか。
明らかに感覚が変わるのです。
ローゼル自身が常に季節を生きていることを感じさせてくれる瞬間です。

さらにその先は、
ローゼルの“引き継ぎ期”。
もう次世代の種に命を引き継ぐのみのステージです。

もうガクの肥大は完全に止まり、種を包むホウの部分が肥大してきます。
もうこうなると僕の頭は完全に収穫よりも種取りのことが大部分を占めていきます。

大事な種を絶やすわけにはいかないからです。
ローゼルの種取りについては過去の記事にまとめています☆

昨日、出荷する為に収穫したら、もうすでに“まったり期”に入っていることが分かりました。
この瞬間に今期の内地発送を終了することに決めました
理由は満足のできる品質で発送できないからです。

今年は不作気味なので、例年よりもこの時期が来るのが早いです。
母島農協には継続して今月いっぱいは出荷予定です♪

■今年、内地発送へのポリシーと不作についてお伝えしました。
去年は豊作だったために、多くの発注を頂きました。
ありがとうございました!

でも今年はこんな状況なので、
遠慮してくれる人、
応援してくれる人、
それでもちょっとでも欲しい人、
多くの人がアプローチをしてくれました。

僕にはそれがとても嬉しかったです♡
本当にありがとうございます

今、畑の母島ローゼルは種を成熟させる時期に入っています。
その一方、去年から作っている晩生品種「うちなーローゼル」は蕾の時期を迎えています。

例年通りだと11月下旬からの出荷開始になります。
クリスマスシーズンにこの紅いローゼルがあるのはとても重宝してもらえていて、嬉しいです♡

さらに通年利用できる、葉ローゼルこと「ルビーローゼル」。
妻の研究により、お茶やジャムだけでなく、塩漬けも行ける万能なこのローゼルも、
繁殖の時期に移行しつつあります。

なかなか特徴的な実を付けています。

花は色がアダルトな雰囲気なのです♪


■先日、娘たちが一日違いの誕生日を迎えることができました♪
ふたりにはそれぞれ妻お手製のローゼルケーキが!

2回もケーキを焼いてくれて、本当に感謝です。
留守だった去年は僕が1回だけ焼いた気がします(#^.^#)

長女にとって母島生活最後の誕生日。
ついに15歳になりました。

次女は9歳。
来春からはなんともう4年生!!

僕からは3年分の写真アルバムをそれぞれにプレゼント♪
凄い枚数の写真をセレクトし、貼り付けて、コメントを書くだけでなんと1か月以上もかかってしまいました。
写真はデータの時代、子供がみたいときに手に取って思い出に浸れるように、3年おきに作成しています。
喜んでもらえて良かった♡

先日は母島のレストラン・アウストロでバースデイケーキのプレゼントを頂きました!
ありがとうございます♪

子供達がこうしてスクスクと成長できるのも、
みなさんのお蔭です!
どうもありがとうございます

忙しい10月はまだまだ続きますが、
僕にとっての一番のメインイベントを終えてホッとしています(笑)。

誕生日おめでとう♡


■こうして色々イベント続きだと、大変は大変ですが、
沢山の事に気付かされます。

上手く事が進んでいるときは嬉しいし、楽しいのですが、
上手く事が進んでいない時は、それはそれで大きな学びとなるギフトを頂いている気がします。

自分がもっと色々チャレンジして動くのも、
ただその流れに身を任せてみるのも、
どっちでも正解な気がするのです。

齢も37歳になると、
やはり考え方も姿勢も変わってくるのが面白いです。

でも変わらず、大事でいたい大切な部分は存在しています。
自分の心をSTAY GOLDでいられるか。

毎日、大事な人と接しながら、問われている気がします。



■これはハシビロガモ♀です。
なかなか強烈なルックス(笑)の渡り鳥です。

オナガガモ、ヒドリガモ、シマアジ、マガモ、マガンとカモ系が色々と増えてくる時期となりました♪

ほんとよくここまで来てくれたと心底感心します☆
彼らもどうして大きなリスクを抱えながらも長距離の「渡り」ということを選ぶのか。

南方に居座れば、年間を通して多くの餌資源は豊富な気がしますが、
夏場の北極海の豊かさにはかなわないという事でしょうか?


次回は先日行われた返還50周年事業の「文化歴史交流祭」についてお伝えできればと思います☆

■最後に今深刻なのが小笠原諸島の水不足です。
ここ数年、気候変動のせいかあまり台風が島を直撃しなくなりました。

そのせいか、雨量が激減し、この2年は春先に節水を呼び掛けるのが続いていましたが、
今年はなんと秋に節水のお願いの放送が始まってしまいました!!

こちらは母島飲料水用の乳房ダム。
空芯菜の栽培イカダが目立ちます。

貯水率は現時点で70%を下回りました。
これは雨の少ない去年の同時期と比べると60%雨量が少ないからだとか…

こちらは農業用水の玉川ダム。

こちらはもっと深刻で、6m以下となり、
貯水率は50%を切っています。

また毎日の処理水の運搬が今日から始まります。

僕も家の洗濯水など(洗剤を使ってない)を運ぶ毎日に追われることとなりました。

雨さん雨さん、沢山沢山振っておくれ!!!

母島に帰って来てからの畑

2018年08月30日 | 母島 農 日記
■1か月の夏休みを終えて島に帰って来てみて、まずホッとしたのが畑の様子でした。
いつも留守中に必ずと言っていいほどやってくる台風。

今年は小笠原に接近する台風は多いですが、
直撃はギリギリでしないで、
見事直前でコースを外れています。

お蔭で畑の様子は草ぼうぼうでしたが、平和そのものでした♡

烏骨鶏たちもみんな元気でした♪

ヤギたちも元気そのもの。
家畜たちは留守中にお世話をしてくれる方がおり、
その方が毎日通ってくれたおかげで、
私たちも安心して旅ができました。

本当に感謝です!

こちらは寂しがり屋のゆりちゃん。
「メェ~」ではなく、「ベェ~」と鳴くのがチャームポイントのヤギです。

そしてこちらは恥ずかしがり屋のなつちゃん。

産んだ子供が残念ながら病弱で亡くなってしまいましたが、
なつは元気です♪


■こちらはルビーローゼル。
葉っぱを利用できるローゼルです。

去年2月の沖縄やんばる旅で譲っていただいた種です。

まだまだ出荷できる段階ではありませんが、
実ローゼルと違い、周年収穫できるので、使い勝手は良さそうです♪

妻的にはお茶も香りが高く、
塩漬け、ジャムもイケる万能型らしいです。

現在、色々試行錯誤をしています。
台風20号の通過でがっつり葉にダメージを負ってしまいました。

通年利用できるローゼルとして、今後に期待ですね!!


■こちらはうちなーローゼル。
母島ローゼルより1か月ほど収穫が遅い晩生品種です。

鮮度保持の観点からは母島ローゼルに軍配が上がりますが、
こちらはクリスマスシーズン前に収穫&加工できるので、
去年は赤を活かしたいお菓子作りによく使ってもらっていました♪

今年は去年より多めにうちなーを栽培しています☆

今年は今のところ1度も台風の直撃を受けていないので、真っ直ぐです♪

■おなじみ母島ローゼルは絶好調!!

そろそろ蕾を付ける頃ですかね~
今年も収穫開始は9月下旬の予定です。

さあどうなるか楽しみです♪


こちらは愛知のローゼリアンの今井さんに譲っていただいた細葉ローゼルのパープル種。

初めての栽培なので色々試行錯誤です☆

これは早くも蕾を付けています!!


■こちらは自家採種・島オクラです。

島の夏野菜としては欠かせませんね~~!
大きくなっても割と筋が入らず、
美味しさを楽しめるのが特徴です♪

こちらは自家採種・モロヘイヤ。

我が家の夏バテ防止には欠かせない夏の葉物です☆

時々騒がれるほど注目を浴びているモリンガ。

こちらは台風20号の通過ですっかり葉を枯らしてしまい、現在再生中です(#^.^#)


■カナダ、日本の中部→東北と周って来てみて、
自分たちが住んでいる母島の良さを再確認しました。

こちらは運よくグリーンフラッシュを撮影できた瞬間です♪

ある日、17時過ぎに会議を終えて畑に向かったら、
空があまりに美しく焼けていたので急いで家に戻り、家族みんなで夕陽を見に行きました(笑)。

すると、なんとまあ素敵なグリーンフラッシュ!!
これは太陽が水平線に沈む瞬間に条件が揃ったときに見れる奇跡の瞬間。

僕の30倍くらい毎日夕陽を見ているのに見たことがなかった同世代友人たちも初とのことでした(笑)。

そんな美しい夕陽で1日を〆ることができて最高です♡

なかなか毎日見に行くことはできないのですが、
1日たりとも同じ景色はないし、
夕陽を見に行くという行為、時間そのものが最大の贅沢な気がするのです。

今年は返還50周年のイベントで島っ子の同窓会が開催されました。
自分たちはまだ島に移住して15年程度のよそ者ですが、
島で育った娘たちは小笠原がふるさと。

嬉しそうに再開を分かち合っている島で育ったみんなを見ていると、
いつか自分の子供たちがこんな風に島に帰ってくることもあるのかなと思って、
ジーンとこみ上げてくるものがありました。

■南崎や北港、
いやいや鮫が先展望台から跳ねるハシナガイルカを眺めながら、
こんなことも暮らしの中に当たり前にあるのが、
やっぱりすごい事なのだなと再確認できました♪

そしてこの夏の思いっきりのこの青が大好きです!

小笠原のこの青は独特で、深く濃いブルー・
ボニンブルーと呼ばれています♪

先便では妻の友人が母島まで遊びに来てくれました。
去年も予定していたのですが、台風で来れず、今年はそれのリベンジで大成功!!

いつもそれぞれ当たり前の暮らしをしている、その同じ時間に、
この地球のどこかでイルカは跳ねて、
鳥たちがさえずっている、
美しい自然があるということを知ってもらえたかなと思います。

見知らぬ土地へ旅をすることで、人は強く優しくなれる。

そう感じた夏休みでした(#^.^#)

春の作付け準備とドック期間終了!

2018年02月16日 | 母島 農 日記
■定期船おがさわら丸がしばらく島に来ない期間が年に1度だけあります。
その期間、なんと3週間!

1年間、外洋をフル稼働して働いた船の検査の期間です。
島ではドック中といいます。

僕はこの静かなドック中が大好きです♪

島に移り住んだ15年前の頃は、
代船の「かめりあ丸」「すとれちあ丸」が来てくれていましたが、
10年前くらいからはその代船の確保も難しくなり、
今ではすっかり3週間、内地とのアクセスが途絶えるレアな時期となります。
(だいたい1月中旬~2月上旬)

■島の農家さんたちも、
この時とばかりに島野菜で島の生鮮食品を支えます。

先日行った父島で
「今年のドック中は野菜に困らなかったよ~!」
と嬉しい声が沢山♪

うちの畑は今季は色々とハプニングが続き、
例年に比べて採れる野菜が少なかったです。

それでも、立派な大根さんたちは、
これでもかと食卓を支えてくれました♡

去年の2月に行った沖縄・やんばるの縁で頂いた、細めの「島らっきょ」。

今年は沢山作れました♪
家族が大好きなので、出荷はあまりできないかも(笑)。

これも去年の沖縄で頂いた、乾燥に強いサトイモのココヤム(ちんぬく)。

見事に大きく育っています!
そろそろ収穫かな~☆


ローゼルは全ての種取りを終え、カラカラな姿となり、天寿を全うしました。

次の作付けを3月から行うので、
カラカラのローゼルは集めて、
燃やし、灰にします。

焚火はいつ見ても見飽きないです。

きっと太古の昔、
人間が火を手に入れた頃から、
この炎を眺めて、人は様々な事に想いを馳せていたと思います。

永久凍土に眠る太古の水や生き物は、
タイムカプセルの様に止まったままなのに対し、
炎は動き、生きている太古の記憶な気がしています。

この時期は春野菜の作付け準備に追われています。
耕すところは耕したり、
足りない所は堆肥を入れたり、米ぬかや油粕を撒いたりしています。


■先日、バレンタイン・デーでした♪
娘たちや妻からも美味しいプレゼントを頂きました。
ありがとう♡

個人的にはお菓子やさんが企画しただけの、
あまり興味のないバレンタインですが、

娘たちがその時期になるとそわそわしたり、
大急ぎで準備や調理、手紙作成になる姿を見ると微笑ましいです(*^_^*)

夕方、入港日なので郵便や宅急便の配達をしていると、
子供たちがお菓子を持って配り歩いている光景に何度も出くわします。

大きい子は小さい子を連れて、
手には義理なのか、本気なのか、友達になのか、
可愛い包装のお菓子を持って。

そんな光景がたまらなく愛おしいと感じています♪


これは風邪が治ってようやく外にでれた日の夕焼けです。
なんだか、すごく壮大で綺麗でした♪

この秋~冬は僕自身も、長女もインフルエンザに感染し、
それ以外でも発熱や風邪で仕事が出来ない日が多くありました。

それでも季節はめぐり、
作付けできなかった野菜や仕事もあり、
悔しい気持ちもありますが、
その時間で色々気付くこともあります。

やはり、家族の存在と健康は大事とひしひしと感じます。
子どもが元気だと素直に嬉しいし、安心する。
子どもが具合悪いと心配だし、親は看病に明け暮れます。

僕自身も30代の半ばを過ぎて、
ちゃんと健康を維持していくことにフォーカスしなければ、と思ってきました。

島で90歳になりそうな年齢でも、
元気に畑に通うおじいちゃんやおばあちゃんを見ると、
おし!
と思い、元気を頂きます(笑)。

島の独居の高齢者の問題など、
最近、色々と考えることが多くなってきました。

自分は今できる限りのことをしていこうと思います。
みんなが安心して暮らせる地域を目指して。

■もうすぐ、年度末。
島では離任する先生や職員、卒業や転校する子供たちとの送別会のシーズンになります。

先日は少し早目の謝恩会☆
この春、静沢にオープンする素敵なキャプテン・クックでは、
母島の形のカレーライスが!!

大人も子供も大喜びでした♪

1年間、ありがとうございました(*^_^*)

#ドック中
#小笠原
#バレンタイン

クリスマスとざぼん(文旦)の季節♡

2017年12月28日 | 母島 農 日記
■師走も残すところあと4日となりました。
ようやく年賀状も書き終え、子どもにとって心のメインであろうクリスマスも終えました。


今年はいつもケーキを作ってくれる妻が年末まで内地に行っていて留守なので、
友人にブッシュ・ド・ノエルのケーキを作ってもらい、
子供たちでデコレーションをするという事になりました♪
(たまちゃん、美味しいケーキをありがとう♡)


まずはローゼルの赤を生かしたクリスマスクッキーを作ります♪


そんで子供たちがそれぞれ、
おもいおもいにデコレーションします。


中学生と小学校低学年の女子がコラボすると、
それはそれは見事なデコレーションになりました(笑)。

ここまでカオスになる前の美しいブッシュドノエルを撮っておけばよかった(笑)!!

そんな訳でとっても美味しいクリスマスとなりました☆

子供たちはそれぞれサンタさんから素敵なプレゼントを頂き、大喜び!!
個人的に僕はYahoo!知恵袋の小学6年生への回答がとても大好きです♡


■また母島では毎年「クリスマス子供大会」という地域を挙げた一大イベントを行っています。
赤ちゃんから中学生までひとりひとりサンタさんから名前を呼ばれて、
素敵なプレゼントを頂きます。

子どもたちの歌や演奏、
大人たちの寸劇や合唱など、
島をあげてクリスマスを盛り上げます♪
※もちろんゲスい女装も健在(笑)!

僕も今年はナレーション役で参加しました☆


司会だってこんな姿ですから(笑)!


婦人会からはその場にいる老若男女全員に、
美味しいケーキが配られます。

この日、この瞬間に向けて多くの人たちが関わって、準備をしています。
すべては島の子供たちのため。
本当にありがとうございます!!


■そして雨続きでなかなかできなかった恒例のざぼん(ぶんたん)の収穫!!


畑の大家さんが栽培している文旦の収穫をお手伝いして、
労働の対価として、文旦を頂いています♪


大きい平戸文旦は人の頭を超えるほどのサイズです(笑)!

扱っている品種は
小ぶりだけど味が抜群の「谷川」
大きさでインパクト絶大な「平戸」
香りが上品な「晩白柚」の3種。


平戸と谷川は無事に終わり、
年が明けたら今度は晩白柚!!

文旦はとにかく重量が半端ない(ひとカゴ40kgくらいかな?)ので、
腰には気をつけないとですね~

そんなこんなドタバタしながら年が暮れていきます。
あとは大掃除や色んな仕事が山積みですが、
こうして無事に年を越せそうなのも、
いつも良くしてくれている皆さんのお蔭です♡

今年はローゼルも大豊作で、
色々新しく挑戦できた事の多い1年でした!

皆様、良いお年を!!

母島 夏の陣!

2017年07月06日 | 母島 農 日記
■農園の名を打っていながら、畑の記事が少ないブログですが、
もちろん畑に毎日通っております(笑)!
ヤギも烏骨鶏も世話しております(笑)!!

そんな訳で、今回は畑のお話メインです。

今季絶好調の島オクラさん。

島農園では島では圃場で農薬も化学肥料も一切使用していません。
島では当たり前の殺鼠剤やマイマイ剤すら使っていないので、
梅雨時期のマイマイとネズミの脅威にビビりまくっています。

今季は春の渇水の間にせっせと作付けできた為に、
小さい時期の被害が最小限に済みました。

雨季に小さい苗であることを避けて、
少しカビのある敷き草を根元に敷くことで、ある程度防除できています。


今年はどうにかネズミとマイマイから乗り切れた「3尺ささげ豆」

必ず2組で生ることから縁起が良い豆として、
神様に捧げることからこの名前が付いたそうです。

去年はネズミに壊滅的な被害を受けて、収穫できませんでした(ToT)/~~~

今年は上記のオクラと同じ状況で、すでに収穫できています!

3尺の名の通り、約90cmにもなる長い鞘が特徴です♪
完熟の豆は上等な赤飯にも使用される豆です。


我が家の夏の定番のモロヘイヤ。

ここ数年は自家採取で見事に育ってくれています。
驚異的な栄養価で夏バテ防止には最高です!
固定脂肪のセルライトも分解する作用をもっているとか☆


すっかり夏の作物から秋の定番になりつつある「シカクマメ」。

四角い鞘に四角い豆が特徴の豆です。
小笠原では戦後栽培が盛んになり、夏の定番作物になっていましたが、
自家採取を続けていたら、収穫時期がなにやら秋になりつつある面白い作物です。
これで作る天ぷらは天下一品です!


2月の沖縄旅で頂いたウチナーローゼルの2種。


こちらはルビーローゼル。
まるで赤シソみたいですね!


こちらはノーマルうちなーローゼル。
どちらもすくすくと育っています!
母島ローゼルとの違いが楽しみです♪

母島ローゼルも今季絶好調です!

これからの台風が不安ですが、
自然ばかりは叶わないので、秋の収穫の無事を祈るばかりです。


なかなか収量は増えないままですが、
陸稲も作付けしています。

島で自給するためには主食の栽培は必要不可欠です!
だいぶ水を使わなくても作れるようになってきました!
秋の収穫が楽しみです♪


■小笠原の梅雨~初夏の花と言えば、
固有種ムニンヒメツバキ(島名:ロースード)。


白くて美しい花が島の樹冠を飾ります♪

あまりにそこいらで咲いているのですが、
世界でも小笠原にしかない固有の木です♪

我が家の次女もこの花が大好きです!

小笠原村の花にも指定されています☆

村の花の他に、村の鳥、村の木、村の魚が指定されています。

村の魚はアオムロ、
村の鳥はメグロ、
村の木はタコノキです♪


ふと山に入ると何やらエイリアンのような不思議なものが(笑)。

ホウキタケの仲間だそうです。

どうやら幼菌は食べれるそうですが、キノコは怖くて手が出せません☆


■べた凪の夕方、脇浜で子供と海で遊んでいたら、
灯台付近の釣り人集団の周囲を旋回するでかい海鳥…

悠然と飛ぶ姿、
カツオドリよりでかくて、
やたら旋回していて、
高い位置でホバリングしていて、
燕尾の大きな尾羽…
そりゃグンカンドリぢゃん!!!

年に1度くらい見かければラッキーなこの赤道エリアの海鳥。
今年2回目の目視!!
今回もコグンカンドリの若鳥と思われます(オオグンカンとの区別が難しい!)
ルックス的に大好きなので、超嬉しい♡

若鳥の時期(頭が白い時期)はかなり広範囲に行動する傾向があるようです。
大人になるとオスはのど元を赤くして繁殖期は赤くふくらますあの有名な姿が見れます。
いつもは大荒れの天気の後に見かけるのに、
夕焼けの中、
こんな穏やかな海を飛ぶグンカンドリは
とっても気持ちよさそうでした♡


■そして、母島の夏と言えばやっぱり海!!

休日に晴れていればもちろん海に入りますし、
学校帰りでも暑ければ海に入ります(笑)!


我が家はクーラーがないので、
暑いときは海で体を冷ますのが一番です♡

子供たちも海は大好きです(*^_^*)
心も体もリフレッシュできて、最高です♪

子供たちにとっては当たり前のこの日常ですが、
僕が子供の頃(仙台です!)を思うと、まったくもって非日常です(笑)!!
この羨ましい子供時代を過ごした我が子たちは、
一体どのように育っていくのか、
一抹の不安を感じながらも(笑)、
なかなか将来が楽しみです(*^_^*)!

こんだけ降ってもまだ溜まらない!?玉川農業用水ダム

2017年06月14日 | 母島 農 日記
■小笠原は5月中旬までの渇水が嘘のように前日雨、雨、雨。
本当に有難い限りなのですが、
正直、度が過ぎるほどの雨ばかりです(苦笑)。


■5月の観測史上1位の雨でもっても満水にならなかった玉川農業用水ダム。
もういい加減オーバーフローしているかと思って行ってみました。


なんと、7m40cm(8mが満水)!!
こんなに降ってもまだ溢れていないとは!!!


満水の8mまでを視覚的に見るとこんな感じです。

あと50cmが本当に遠いんです。

驚くほど貯水に難があるダムですね。

ダムに対しての流入の沢が1本であること、
標高が高い位置のダムであること。

何より使用量が年々増えていることが、
近年の農業用水枯渇に繋がっているようです。

年々施設栽培が増え、
24000tのダムに対し、
使用水量は30000t/年を超えて、
10年で使用量は3倍になりました。



■先日は農業用水利用組合の総会で、
農業者が夜遅くまで水について語り合いました。

まずは雨の後に怒涛のように海に流れてしまうあの濁流をどうやってキープするか。
ダムか貯水池、
ハウスの雨水を貯めて中に流し、
雨の日は農業用水を使わない仕組みなど、
色々アイディアが出ています。

今度はそれを形にしていく番です!

父島でも母島でも、
行政に頼ってばかりではなく、
自分たちで貯水タンクを購入したり、
貯水池を掘ったりする方もいます。

自分たちで課題をクリアしようとする気概は、
やはりカッコいいです!

補助付で、やってもらうことに慣れてしまっている小笠原。
今回の渇水で見えてきた課題も大事なギフトの一つと思っています。


■梅雨を終えた小笠原。

一気に景色が変わりました!
僕はこのハッキリと夏になる日が分かる瞬間が大好きです♪


夜の満月ですら、夏は格別に違う気がします☆


久々にコグンカンドリや、


ひょうきんなツバメチドリちゃんを見ることもできました!

さあ、大好きな夏だ~!!
いっぱい堪能するぞ~(#^.^#)


★6/23 追記
毎日夜に雨が降る、梅雨明けした!?母島。
昨日、玉川農業用水のダムを見に行きました。

なんとあと5cmで満水!!
5月から現在まで、母島では605mmの雨が降りました。
農業用水のダムはようやく、ほぼ満水まできました!


さあ、念願のオーバーフローになるか!?
乞うご期待♪





春の種まき

2017年04月12日 | 母島 農 日記
■出逢いと別れの島の春。
そして、そんな季節は種まきにも追われています。

この小さないのちを見つめながら、
いつも、この小ささからは
信じられないほど大きな双葉を出す不思議さに
魅せられます♪

そして、
こんな小さな種ひとつですら、
人間は作ることができない。
なんて自然は偉大なんだろうと思います。

これは「宮古島の黒あずき」。

去年、ネズミに全滅させられてしまい、種が取れなかったので、
父島の友人に分けてもらったのと、2年前自家採種した種を合わせて蒔きました☆


これは「三尺ささげ」です。
長い鞘の豆で、夏に作れるいんげん系ではとても重宝します♪


こちらは黒大豆。
「丹波大粒黒大豆」という品種です。
これの枝豆がまた美味しいのです☆


こちらは「ふくゆたか大豆」。
枝豆が大好きな家族がいるので、なかなか完熟豆が採れないのが悩ましい(笑)。


四角豆です。
その名の通り、豆も少し四角の形をしています♪


あとは毎年懲りずに挑戦する陸稲です。
今年は干ばつなので、まともな梅雨が来ないと植えるときに正直厳しいのですが、
無事の天候を祈りつつ作付けしなければ今季のチャンスを失うので、
それらを見越して蒔いていきます。


■じつは種の存在というのはとても大切なものなのです。

インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさんが分かりやすく訴えてくれていました。

経済優先の大量消費のグローバル社会から、
一人ひとりが抜け出し、大地とつながろうと言っています。
そのために、
企業に独占されようとしている種を守って行こうと訴えています。

よかったらこちらのリンクをお読みください。

「グローバリズムや工業的農業は、たねをお金儲けの道具のように扱っている。
たねを、企業による独占や支配から守らねばなりません」と訴えています。

私たちが口にするほとんどの食べ物は、
もとを辿れば1粒の「たね」から生まれたもの。

ところがいま、世界で売買されている種子のうちのなんと75%が、
5つの多国籍企業に所有されていることをご存知ですか?
それらの企業は、遺伝子組換え技術と特許を利用して種子を私有化しつつあるという見方さえあります。
いま、見えないところで「たね」に何が起きているのか――



この観点から自分ではできる限り自家採種を行い、
母島の種づくりを頑張っています。

そして種が続いていると、
なんだか安心感が芽生えてきます。
持続可能ってこういうことなんだなって、
ちょっと感じたりしてます☆


■自然に負荷をかけることなく、ありのままに過ごす野生動物。

船の上からザトウクジラやカツオドリを眺めながら、
人間の存在の不思議さをおもいます。

過去に行くもの文明を自分たちの暮らし方で滅ぼして来たニンゲンたち。

戦争や核の存在。
森林破壊や化石燃料、資源の浪費。
どこまで自分たちの世界を汚染したら、
人は気付いてシフトできるのだろう。

それこそ「風の谷のナウシカ」の腐海のような世界にならないと、
人は変わっていけないのでしょうか?

そんなことを思う春でした☆


母島 春の芽吹きと季節

2017年04月04日 | 母島 農 日記
■4月を迎え、島では島を離れる人とのお別れと出逢いの季節となり、
気持ちも動きも慌ただしい時期です。

3月には卒業式があり、今年は母島のたった一人の中学3年生、4人の小学生が卒業を迎えました。

そんな中、畑では夏野菜の作付けで大忙し。
2月に沖縄に行ってしまったので、
そのツケを取り戻すのに必死です(笑)。

そんな中、ローゼルが芽を出してくれました。

いつもいつもこの小さな種から大きな双葉が生まれてくるのが、
不思議でなりません。

春は畑に限らず、
様々な事象で新緑や芽吹きを感じる季節。
やっぱりはじまりの生き生きとした躍動感を感じる季節です♪


自家採種をしていて、今年は豊富に種があるので、
一か所に3~8粒蒔きます。
そのうちの元気な1本を生かします。

毎年気象条件が違うので、
難しいのですが、何より種を絶やすわけにはいきません。

一度にいろんな方法で蒔いて、
どれかが残ればいいという戦法を取っています。


島らっきょは今年は不作!
残念ですが、出荷は厳しそうです。


■2月上旬に植えたジャガイモも元気です。

今年は異常な干ばつに見舞われているためか、
乾燥地帯が原産のジャガイモとトマトはとても調子がイイです(笑)。


うちの子ヤギさんもジャガイモの横でせっせとお花を集めております♪

この子ヤギの衣装、
小1の次女が去年の秋の学芸会で演じた子ヤギの衣装です♡

大のお気に入り(*^_^*)

こんな格好で畑でお花を摘んでいます。


小さな手に、
可愛いちいさなお花。

この小さな手に無限の広がりを感じます。

畑が大好きな彼女は畑でいつも創作しています。
膨大な時間でも足りないほど、
子供の想像力は果てしないです。

大人になって、
頭が固くなると、
何もないとすぐに退屈してしまいます。

こんなとき、
子供の柔軟さにいつも刺激を頂きます♪

やっぱり、こどもはすごい。
大人の忘れてしまった大事な部分をいっぱい持っている気がします。