■GWに入った27日の午後、島の知人に
「母島の南京浜にマッコウクジラが打ち上がっているよ」
と言われ、子供の頃から鯨類好きの僕は早速子供たちと現場に駆けつけました。
小笠原に住んで10年。
すぐに行けない海岸や属島にザトウクジラやアカボウクジラ、イルカやマッコウクジラが座礁(ストランディング)した話は聞いていましたが、自分がこの目で見れるのは小笠原では初です!
ドキドキワクワク♪
そんな気持ちで南京浜に駆けつけると…
大きな黒い塊が打ち上がっていました。
少し匂いますが、まだそんなに腐敗してはおらず、割と死んで時間が経過して無いように思えます。
素人ながらに計測してみると、
全長は約3.5m。
肛門付近におっぱいが2つ左右に分かれて付いているのでメスでしょうか?
体にはダルマザメの食痕と思われる個所が無数にありました。
顔はずんぐりしていて、口内からは出血も少しあります。
下あごには何本か歯があり、抜けた様子もあります。
背びれはイルカよりやや前に付いていて、かぎ状に曲がっています。
尾びれは中央に切れ目があります。
■言われたマッコウクジラでないことは確かです。
口の位置からみて、ゴンドウクジラ系なのでしょう。
西表島に住んでいた時にオキゴンドウクジラの座礁を見ていたので、オキゴンドウでないことは即座に分かりました。
打ち上がって間もないのか、腐敗はまだそんなに進んでいません。
子供達も気味が悪いけど、臭過ぎはしないので近づけるようです。
触って、直にクジラの皮膚を感じる子もいました(笑)。
母島のダイビングサービスクラブ・ノアさんによると、「ハナゴンドウクジラ」じゃないかとのこと。
でも僕はもちろん素人目ですが、特徴を見ると「コビレゴンドウクジラ」な気もしています(笑)。
頭部中央の窪みがない(分かりにくい?)こと、
背びれの位置、カギ状の形、尾びれの形状から推測しました。
気になる上顎の歯の有無については、めくってまでは確認してないのですが、無いように見えました。
やっぱりハナゴンゴウな気もします…。
正解は忙しいGWが終わったら、島のOWA(小笠原ホエールウォッチング教会)が知らせてくれるはず!です。
3週間後にはDNA判定の結果もでるそうです。
さあ、どっちが当たりでしょう(笑)!?
後日、また報告しますね。
→後日、鑑定の結果、コビレゴンドウであるということがわかりました!
■クジラの座礁という珍しい事に出逢えて、色々なことを考えることができました。
多分このゴンドウクジラは死ぬか大変弱ってから南京浜に打ち上がったのだと思います。
海ではどのような暮らしをしていたのでしょうか。
子供を生んでいたのでしょうか?
様々な想像を掻き立てられます♪
人為的な事故と遭遇した野生動物の死骸ではなく、野生の中での死骸に触れると、フラットな厳かな心で関わることができました。
我が家は夫婦で鯨類が大好きなので、とても嬉しかったし、子供たちにとっても自分の住む島のすぐそばに生きるクジラたちの存在感を肌で感じれたのではないかと思います。
そういう意味でも、貴重でいい体験となりました。
僕はこの貴重な体験をより多くの島の子どもに関わって欲しかったです。
■ちなみにもう南京浜では確認できません。
GW直前ということもあり、その後、早速島の関係者が処理し、別の場所に埋葬されました。
数年後に骨格標本として回収されるようです。
GW準備の忙しい中、本当にお疲れ様でした。
貴重な経験をありがとうございました!
追記
→その後は2017年3月の掘り起こし大作戦!!に続く
「母島の南京浜にマッコウクジラが打ち上がっているよ」
と言われ、子供の頃から鯨類好きの僕は早速子供たちと現場に駆けつけました。
小笠原に住んで10年。
すぐに行けない海岸や属島にザトウクジラやアカボウクジラ、イルカやマッコウクジラが座礁(ストランディング)した話は聞いていましたが、自分がこの目で見れるのは小笠原では初です!
ドキドキワクワク♪
そんな気持ちで南京浜に駆けつけると…
大きな黒い塊が打ち上がっていました。
少し匂いますが、まだそんなに腐敗してはおらず、割と死んで時間が経過して無いように思えます。
素人ながらに計測してみると、
全長は約3.5m。
肛門付近におっぱいが2つ左右に分かれて付いているのでメスでしょうか?
体にはダルマザメの食痕と思われる個所が無数にありました。
顔はずんぐりしていて、口内からは出血も少しあります。
下あごには何本か歯があり、抜けた様子もあります。
背びれはイルカよりやや前に付いていて、かぎ状に曲がっています。
尾びれは中央に切れ目があります。
■言われたマッコウクジラでないことは確かです。
口の位置からみて、ゴンドウクジラ系なのでしょう。
西表島に住んでいた時にオキゴンドウクジラの座礁を見ていたので、オキゴンドウでないことは即座に分かりました。
打ち上がって間もないのか、腐敗はまだそんなに進んでいません。
子供達も気味が悪いけど、臭過ぎはしないので近づけるようです。
触って、直にクジラの皮膚を感じる子もいました(笑)。
母島のダイビングサービスクラブ・ノアさんによると、「ハナゴンドウクジラ」じゃないかとのこと。
でも僕はもちろん素人目ですが、特徴を見ると「コビレゴンドウクジラ」な気もしています(笑)。
頭部中央の窪みがない(分かりにくい?)こと、
背びれの位置、カギ状の形、尾びれの形状から推測しました。
気になる上顎の歯の有無については、めくってまでは確認してないのですが、無いように見えました。
やっぱりハナゴンゴウな気もします…。
正解は忙しいGWが終わったら、島のOWA(小笠原ホエールウォッチング教会)が知らせてくれるはず!です。
3週間後にはDNA判定の結果もでるそうです。
さあ、どっちが当たりでしょう(笑)!?
後日、また報告しますね。
→後日、鑑定の結果、コビレゴンドウであるということがわかりました!
■クジラの座礁という珍しい事に出逢えて、色々なことを考えることができました。
多分このゴンドウクジラは死ぬか大変弱ってから南京浜に打ち上がったのだと思います。
海ではどのような暮らしをしていたのでしょうか。
子供を生んでいたのでしょうか?
様々な想像を掻き立てられます♪
人為的な事故と遭遇した野生動物の死骸ではなく、野生の中での死骸に触れると、フラットな厳かな心で関わることができました。
我が家は夫婦で鯨類が大好きなので、とても嬉しかったし、子供たちにとっても自分の住む島のすぐそばに生きるクジラたちの存在感を肌で感じれたのではないかと思います。
そういう意味でも、貴重でいい体験となりました。
僕はこの貴重な体験をより多くの島の子どもに関わって欲しかったです。
■ちなみにもう南京浜では確認できません。
GW直前ということもあり、その後、早速島の関係者が処理し、別の場所に埋葬されました。
数年後に骨格標本として回収されるようです。
GW準備の忙しい中、本当にお疲れ様でした。
貴重な経験をありがとうございました!
追記
→その後は2017年3月の掘り起こし大作戦!!に続く