小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

感謝☆議員2年生になりました!! ~あっという間じゃあ☆

2024年04月23日 | 議員活動
■丁度1年前の今日、この時間。夜の22時頃。
春の統一地方選挙があり、今日が選挙の投票日。

母島は期日前投票なので、1日前に投票を終え、
投票日の今日は確か、家でゆっくりしていたら、
父島の開票立会人の方から開票のメモの写メが送られてきて、
人生初の村議会議員、そして沢山の票を頂いたことに驚いたのがちょうど1年前の今日です。

父島のとある場所に潜むコダマちゃん(#^.^#)

あれから皆さんの応援と励ましのお陰で、
なんとか無事に42歳の厄年(後厄)を乗り切り、
無事に議員になって1年が経過しました。
本当にありがとうございました!!

沢山の優秀な人がいっぱいいる中、
こんな頭も良くない僕が議員でいいのか?と今でも思っていますし、
この新人1年間の議員活動、議会活動がちゃんとできていたのか、
自分に自問自答してみても、いっぱい疑問は浮かびます(#^.^#)

議員としてポンコツな部分もいっぱいで、
沢山怒られましたし、うまくいかない事もいっぱいありました。
一緒に頑張っていきたいとこちらが思っていても、
相手がそう思ってないなんてことも幾度もありました。

それでも、仲間に恵まれ、
精一杯ポンコツなりに、できる事をやってきたつもりです!
こんな僕でも、少しずつ手応えを感じることも多くて、
議員という仕事はとてもやりがいのある仕事だと感じています。

辛く、シビアな案件もあったり、
本当に困った人に寄り添い、
願いが果たせない事もあったりで辛い事もあります。

それでも、
すごく感謝されたり、励ましてもらったり、
応援してもらったり、茶化してもらったりで、
楽しく、濃厚で、貴重な1年間でした。

僕一人では大したことは何もできませんが、
沢山の人が力を貸してくれて、応援してくれて、
色んな事を形にすることもできました。

至らない僕に色んな意見を伝えてくれて、
落ち込んだり、悔しかったりすることもありますが、
それらはすべて学びであり、糧となっています。

議員に限らず、
仕事、暮らし、家族、自然、仲間、すべてに
感謝の気持ちでいっぱいです!
どうもありがとうございます☆

これからもできる限り、
与えられたこの大きな役目を
僕なりの方法で、
楽しめる範囲で、
精一杯やっていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします!!


■そんな議員になって1年が経ちました。
自分の作った議員活動のHPを眺めながら、
できたこと、できなかったことを見直してみたり。
(理想だらけの公約はこちら)

議員になる前はもっと辛く、何も成しえない時期が長く、険しいものと思っていました。
でも実際に議員になって色々動いてみると、
沢山の方の協力のお陰で、
事が動いたり、叶ったりすることがチラチラとありました。
みなさんのお陰で、
間違いなく議会に新しい風を吹かせることはできたと思います(#^.^#)

そちらはHPの形になったことに載せてあります。
住宅問題、
医療に介護、
シュロ葉屋根の葺き替え、応急処置、
丸ノミ石斧の再確認や、
文化資料の電子保存化、
プラごみ資源回収、
ドック期間中の物資問題、
おが高ぎんねむ寮改善、
議会改革(アーカイブ、議会だより等々)
など
一般質問はこちらにまとめてあります。

まだまだ母島の終末期介護など、
大きな課題はありますが、
少しずつ前進はしていると感じています。

一般質問や総務委員会が何かすらよく分かっておらず、
予算委員会、決算も初体験だらけのあっという間の1年でした。
もう毎日が勉強です!(議員じゃなくても!)

日々の活動の報告はFacebookページにアップしています。
facebookをしていなくても見れますので、こちらもぜひチェックしてみて下さい。


■議員2年生になった今、ようやく議員、議会の1年間がこういう感じかぁと分かって来たので、より意味のある活動ができる1年になる気がします。

無理のない範囲で楽しみながら活動するのがモットーなので、
そんなスタンスで日々、島の方の相談に乗ったり、
ヒアリングをしながら民意を議会や行政に届けて行ければと思います。

母島では便利屋の仕事やゴミ回収、宅急便の配達などで、
顔を合わせる場面が多いと思います。
父島にもほぼ月に1度くらいは行っています。
見かけた時はぜひ気軽に「ジャイアーン!」声をかけて下さい♪

僕にできることは限られますが、
議員という立場はとても可能性が大きくて、
色んな人の力になれます。
皆さんの声と応援が力となり、動けて、形になると思います☆

世の中、疑問に思ったり、首をかしげたくなることは多々ありますが、
少しずつ、みんなの力を借りて、いい方向に向かって行ければと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いします!!




小笠原って春がないの⁉

2024年04月20日 | 母島 日常 日記
■今日は新学期が始まって初の授業公開の日でした☆
この春に新しく赴任した先生方、
可愛らしいピカピカの1年生、
学年が上がって雰囲気が変化したクラス(クラス替えはなし)、
色んなお披露目の意味のある春の授業参観日となりました。

その中で、ふと興味深いなと思った場面がありました。
低学年のクラスを担当している先生はこの春、
母島に赴任した先生でした。

母島小中学校の素敵な中庭です(#^.^#)

先生は教科書を参考に、春の植物や生き物の話をしていきます。
その中で子供達に問いかけると、おかしなズレが発生します。

本来であれば、
桜やチューリップ、ウグイスや新緑など色んな自然が織りなす、
日本の春の情景を思い描くでしょう。

しかしここは亜熱帯の島、小笠原諸島の母島です。
子供達が挙げる植物は、
・ハイビスカス(年中咲いてる)
・プルメリア(これも年中咲いてる)

春に巣立ち期を迎えるシロハラミズナギドリ

生き物はもっと面白くて、
・ゴキブリ
・カエル
・ミズナギドリ
・カツオドリ
なんて言って来ます(笑)。

確かに島は春になると温度が30℃近くになったりするので、
ゴキブリなどをよく見かけるようになります。
それを狙ってカエルも活発化してきます。

先生が「それは夏じゃないの?」と思っても、
島の子供達は普通に春の認識なのです(#^.^#)
先生が「春とかチョウチョを見かけるでしょ?」と言うけど、
島の子供達は「チョウチョあんまり見かけないよ」という始末。
そう、島ではチョウチョはいないわけではありませんが、結構レアな存在なのです☆

ミズナギドリに関しては、どんな鳥かも知らず、
カツオドリが実は渡り鳥で、島だと春先から増えてくるのも知りません。

子供達に一生懸命教える先生の教科書には、
島の春なんて、これっぽっちも載っていないのです☆

春と秋に実りを迎えるキバンジロウ

■そんな感覚の差を見ていて、とても面白くて、
困っている赴任したての先生に「島の春」を少し話してみて、
そんなエピソードを先輩先生に話してみると、
「そうそう!私も赴任してすぐの春の授業ですごく困った!!
 さらに秋とかも困るの!だってもみじを知らないし、
 紅葉も当たり前に分からないんだから(笑)!」

そんな先輩先生と話した後、
もう定年退職された大先輩の元教員の方とも話し、
そうなんですよね~と大笑い。

島の季語で俳句とか書かせると面白いですよね、と(#^.^#)。
そんな事を話していました。

そんな事をきっかけに、島の四季について色々思い出したり、考えたり。

そう、四季がハッキリしている日本本土に比べて、
亜熱帯の小笠原は春と秋が曖昧です。

冬に雪や氷が見れるわけではないし、
秋に山菜や紅葉、沢山の収穫があるわけではないのです。
春は出逢いと別れのシーズンです

もう20年くらい、本土の春を経験していないので、
大分忘れてしまっていますが、
島の桜なんて、2月に散ってしまうのですから(#^.^#)

島の季節で僕が感覚的に抜けてるな、と思うのは、秋です。
日本の秋というものは、冬に向けて様々な実り豊かに変移し、
色が、空気が、雰囲気が冬籠りに向かっていくと思っているのですが、
あの感じが島にはない気がするのです。

春は早目ではありますが、桜が咲き、菜の花(からし菜ですが)、
そして新年度に向けて出会いと別れがあり、ソワソワするのです。
入学式や、卒業式もそうですね。


■島の春を僕なりに考えてみると
・寒緋桜が咲く
・トマトの収穫が終わり、パッションフルーツに移行する
・ウミガメ漁の季節(新亀が食べられる!)
・カメ陽気にカメの交尾
・鳥たちの繁殖シーズン
・サイザルアサやオガサワラビロウの花が咲き、コウモリが集まる
・ザトウクジラ達が北上を始める
・夏野菜の作付け
・シロハラミズナギドリの不時着
・消防団の訓練
・出逢いと別れの季節
・ネムリブカのお見合い
こんなイメージです。

夏は豊富にあるし、よくイメージできるので割愛して、
島の秋のイメージは
・台風が多い
・御嶽神社のお祭り
・学芸会
・文旦の収穫シーズン
・暑くて海に入らなくなる季節
・トマトの定植
・オナガミズナギドリの不時着
台風以外はなかなか季語にしにくいイメージです(#^.^#)

これらはあくまで僕の独断と偏見ですが、
学校の授業参観で困っている赴任したての先生と、
先生の言っている意味がなかなか伝わっていない低学年の生徒たちの様子が、
とても興味深く、面白かったので色々考えさせられました☆

そして、自然界のカレンダーも時計もないのに、
季節に合わせてちゃんと巡ってくるのが凄いなぁと
改めて感動させられました!

さあ、皆さんの思う島の春や秋ってどんなのがありますか?




母島の伝説のカフェがリニューアル・オープン!!

2024年04月17日 | 母島 おすすめ処
2019年の大台風で壊滅的な被害を受けて、
営業をやめていた母島伝説のオーシャンテラスの「CAFE MAMAYA」が
「COFFEE CAMP KUJIRA」になってリニューアル・オープン!!
やった~~~!!

この情報を知ってから、妻がずっとソワソワしておりました(笑)

とっても美味しいベーグルに
素敵なドリンク類が用意されています♪

今日は定期船ははじま丸が父島に向かう姿を見送りながら、
オープン初日という事で、
ワクワクしながら夫婦で行っみたら、偶然にT夫婦も来ておりました☆

大海原を眺めながら、
舌鼓を打ちながら過ごせる場所が、
こうして復活したことがとても嬉しいです☆


■営業時間は10時~17時でラストオーダーが16時。
営業カレンダーは静沢の坂道との分岐点に表示されています☆
手作りで雰囲気も最高です♡

ちょっと集落からは遠いですが、
だからこそのロケーションと言えます♡
※営業日でも風が強い場合はお休みとなる場合があるそうなので注意!

こちらがドリンクメニュー。

運転をしなくていい人はビンタンビールや角ハイボールもいいですね♪


ベーグルのトッピングなどは日替わりだそうです。
ベーグルはグルテンフリーの米粉100%のパンです。

風味も良く、とても美味しかったです(#^.^#)


■このキッチンカーで注文と支払いをしたら、調理を待ちます。


黒豆茶は無料で飲めます☆
いちいちセンスがいいですね~♡


飲み物と食べ物の準備が出来上がると、
呼ばれます。
テラスで待つもOKだそうです。


美味しい飲み物などをもっったら大海原が見えるテラスへ♪
ドキドキしますね~

僕らはブルーラムネソーダ、
オレンジ色タイミルクティー、
ベーグルサンド(生ハム、クリームサンド)
を持っていきました(^_-)-☆

妻も足取り軽く上がっていきます。
みんなワクワク♡

テラスは見事にウッドで作られ、
階段も丁寧に作られ、
立派な日陰もある素敵な場所!

まだザトウクジラがチラチラと見えました!
かなりイイ感じです♡

1人用の絶景スペシャルVIPシートもありました。

そこからの景色はハスベイと四本岩が見渡せます。


テラスは森の中にあって、
周りの木々が囲んでいてとても落ち着く雰囲気です。

みんなでワイワイする席もあります☆


母島でまったり気持ちよく過ごせるスポットが復活して、
また夫婦で通ってしまいそうな予感です(#^.^#)

テラスにあるこのゲーム。
この5列の〇×、どういうルールなのか分からず、
店主さんに聞いたら「タイで買って私も分からない。教えて~」
との事でした。

5個1列はゲームとして無理があるし、
3個1列は先手が圧倒的有利。
となると、4個1列が現実的がしたのですが、実際やいかに⁉
知ってる人、教えて下さい!
※翌日、ルールを発見しました!!

ちっちゃなサッカーゲームも
大爆笑しながらTさんと対戦し、3-0で勝ちました!やった!

そんな楽しくも落ち着く最高の空間が誕生しました!
これから通っちゃうぞ~
どうもありがとうございます!!




出逢いと別れの島の春2024

2024年04月12日 | 母島 日常 日記
■「いってらっしゃい!高校生活楽しんでね!」
つい数日前、父島の小笠原高校に進学する母島の生徒を見送りました。

3月から続いた卒業、離島、入学がようやくひと段落しました。
そう、春は出逢いと別れの季節です。
船というたった一つの交通手段しかない島だからこそ、
人の出入りがハッキリと分かるし、
その見送りと出迎えは盛大に行われるのです。

恒例のサッカー部の胴上げを見ると、
母島の卒業を感じます。

今年の母島を巣立つ卒業の生徒は3人です。
2人は内地の高校へ、1人は父島の小笠原高校へ。
小さなころから知っている島の子供達。
これまでにその兄弟も見送って来ました。

兄弟と共に島を離れる家族、
これまでお世話になった先生たちとその家族、
他地域に赴任していくみんな。

島でその顔が見れないのは寂しいですが、
新天地で精一杯楽しんで頑張って欲しいと思うのです(#^.^#)


■島を離れていくははじま丸。
それを見送る島のみんな。
毎年、切なくなるこの季節。

島を離れるみんなの首や頭には、
みんなが想いを込めて作ったレイがあります。

船が島を離れる時に海に向かって投げて、
そのレイが島に辿り着くと、
またその島に戻って来れるという言い伝えがあります。
ははじま丸が離岸して、大きな汽笛が鳴ると、
みんなが一斉にレイを投げていきます。

みんな大声で
「いってらっしゃい!!元気でね!ありがとう!」
と叫んで走って追いかけます。

見送られる人、見送る人の中には
大粒の涙が溢れる光景も目にします。

僕が高校を卒業して、小笠原に初めて行こうとするとき、
高校の恩師が
「その土地を離れる時、自然と涙が溢れるような、そんな出会いをして来いよ!」
と言ってくれて、実際に僕自身2002年に母島を離れる時に、
ずっと泣いていたのを思い出しました。

それから翌年には小笠原に移住しているのですから、
人生は何があるか分かったもんじゃありませんね(#^.^#)

海面を漂うレイを眺めていると、
色んなドラマを思い出して、キュンとなってしまいます。

楽しいだけでなく、色んな感情があると思いますが、
その人の人生において、この島で暮らしたという時間が、
かけがえのないものになるといいな、そう願っています。

その後、父島では何隻ものの見送り船が伴走する、
盛大な見送りが繰り広げられますが、
母島の見送る人と見送られる人の距離の近い、
素朴な別れも僕は大好きです♡


■この春はコロナ禍が明けて、
数年ぶりに盛大な見送り式、出迎え式が執り行われています。
この3年間ほど実施できなかった期間が、
このセレモニーの大切さを再確認させてくれました。

見送る人にとっても、
見送られる人にとっても、
大事な節目になっている気がするのです。
学校での卒業式。
母島小中学校では小学生2名、中学生3名の卒業でした。

高校のない母島にとって、
中学卒業はそのまま島を巣立つことを意味します。

沢山の方の準備と応援、関わりのお陰で実施できるセレモニー。
色んな想いが交錯します。
本当にありがとうございます!

島を巣立つ子供達、ひとりひとりによる精一杯のスピーチは胸を打つものがあります。
5年前、長女が卒業式でスピーチして、
その後カナダに飛んで行ったのがついこの間の様な気がするのですが、
今度は来年、次女が卒業を迎えます。

子供の小さい頃は、慣れない子育てに翻弄されていっぱいいっぱいでしたが、
子供が親とあまり一緒に過ごさない年齢になってからは、
あっという間に成長し、巣立って行ってしまう気がします。

人生において、子供と一緒に過ごせるというのは、
すごく限られた時間ですので、
大事にしていきたいと思います(#^.^#)


■そんなお別れを過ぎると、
今度は入学式に新しい赴任する先生や職員、家族が島にやってきます。

本土から1000㎞以上も離れ、
コンビニもバスも映画館もない島に来るって、
想像できない心境だと思うのですが、
その緊張感もどんどん和らいでいくのを見るとホッとします♪

今年の入学生は
小学校が4名。
中学生が2名。

母島は小中学校で、同時に入学式も卒業式も行います。
入学式では新中学1年生が、新小学1年生と手を繋ぎ入学します。

長女が中1の時、次女が小1のダブル入学だったのが、
もう8年も前のことだとは!



■長女は現在カナダから帰国して、
母島で住み込みで働いています。
もう少しは島にいるようですが、
せっかくの英語が喋れる20歳なので、
どんどん色んな世界を楽しんでいってほしいと思います☆

次女にとっては今年は受験生。
果たしてどんな進路を選んでいくのか?
親としては楽しみです♪

28年前、当時仙台の中学3年生だった僕は
仕事しながら学校に通っていましたが、
将来の事なんて、のほほんと捉えていました。

その後、昼間はサラリーマンをしながら、
夜は工業高校に通い、
さらにはその後に遊ぶという高校生活を送り、
そこのご縁で小笠原に来るなんて、
夢にも思いませんでした(#^.^#)

そもそも、中学生の時に硫黄島は知ってても、
小笠原はあまり知らなかった気がします(ゴジラで知ってる程度)。

島の子供達も、
自分の娘達も、
自分や妻のこの先も、
どうなるか分かりませんが、楽しみな春のひと時です♪