小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

母島米作り~3度目の正直!!

2012年01月31日 | 小笠原 米作り
■昨日は上限の月、ということで穀物の作付けに向く月齢でした。
そこで、3度目となる島での米(陸稲)の種を降ろしました。

過去2回作付けをして満足な収穫まで至りませんでした。
1度目は夏の渇水に敗れ、
2度目は収穫直前にネズミに全滅させられました(泣)。
3度目の正直!今回こそ!!
小笠原は作付する季節のチャンスが多々あるので、ありがたいです。

しかし、島での主食の生産は僕の悲願です。
現実的には島ではサツマイモのほうが主食としては優勢ですが、日本人としてやはりお米はおさえたい所です!

■今回も品種は陸稲農林24号です。

まず、種籾を水に浸して、沈んだ籾を使用します。

前回までに直播と育苗箱と分けて、さらに移植するしないを分けていました。
その結果、移植して複数(3本)で植えたほうが風に強いことが分かったので、今回は移植前提の直播と育苗箱に蒔く2種類をしてみました。


こちらが直播の方です。
根張りはいいのですが、対ネズミに対して無防備なのが欠点です。

ネズミに対しては時期や季節も大きな要因になるので、自然を注意深く観察する必要があります。
今年は冬もバリバリ活動しているので、ネズミカゴを多数仕掛けました。

殺鼠剤をまかないで、島で作物を作るのは本当に難しいです。
弥生時代からの穀物の敵は手強いです!!


こちらは育苗箱です。
とにかく移動やカバーがしやすいので、対ネズミには本当に有効です。
将来的にはこの方法が有力な気がします。

お米の種籾というのは、これまた美しいものですね♪


■陸稲と全然関係ありませんが(笑)、うちの2歳の職人さん、最近は洗濯にまで手を出します。

手つきが器用で、何より親に手伝いを見せつけるわけでなく、自然と「どれ、やろうかね」みたいな感じでやるから驚きます。

一体、どんな大人になるのでしょう?
きっと今回の陸稲の田植えもこんな感じでやるでしょう。
本当に子供らし過ぎる姉をみていると、頭にきますが時々ホッとします。


2歳職人さん、どこまで進化するのでしょうか!?
見ものです(笑)。

署名、どうもありがとう!

2012年01月29日 | 原発
■昨日は母島で沢山の署名を頂きました!
沢山の応援、激励の言葉もありがとうございます!
これで約500人の母島で1/28日現在・約130名の方に署名を頂いたことになります。

この署名をきっかけに、今回の原発事故、そしてこれからの未来のエネルギーや子供たちが暮らす時代のことを考え、行動できるきっかけになればいいなと考えています。
正直、署名の数を集めるのも大切ですが、それ以上に多くの島の方に考えるきっかけになればなと思います。
署名の1筆にも責任を持って欲しい、そう願っています。

署名した団体のHPはこちらです↓。よかったら覗いてみてください。
みんなで決めよう!原発国民投票

■小笠原の焼却ゴミからもセシウムが検出され
内地からの食品や建築資材(コンクリートなど)、物資に放射能が含まれてきていることがわかってきています。
海は繋がり、小笠原に海上汚染も現実の問題です。

もう島でも人事ではないのです。

私達が先祖から引き継いでいるこの大地、地球。
この大地を健全に未来に引き継げるかどうかギリギリのところに今いると思います。

子ども達に笑顔の未来を受け渡すために、この問題にしっかり向き合い、動いていければなと思います。

■一方、父島では署名を集める受任者が5名います。
そのほとんどが山の方で暮らしています。

清瀬・大村地区の方で署名を集める受任者になれる方がいたらぜひ協力をお願いします!
署名の締め切りまであと12日しかありません!
島でもできることなので、ぜひ協力をお願いします!
受任者にはHPから登録できます。

■最後に母島という本当に狭い難しい社会の中でも丁寧に署名を下さった皆様、どうもありがとうございました!


島への恩返し

2012年01月13日 | 大切にしていること
昨日は南崎というフィールドでの仕事でした。
その最南端にある南崎海岸、そこに最近の時化で漂着したゴミがまとめてありました。
それを持って遊歩道を1時間。
処分するために持って帰りました。


僕はよく南崎に来る仕事をしているので、余裕があるときは海岸の漂着ゴミを回収することにしていました。
それは、素晴らしい暮らしをさせてもらっているこの母島に何かできないか考えていて、ふとNPO法人の活動中にメンバーの一人が言った一言が僕をハッとさせてくれたからなのです。

「私は島に恩返しがしたい」

この言葉は僕にスッとはいってきました。
僕にできることをしてみよう。
その後、僕は自分に無理のない範囲で自然の中の人工的なゴミを拾うようになりました。
キリがないので一度に10個までとか制限を付けて。
すると不思議です。
少しずつですが、海岸が綺麗になっていくのです。

少しでも人工物を飲み込んで死んでしまう野生動物が減れば嬉しいです。
以前、イルカやウミガメの胃の中から多量のプラスチックやビニールが出て驚いたことがあります。

人の手で汚してしまった自然。
それをまた人の手で綺麗にする。
そうするとなんだか気持ち良かったのです。

それに百姓として使えるお宝も時々あったりします♪
ぎょっとする外国のものもあったりします。
なかなか楽しいものです。

皆さんもふと余裕があるときに、身の回りの自然のゴミを無理のない範囲で拾ってみませんか?
意外なお宝が見つかるかも…