小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

島のビン、ガラスの行く末を追って(ごみ処理レポ⑤)

2025年02月10日 | ゴミ問題

■2023年に議員になってから、小笠原村が回収しているリサイクル資源の行く末を追って、
様々な処理工場を視察してきました。

今回は埼玉県にある「中村ガラス」さんを訪ねました。
浦和レッズのホームである埼玉スタジアムの近くに工場はありました。

中村ガラスさんはガラス瓶を集めて処理し、
破砕して、不純物を取り除き、
ガラス材料として搬出している業者さんです。

処理されたビンたちは、
白(透明)、茶、色ビンの3種類に分けられています。

これまで見てきたプラやペットボトルと違い、
ビンの扱いは長い再利用の歴史があります。

思えばひと昔前、僕が子供の頃の仙台では、空いた瓶を酒屋さんに持って行って、
一瓶10円くらいで引き取ってもらい、子供の小遣い稼ぎになっていました。
全国的にも同じだったと思います。

しかし、現代は細かく展開していた地域の酒屋さんが減って来ていて、
大きなショッピングモールなどが展開してきている時代なので、
ビンを集めてリユースするよりは、
ビンを集めて砕き、リサイクルするのが主流になってきているそうです。

ペットボトルの登場で、瓶は減って来てはいるそうですが、
まだまだその存在意義は大きく、
ペットボトルの処理も歴史ある瓶の処理工程が参考になっており、
この視察はその歴史を感じながら拝見させてもらいました。


 

■さて、島では週に一度、ビン・ペットボトルとして同時に回収しています。

回収されたビンはセンターで仕分けされ、
フタや不純物を取り除き、3種類の色に分けて貯められます。

なので、捨てる際にはちゃんとフタを外し、中身はサッと洗って捨ててもらう事で、
その後の処理が格段に楽になっていきますので、
きちんと各家庭、事業者で丁寧に回収へのご協力をお願いします!

そして同じ日に集めるビン・ペットボトルの日には、
空きビン以外のガラス製品、お皿などの陶磁器が含まれています。
それらは、今回のガラス瓶とは成分が違うので、別にしています。

耐熱ガラス製品、陶磁器、照明のガラス、ガラス食器、薬品ビンなどが、
別扱いとなっています。
これらは島で僕たちが仕分けしています。

その後、3種類に分けられた瓶が貯まると、
貨物船・共勝丸で内地に運ばれ、
今回視察させてもらった、埼玉の中村ガラスさんに運ばれます。

そこからが今回の視察の段階になります☆
 



■まずこちらに着いたビン達はストックヤードに置かれます。

その後に、重機で運ばれ、まず機械にかけられて、
50㎜以下に破砕されます。

その後、ラベル剝離機でラベルがはがされ、
バキューム集塵機で軽量物を吸引除去されます。

そして、セラミック除去機で石や陶磁器類が除去されます。

次は金属検出器で金属が除去され、
水洗いされて、最後に人に検査選別されて、
ガラス瓶の原料、製品カレットになって原料として出荷されて、
またガラス瓶に生まれ変わります。

この工程の中でも、不純物を極限まで取り除くために、
何度も行き来する場合もあれば、
センサーで色分け仕分けされたりと、
様々な細かな選別作業で綺麗に分けられていきます。

さまざまな個所でこうした不純物が除去されていきます。
不純物が混入すると、再利用時の質が下がってしまうので、
工夫されてしっかりと取り除かれています。



最終段階の茶ビン
すっかり綺麗です♪


こちらが最終の白(透明)ビン
人の技術ってすごいなぁ!と感心するばかりでした♪


下記ホームページでガラスびんカレット工場の工程が紹介されています☆
良かったらどうぞ!


■小笠原から搬出される空き瓶の量は令和3年度は38トン、令和4年度は44トンになります。
年数回搬出していますが、1回あたりのビン処理はものの数十分で処理されてしまいます。
今のところ、父島のクリーンセンター、母島のリレーセンターからの空きビン資源からは、
あまりに困るようなものの混入はないそうで、聞いてホッとする自分がいました(#^.^#)

ガラス瓶はいわゆるリデュース(発生抑制)、リサイクル(再資源化)、リユース(再利用)の3Rに対応しており、
5000年前のエジプトのお墓からガラスを作る絵が見つかっている長い歴史もあります。

100%天然素材でありますし、
特に日本の現代のビンの品質はすごく高品質です。
ペットボトルやプラ容器など、
軽くて便利な容器が増えてきている現代ですが、
ビンの持つ歴史と有用性は揺るぎのないものであると感じました。
(ビールも缶よりもビンが美味しいと感じています♪)

頂いた資料によると、
今でもリユースやリサイクルされないビンは年間40万トンもあるそうです。
小笠原村が令和4年に搬出したビンの量は44トンになります。

これらのビンが太平洋を1000㎞渡り、さらに陸送を経て、
中村ガラスさんで処理されていることになります。

今回の視察を通して、処理している人たちの顔が見えたおかげで、
回収する、仕分けする、搬出する時にも活かせるものがあると感じました!
ゴミステーションに捨てる際にも、
しっかりとキャップを外し、中身をサッと洗って出してもらうことで、
後の処理で大変助かります!
ぜひよろしくお願いします★

中村ガラスの皆さん、貴重な時間を割いて、ご紹介いただきありがとうございました!

<svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg>
この投稿をInstagramで見る

宮城 ジャイアン(@miyagi.gian)がシェアした投稿





小笠原村の海ゴミを処理してくれている、有明興業を訪問してきました!(ごみ処理レポ④)

2024年09月30日 | ゴミ問題
■リサイクル・クオリティ。
今回、島の海ゴミを処理してくれている有明興業さんを視察してきました!
有明興業は「リサイクルを考える」時代から、「リサイクルの品質」を選ぶ未来をテーマに、
私たちのゴミ類を処理してくれています。
東京都江東区の海岸沿いに工場があります。

海から直接、船で荷物を工場に降ろせるという立地の良さもあり、
1年で約13万トン(令和4年度実績)という想像もつかないボリュームの廃棄物を処理しているそうです。
なんと国内リサイクル率100%で処理しているとのことでした!
すごい!

主に関東一帯の資源ごみを引き受け、
八丈島にも事業所があり、
小笠原村の硫黄島からのゴミも処理してくれているそうです。
もう感謝、感激です!


■小笠原諸島からの廃棄物は令和5年度で約35トンの処理をしてもらっています。
集めたゴミは細かく破砕され、主に金属とプラスティック、その他に分けられます。

金属はマテリアルリサイクル(物から物へリサイクルされる事)され、
それ以外のプラスティック系は主にセメント製造や発電する為の熱源として、
サーマルリサイクル((廃プラスティックを固形燃料にしたり、焼却して熱エネルギーとして再利用する事)されるそうです。

特に驚いたのが、ゴミの種類によっては石炭の代わりとなる燃料のRPFに加工している工場もあることです。
(RPFとはRefuse derived paper&plastics densified Fuelの略で主にマテリアルリサイクルが困難な古紙及び廃プラスティック類を主原料とした高品位の固形燃料の事です。)

↑これが作られたRPFです

私たちはよく海岸清掃をする際に海ゴミを瓶、金属、プラ、危険物くらいに分けています。
処理工場側から注意してほしいとお願いされたのは、
火災の要因となりうるバッテリーや電池類、などは別にしてほしいとの事でした。

↑このようなバッテリー類が火災の原因となってしまうそうです。

処理をしているときに発火してしまう危険性があり、
破砕しないで分ければ、リサイクル資源として扱えるものなのだそうです。

それ以外はおおむね処理工程で仕分けできてしまうものなのだそうです。
現代の技術はすごいですね!

↑こちらが仕分けられた軽いプラスティック

■見学前の想像ではもっと無駄に、多くの廃棄物がゴミになっていると思っていたら、
まさかリサイクル率100%だとは驚きでした!(RPFはリサイクルとは言わないという考えもあります)

また江東区の一般ごみ、資源ごみも受け付けており、
ひっきりなしにトラックが出入りして、重機がフル稼働していました。
空き缶やペットボトル、瓶の処理も行っていました。
ここの処理部分は割と小笠原と似たようなものでした。

このような処理をしてくれる方々がいるから、
私たちの暮らしから出るゴミが山のように溢れていかず、
できる限り資源を無駄にしないでできているのです。

こうした視察を通して、私たちのゴミがどうなっているのかが、
初めて具体的に見えてきました!
本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします☆

有明興業プロモーションビデオ2013年版
#ゴミ処理
#有明興業
#小笠原村のゴミ
#感謝
#暮らしを支える
#ありがとう
#海ゴミ
#プラスティック
#資源


小笠原村の古紙をリサイクルしてくれている会社を訪問してきました!(ごみ処理レポ③)

2024年06月11日 | ゴミ問題
【小笠原村古紙をリサイクルしてくれている、都内の古紙会社を訪問してきました!】  
■子供の頃から廃品回収の車が回ってきて、
段ボール、ボロ布などを集めていた記憶があります。

今は母島でごみ回収の仕事もしているのですが、
あの集めてフレコンバック(トン袋)に入れて、共勝丸に載せた先はどうなっているのだろう?
そんな疑問と謎を払拭するために、
小笠原村の古紙、段ボール、牛乳パックをリサイクルしてくれている、
都内の古紙会社さんを訪問してきました!

 小笠原村とはとても長いお付き合いだそうです(^_-)-☆


こちらでは、段ボールは圧縮して処理工場へ、運搬しているそうです!
ゴミ回収していても、暮らしのゴミを出していても、
ついつい燃えるゴミに入れてしまうことも多い紙類。

つまり、燃やしてしまえば熱量となり、炉を消耗させ、
温室効果ガスを排出する紙類も、
リサイクル資源として回せば、また紙となり、
新たな森林伐採をする必要も減るわけです。

僕たちが気を付けて資源に出すことで、
買い取ってもらえるし、地球環境にも良いということです。

ただし、濡れた段ボールや、汚れた紙類は、
リサイクルした時に臭いの原因になったりするそうなので、
そうしたものは燃えるゴミに出して欲しいとのことでした。

案内してくれた所長さんの話によると、
ペーパーレス化、ネットの普及による書籍離れの影響で、
古紙自体の物量が減ってきていて、まだまだ足りないそうです。

↑丁度、小笠原村から届いている段ボールを広げて乾燥させている所も見させて頂きました。
この段ボールは本土と島を行き来しているので、
少なくとも2000km(内地と島往復)+1000㎞(東京→処理工場)は旅をしていることになります。 
凄いですね!!

こうした実態を知ると、しっかりと濡らさない形で分別し、
ゴミに出すことは地球環境にとっても大事ですし、
村の焼却炉の消耗を助ける意味合いがあることが分かっています。

そして、このような処理をしてくれる方々がいるから、
私たちの暮らしから出るゴミが山のように溢れていかず、
できる限り資源を無駄にしないでできていることが分かります。

こうした視察を通して、私たちのゴミがどうなっているのかが、
初めて具体的に見えてきました!
本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします☆

小笠原の小型家電、製品プラスティック処理工場を訪ねて(ごみ処理レポ②)

2024年06月03日 | ゴミ問題
■今回はリバー(株)児玉事業所様を訪ねて、埼玉県と群馬県のほぼ県境までやってきました!
こちらでは表題の2品目を1100㎞南の小笠原から海を越えて、送らせて頂き、処理をしてもらっています。

見学をさせてもらって、想像以上にとても丁寧に廃棄物をより分けて、
再度資源にできる工夫が随所にあり、感動を覚えるほどでした(^^♪

シンプルに言えば、届いた廃棄製品を大まかに仕分け、破砕処理し、
そこから種類と大きさを分けて、金属各種、プラなどに仕分けする作業をしている処理工場になります。

お伺いする前はもっとざっくりと分けて、焼却や埋め立て処理にする部分がもっと多いと思っていました。
しかし、拝見するとミリ単位まで細かく重さ、材質、比重でより分け、
原材料として使えるように不純物を取り除き、
ほとんどがリサイクルしている現実を見させて頂きました。
もうこれは感動でした♪
まさかここまで丁寧にやってもらっているとは!

具体的には中間処分(破砕)で
金属くず、廃プラスティック類、ガラスくず、
コンクリートくず、陶磁器くず、がれき類、ゴムくず
を処理しているそうです。

処理後はその材料を扱うメーカーなどに送り、再利用してもらっているとのことです。
そのほとんどが再利用できず、埋め立て処分と言われていたソーラーパネルなども、
ここでは破砕処理され、そのほとんどがリサイクルとなることを知り、目から鱗でした。

実際にごみ回収に仕分け、搬出をしている僕自身の立ち位置にとっても、
今後、改善できる点も発見できて、今後に活かすことができそうです!

写真にあるような小型家電の山のようなゴミが1日で処理されてしまうと聞いて、
その処理能力の高さ(1日に208tの処理)、分別仕分けのクオリティの高さには驚きを超えて感動でした♪

太平洋に浮かぶ、人口2500人の島からの私たちの暮らしのゴミ。
今まで島から搬出された後を知ることはできませんでしたが、
「地球を資源だらけの星にしよう。」のコンセプトで処理してくれている、
このような人たちの努力と工夫と想いのお陰で、資源になっていることを知ることができました。

今回、こうして見学に来てみて、本当に良かったと思います!
ぜひ皆さんも自分達が捨てているごみの行く末を考えてみてください。
ごみを減らす、使い捨てを減らすはもちろんですが、
こうした処理をしてくれる人達に支えられているということを知ることも大切です。
本当にありがとうございました!!





島の容器包装プラの行く末を追って (ごみ処理レポ①)

2024年05月21日 | ゴミ問題
【小笠原村の容器包装プラを処理してくれている、日鉄リサイクル様を訪問してきました!】
「プラスティックはこちらの処理で、ほぼ原料と同じくらいに戻せています。」
目玉が飛び出るほど、驚いた1日でした。

■場所は千葉の房総半島にある君津市。
君津市は日本製鉄関連でできているといっても過言ではないほど、
広大で大きな敷地で、さまざまな資源の処理を行っていました。
小笠原の人口を軽く超えています(^^♪

製鉄所ならではの、大きな工業機械やパイプが並ぶ景色。
敷地内に汽車も走り、特殊なナンバーで走る車、一般道路は走れない大型重機など、
日常の景色とはまるで違う規模と、その光景に圧倒させられました。

プラ容器包装は製品に↑プラ↓マークが印されているものが対象になっている品目で、
同じ素材のプラスティックでもメーカーがその処理費用等を負担しているものになるそうです。

■今回、見学させてもらった「日鉄リサイクル プラスティックリサイクル工場」は、
製鉄に使われる設備を利用して、プラスティックを限りなく原料に近い状態までに処理をしているというものでした。
 これまで知っていた、プラスティックを固形燃料に加工して、発電や焼却燃料にするのとは違い、
またプラスティックにする原料にできるというのは強いなと思いました。
工場内に発電所もあり、その燃料にも使われているそうです。

そもそもCO2を減らすという意味でも、
同じ10トンのプラを燃料にして燃やすよりは、CO2の発生はだいぶ抑えられるとのことでした。
日本全国で発生するプラごみが約70万トンなのだそうですが、
日鉄グループで処理しているのが約20万トン、
この君津では約8万トンを処理しているそうです。
 1日に換算すると約200トンのプラごみを処理していることになります。

■ちなみに小笠原村から搬出されている容器包装プラのゴミの量は
令和4年 1,280kg/年になります。(約1.3トン)
全体量に比べれば微々たる量ですが、
今年度(令和6年度)の4月から小笠原村もしっかりと広報した形で、容器包装プラの拠点回収が始まりました。
これから焼却ゴミが減り、プラスティックゴミの搬出が増える見込みです。

理想としてはプラごみを出さないが一番ですが、
すぐにそこにシフトするのは厳しいと思うので、
こうしたゴミではなく資源化、原料に戻すというものはとても重要だと思います。

■こちらの施設でもやはりバッテリー等の混入は問題となっており、
火災の危険性があるので、昨今増えているリチウムイオンバッテリー類はしっかりと分別して出して欲しいと願っていました。

他にはプラスティックリサイクルだけでなく、
製鉄などの施設など広範囲で案内してもらい、
日々生活に関わっている鉄やプラスティックの在り方、見え方が広くなりました!
こうした視察を通して、私たちのゴミがどうなっているのかが、
初めて具体的に見えてきました!

日本製鉄のホームページ内で、
プラスチックリサイクルに関する紹介があります。参考にどうぞ!
日本製鉄株式会社 発見!
製鉄所のプラスチックリサイクル



本当にありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします☆