■カナダネタ、まだまだ続きます(笑)。
カナダで今回、バンクーバー島に1週間ちょい滞在し、
何度か海のツアーに参加することができました。
自分の夢でもあったシャチ(オルカ)を見れたことはもちろん、
鯨類の他にも沢山の哺乳類がカナダの海には存在していました。
まずはオルカ(Killer whale&Orca)。
オスの圧倒的な高い背びれが心底格好良かったです♪
オルカについてはあまりに感動的だったので、
別に記事を書いているのでそちらを参照してください。
■今回で出逢ったもう一つの鯨類はコククジラ(Gray whale)です。
普段から見ているザトウクジラの堂々としたブロウ(鯨の潮吹きのこと)と違い、
バンクーバー島の西部、トフィーノで見たコククジラのブロウはなんというか、
瞬発力とい勢いのあるブロウでした。
体が灰色と白のまだら模様で、
海面からその個性的な体色を伺うことができました。
コククジラはヒゲクジラですが、なんと大きなアゴとそのヒゲを使って、
海底に住む生物を捕食するというユニークな食べ方をするヒゲクジラの個性派です♪
他のヒゲクジラと違い、獲物を海水ごと飲み込んだ時に膨らむアゴ下のウネを持たない個性派のヒゲクジラ。
主にいつも右側を下にして海底を探るので右側のヒゲは磨耗して短くなっているそうですし、
体の色も左右差があるのがとても興味深いです。
今回、コククジラはトフィーノとテレグラフコーブに骨格とヒゲの展示がされていたので、
そんな目線でみることができました♪
固く短めのひげ板は他の髭クジラとは違い、特徴的です。
父島のOWAにコククジラの胃の内容物を調べた経験のある方がいるのですが、
彼によると、胃の中は海底の生き物の残骸だらけ(貝、エビ、カニ、魚、などなど)で、
意外と石や砂が少ないことから、ちゃんとそのヒゲでこせている様子がうかがえたそうです。
コククジラはあまり外洋に出ることなく、沿岸部を南北に往復し、なんと2万kmを回遊するそうです。
これは、現生哺乳類の年間の回遊距離としては、おそらく最長のものになるとか。
今回、初めてコククジラを見る事が出来たのは嬉しい出来事のひとつでした♡
■続いてはイシイルカ(Phocoena dalli)!
これはテレグラフコーブの港を出てすぐに船の波に乗って遊びに来てくれました。
小笠原でいうハシナガイルカの様な存在です♪
遠くから一瞬で消える短いブロウを見つけて、
何かな~と思って近づいたらイシイルカでした♪
白黒で目立つ背びれを持たないイシイルカ。
20頭位の群れで子供達も大喜びでした♪
小笠原の海で出逢うハシナガイルカと同じように、
スピーディーに船の先端付近に集まり、波で遊んでいる感じでした♡
イシイルカはネズミイルカ科のイルカの仲間で、
船のはやい速度を好む傾向があるようです。
速度は小型のクジラ目としては最も速い部類に属するそうで、最高55km/h程度の速度で泳ぐことができるとのこと。
海の飛ばし屋ですね(笑)。
イシイルカは日本では知床などで見る事が出来ます。
外洋性のシャチにとっては捕食する対象のイシイルカ。
しかし、主に鮭を食べる定住型のここのシャチはイシイルカをまったく捕食しないようです。
動画も撮っているので良かったらどうぞ♡
■続いてはおなじみのザトウクジラ。
いつも小笠原で毎冬を繁殖のために過ごしに来るので、
なんだか夏に会えるのは不思議な気分でしたが、
寒いカナダの海上は小笠原の冬位だったので、全然違和感はありませんでした(笑)。
でも堂々としたブロウはやはり存在感があり、嬉しいものでした。
ザトウクジラが大好きな妻も大喜び!
母島のシーズンでは狭い海域で何10頭も見かけるのに、
こちらで見かけるのは全然少ない2~5頭程度でした。
何だか懐かしい友人に会ったような気持ちで、
家族全員、ザトやんと再会を果たしました(笑)♪
哺乳類を捕食しない定住型のシャチだからなのか、
ザトウクジラとシャチが並んで泳いでいる光景は心底ビックリしました☆
■カナダの海でビックリしたことと言えば、
初めて見た野生のラッコ(Sea Otter)の存在です。
僕は今まで水族館でしか見たことがなく、
もっと岩場や海草だらけの浅い海域にいると思ったら、
島影すら見えなくなる外洋にちらほらいました!!
こんなに沖合にいるとは思いませんでした!!
ラッコは主にトフィーノの沖で見かけたのですが、
ジャイアントケルプという大きな海草が漂うカナダの海で見るその姿は、
外洋のカワウソといった印象を持ちました。
船が近づくと、あっという間に海中に潜り、しばらく上がってくることはありません。
分厚い脂肪に包まれたアザラシ類とは違い、しっかりとした毛皮をもつラッコ。
その浮力は毛の間に含む空気なのです。
このラッコの存在が皮産業としてカナダ西部を飛躍的に開拓していった歴史背景があるそうです。
■そして海獣たちの存在です。
バンクーバー島の周囲ではトドやアザラシを見かけることができました。
トド(Sealion)はアザラシよりずっと大きく、
トフィーノ沖合にある大きな岩場で休んでいました。
トドは哺乳綱ネコ目(食肉目)アシカ科トド属に分類される食肉類。
大きなオスは体重が1000㎏、全長が3mにもなるそうです。
大きな鳴き声も聞けました!!
ラッコと同じく、随分と沖合の岩礁の上に存在する巨体。
迫力がありました!
テレグラフ・コーブにはしっかりとした骨格標本があり、
見事に立派な四足の哺乳類でした。
大きな脂肪に包まれて見えなくて意外でしたが、ちゃんとした足があるんです!!
■アザラシ(Seal)はジョンストン海峡でよく見かけました♪
水面から目と鼻を出す、丸い頭も可愛いし(なんだかおじさんみたいw)、
岩場でのんびりと休む様を眺めるのも、なかなか良いものでした♪
マンガの少年アシベに出てくる、
ゴマフアザラシのゴマちゃんを僕が大好きなことを知っている長女が、
僕に「アザラシが見れて良かったね♪」と言ってくれたのが、
なんだか嬉しかったです。
シャチが定住するほど餌が豊富なカナダの海。
沢山のサーモンなど、餌には事欠かない環境なのでしょうね。
透明度が低くなるほど、豊富なプランクトンや魚が得られる豊かなカナダの海。
その海に暮らす哺乳類もやはり豊かで面白いものでした♪
カナダでの出来事は本当に目白押しで沢山ありすぎで困ってしまいます。
カナダ旅行記シリーズはまだまだ続きます♡
カナダで今回、バンクーバー島に1週間ちょい滞在し、
何度か海のツアーに参加することができました。
自分の夢でもあったシャチ(オルカ)を見れたことはもちろん、
鯨類の他にも沢山の哺乳類がカナダの海には存在していました。
まずはオルカ(Killer whale&Orca)。
オスの圧倒的な高い背びれが心底格好良かったです♪
オルカについてはあまりに感動的だったので、
別に記事を書いているのでそちらを参照してください。
■今回で出逢ったもう一つの鯨類はコククジラ(Gray whale)です。
普段から見ているザトウクジラの堂々としたブロウ(鯨の潮吹きのこと)と違い、
バンクーバー島の西部、トフィーノで見たコククジラのブロウはなんというか、
瞬発力とい勢いのあるブロウでした。
体が灰色と白のまだら模様で、
海面からその個性的な体色を伺うことができました。
コククジラはヒゲクジラですが、なんと大きなアゴとそのヒゲを使って、
海底に住む生物を捕食するというユニークな食べ方をするヒゲクジラの個性派です♪
他のヒゲクジラと違い、獲物を海水ごと飲み込んだ時に膨らむアゴ下のウネを持たない個性派のヒゲクジラ。
主にいつも右側を下にして海底を探るので右側のヒゲは磨耗して短くなっているそうですし、
体の色も左右差があるのがとても興味深いです。
今回、コククジラはトフィーノとテレグラフコーブに骨格とヒゲの展示がされていたので、
そんな目線でみることができました♪
固く短めのひげ板は他の髭クジラとは違い、特徴的です。
父島のOWAにコククジラの胃の内容物を調べた経験のある方がいるのですが、
彼によると、胃の中は海底の生き物の残骸だらけ(貝、エビ、カニ、魚、などなど)で、
意外と石や砂が少ないことから、ちゃんとそのヒゲでこせている様子がうかがえたそうです。
コククジラはあまり外洋に出ることなく、沿岸部を南北に往復し、なんと2万kmを回遊するそうです。
これは、現生哺乳類の年間の回遊距離としては、おそらく最長のものになるとか。
今回、初めてコククジラを見る事が出来たのは嬉しい出来事のひとつでした♡
■続いてはイシイルカ(Phocoena dalli)!
これはテレグラフコーブの港を出てすぐに船の波に乗って遊びに来てくれました。
小笠原でいうハシナガイルカの様な存在です♪
遠くから一瞬で消える短いブロウを見つけて、
何かな~と思って近づいたらイシイルカでした♪
白黒で目立つ背びれを持たないイシイルカ。
20頭位の群れで子供達も大喜びでした♪
小笠原の海で出逢うハシナガイルカと同じように、
スピーディーに船の先端付近に集まり、波で遊んでいる感じでした♡
イシイルカはネズミイルカ科のイルカの仲間で、
船のはやい速度を好む傾向があるようです。
速度は小型のクジラ目としては最も速い部類に属するそうで、最高55km/h程度の速度で泳ぐことができるとのこと。
海の飛ばし屋ですね(笑)。
イシイルカは日本では知床などで見る事が出来ます。
外洋性のシャチにとっては捕食する対象のイシイルカ。
しかし、主に鮭を食べる定住型のここのシャチはイシイルカをまったく捕食しないようです。
動画も撮っているので良かったらどうぞ♡
■続いてはおなじみのザトウクジラ。
いつも小笠原で毎冬を繁殖のために過ごしに来るので、
なんだか夏に会えるのは不思議な気分でしたが、
寒いカナダの海上は小笠原の冬位だったので、全然違和感はありませんでした(笑)。
でも堂々としたブロウはやはり存在感があり、嬉しいものでした。
ザトウクジラが大好きな妻も大喜び!
母島のシーズンでは狭い海域で何10頭も見かけるのに、
こちらで見かけるのは全然少ない2~5頭程度でした。
何だか懐かしい友人に会ったような気持ちで、
家族全員、ザトやんと再会を果たしました(笑)♪
哺乳類を捕食しない定住型のシャチだからなのか、
ザトウクジラとシャチが並んで泳いでいる光景は心底ビックリしました☆
■カナダの海でビックリしたことと言えば、
初めて見た野生のラッコ(Sea Otter)の存在です。
僕は今まで水族館でしか見たことがなく、
もっと岩場や海草だらけの浅い海域にいると思ったら、
島影すら見えなくなる外洋にちらほらいました!!
こんなに沖合にいるとは思いませんでした!!
ラッコは主にトフィーノの沖で見かけたのですが、
ジャイアントケルプという大きな海草が漂うカナダの海で見るその姿は、
外洋のカワウソといった印象を持ちました。
船が近づくと、あっという間に海中に潜り、しばらく上がってくることはありません。
分厚い脂肪に包まれたアザラシ類とは違い、しっかりとした毛皮をもつラッコ。
その浮力は毛の間に含む空気なのです。
このラッコの存在が皮産業としてカナダ西部を飛躍的に開拓していった歴史背景があるそうです。
■そして海獣たちの存在です。
バンクーバー島の周囲ではトドやアザラシを見かけることができました。
トド(Sealion)はアザラシよりずっと大きく、
トフィーノ沖合にある大きな岩場で休んでいました。
トドは哺乳綱ネコ目(食肉目)アシカ科トド属に分類される食肉類。
大きなオスは体重が1000㎏、全長が3mにもなるそうです。
大きな鳴き声も聞けました!!
ラッコと同じく、随分と沖合の岩礁の上に存在する巨体。
迫力がありました!
テレグラフ・コーブにはしっかりとした骨格標本があり、
見事に立派な四足の哺乳類でした。
大きな脂肪に包まれて見えなくて意外でしたが、ちゃんとした足があるんです!!
■アザラシ(Seal)はジョンストン海峡でよく見かけました♪
水面から目と鼻を出す、丸い頭も可愛いし(なんだかおじさんみたいw)、
岩場でのんびりと休む様を眺めるのも、なかなか良いものでした♪
マンガの少年アシベに出てくる、
ゴマフアザラシのゴマちゃんを僕が大好きなことを知っている長女が、
僕に「アザラシが見れて良かったね♪」と言ってくれたのが、
なんだか嬉しかったです。
シャチが定住するほど餌が豊富なカナダの海。
沢山のサーモンなど、餌には事欠かない環境なのでしょうね。
透明度が低くなるほど、豊富なプランクトンや魚が得られる豊かなカナダの海。
その海に暮らす哺乳類もやはり豊かで面白いものでした♪
カナダでの出来事は本当に目白押しで沢山ありすぎで困ってしまいます。
カナダ旅行記シリーズはまだまだ続きます♡